……は は は は はーくしょい!
この時期になると、あちらこちらから聞こえてきます。
「はっくしょん!」「くちゅん」「ああぐしょん」
「ぶえっくしょーん」「はっくしょんぇい」「くっしゃみ」「ぐふ」
色んなくしゃみがあって面白いですね。
……という話ではなくて。
大変です。風邪でしょうか、それとも花粉症でしょうか。
皆さんはそんな時はどうしますか?
もちろん大人ですから、病院に行きますよね。病院に行けば、先生が心配して色々聞いてくれますし、すぐに治るお薬をくれることだって知っています。あまり行きたくない、っていう人は花粉症と認めたくない人か、めんどくさがりやさんです。(私は後者なので、なるべく軽症の時に寝てしまいます)でも、お医者さんなら何とかしてくれる!ってどこかで頼っていますよね。
では、子どもたちはどうでしょう。
「風邪かもしれないから、病院にいこうね」「いやだ」
それはもうハッキリとしたお返事がきます。どうしてなのでしょう。
「はーくしょい!」
あらあら、元気で可愛らしいくしゃみが聞こえてきましたよ。
ルルちゃんも風邪をひいちゃったのかな?
ルルちゃんが「はーくしょい!」さあ、大変だ!
とっても元気なルルちゃんが、
「はーくしょい!」
さあ、大変だ! 風邪ひいちゃったみたいですよ。
セーターを着て温かくしても、マスクをかけても…
「はーくしょい!」
それなら魔法使いを呼べば、ルルちゃんの風邪を治してくれるかな。
いえいえ、ちがいますよね。どうすればいいのかな?
子どもたちは、ルルちゃんみたいに急に風邪をひくことが多いのです。その場で上着を重ねたって、マスクをしてみたって間に合いません。魔法使いだって役立たずです。そんな時に、子どもたちがお医者さんを嫌っていたら困っちゃいますよね。でも、やっぱり多くの子どもたちは病院に行きたがらないのです。「お医者さんがこわい」から。
でも、作者のせなけいこさんは言います。子どもが最初からお医者さんが好きでなついていたら、必要以上に怖がらなくて済むのに、と。もしかしたら、「病院がこわいところ」と教えていたのはお母さんの方だったのかもしれません。
この絵本では、正義の味方のヒーローみたいにお医者さんが登場します。ヒーローは優しくて強いのです。頭もよさそうです。これなら、いつだって会いたくなっちゃいます。イメージって、案外大切ですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
あ、また。
「ハーーーーックション!!!」
確かに、豪快に思いっきりくしゃみをするって気持ちいいのですが、マスクはしましょうね。そして、花粉症の仲間の皆さん。ツライ時期がやってきましたが、今年もまたがんばって乗り越えましょうね。
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(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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