うたうたう一日。 2018年1月18日
いつもは日常の中のエピソードから思い出した絵本を紹介する連載なのだけれど、今日は絵本を読んでから一日を過ごしてみることにします。
「さあ、あさ!」
元気にいきましょう…あれ?
「寝たい子、いたね」
まだ息子が寝ています。私は朝に強いのに。
「この子、どこの子?」「あなたに、似たなあ」
今日は…
「ね、買い物行かね?」「よいデート。あ、ママ、あとでいーよ」
なにしてるの?デート?
「…電話。言わんで」「いま、ウチも もち。うまい!」
早く食べちゃいなさいよ。
「カード 買うか どーか…」「そう、確かに、貸した。ウソ!」
「いーな、くつ 。 きつく ない?」
いい加減にしなさい、遅刻するよ!
「怒りは理解。」
さあ、私も早くしなきゃ。
「…ドン。徒歩がほとんど」
遅れちゃう、どいて、どいて。
「地下鉄乗って勝ち!」
なんてね。まさに「関係ない、けんか」。
仕事はどうでしょう。
「んー、字が丸めのメールマガジン。」
「話題が意外だわ。」「怪談も問題か?」「報告、書く候補」。
どうも、イマイチのようです…。
うたうたう
「うた うたう」
これって、なんだかわかりますか?
上から読むと「うた うたう」。
下から読んでも「うた うたう」。
あ、一緒!
これが、「さかさことば」。「ことばのひろば」シリーズに、東君平さんが作った「さかさことば」と絵が楽しめる絵本2冊の登場です。
『うた うたう』は、春・夏・秋・冬の季節にちなんださかさことばが次々に登場します。「くちなし と しなちく」「かいすいよくよいすいか」「この き に きのこ」など、シンプルだけど、なんだかクスっと笑っちゃうような言葉に、カラフルで愛らしい絵が合わさって。見ているだけでもユーモラスな遊び心がたっぷり味わえるつくりになっています。小さな子は響きをそのまま楽しんで、少し大きくなったら言葉遊びを堪能して。さらに自分でも「さかさことば」を作れるようになったら上級者!
君平さんの絵と言葉があまりにも可愛いので、作ってみようと挑戦してみると、意外にこれが難しい。意味が通じるような、通じないような…。こんな風に、パッとイメージが浮かびあがる、明快で軽快な「さかさことば」が生まれるのは、やっぱり君平さんのセンスなのでしょうね。
もう一冊の『こねことこねこ』は、動物がテーマ。こちらも一緒に揃えたくなる愛らしさですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
まだ一日終わっていないけど、終わります。
だって、これを読んでいる人の声が聞こえてくるんです。
素人にはこれが限界。こんな記事は今後…「なしにしな。」
はい、そうします。
※今日の一日の内容はフィクションです。念のため。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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