「きもち」を考える絵本人気ランキング1位~10位
いろいろな立場で、いろいろな「きもち」を考える絵本10選
成長するにつれ、自分の気持ちに子どもたちは悩みながらも気づいていきます。人間にはいろいろな感情があること。その表現の仕方や伝え方を学んでいきます。また、自分の気持ちを考えることは、自分以外の相手の気持ちに気づくきっかけとなります。「きもち」を考える絵本には、
・弟や妹ができたときに感じるとまどう気持ちをサポートしてくれる絵本
・自分の悲しみや怒りを考える絵本
・友だちやほかのものになって相手の気持ちを考える絵本
など、いろいろな絵本があります。ここでは、絵本ナビが独自に集計した、テーマ「きもち」を考える絵本の人気ランキング10位から1位まで発表します!どれも絵本ナビユーザーのみなさんが選んだ素晴らしい絵本ばかりです。是非、参考にしてくださいね。
10位 『おこる』(金の星社)
一番わかりやすい感情表現かもしれません。怒ること。子どもは特に親や先生から怒られることも多く、自分が怒りを感じる時にどうコントロールしていいかわかりません。怒ることを考えることは、人間の本質を考えることかもしれません。
9位 『ほんとうのことを いってもいいの?』(BL出版)
初めてついたうそ。うそはよくないこと。では、なんでも正直に話したらどうなる?相手の気持ちを考えさせられる絵本です。
本当に大切なことは何なのか?相手の気持ちを考える絵本
リピーはお母さんにうそをついて友だちと遊びに行こうとしました。はじめてお母さんについたうそ。おなかが苦しくて、涙があふれて……。その日から、リピーはほんとうのことだけを言おうと誓います。ところが、正直になろうとすればするほど、友だちを傷つけてしまうことになり、リピーは、混乱します。単なる正直ではなく、まず相手の気持ちを思いやること。大切なメッセージが伝わる一冊です。
8位 『ジローとぼく』(偕成社)
もし、自分が愛犬と入れ替わっていたら?動物というわかりやすい立場から客観的に自分の立場を見つめることができる明快な絵本です。
7位 『ひとは なくもの』(こぐま社)
「おこる」と同じく大切な感情「なく」。泣くにもいろいろな種類があって、泣くことは決して悪いことじゃない。そう思わせてくれる絵本です。
6位 『あのときすきになったよ』(教育画劇)
気持ちを考えていく一番の大きなきっかけは、友だちとのやりとりからかもしれません。自分が一生懸命学んで作ってきたルールが全く通用しないとき、相手には相手のルールがあるって知ったとき、世界が変わります。大嫌いな人を好きになったり。好きな人が嫌いに思えたり、不思議な感情がいろいろ芽生えてくるのも成長なんですね。
友だちだから知りたい!知るとどんどん好きになる絵本
5位 『けんかのきもち』(ポプラ社)
友だちとけんかをしたときに感じる気持ち。なかなかおさまらない怒りや悲しみ。初めて湧く感情。謝ったらそれで本当に終わりなの?友だちとの接し方についても考えさせられる絵本です。
4位 『ないた』(金の星社)
「なく」気持ちをダイレクトに描いた絵本です。読み聞かせにも人気のある絵本。子どもはもちろん大人の心にも響く絵本として人気があります。
3位 『おもちのきもち』(講談社)
楽しいユーモアたっぷりの絵本です。おもちの気持ちを考えるなんてなかなか思いつかないことですが、小さな子どもにはその視点がとても自然にそして自由に感じられることでしょう。
2位 『おこだてませんように』(小学館)
ロングセラーの絵本です。大人たちが思わずグッとくるこの絵本では、大人たちに子どもの気持ちを考える気づきを与えてくれます。
怒られている子どもの気持ちがわかる絵本
怒られてばかりいる子の心の中を描いた絵本
「ぼくは、いつでもおこられる。家でも学校でも…。休み時間に、友だちがなかまはずれにするからなぐったら、先生にしかられた」いつも誤解されて損ばかりしている少年が、七夕さまの短冊に書いた願いごとは…?
【作者のくすのき しげのりさんよりコメントいただきました!】
『おこだでませんように』について
お母さんや先生や友だちに言うのではなく、七夕様のお願いの短冊に、一文字一文字けんめいに書いた「おこだでませんように」。このお話の「ぼく」にとって、それは、まさに天に向けての祈りの言葉なのです。子どもたち一人一人に、その時々で揺れ動く心があります。そして、どの子の心の中にも、祈りのような思いがあるのです。私は、そんな子どもたちの心の動きや祈りのような思いに気づくことができる大人でありたいと思います。
1位 『おへそのあな』(BL出版)
1位は、『おへそのあな』。
赤ちゃんが生まれてくるなぞ。新しい家族が増える時に感じるはじめての気持ち。子どもたちにわかりやすく、弟や妹の立場からみた状況を説明してくれます。自分が生まれてくるときはどんなだったのかな?いろいろな気持ちを考えるきっかけを与えてくれる1冊です。
いかがでしたか。
みなさんが気になる「きもち」を考える絵本はありましたか?是非親子で読んでみてくださいね。
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米ペンシルベニア州フィラデルフィアで20代を過ごす。現地の大学で経営学を専攻、就職。帰国後は映画のタイアップや、家庭用ゲームの映像制作に関わる。その後、エンターテイメントの分野で外資系ライセンスビジネスに従事。絵本好きが高じて2012年から絵本ナビに入社。これまでの経験を生かし、ユニークな視点で大人も子どもも楽しめる絵本や洋書の魅力を紹介。2歳児のママ。
【連載】「絵本をもって旅に出よう」を絵本ナビスタイルで執筆中。https://style.ehonnavi.net/post-series/25324
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