【今週の今日の1冊】桜、蝶、冬眠からの目覚め……春の喜びを感じる絵本
3月22日~3月28日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
春になると、いろいろないきものがムクリと目を覚ます。
暖かい日差しに、色鮮やかな花たちが春の訪れを喜び、虫や動物たちが生き生きと活動しはじめます。眺めているだけで、読んでいるだけで、心が弾むような、春の喜びを感じる絵本をご紹介します。
3月22日 森のみんなが知っています、必ず春がくることを
読者の声より
写真絵本は なんだか 気持ちが落ち着きますね~
先日3月6日ころ 啓蟄で 冬眠から動物や かえるたちが 目を覚まします
小寺さんは そうした 春をまつ 木や 花が 私たち人間よりも 早くに 春を感じて いるのを この写真絵本で 静かに 優しく伝えてくれています
きれいだな~
癒されます
本当に 私たちは 自然の恵みの中で 癒されて 生きているのを感じます
マイブックにしたい絵本です!
(にぎりすしさん 60代・その他の方
3月23日 「はるですよ。おきなさーい。」
火曜日は『999ひきのきょうだいのはるですよ』
出版社からの内容紹介
「はるですよ。おきなさーい。」お母さんに言われて
冬眠から覚めた999匹のかえるの兄弟は
まだ眠っている仲間たちを起こしに出かけました。
「はるですよ。おきなさーい。」
おねぼうさんを穴から引っぱりだすと・・・!
子どもたちのに大人気!読み聞かせにもぴったり
大人気「999ひきのきょうだいシリーズ」第3弾
読者の声より
春に読みたくなる絵本です。
我が家で大好きな「999ひきのきょうだい」シリーズです。春を前に読みました。お母さんカエルが999匹のこどもたちを起こします。ところが、何度数えても998匹。一番大きいカエルのお兄ちゃんは、やっぱりねぼすけで…。ヘビを引っ張ってしまうところではヒヤリとさせられるましたが、さすが肝が据わっているお母さんだなと思いました。
(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子4歳)
3月24日 花が咲くまで、どのように冬を越したのでしょう?
水曜日は『チューリップ』
出版社からの内容紹介
チューリップの成長がわかる科学絵本
自然観察の絵本で評価の高い荒井真紀さんの新刊『チューリップ』。
チューリップは、小学校でも授業の一環で、球根を植えて自然観察をしますので、子どもたちにとても身近な植物です。
春かわいらしい花を咲かせているのを見て、植えようと思っても、遅すぎます。秋に球根を植えて、じーっと待たないと花を咲かせることはできません。では、球根は、地面の中で、どのように変化しているのでしょうか? どのように冬を越すのでしょうか? 土の中の出来事は、ほとんど見ることができませんが、細かに表現されたイラストでのぞいてみましょう。小さな目が成長するさまや、花が咲いた後の変化は、地上とは、違った生命の営みを感じられます。
お子さまといっしょに自然観察をする際にも、最適な一冊です。
読者の声より
秋には球根を植えてみよう
荒井真紀さんの作品である「たんぽぽ」や「ひまわり」、「あさがお」がとても素敵だったので、こちらも読みたいと思いました。
球根を植えて、土の中で根を張り、寒い冬を越す。
春になって目が出て、蕾をつけ、花を咲かせる。
その一部始終が丁寧に描かれています。
花が枯れ、次の世代の球根が残る様子もあり、植物の強さも感じることができます。
「秋には球根を植えてみよう」とあり、実際に育てたくなりました。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
3月25日 春ののどかな一瞬、一瞬がここに
読者の声より
春の世界を堪能できます!
「もういかい」「まあだだよ」の繰り返しがメインです。
春先の穏やかな日差しのの中で、小さな女の子2人がかくれんぼをしています。
ここはどこかの村か町のはずれにある神社でしょうか?
さくらやタンポポ、地面にはタンポポを始めとする、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、カラスノエンドウらしい雑草など「春」の花々が描かれています。
子どもたちの側には蝶やテントウムシが楽しそうに空を舞っています。
文字はとても少ない作品ですが、読み聞かせで使うときは1ページ1ページゆっくりめっくてほしいなぁ~と、思います。
春の世界を堪能できる素敵な作品です。
絵が多くを語ってくれているので、3,4歳くらいのお子さんからおすすめしたいです。
(てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子15歳)
3月26日 サナギからチョウになるまでのドキュメンタリー絵本
読者の声より
競わず戦わず、気配を消して
ギフチョウの一生を描いた作品です。
作者があとがきで書いていますが、
競わず戦わず、気配を消して1年の寿命の大半を蛹で過ごすのです。
卵の時から、生存競争の中で次々と姿を消す兄弟。
もちろん、森の生き物たちも食べ、食べられ、の世界。
それらがしっかりと描きこまれています。
独特のアングルが、臨場感たっぷりです。
だからこそ、羽化はとても美しいです。
小学生から、森の中の命の営みを体感してほしいです。
(レイラさん 50代・ママ )
3月27日 「わあ ピンクいろの てんじょうだ」
読者の声より
日本人にとって「さくら」は。
「さくら」の時期って短いのに、日本人にとっては「さくらの開花」って本当に一大行事のような心境になるんですよね。
天気予報でも「さくらの開花予報」も言うくらいですから。
日本人の心に「さくら」は大きな存在なんだな~と改めて思う絵本です。
さくらの咲く季節にぴったりな1冊に思いました。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
3月28日 「はるになったよ。いっしょにあそぼう」
日曜日は『おねぼうさんはだあれ?』
出版社からの内容紹介
「おきておきて、もうはるよ」うさぎのミミナちゃんが、冬ごもりから起きてこない友だちを起こしに出かけます。でも誰もなかなか目を覚ましません。そこで、いいにおいの花束を枕元へおいていくと、やがて友だちも花のにおいに気づいて…。春の訪れを温かい筆致で描いた絵本です。
読んであげるなら3歳から、ひとりで読むなら小学低学年から。
<編集部よりひとこと>
友だちを起こしに行ったはずのミミナちゃんが、ぽかぽか陽気でお昼寝してしまうところがユーモラス。物語のおしまいには、みんなで遊んでいる様子が描かれ、喜びがあふれているのも魅力的です。
「おねぼうさんはだあれ? 」と我が子に優しく語りかけてあげたい、そんな気持ちにも寄り添ってくれる作品です。
読者の声より
ともだちのにおい
春の訪れをたっぷり体感できる作品です。
うさぎのミミナちゃんが、春になったのに冬ごもりから起きてこないお友だちを起こしに行くストーリーです。
この起こし方が何とも素敵です。
表題のセリフをささやき、それぞれにお花を置いていくのですから。
この優しさが心地よいです。
そして、気づいた動物たちが、花のにおいとともに、あるにおいに気づくのです。
これが、ともだちのにおい。
動物たちならではのこの感覚がキュートです。
あずみ虫さんの独特のコラージュ絵がとても印象的なシーンを演出しています。
幼稚園児くらいから、春のうれしさをいっぱい感じ取れると思います。
(レイラさん 50代・ママ )
選書:秋山朋恵(絵本ナビ編集部)
文・編集協力:富田直美(絵本ナビ編集部)
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