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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】猫の日×絵本ナビ2022:猫の絵本のニューフェイス! 新刊特集

2022年2月21日から2月27日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

いよいよやってくる2022年の2月22日! 2(ニャン)がたくさん並ぶということで、すでにあちこちで「猫の日」が盛りあがりを見せていますね。先週の猫の物語特集に続いて、今週は2021年の新刊からつい最近発売のものまで、おすすめしたいニューフェイス猫の新刊をご紹介します。愛らしい子猫、のんびりマイペースな猫、人見知りの猫、そして思わず笑っちゃうユニークな猫まで、さまざまな猫の登場をお楽しみ下さい♪
 

2月21日 きょうだい三匹のはちゃめちゃな一日をうたとともに

月曜日は『こねこの きょうだい かぞえうた』(2021年4月登場)

こねこの きょうだい かぞえうた

出版社からの内容紹介

石津ちひろと石黒亜矢子の「こねこのきょうだいかぞえうた」絵本シリーズ。
可愛いスリーブケース入り3冊セットです。(分売可)

「こねこの きょうだい かぞえうた」シリーズ。セットでも1冊ずつのご購入でも♪

2月22日 本屋のねこと過ごす心地良い「すきまの時間」

火曜日は『ほんやねこ』(2021年10月登場)

ほんやねこ

みどころ

遠くに海の見える見晴らしのいい場所にあり、中に入れば壁一面の本。中心には大きならせん階段があり、店主はねこ。なんて素敵な本屋なのでしょう。

最後の小さなお客さまをお見送りしたあと、今日は早めに店じまい。ねこは散歩に出かけるのです。ところが、窓を一か所閉め忘れてしまったから大変。強く風がふきこんだ時、パラパラとめくれた棚の絵本から、物語の人たちが窓の外へ飛ばされてしまったのです。

そうとは知らずに、野原でねころび、のんびり毛づくろいをしていたねこ。そこへ小さな声が聞こえてきます。

「ここから ぼくを おろしてくださいな」

木の枝にぶらさがっていたのは、ピノキオ! さらに川の近くにいたのは……。

シンデレラにラプンツェル、3びきのこぶたに白雪姫。大好きな物語の世界の人たちが、本屋のねこと一緒に夕暮れのまちを歩き回る。偶然とはいえ、内緒とはいえ。これはなかなかの大冒険。魔女やおおかみと手を取り合うのもちょっとドキドキ。でも、のんびりした性格のねこの背中は思ったよりも広く、なんだかいい雰囲気。

本の世界に触れる楽しさを、こんな形で体験させてくれるなんて。子どもたちの姿を力強く描き続ける絵本作家、石川えりこさんの新境地。ペローやアンデルセンの物語を読んだことがある人にも、まだ知らない人にも。力を抜いて楽しめる、「すきまの時間」の素敵なお話です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

2月23日 ねえ ねこ、こわがらないで だいじょうぶだよ

水曜日は『うちのねこ』(2021年7月登場)

うちのねこ

出版社からの内容紹介

ある日、野良猫だったおとなのねこがうちに来た。ソファの下に隠れて出てこない。その後もねこは、かみついたり、ひっかいたり・・・。こわくないよ。だいじょうぶ。ゆっくりゆっくり「うちのねこ」になるまでのお話。

2月24日 おもしろいこと ないかな ないかな‥‥‥

木曜日は『にげろ! どろねこちゃん』(2021年4月登場)

にげろ!どろねこちゃん

みどころ

あそぶの大好き、いたずら大好き、しろねこちゃんとみけねこちゃん。水たまりを見つけて、大はしゃぎ! 夢中で遊んでいたら、あーあー、すっかりどろんこ。これじゃあ、しろねこちゃんもみけねこちゃんも、どちらもどろねこちゃんね。

「おふろに はいりなさーい」

おかあさんに言われたけれど、走って逃げるどろねこちゃん。タンポポの上を飛び越えて、かえるさんやぶたさんの上まで飛び越えて。そこらじゅうにぺたぺた足跡つけながら、とうとう……?

びっくりするほど、見事に全身どろんこの二匹。お母さんの大きな悲鳴が聞こえてきそうです。だけど、やっぱりこれが楽しいのです。絵本の中をのびのび自由に駆けまわる、元気いっぱいのこねこの絵本。明日もまた遊ぼうね、どろねこちゃん。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

2月25日 全世界語もアザラシ語もどんとこいのヤマネコさん!

金曜日は『ヤマネコとアザラシちょうさだん』(2022年1月登場)

ヤマネコとアザラシちょうさだん

出版社からの内容紹介

アザラシがリュックをしょって倒れています。時計職人のおじいさんが、急いでアザラシを連れて帰ると、口の中からビニール袋が出てきました。食べ物と間違えて飲み込んでしまったようです。お魚を食べて元気になったアザラシは、リュックから不思議な絵と文字が描かれた説明書のような紙を取り出しました。何かしゃべっているようですが、おじいさんはアザラシ語がわかりません。そこで、世界中の国や動物の言葉がわかるヤマネコのもとを訪ねました。ヤマネコによると、アザラシとその仲間たちは、海のごみを間違って食べてしまい困っているそうです。そこで、海を調べるアザラシちょうさだんになり、海を掃除する機械『ウミキレイ』を考え出したというのです。ところが、機械の組み立てには人間の力が必要で……。

アザラシ語を解読できるヤマネコと、器用な時計職人のおじいさんの力を借りて、いよいよ『ウミキレイ』が発動! SDGs、環境問題にも目を向ける1冊。

2月26日 こだわりは けずりたての かつおぶし。

土曜日は『ねこのラーメンやさん』(2022年2月登場)

ねこのラーメンやさん

出版社からの内容紹介

ここは町で人気のラーメンやさん。ちょうネクタイがにあう三毛猫のマオさんが、こだわりのかつおぶしでだしを取ったカツオラーメンを手際よく作っていきます。でもお客さんは、なぜかだれも食べようとしません。人気作『ねこのようしょくやさん』に続く第2弾!

2月27日 読み方も遊び方も自由な、新しいねこの絵本!

日曜日は『にゃおにゃおにゃお』

にゃおにゃおにゃお

出版社からの内容紹介

「ねこさん おいで」 こどもの自由な発想が生まれるねこの絵本
いろいろな表情の、柄の、鳴き声の、ねこがいて、みんなが集まったら、楽しいね。
他にはどんなねこがいるのかな。このねこはなんて鳴くのかな。こんなねこがいてもいいんだ。
ひろたあきらの自由な発想で生まれた、読み方も遊び方も自由な、新しいねこの絵本です。

第12回MOE絵本屋さん大賞2019年新人賞第1位を獲得した『むれ』から3年、ひろたあきらが、2(にゃお)月22(にゃおにゃお)日のねこの日に、ねこの絵本『にゃおにゃおにゃお』をヨシモトブックスより発売します。実家でねこを飼っており、小さい頃から長年一緒に過ごしてきたという大のねこ好きのひろたが、日常で感じていたねこと触れ合う喜びや楽しさ、愛しさを、表現したいという気持ちから生まれました。
ページをめくるたびに増えていくねこたちに、子どもならではの自由な発想で鳴き声をつけてみたり、自分だったらどんなねこを描くか想像してみたり。最後のページをめくると、ひろたらしいジワッとくる展開も待っています。
読み方も遊び方も読者が自由に決めて、楽しんでほしいという、ひろたの想いが込められた一冊です。

いかがでしたか。

どの猫も愛らしくて、憎めなくて、なんてほっこりさせてくれるのでしょうね。

お気に入りの子を見つけたら、ぜひ本棚に招いてみて下さいね。

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

 

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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