よだれをがまん…少しシュールで笑えるねこたち『11ぴきのねこ』
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
仲間で苦楽を分かち合う幸せ
ひとりより、ふたり。ふたりより、たくさんの仲間。
力を合わせて・・・ばかりでもありませんが、わいわいやりましょう。
いつもおなかがぺこぺこの、11ぴきののらねこがいました。
ある日、ひげの長いじいさんねこがやってきて、山のずっと向こうの湖に怪物みたいに大きな魚が住んでいる、勇気があるなら行ってごらん、と言いました。
どんな大きな怪物だって、みんなで力を合わせれば・・・
11ぴきのねこは、湖をめざしてでかけました。
湖の中の島に陣取ったねこたちは、魚の怪物に襲いかかりますが、何度もはねとばされてしまいます。
知恵を絞って力を合わせ、ついに魚の怪物を捕まえました。
ところが帰る途中で真っ暗な夜が来て・・・!
<みんなの声から>
何度読んでも、大好きな本!
(ぼのさん 30代・ママ・新潟県中頸城郡 男9歳、女6歳、女1歳)
このシリ-ズの新しいきれいな他の5冊に混じって、1冊だけぼろぼろこの本、そう、小学生の頃から大好きで、捨てられなくて健在で~す。
おなかをすかせた11ぴきが、大きな魚をつかまえに行く、いたってシンプルな話なのですが、なんで、こんなに、魅力的なんだろう?ひとつひとつのシ-ンが、妙に心に迫ってくるんです。作者(近年、亡くなられてしまい残念です)の魅力なんだろうな~。
島の上で、貝の枕で寝てる大きな魚の姿がかわいくて、(しかも、ねんねこさっしゃれの子守歌が好きだなんて・・・)ラストはちょっぴり、かわいそうな気もしますが、たぬきのおなかのしあわせそうな、ねこたちの顔を見ると、こっちまでうれしくなっちゃうんです。
読んだことのない方、絶対、おすすめです!
一度であきらめない猫たちに拍手!
(てんぐざるさん 30代・ママ・埼玉県久喜市 7歳、3歳)
前から題名は知っていたけど、手にとって読むのははじめて。なかなか良かったです。
お腹がすいた野良猫の集団が、じいさん猫の話を聞いて、海へ大きな魚をしとめにいく話。
魚なんて簡単にしとめられると思っていたのに、1回目はあっさりみんなやられてしまいます。2回目もダメ。3回目のチャレンジで、油断して寝ている魚を見事捕らえる猫たち。
みんなで協力することの素晴らしさ。1度であきらめないしんぼう強さ。どちらも、現代っ子には少なくなってきましたよね。
絵本を読んで、面白がりながら、こういう気持ちも育ってくれるといいですね。
<作者紹介>
馬場 のぼる
1927年青森県生まれ。1949年、上京し漫画家としてスタート。「11ぴきのねこ」でサンケイ児童出版文化賞受賞。「11ぴきのねことあほうどり」他で文藝春秋漫画賞受賞。「絵巻えほん11ぴきのねこマラソン大会」でイタリアの子どもたちが選ぶ、エルバ賞を受賞。2001年没。
『11ぴきのねこ』シリーズ
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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