雨を楽しむ絵本(1) どんな音?
雨ってどんな音がするのかな。
「ぽつり」「ぴとぴと」「ざあざあ」「しとしと」…
言葉を聞いているだけで、色んな雨の風景が浮かんでくるね。
今日は朝から雨。おさんぽに出て音を聞いてみようかな。
今日はあめふり。
そうだ。
大好きな赤い雨傘をもって長靴をはいて、水色のカッパをきて
あめふりさんぽにいこう。
ちゃぷ ちゃぷ ちゃぷ
長靴で楽しい音をたてながら、雨好きのお友だちと一緒に
あめふりさんぽ。
カタツムリさん、アジサイさん、オタマジャクシさんにカエルさん。
みんなで楽しく歌います。
ぽたぽた ぽったん ぴたぴた ぴったん
憂鬱な雨の日がこんなに楽しくてキラキラしているなんて。
自分の持っている雨傘や長靴を、出会ったカタツムリやアジサイにかしてあげる女の子。
女の子と一緒になってあめふりを楽しむ生き物たちの生き生きとした楽しい表情。
ああ、雨の日ってこんなに楽しいものだったんだ!
透明感のある色彩とあたたかいぬくもりを感じる水彩画の世界が印象的な江頭路子さん。
雨がふればふるほどはしゃぐ色の世界が本当に素敵。
そしてもちろん雨があがったら・・・。
最後のページで、思わずにっこりとしてしまう優しい絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
色遣いがキレイ!赤ちゃんに
図書館のおはなし会で、雨が降っているときによく絵本を読まれていました。色がとてもきれいなんです。ポツッという雨が空から降ってくる感じがよく出ていて、赤ちゃんにも伝わりやすいと思います。雨の降る感覚がわかるというか・・・言葉も短くてわかりやすい。もっと早く知っていたら息子が小さいときに買ったんだけれどなぁ・・・と思いました。雨の日に読んであげたいですね。おはなし会の導入にも向いています。
(まゆくらぶさん 30代・ママ 東京都 男の子4歳)
「ぴっちゃん ぽっちゃん」 雨の日、こねこはどんな景色を見ているの?
グレーの毛並みがとってもチャーミングなこねこ「プチュ」。
マイペースで好奇心旺盛、そんなキャラクターが表情から伝わってくるような。
いつものお散歩、「今日は雨がふってるね。」
読んでいくと、プチュと一緒に散歩しているような、ゆったりとした時間が始まります。
水たまりに映る自分の顔をのぞいていると、小さなありさん達がやって来て、
「こんにちは。」
雨の音を聞いてみたり、ちょうちょやかえるを観察したり…。
シンプルなストーリーと絵でも、こんなに温かな気持ちになるのは、
子どもの目線を感じたり、小さな生き物や自然への愛情を感じるからかもしれません。
そして、それは作者の作品全般を通じて感じる事ですね。
雨つぶ一つの色や形をとっても、こだわりを感じます。(音が聞こえてきそう!)
小さな子と一緒に遊んでいると感じる、ゆっくりとした「特別な時間」がここにはあるようです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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