小学1年生の子と読みたい児童書ベストセレクションよりこの3冊をご紹介(1)
はじめての読み物は「おもしろそう!」から
小学生になったから「絵本は卒業」なんて勿体ない!まだまだ読んでほしい絵本はたくさんあります。
一方で、低学年向けの読み物は名作の宝庫。最初は「面白そう」を基準に選ぶのが一番です。
「おすのつぼにすんでいたおばあさん」
主人公のおばあさんは、「お酢の壷」によく似たせまい塔のような家で、猫のモルトとしあわせに暮らしています。そのようすは貧しいながらもていねいでとても魅力的。モルトでなくてもこのままずっとこうして暮らしていたいなと思えます。ところが、小さな魚を助けてあげたことから物語は一変。実は湖の王様だったその魚は、お礼に「あなたののぞみを、すべてかなえてあげましょう」と言うのです。最初は遠慮がちに「あったかい夕はんを、めぐんではくださいませんでしょうか」とお願いしたおばあさんでしたが、次第にエスカレートしていって……。
「おでん おんせんにいく」
「こんどのれんきゅう、おんせんランドでもいこうか」
登場したのは、さつまあげのおとうさん、たまごのおかあさん、むすこのばくだんくん、とおなじみのおでんの種。えっ、おでんがおんせんに?その設定だけですでにワクワクしてしまうこちらのお話。
さあ、おでんだけに、予約の「おでんわ」をかけて「おでんしゃ」に乗って出かけますよ。
「おでんしゃ」には、他にもがんもどきの家族や、ちくわの家族が乗っていて。着いた「おんせんランド」もたくさんのお客たちでにぎわっています。
「ジェインのもうふ」
『セールスマンの死』で知られる米国人劇作家アーサー・ミラーが初めて子どものために書いた作品。赤ちゃんのときから愛用した1枚の毛布を背景に、女の子ジェインの成長を描いた幼年童話です。デッサンに優れたイラストが成長過程を表情豊かに描き、とても魅力的です。着色は薄い桃色の毛布のみで、見るからに柔らかそうな毛布とジェインの愛らしさを調和させています。擦り切れた毛布に愛着を残しつつ、新しい視点を見出すジェインに心から拍手を送りましょう。最後に毛布は1本の糸となって消えていくのですが、それはなぜ? すてきな結末が待っています。
――(ブラウンあすか)
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