【今週の今日の1冊】空高く、元気に泳げ! こいのぼりの絵本
2022年4月18日から4月24日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
5月5日の「端午の節句」に向けて、こいのぼりをすでに飾られたおうちやそろそろ飾るおうちが増えているでしょうか。こいのぼりの名所のニュースもちらほら目にするようになりましたね。江戸時代から続いているという昔ながらの大切な日本の風習。今週は、こいのぼりの由来や込められた願い、こいのぼりがあがる風景を丁寧に子どもたちに伝える、こいのぼりの絵本や図鑑をご紹介します。
4月18日 子どもたちに伝え続けたい こいのぼりの風景
月曜日は『そらいっぱいの こいのぼり』(2022年3月の新刊)
出版社からの内容紹介
・こいのぼりの由来を伝える行事絵本。
・美しく細密な絵で、日本の風景、伝統を描きます。
・絵探し、文字探しで、子どもも大人も絵を楽しめます。
ゴールデンウィーク、おじいちゃんの家でコイの滝登りを見たケンゴ。
そこでおじいちゃんに、こいのぼりの由来について聞き……。
「どうしてこいのぼりをあげるの?」という、
子どもの素朴な疑問にこたえながら、美しく細密に描かれた絵で、
日本の端午の節句の風景を味わえます。
カバーでは絵探し、文字探しが楽しめ、本文中にも各見開きに
絵本と関わりの深い言葉(5つの文字)が隠されています。
絵を読む楽しさがよりいっそう深まる絵本です。
4月19日 しかけで楽しむ壮大な空の旅!
火曜日は『とべとべこいのぼり!』
読者の声より
教育画劇の12か月のしかけえほんシリーズ。
動物達がみんなでこいのぼり作りをしていると
ちっちゃなねずみがもっと大きいのがいい!と駄々を捏ねて
みんなでおっきなおっきなこいのぼりを作ります。そしたら。。
この絵本、ページをめくるのが楽しい仕掛け絵本です♪
1枚のページが上と下に分かれていて、交互にめくると
こいのぼりが大空を泳ぐ様子が楽しめます^^☆
うちでは2歳の次男がパラパラめくるのにはまっています。
巻末に子どもの日の由来もちゃんと書かれていて
お勉強にもなります^^☆
持って遊べるこいのぼりの作り方も載っていますよ♪
(** for dear **さん 30代・ママ 男の子5歳、男の子2歳)
4月20日 セブンにこいのぼりの由来について教えてもらおう♪
読者の声より
私は昔からこいのぼりが大好きです。だからこの本はひじょうに関心がありました。これはとても楽しく、こいのぼりについて教えてくれます。私はこの本を読みながら、ハッピーな気持ちになりました。私は今でも5月5日の端午の節供に、男子の出世と息災を祈って戸外に立てる幟のことを思うたびに胸が熱くなります。
(水口栄一さん 60代・その他の方 )
4月21日 「こいのぼりくーん、のせてー」「いいよー」
木曜日は『こいのぼりくんのさんぽ』
出版社からの内容紹介
きょうは5日5日。こいのぼりくんが、おそらをさんぽしていると、ねこちゃんが「こいのぼりくーん、のせてー」「いいよー」。でも、ねこちゃんがあんまりはしゃぐので、こいのぼりくん、木のあいだにおっこちてしまいました!さるくんもやってきて「よいしょ、よいしょ」と助けだしますが…。身近な行事に興味を持ちはじめた幼児に、日本の伝統をやさしく伝えるシリーズ。端午の節句のお話。
読者の声より
一般的に飾られているこいのぼりは何かに繋がられていて、その決められた空間の中で風になびかれ泳いでいます。
でも、もし自由に遠くまで泳いで行けたら・・・
こいのぼりはどこに行くのかなぁと想像が膨らみますね。
春にぴったりなさわやかな楽しい1冊に思いました。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
4月22日 古今の鯉のぼりから厳選した100点以上が見れる!
金曜日は『鯉のぼり図鑑』
出版社からの内容紹介
世界初の鯉のぼりの本!
かつて武家には、端午の節句が近づくと玄関先に幟や旗指物などを飾る習わしがありました。それを江戸中期に町人が真似るようになり、中国の故事「登竜門」にちなんで、幟を鯉の形にしたのが鯉のぼりの始まりとされています。
そんな歴史から、時代や地域ごとの特徴、鯉のぼりができるまでの工程や現代のさまざまな製品を解説。あわせて全国の鯉のぼりイベントや、鯉のぼりのある風景、鯉のぼりを通じた国際交流なども紹介します。
目玉は、古今300点以上にのぼる鯉のぼりコレクションから厳選した100点以上の図鑑です。老舗人形店の吉徳が所蔵する鯉のぼりの浮世絵もみごと!
【編集担当からのおすすめ情報】
江戸期は和紙で、5mを超すような鯉のぼりも作っていました。やがて素材は木綿や化学繊維に変わり、現在のような色とりどりのものへと変化していきます。
金太郎が乗っているデザインや、関東・関西の仕様の違い、デザイナー鯉のぼりなど、鯉のぼり文化のすべてが分かります!
4月23日 こいのぼりの由来がわかりやすく伝わるお話
土曜日は『げんきにおよげ こいのぼり』
読者の声より
ストーリー仕立てにはなっていますが、どちらかというと鯉のぼりの由来をわかりやすく子供たちに伝えることが目的の絵本かなと思います。先生から鯉のぼりの由来を聞いて、自分達も作りたくなる子供たち。私も今まで鯉のぼりの由来なんて全く気にしたことがなく、知りませんでしたが、こうして知ってみると鯉のぼりにどんな思いが込められているのかがよくわかって、なんだか今までよりずっと親近感がわきました。絵本の中の子供たち同様、すごく鯉のぼりが作りたくなりました。
子どもと一緒に季節の行事をなるべくしてやりたいと思っていますが、その時にその意味を伝えられれば、子供たちの気持ちも全然違うんだろうと思います。鯉のぼりの由来、ぜひ子どもと一緒にたくさんの人に知ってほしいです。
(たっちママさん 30代・ママ 男の子3歳)
4月24日 行事にこめられた願いと心を子どもたちに
日曜日は『かこさとし こどもの行事 しぜんと生活 5月のまき』
出版社からの内容紹介
端午の節句、葵祭、母の日など、たくさんの絵で行事の由来を紹介する行事絵本の決定版!
立夏、小満などの二十四節気、田植え、愛鳥週間、季節の魚や花も紹介。手作りカーネーションや
折り紙など、遊びも満載です。
いかがでしたか。
こいのぼりの由来や、行事に込められた願いを知ると、空に泳ぐこいのぼりにいっそう風情が感じられそうですね。今年もたくさんのこいのぼりが見られますように。
選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)
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