【今週の今日の1冊】ともだちになるって嬉しいね。新しい出会いを応援する絵本
3月29日~4月4日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
4月に入ると、入園、入学、進級と新しいお友だちと出会う機会に恵まれます。
初めてのお友だちや新しいお友だちができると、一気に子どもたちの世界が広がります。お友だちを通じていろいろなことを感じたり、考えたり、一緒にたくさんの体験をして、成長していきます。そんな子どもたちの姿を温かく見守りサポートしてあげたいですね。今週は、友だちとの素敵な出会いを応援している絵本をご紹介します。
3月29日 仲間に入りたいなあ……
月曜日は『よろしく ともだち』
読者の声より
「ともだちや」シリーズの最新作。息子が小学校に入って、読み始めたシリーズでした。
今回は、みんなと友達になりたいコダヌキくん、でもオオカミが怖くて、なかなか一緒に遊べないんです。ショックを受けたオオカミですが、コダヌキくんと友達になりたい・・・と、まず自分で出来る事を一生懸命に探し努力したんです。この姿に、子供も私も、とっても心を打たれました。
人は見かけで判断してはいけない!!ホントにそうです。
丁度、友達のことで悩んでいた息子、この絵本と出会ったことをきっかけに、自分で出来る事を見つけ努力したんです。そう、このオオカミの様に。。。
少しづつではありますが、息子を取り巻く環境が変わってきたようです。
そして私自信も、時にはキツネさんのように、時にはミミズクさんの様に見守ってあげられたらいいな~と思いました。
この絵本は、我が家にとって特別な1冊となりました。
是非、沢山の子供たちに読んでもらいたいです!!
(みっちー77さん 30代 ママ 愛知県 男の子8歳、女の子3歳)
3月30日 ハンカチが繋げてくれた友情とは?
読者の声より
かわいいお話
可愛いピンク色に惹かれて、手に取りました。
タンスの引き出しから、小人がスヤスヤ寝ているハンカチを見つけた、はるちゃんのお話です。
小人が気になって、学校でもハンカチを使えないはるちゃん。
リコーダーをふいたり、ボールにしたり、給食でこぼしたものを拭いたりと、学校生活では、ハンカチは結構使う場面が多いのだなと思いました。
はるちゃんが、不思議なハンカチのおかげで、新しい友達を見つけられて良かったです。
お話も、イラストも、とても可愛かったです。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
3月31日 声をかける最初の一歩を励まします
水曜日は『モモンガくんとおともだち』
出版社からの内容紹介
いつも高い木の上から、お友だちが遊んでいるのをみているだけのモモンガくん。「あそぼうってこえをかけてごらん」と言われても、最初の一歩がふみだせません。ある日のこと……。
引っ込み思案な子どもの背中をそっとおす両親のはげましと、友達の優しさを柔らかなタッチであたたかく描いた絵本。
読者の声より
はじめの一歩
初めて会った子に自分から声を掛けて友達をつくるのって勇気がいる。
でも、勇気を出してはじめの一歩を踏み出せば、きっとお友達はすぐにできる。
だから自分からアクションを起こしてみようよ!
そんなふうに子供達を勇気づけてくれるような、背中をそっと押してくれるような絵本でした。
モモンガくんのように引っ込み思案の子も、ちょっと勇気を出すと世界が広がります。
この本を通して、子供達が素敵なお友達づくりができますように。
(ちょてぃさん 40代・ママ 女の子13歳、女の子9歳)
4月1日 ドキドキする気持ちを応援する優しい絵童話
木曜日は『やまねこのこんにちは』
出版社からの内容紹介
引っ越してきたやまねこが、ご近所の動物たちにあいさつに行きます。そのとちゅうで、自分のうわさ話を聞いてしまい、みんながそれぞれ、会うことを楽しみにしていることを知ります。そこでやまねこは、自分を気に入ってもらおうと、がんばるのですが、つぎつぎと聞いてしまう、自分への期待にふりまわされてしまい……。絵童話『きみ、なにがすき?』の世界と続いている、動物たちの無邪気でやさしいやりとりが楽しいお話。
読者の声より
はじめての「こんにちは」
引っ越してきたやまねこが
森のご近所さんにとけこむためにあいさつに出かけて・・。
初対面。
少しでもよく思われたい。
そんな気持ちは誰にでもあります。
でもそれは、迎合することじゃない。
試行錯誤の中
結局、素の自分で勝負することに決めたやまねこは
良い決断をしたと思います。
無理をしたお付き合いって続かないもんねと
思わずにっこりしました(#^.^#)
(やこちんさん 50代・ママ 女の子16歳)
4 月2日 不安な気持ちはきっと同じ
金曜日は『ランカ にほんにやってきたおんなのこ』
出版社からの内容紹介
主人公のランカは、花や緑あふれるふるさとの国から日本にやってきた10歳の女の子。日本語はまったくわかりませんが、日本の小学校に入ることになりました。下駄箱で靴を履き替えたり、体操服に着替えたり、給食があったり……と、ランカが行っていた学校とはちがう毎日にランカは一生懸命ついていこうとするのですが、ある日、ふるさとを思い出して木登りをしたとき、クラスメイトの男の子に足をつかまれて、「なんでひっぱるの」の思いで胸がいっぱいになり、泣き出してしまいます。するともう一人泣きだした子がいました。足をつかんだ男の子です。二人はまだ言葉は十分に分かりあえませんが、このとき、なにかがランカに伝わりました。
主人公ランカのふるさとがどこの国かは明示していません。この絵本は受け入れる側にいる日本のこどもたちに届けたい一冊ですが、日本語を学び始めの子にも読めるよう、文章はすべてひらがなにしています。
読者の声より
もう大丈夫ね
全ページ、お試し読みで読みました。
知らない言葉ばかり、話しても通じなさそう。
お友達もいないし、習慣も全然違う。
突然、遠い国にやってきて生活するのは
毎日が、本当に不安だと思いました。
思い出すのは、故郷の仲良しのお友達。
でも、ちょっとした出来事がきっかけになって
お互いの気持ちが通じ合い、
壁のようなものが、温かく溶けてゆくのを感じました。
良かったね!
(capellaさん 70代以上・じいじ・ばあば )
4月3日 「あの子と、ともだちになれたのかな?」
土曜日は『おともだちに なってくれる?』
出版社からの内容紹介
世界中で愛される絵本『どんなに きみがすきだか あててごらん』の日本での発売から25年、可愛いチビウサギとデカウサギのお話に続編が生まれました! ひとりで遊びに出かけたチビウサギが、偶然、まっしろなウサギに出会います。お友だちになれるでしょうか? 作者のサム・マクブラットニィさんは2020年9月に亡くなられ、はからずも本作が遺作となってしまいました。
読者の声より
自立
『どんなにきみがすきだかあててごらん』の25年ぶりの続編ということですが、
おなじみ、デカウサギとチビウサギの絡みというより、
チビウサギの自立、といった趣です。
一人で遊びに行くというところが、何とも頼もしいです。
前半の一人遊びの様子は、子どもあるあるでしょうか。
後半、シロウサギというお友だちの登場は新鮮です。
もちろん、デカウサギが待ってくれる場所があるからこそ。
小学生くらいから、チビウサギの経験を受け止めてもらえる心地良さを体感してほしいです。
(レイラさん 50代・ママ )
4月4日 ともだちになるきっかけは意外なところから!?
日曜日は『ともだちができちゃった!』
出版社からの内容紹介
新しい家にひっこすことが決まったベニー。お父さんとお母さんは、新しい家にわくわくしていますが、
ベニーはちっとも嬉しくありません。 あたらしい友だちをみつけられるか、とても心配でなんです。
読者の声より
タイトルが面白そうだったので、図書館で借りてきたのですが、想像以上に読みやすい楽しい本でした。
子どもたちにとって、“ともだち”って、とっても大事です。
その「大事」加減が重すぎず軽すぎつ伝わってきました。
文章の流れもテンポよく読めました。
特に、新しい町での子どもたちの現れ方が面白かったです。
4,5歳くらいから小学校低学年くらいのお子さんたちに紹介したいです。
(てんぐざるさん 40代 ママ 埼玉県 女の子21歳、女の子17歳)
選書:秋山朋恵(絵本ナビ編集部)
文・編集協力:富田直美(絵本ナビ編集部)
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