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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】ドキドキするね、小学校! 新1年生を応援する本

2022年3月28日から4月3日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

新一年生の子どもたちとご家族の皆さま、ご入学おめでとうございます♪
子どもたちの中には、楽しみな気持ちと不安な気持ち、他にもたくさんの気持ちが渦巻いているのではないかと思います。さまざま揺れる気持ちが少しでも和らぐよう、今週は、子どもたちの気持ちに寄り添いながら、小学校のスタートを応援する本をご紹介していきたいと思います。

3月28日 ドキドキ新一年生に贈る楽しい小学校入学のおはなしt

月曜日は『だいじょうぶかな いちねんせい』(2022年2月の新刊)

だいじょうぶかな いちねんせい

みどころ

「ぼく、しょうがっこうにいきたい」
「わたし、いちねんせいに なりたい!」

こんなことを言い出したのは、山に住むクマの子とサルの子です。ふたりは毎日小学校へ通う人間の子どもたちの姿を見ているうちに、うらやましくなってきたのです。でも、小学校は人間の子どもたちが行くところ。困った家族は、山奥に住むタヌキの「だいごろうおじさん」に相談します。すると、おじさんは不思議な呪文を唱えはじめ……。さて、ふたりは念願の一年生になれるのでしょうか?

くすのきしげのりさんが、今まさにドキドキしているはずの「新一年生」に贈る物語。豊かな自然とワクワクする学校の様子を背景にして、愛らしい一年生たちの奮闘を描きます。このふたりの緊張にくらべたら、きっとみんなは大丈夫だよね。さあ、いってらっしゃーい!

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

3月29日 ももは、ぜったいにわすれものをしたくありません。

火曜日は『しんぱいなことが ありすぎます!』

しんぱいなことが ありすぎます!

出版社からの内容紹介

ももっち、ヤドカリ みたいだな!
かずまくん、なんで そんなに かるそうなの?

ももは忘れ物をしたくなくて、教科書やノートを全部ランドセルに入れました。翌朝、ももは両手に荷物を持ち、ヤドカリみたいと、かずま君に言われます。かずま君は全部学校に置いてあるんだって。そんなのずるいよ!

読者の声より

タイトルに惹かれ、手に取りました。
心配性のももちゃん。毎日しんぱいしすぎて、教科書やノートもありったけ持って登校することになるのです。だから表紙のイラストように、すごい荷物になってしまいます。
対照的なのがかずまくん。楽天的なかずまくんとのやりとりを経て、ももちゃんも少しずつ成長していくようです。
大人になった今も「しんぱいなことがありすぎる」私。このお話を読んでクスッと笑えて元気になった気がします。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子14歳、男の子12歳)

3月30日 くんちゃんが体験する学校生活の最初の1日

水曜日は『くんちゃんのはじめてのがっこう』

くんちゃんのはじめてのがっこう

出版社からの内容紹介

こぐまのくんちゃんは、今日から小学1年生。 うれしくていつもより早く目を覚ましたくんちゃんは、 お母さんと連れだって家を出ました。 ごきげんなくんちゃんは、道々出会う動物たちに声をかけます。 学校につくと、くんちゃんはお母さんと別れて自分の席に座りましたが、 上級生たちがむずかしい勉強をしている姿に不安になりしまいに教室から逃げ出してしまいます。 先生は、そんなくんちゃんを無理強いせず、さりげなく教室に招き入れます。 勉強と学校の楽しさに気づいたくんちゃんは、翌日から大きな笑顔で学校に通います。 入学・入園を控えた子どもたちにおすすめの一冊です。  

読者の声より

5歳の娘と偶然病院の待合室で読んだ一冊ですが、
とても素敵な一冊!

クマの子のくんちゃんの、小学校にあがるワクワク、
でもお兄さんお姉さんみたいにお勉強できなくて不安な感じ、
不安のあまり開いているドアから思わずにげちゃう姿、
でも初めてのお勉強に「デキる!」と自信をつけて、
どんどん張り切っちゃう様子。

もうすべてが、新一年生そのまま!って感じで、
小学校に上がる前に娘と読めてよかったと思いました。
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子10歳、女の子5歳)

3月31日 おばけでも小学校に行けるかな?

木曜日は『おばけのソッチ1年生のまき』

おばけのソッチ1年生のまき

出版社からの内容紹介

おばけのソッチは、1年生になって学校へいきたいと思いました。さて、校長先生はソッチの入学をゆるしてくれるでしょうか?

子どもレビュー
おばけがいたのでびっくりしました。

とてもびっくりしたのは、なんかできないと、おばけのねんれいが一つさがっちゃうところです。

おばけはたいへんだなとおもいました。

びっくりしたところは、あめやのおばあさんといぬとねこが一年生になっちゃったからです。

おばあさんが、がっこうにいくのって、おどろきました。

おばけのソッチががっこうにいたら、たのしそうです。

ぼくも、ソッチにあってみたいなっておもいました。
 (はなびやさん 40代・ママ  男の子7歳)

4月1日 がっこうも新しい出会いにどきどきしてるんだって

金曜日は『がっこうだって どきどきしてる』

がっこうだって どきどきしてる

出版社からの内容紹介

はじめてのクラス、はじめての学校、みんなどきどきするものだけど……学校だってどきどきしてるって知っていた?
学校がちょっぴり怖い子、苦手な子、いやだなあと思う子たちへ――こんな学校だったら、ちょっと面白いんじゃない?
はじめて新しいクラスに入るとき、新しい学校に行くとき、子どもはみんなどきどきして、ちょっぴり不安を感じるものですが、じつは、学校のほうも不安で心配でしかたなかったとしたら!?  生まれたての学校が、子どもたちといっしょに少しずつ「学校って、もちろん楽しいことばかりじゃないけど、でもやっぱり楽しいかも」と思えるようになるまでを、不安な心によりそって描きました。学校といっしょに、どきどきして、切なくなって、げらげら笑える、唯一無二の学校絵本です。

読者の声より

新築の学校が主人公のお話です。
学校嫌いっていう子に、読んでみてほしいです。学校だってどきどきしてるのかと思うと、ちょっとほっとするかも。みんな、初めは学校に慣れずにしんどかったりしますよね。うちの娘もそうです。見守る親もしんどいときもあります。私はもこの本を読んで、他の子もそうなんだとちょっとほっとしました。
(じっこさん 30代・ママ 女の子7歳、男の子3歳)

4月2日 「先生一年生」のやぎこ先生も頑張ります!

土曜日は『やぎこ先生 いちねんせい』

やぎこ先生 いちねんせい

出版社からの内容紹介

春の訪れとともに、山里の小さな小学校にやってきたのは、「先生一年生」のやぎこ先生。さっそく、入学したばかりの一年生子やぎたちと、ハラハラドキドキの一年がはじまります。けれども、事件をおこしてしまうのは、やぎこ先生ばかり。学校に着ていく服に悩みすぎて遅刻したり、夏休みの宿題を出し忘れてしまったり……。でも、八匹の子やぎたちは、元気なやぎこ先生の背中を見ながら、たくましく成長していきます。

読者の声より

やぎやま小学校にやってきた、新人のやぎこ先生は、着る服に迷って遅刻したり、夏休みの宿題を出し忘れたり。(笑) 校長先生に怒られてばかりのやぎこ先生が、とってもチャーミング。給食に出てきたやぎこ先生の苦手なものをクラスの子どもが代わりに食べてくれたり・・。生徒のこやぎたちと共に、成長していく様子がユーモアたっぷりに描かれています。入学を控えたお子さまにとっては、きっと小学校って楽しそう!と思える1冊です。
(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子4歳)

4月3日 揺れ動く子どもの気持ちに丁寧に寄り添う1冊

日曜日は『あした、がっこうへいくんだよ』

あした、がっこうへいくんだよ

みどころ

「おやすみ、ウイリー。
 あした、きみ がっこうへいくんだよ。」

大丈夫、学校って素敵なところさ。
だから、おやすみ。
君は大きくなったんだから、灯りを消しても寝れるよね。
……でも、今夜だけ。

「ウイリー? まだおきてるの?」

のどが渇いてるんだ!
ぼくも飲んでいい? ああ、落ち着いた。
もう寝れるよね。

一晩寝たら初めての学校の日。楽しみだってあるけれど、やっぱりちょっと落ち着かない。不安だってある。だけど、ぼくだってこんなに大きくなったんだから、きっとがんばれる。先生に会って、給食を食べて、友達にも会って……。

行ったりきたりの気持ちを聞いてくれるのは、大好きなクマのぬいぐるみ、ウイリー。新しい一歩を踏み出そうとする彼を見送ってくれるのだって、ウイリー。自分をはげまし、奮い立たせる方法は色々あるし、ちょっぴり時間だってかかるもの。この愛らしくも健気なやり取りこそ、大切で邪魔をしてはいけない瞬間なのです。

さあ、いってらっしゃい。急がなくても大丈夫、 ウイリーと一緒に、その背中をしっかり見守っているからね。
(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

明日初めて学校に行く男の子。大きくなったから学校に行かなくちゃいけないけど、心の中はまだまだ不安もあります。
何度もくまのぬいぐるみに話しかけて自分を勇気づけているところが健気でとてもかわいいです。このやりとりを見ていると、こうして子どもたちは自分の力で大きな一歩を踏み出していくんだな…とあらためて感じました。
小さな心のがんばりに寄り添ってあげたいです。
(ouchiikanさん 40代・ママ) 

いかがでしたか。

子どもたちの心の中にある不安と期待の入り混じった気持ち。そこに丁寧に寄り添ってくれる絵本や児童書は頼もしい存在ですね。入学前後の新一年生を大いに励ましてくれますように。

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

 

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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