0歳の子と読みたい絵本ベストセレクションよりこの3冊をご紹介(2)
コミュニケーションのはじまりです
赤ちゃんは絵本が大好き!言葉はまだ身につけていなくても、目や耳でめいっぱい楽しんでいるはずです。
心地の良いリズムの言葉や、変化のある色や形で描かれた絵本を、ママやパパが語りかけるように繰り返し
読んであげてくださいね。
目のつけどころが、人とちょっと違う気がするかがくいひろしさん。
今度の主役は「だるまさん」。何だかめでたい感じもしますが、どんな内容なのでしょう?
まず、表紙から何か違和感が・・・。
そう、だるまさんに手足がある!立っていますよ。
という訳で、「だるまさんが」とくれば期待されるあの言葉は・・・
簡単には続かない事は想像つきますね。
ぷくーっと膨らんだだるまさん、可笑しな動きと、表情がとっても可愛らしいですよ。
ストーリーが特にあるわけではなく、見ているだけで笑ったり、びっくりしたりする赤ちゃんや小さな子にぴったりの絵本です。
声に出して楽しんで読んでみてくださいね。
ページをめくるとまずどーんと丸ごとの緑のスイカ。さらにめくると、カットされた真っ赤なスイカが「さあ どうぞ」と差し出されます。
続いてもも、ぶどう、なし、りんご、と、次々に登場する平山和子さんの写実的な絵は、どれもみずみずしくて本当においしそう。その果物たちが、今度は皮がむかれて食べやすくカットされて迫ってくるわけですから、あかちゃんは、きっとその絵の迫力に釘付けになるでしょう。あんまりおいしそうなので子どもでなくても思わず手が伸びてしまいますよね。
子どもたちは果物が大好き。とっても身近な存在なのに、日常では腹ぺこキッズに「食べたい!」「おなかすいた!」と言われてあわててむいて、小さく切ってお皿にのせてテーブルへーー。スーパーでカットフルーツが簡単に買える時代だし、食育が大切だとわかってはいても、まるごとの姿は意識していないとなかなか教えられないのかもしれません。果物って、皮をむいたら全然違う姿になってしまうものが多いからなおさらです。
離乳食がはじまって食べ物に興味が出はじめたら、ぜひ手にとってほしい1冊です。おしゃべりしはじめた子と一緒に名前を覚えるのもいいですし、たくさんおしゃべりするようになったら「いただきまーす」と読みはじめて、「あまーい」「すっぱい!」と親子で感想を言い合いながら「ごちそうさま」と読み終えれば、しっかり読み応えもありますね。だけどご注意。食いしん坊さんは寝る前に読むと、食べたくなって泣いてしまうかも!
(三木文 絵本ナビライター)
おおきなお洋服を、あたまからかぶったあかちゃん。
「あれ あれ あれ
なんにも みえない
おてては どこかな」
もぞもぞと手足をうごかします。
(まるでオバケ!?)
すると・・・
「ぱっ
おててが でたよ
あたまは どこかな」
一緒に読む子はうれしそう。
ぬうーとあかちゃんのあたまがでてくると、「あっ、あった」という顔をします。
「おめめも ある
おくちも ある」
と読みながら、子どもの目やくちをつんつんとつついてやると、
くすぐったそうに笑います。
幼い子がすぽんと洋服を着せられるとき、ぱっと手がでることが不思議でならなかったり、なかなかだす場所がみつからないと混乱したり。服に体をとおすときの感覚って、「発見」のかたまりでしたよね。
顔がでて「ばぁー」といううれしさや、じぶんで手足をだせるよろこびが、本書にはつまっています。
おてて、あたま、おかお、おめめ、おくち、あんよ、と体の部分ひとつひとつを認識するのにももってこいかも。
林明子さんの絵はかわいらしく、世のお母さんお父さんにとっては、あかちゃんを見つめるひとときが写しとられたような、幸せこのうえない絵本です。
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