ブーツがおうち♪ -『シロクマくつや』
絵本ナビに日々寄せられてくるのは、ユーザーからのたくさんの生の声。実際に絵本を読んだ時の子どもたちの反応やエピソードからは、ストーリーを超えた魅力まで伝えてくれます。絵本ナビユーザーがおすすめする絵本をレビューとともにご紹介します。
断面図が好き!という方にもたまらない1冊ですよ。
ブーツがおうち♪
最近、おうちをつくったりすることにはまっている娘。
この絵本も読んであげたら、釘づけでした。
大きなブーツの中を、住宅兼靴屋にした、シロクマの家族。
それが、ほんとにかわいくて、細かいところまで、見逃せません。
おもしろい靴もたくさん登場します。
でも、ある日、そのブーツの持ち主があらわれて…。
ストーリーもおもしろくて、絵もかわいくて、かなり大ファンに
なりました♪
(スケボウさん 30代・ママ 女の子4歳)
靴屋のシロクマ家族が、新しい家を探して旅をしていると、山の中にぴったりな空き家を見つけました。
それは、大きな大きな・・・靴のかたちをしていたのです!
シロクマ家族は、早速空き家をつくりなおします。
1階が靴売り場、2階と3階が家族の部屋、4階は倉庫。そして、一番上の屋根裏部屋が靴工房です。
入り口のドアはつま先。ブーツの形を生かした、何て素敵なお店でしょう。
たちまち大評判となったシロクマ靴屋。連日の大にぎわいに、家族みんなで対応します。
靴職人のおばあちゃんとお父さん。お母さんと3兄弟たちは売り場で大活躍です。
でも家族は、ふと思うのです。
「一体誰が、このくつのおうちを建てたのでしょう?」
その謎は、次の日に解けることになります。思いがけないお客さんが、シロクマ靴屋を訪れるのですが・・・。
お話が始まった途端、まずみんなの目を釘付けにしてしまうのは、シロクマ靴屋の断面図です。細かく描かれたカラフルな靴や、工房の様子、ストックが天井まで積み上がっている倉庫の様子など、まるでミニチュア模型を覗いているかのよう。とにかくこの絵本、色合いといい、登場する小物といい、お洒落で愛らしいのです。そして何より動物たちのキャラクターが魅力的。
作者は、何とこの作品が絵本デビュー作となるおおでゆかこさん。素敵な世界観はもちろん、家族の強いつながりを感じさせてくれるストーリーは、これからたくさんの子どもたちに読み継がれていく予感がしますね。コマ割りの展開や、縦開きの迫力の場面など、夢中にさせてくれる工夫もたくさん盛り込まれています。
さて、このくつのおうちの持ち主は誰だったのでしょう。
冬のギフトにもぴったりな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
界一の靴職人家族
おばあちゃんとおとうさんは、世界一の靴職人ですが、家族みんなで持ち主の靴を作ったんだから当然家族全員が、世界一の靴職人家族です。一階が、靴売り場、二階と三階が家族部屋、四階が倉庫、屋根部屋が靴工房とどの部屋もとても素敵に造られています。家族全員がとても器用なので感心しました。つま先が、ドアになっていて、夢がいっぱい詰まっていて素晴らしいと思いました。最後のオチもとてもあたたかくてうっとりします。この絵本に、幸せをもらいました。
(ぴょーん爺さん 60代 じいじ・ばあば)
てぶくろと違う結末
落ちていた大きなてぶくろならぬ、大きな靴。
くつやのシロクマたちはそこをお店兼住処とします。
大繁盛のくつやさん。
あるとき巨人がやって来て、それはぼうやの靴だと・・・
ほんわか可愛いファンタジーです。
くつやさんの中を断面図で紹介してくれていますが
それが細かく、可愛いです。
巨人もシロクマに頼まれた日に再度出向くなど
物わかりがいいというか、平和です。
お話もわかりやすく、幸せな結末、
娘もとても気に入っていました。
(ととくろさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
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