人づきあいに疲れたときに読みたい絵本『ふたりはともだち』
友達がいる幸せを感じる絵本
気の置けない友達とのおしゃべり、楽しいですね。
そんな相手がいる、あたりまえではありません。
がまくんは玄関の前に座っていました。かえるくんがやってきて、なんだか悲しそうながまくんに声を掛けます。
がまくんは、今一日のうちで一番悲しいとき・・・お手紙を待つ時間だといいます。
「そりゃ どういうわけ?」
「だって、ぼく おてがみもらったこと ないんだもの。」
ふたりとも悲しい気分で玄関の前に座っていましたが、あることを思いついたかえるくんは大急ぎで家に帰ります。
かえるくんはがまくんに手紙を書きます。書いた手紙をかたつむりくんに託し、またがまくんの家に戻って、ふたりで手紙が届くのを待つのでした。
この「おてがみ」をはじめ、がまくんとかえるくんの心温まるおはなしが5話収録されています。
『ふたりはともだち』レビューからみる魅力
とっても素敵なお話でした
かえるくんが登場してくるお話って沢山ありますよね。子供って、かえるくんが主人公のお話が、大好き。
だから、どんなお話なのか、わくわくしながら、本を広げました。今まで読んできた絵本と違って、5編から出来ていました。どれをとっても、良かったです。冬眠から目が覚め、いよいよ春。そこから、お話がはじまるところが何とも言えませんでした。これが親友って言うのかなと教えてくれる作品。友達がいると、温かくて、楽しくて、頼りになって、いいものであることが、分かりました。おてがみをふたりで待つところは、とても良かったです。
5才になったので、そろそろ理解も出来ると思い読みましたが、大成功でした。
(秀のママさん 30代・ママ・愛知県名古屋市 男5歳)
笑いの中に優しさあり・・・
機知に満ちたふたりのかえるが出てくるお話です。かなりクスクスなお話でした。3歳の娘がかなりはまっていましたから。5話に分かれていますから、家事の合間にも読んで上げられます。中でも、私たちのお気に入りは、「なくしたボタン」です!かえるくんのやさしさと、がまくんのおもしろさが絶妙です。最後もやさしく締まっていて素敵ですね~。こんな親友が娘にも出来たら素敵だな~と思っています。
(バンポさん 20代・ママ・福岡県北九州市 女3歳)
親友がいるってしあわせなこと!
この作者は、日本の絵本ばかり読んでいた子供時代の私に、外国の絵本の楽しさを教えてくれたひとりです。
かえるくんとがまくんの友情を、さらっと書いた五つの物語。どれも、ユ-モアにあふれていて、友達っていいなと心から思えます。
中でも、「おてがみ」は国語の教科書に載ってた(現在6年生の甥っ子が低学年の頃)だけあって、何度読んでもジ-ンとしてしまうあったかいお話です。
人生にひとりでも、こんな親友がいてくれたら、素敵ですね。
(ぼのさん 30代・ママ・新潟県中頸城郡 男9歳、女7歳、女2歳)
書いた人は…アーノルド・ローベル
1933年アメリカ ロサンゼルス生まれ。アニタ・ローベルは夫人。「ふたりはともだち」でコルデコット賞次賞と全米図書賞を受賞。「ふくろうくん」「おはなしばんざい」(以上文化出版局刊)などの作品がある。1987年没。
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
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絵本って素敵だな、まだ出会っていない絵本に出会えますよ
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