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未来の今日の1冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】道を切り開く女性たちに勇気をもらう伝記絵本特集!

2022年2月28日から3月6日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

今週は、女の子の成長を祝うひなまつり行事に関連して、世界中でさまざまな道を切り開いてきた女性にスポットをあてた絵本をご紹介したいと思います。「女性にこんなことできるはずがない」「女性がやるべきことではない」「この仕事は、この競技は、女性に向かない」など、かつて女性が男性と同等の権利を認められていない時代が長くありました。そんな世の中の常識を強い意志と努力でひっくり返してきた女性たちの力強いパワーを感じてみて下さいね。
 

2月28日 この世界を少しでも良い場所に変えるために。

月曜日は『チェンジ・ザ・ワールド!~世界を変えた14人の女性たち』

チェンジ・ザ・ワールド! ~世界を変えた14人の女性たち

みどころ

この本におさめられているのは、14人の女性たちの驚くべき物語です。
女性にこんなことできるはずがない。
女性がやるべきことではない。
この仕事は女性に向かないー―。
そんな世間の「常識」を強い意志と努力でひっくり返してきた人たちなのです。
そんなすごい人は、自分とは関係ないって思いますか? 実は、この本の中に登場する女性たちの中には幼い少女もいるのです。
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3月1日 不可能を可能にし、伝説になった女性たちの物語

火曜日は『歴史を変えた50人の女性アスリートたち』

歴史を変えた50人の女性アスリートたち

出版社からの内容紹介

強くて、勇敢で、とってもパワフル!
「女は弱い!」としめ出されていた近代スポーツ界に飛びこみ、圧倒的な能力と粘り強さで記録と歴史をぬりかえてきた女性アスリート50人にスポットをあて、その驚くべき成績やバイタリティあふれる人生をチャーミングなイラストとともに紹介します。
女性には不可能だと言われてきたことの誤りを、鍛えぬいた身体と不屈の精神で堂々と証明したヒロインたちの姿は、若きアスリートのみならず、自分の限界をこえたいと願うすべての人を励ましてくれます。

<こんな人が載っています>
ガートルード・エダール(長距離水泳選手)、福田敬子 (柔道家)、トニ・ストーン(野球選手)、田部井淳子 (登山家)、ジョディ・コンラッド (バスケットボール監督)、ビリー・ジーン・キング (テニス選手)、フロー・ハイマン (バレーボール選手)、スーザン・ブッチャー (犬ぞり操縦者)、ナディア・コマネチ (体操選手)、アンジャリ・バグワット (射撃選手)、シャンタル・プチクレール (車いす陸上競技選手) 、キム・スニョン (アーチェリー選手) 、クリスティ・ヤマグチ (フィギュアスケート選手)、ミア・ハム (サッカー選手)、セリーナ・ウィリアムズ (テニス選手)、ニコラ・アダムズ (ボクサー)、マリアナ・パホン (BMX自転車選手)、シモーネ・バイルズ (体操選手)など…

3月2日 自分の考えをしっかり持った女の子が児童室を創設!

水曜日は『図書館に児童室ができた日 ~アン・キャロル・ムーアのものがたり~』

図書館に児童室ができた日 ~アン・キャロル・ムーアのものがたり~

出版社からの内容紹介

19世紀終わりのアメリカ。女性が自分の考えで仕事を選ぶことがめずらしかった時代、小さな町に生まれ育ったアン・キャロル・ムーアは、自分の考えをしっかり持った女の子でした。やがて、ニューヨークで図書館学を学んだのち、ニューヨーク公共図書館の児童室の創設にたずさわり、児童図書館サービスの先駆者のひとりとなります。ひとりの女性の生き方としても興味深いムーアの生涯を通して、図書館児童室の歴史を語る絵本。

3月3日 彼女がズボンをはいて出かけると、町はもう大騒ぎ!

木曜日は『せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子』

せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子

みどころ

女の子がズボンをはく。今では当たり前のことが、許されない時代があった。そんなことって、考えられる? それも、たった150年前の本当の話。

女の子が着ることができたのは、きゅうくつなドレスだけ。動きにくいし、息をするのも楽じゃない。だけど、それがおかしなことなんて、みんな思わない……でも、メアリーだけはちがった! 彼女はズボンをはいて、町へ出かけた。すると、とにかくもう大騒ぎ。

「とんでもない!」
「ズボンなんかはいて、後悔するぞ」

みんなの言葉には屈しないメアリーだったけれど、やっぱり胸にささる。どうして、みんなが文句をつけるのかわからない。そんな時、お父さんが言ったのは……。

この絵本の主人公のモデルとなったのは、後に女性初の軍医として活躍し、フェミニストとして知られたメアリー・E・ウォーカー。巻末には、その当時ズボンをはいて撮られた写真とともに、彼女の半生の解説も収められています。

常識だと思っていたことが、常識ではない時代があった。道を切り開いてくれた人がいた。それだけでも、子どもたちには大きなインパクトのあるお話のはず。そして印象的なのは、多くの大人たちが「かわってしまうのがこわい」と感じてしまうという事実。私たちは、いつだって変化していく時代のその「途中」にいるのです。とっても魅力的に描かれた、メアリーの姿に元気をもらいながら、自分たちにとっての当たり前を考えていかなくてはいけませんよね。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

3月4日 子どもの力を信じる新しい教育は今や世界に

金曜日は『マリア・モンテッソーリ』

マリア・モンテッソーリ

出版社からの内容紹介

好奇心いっぱいで、工夫してまなぶのがすきだった女の子は、イタリアではじめての女性医師になりましたが……。子どもの力を信じて、新しい教育の考えを広めたマリア・モンテッソーリ。社会をよくするために教育に力をそそいだその生涯を、やさしい言葉と親しみやすい絵で伝える。子どものころの夢や思いをむねに、よりよい世界を目指して活動した人たちの物語を紹介する「はじめてよむ伝記えほん」シリーズ。巻末に解説と写真つき。

3月5日 「世界で最初の女性写真家」のこと知っている?

土曜日は『青のなかの青』

青のなかの青

みどころ

空の色は、青のなかでも、とびきりの青。
海の色は、青のなかでも、とくべつの青。

小さなアンナは、分厚い本を片手に虫を集める父のそばで、両腕にたくさんの野の花を抱きしめる。海辺で拾い集めた海藻を並べ、父に学名を教わりながら、記録ノートをつけていく。彼女は、宝探しの名人で、芸術家で、しかも科学者だった!

「世界で最初の女性写真家」として知られている、19世紀のイギリスの植物学者アンナ・アトキンス。彼女が残したのは「青のなかの青」……日光を利用した、サイアノタイプという美しい青の写真。殆どの女性が科学教育を受けられなかったという当時の社会で、アンナがどのように自分の世界を切り開いていったのか。どうやって、この美しく科学的な写真集を残していったのか。

この絵本では、科学者である父の深い愛情のもとで過ごす、子ども時代のアンナを丁寧に描き出すことで、一人の慎ましくも研究熱心な学者の人生をうつしだします。色々なものを集め、名前を調べ、観察をし、整理していく。この一連の作業が楽しくてたまらないアンナ。同じ環境にいなくとも、同じ職業を目指さなくとも、夢中になることの素晴らしさが存分に伝わってくるのです。

鉛筆、水彩、写真、そしてサイアノタイプを織り交ぜながら描かれているのは、彼女の見ている「青の世界」。時間をかけ、じっくりと向き合いたくなる1冊です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

3月6日 最も偉大な化石学者といわれる女性の人生と功績!

日曜日は『きょうりゅうレディ さいしょの女性古生物学者 メアリー・アニング』

きょうりゅうレディ さいしょの女性古生物学者 メアリー・アニング

出版社からの内容紹介

19世期のイギリスの古生物学者メアリー・アニング の数奇な人生と功績を、細密な絵とわかりやすいストーリーで面白く綴る伝記絵本。
女性が仕事をすることが認められない時代から、メアリーは化石ハンターとしで目覚ましい成果を上げ、ジュラ紀の首長竜や魚竜などの全身化石などを発見します。47歳で乳がんで亡くなるまで、世界中を驚かせる発見を続けながら、女性故に、その功績を認められることがなかったメアリー。しかし、現在、その功績を再評価され、「メアリー・アニングは、世界がかつて知っていた最も偉大な化石学者である」と言われています。
子供に人気があるジャンル「化石・恐竜」、また女性の活躍促進という点でも注目が期待できるテーマを持った絵本です。

いかがでしたか。

今ではどの道にもどんな仕事にも女性の活躍が見られますが、それを最初に行った女性がどんな人だったのかを知ることはとても興味深いですね。そのまっすぐな信念や勇気がこれからを生きる子どもたちにも伝わっていきますように。

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

 

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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