わが子と重ねて涙が出る絵本『はじめてのおつかい』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
子どもの成長を実感する幸せ
子どもの反応に驚くことってありますよね。
こんなことに喜ぶんだ、こんな言葉が言えるんだ、などなど。
そんな嬉しい驚きをくれる絵本たちです。
5歳のみいちゃんは、ある日ままからおつかいを頼まれます。
「あかちゃんの ぎゅうにゅうが ほしいんだけど、まま ちょっといそがしいの。ひとりでかってこられる?」
いままで一人で出かけたことが一度もなかったみいちゃんは驚いて飛び上がりますが、「うん!」と引き受けます。
百円玉を2つ握りしめて、坂のてっぺんにあるお店まで向かいます。道中どきどきのみいちゃんは坂で転んでしまい、手足がじんじん、百円玉がころころ・・・。
お店では声を振り絞って「ぎゅうにゅう くださあい!」と叫びますが、なかなかお店のおばさんに気づいてもらえません...。
<みんなの声から>
同じ気持ちに!!
(ちゅうりっぷさん 30代・ママ・静岡県磐田市 男6歳、女3歳)
6歳の息子が初めて1人でおつかいに行ったのもみーちゃんと同じ5歳の時でした。
大人にしてみたら本当に直ぐ近所のスーパーなのですが、“1人でちゃんと行って来れるかな?!”と言う嬉しさと不安が混じりながらの大冒険だったんでしょうね。
この絵本と読んだ時に「あっっ、僕と同じだ!!僕もみーちゃんと同じ5歳の時に1人で行ったんだよね(^O^)」と得意げに言っていましたから。
誰もが経験する初めてのおつかい。その光景がとても良く描かれていると思います。心が温まりますね。あの時1人でお使いを達成できた気持ちがこの絵本を読むと甦るようですよ。
わたしもできるよ!
(ブコビッチさん 30代・ママ・岡山県岡山市 女3歳)
「わたしもおつかいできるよ!」この本を読んでからこんなことを言うようになりました。今まではどこへ行くのもおかあさんといっしょじゃなきゃいやだと言っていたあまえんぼさんがこの本を読んでからは『1人でいくからいいよ』とか、『1人で出来るからいいよ』なんて言うようになりました。親としてちょっと寂しい感じがしますが子供に自立心が芽生えたことは嬉しく思います。あまえんぼでおこまりのおかあさん、この本を読んであげてみてはいかがでしょうか?
<作者紹介>
筒井 頼子(つつい よりこ)
1945年東京生まれ。埼玉県立浦和西高校卒業。林明子とのコンビで「はじめてのおつかい」「あさえとちいさいいもうと」「いもうとのにゅういん」「おでかけのまえに」「おいていかないで」(以上福音館書店刊)などの作品がある。
林 明子(はやし あきこ)
1945年東京生まれ。横浜国立大学教育学部美術科卒業。絵本作家として活躍中。「きょうはなんのひ?」(福音館書店刊)で、第二回絵本にっぽん賞受賞。「おふろだいすき」(福音館書店刊)で、サンケイ児童出版文化賞美術賞受賞。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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