幼稚園、保育園の楽しさいっぱい『えんそくバス』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
仲間で苦楽を分かち合う幸せ
ひとりより、ふたり。ふたりより、たくさんの仲間。
力を合わせて・・・ばかりでもありませんが、わいわいやりましょう。
「みなさん、あしたはまちにまった たのしいえんそくです。おねぼうしないように。それから、おべんとうわすれずにね。」
みんなにそう言った園長先生でしたが、遠足が楽しみで前の晩眠れず、遠足の日の朝、大寝坊してしまいます。
えんそくバスは、園長先生を忘れたまま園を出発!
目的地の公園につきました。青空の下、子どもたちは元気いっぱいで遊びまわります。
おべんとうの時間になって、みんなが食べ始めようとしたそのとき、「おーい!」と園長先生の声が。
「いけない、えんちょうせんせいのこと すっかりわすれてた」
<みんなの声から>
楽しい遠足気分が味わえます。
(はなしんさん 30代・ママ・千葉県市川市 女5歳、男3歳)
なんともとぼけた園長さんです。寝坊しないように、子供達に言っておきながら、自分が大遅刻しちゃうんだから・・・。
本当にあったら、頭にきちゃうところなんだけど、この絵本の中では、誰一人非難することもなく、みんなでお弁当を分けてくれます。なんとも、ほのぼのとして、子供達の優しさが伝わってきます。だって、お母さんの作ったお弁当は、とても大切で、本当だったら誰にもあげたくないはずですよね。
絵がとても、楽しくって、こちらまで遠足気分になれました。明るくて、楽しくて、優しくて、大好きです。
おちゃめな園長先生
(ござるさん 30代・ママ・沖縄県島尻郡 女11歳、男6歳、女3歳)
ピーマン村シリーズの中でも、園長先生のお茶目さが色濃く出ている1冊。
遠足前夜、楽しみで眠れないのは・・・園長先生!!その上朝寝坊までしちゃってさあ大変。慌てて幼稚園に行ったのになんとみんなは出発していたの。(園長先生を忘れちゃうひろみ先生もいい味出してます。)
一生懸命追いかけて、やっと追いついたけど今度はお弁当を忘れちゃった園長先生。でも心配ご無用です、日頃の教えの賜物でしょうか(!?)とっても優しい子どもたちは、自分のお弁当から少しずつ分けてあげるのでした・・・。
こどもの気持ちがわかる、というより素で実践しちゃう園長先生だからこそこんなにもひきつけられちゃうんでしょうね。
幼稚園で遠足前に読み聞かせをしたら大受けでした。笑っちゃうのが、「ひだりにまがりまーす」とか「みぎにまがりまーす」とかにちょっとアクション(体を傾ける)をいれたら、つられて体を倒す子が続出でした。
<作者紹介>
中川 ひろたか
1954年埼玉県大宮市生まれ。5年間千早子どもの家保育園に保父として勤務。1987年、みんなのバンド「トラや帽子店」を結成。リーダーとして活躍。1995年「さつまのおいも」(童心社刊)で絵本デビュー。「たなばたプールびらき」他ピーマン村の絵本シリーズ(童心社刊)、「わりとけっこう」(絵本館刊)などの作品がある。
村上 康成
1955年岐阜県生まれ。1986、88、89年、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、91年、BIB世界絵本原画展金牌受賞。「さつまのおいも」などピーマン村の絵本シリーズ(童心社刊)、「ピンク・ぺっこん」などのピンクシリーズ(徳間書店刊)などの作品がある。
ピーマン村シリーズ
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
この記事が気に入ったらいいね!しよう ※最近の情報をお届けします |