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【news】今、見られる江戸絵画が丸わかり!作家別名画に会える美術館ガイド

全国各地で開催され、人気を集めている「江戸絵画展」
生誕300周年を迎えた若冲や光琳などの巨匠ばかりではなく、最近は日本各地で活躍した江戸時代の絵師たちの作品が掘り起こされ紹介される機会も多くなりました。

 

一生に一度でいいから、この目で本物の名画を観たい。
そんな時に知りたいのは、どの画家の作品を、どこの美術館で所蔵しているのか、ですよね。

こんなニーズに網羅的に応えてくれるガイド本が登場!
最近江戸絵画に興味を持ち始めた、もしくはニュースを読んでちょっと気になってきたというビギナーのみなさんも、

この一冊から始めてみてはいかがでしょうか?

『作家別 あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画篇』

『作家別 あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画篇』は、府中市美術館の名物学芸員・金子信久さんを著者に迎え、全国各地の美術館・博物館から選りすぐりの江戸絵画をピックアップした一冊。
あの画家のあの「名画」というような代表的な作品から、知る人ぞ知る画家の驚くほど魅力のある「名画」までが、読み応えのある解説と合わせて紹介されています。

作家別 あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画篇

若冲、北斎だけじゃない!
江戸絵画はこんなに楽しい、かわいい、笑える!
超絶技巧からヘタウマまで、知らなきゃ損する愉快な世界へ!

本書には、絵師120人による約250点にものぼる作品が収録。
今回は、そのユニークな内容の一端を、画家ごとにご紹介しますね!

 

*現在作品見られるとは限りません。
展示時期については、事前に各館にお問い合わせください。

日本全国、こんなにあります!
◆伊藤若冲<享保元年(1716)—寛政12年(1800)>

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116832

1970年の辻惟雄『奇想の系譜』、2000年の京都国立博物館「若冲展」によって、すっかり日本美術の大スターとなった伊藤若沖は、江戸中期の京の画家です。
青物問屋に生まれ、中国絵画の研究や写生の努力を経て、溢れかえるような造形力を数々の作品に発揮しました。

【今、見られる若冲はこれ!】


《菜虫譜》

佐野市立吉澤記念美術館
10月29日(土)~11月20(日)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116832

100年ぶりの里帰りで話題!
◆尾形光琳<万治元年(1658)—享保元年(1716)>

尾形光琳は江戸前中期の画家です。
京の裕福な呉服商に生まれ、俵屋宗達の作品に惹かれて独自に研究をつみ、絵画や工芸、身のまわりを美しく彩る造形を数々手がけました。
図版では鮮やかさが目立つその作品ですが、目の当たりにすると、大らかな迫力や生動感に圧倒されるのです。

【今見られる光琳はこれ!】 

 

《燕子花図屏風》
京都国立博物館特別展「国宝」

11月14日(火)~11月26(日) 

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116832

西本願寺の旧蔵品《燕子花図屏風》が103年ぶりに京都に里帰り!

鯉が動いてる?!驚きの写生画法
◆黒田稲皐<天明7年(1787)—弘化3年(1846)>

江戸後期の画家です。鳥取藩士の家に生まれ、職務のかたわら絵を描きました。鳥取藩の御用絵師、土方稲嶺に学びます。暗い水中をたくさんの鯉が泳ぐ、類を見ない作品の数々で知られています。

【今見られる稲皐はこれ!】

 

《群鯉図》
鳥取県立博物館《群鯉図》

10月5日(木)~11月12日(日)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116832

展覧会のマスコット「かわいい虎」!
◆長沢蘆雪<宝暦4年(1754)—寛政11年(1799)>

江戸中期の京の画家です。丹波国篠山藩士の子として生まれましたが、絵の道に進み、円山応挙の弟子となります。はじめは応挙風の美麗で細緻な作品を描いていましたが、後に、禅画を思わせるような奔放さや豪放さ、また、つかみ所のないゆるゆるとした感覚を押し出した作品を描きました。

【今見られる蘆雪はこれ!】


《竜虎図襖のうち虎図》
愛知県美術館「長澤芦雪 京のエンターテイナー」

10月6日(金)〜11月19日(日)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116832

どの絵もなんだか面白い。鳥取の偉才
◆片山楊谷<宝暦10年(1760)—享和元年(1801)>

江戸中期の画家です。
長崎の医師の子ですが、早く父を亡くし、13歳で遊歴に出ました。34歳で、鳥取藩主池田家の分家、西館の池田冠山に見込まれ、西館に仕えた茶道家の片山家の養子となりました。長崎仕込みのこってりとして奇抜な感覚の作品を残しています。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116832

どれをとっても笑える絵ばかり
◆耳鳥斎<宝暦元年(1751)以前か—享和2年(1802)か翌年頃>

江戸中期の大坂の画家です。酒造業、骨董業を営みながら絵を描きました。戯作やおかしな浄瑠璃も手がけ、自ら芝居に出たことも。『絵本水や空』で自ら述べるように、どの流派にも属さない画法で、諷刺の効いたおかしなものを描き、人々を笑わせました。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=116832

<著者プロフィール>
金子信久(かねこ・のぶひさ)


1962年、東京都生まれ。85年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。福島県立博物館学芸員などを経て府中市美術館学芸員。専門は江戸時代絵画史。著書に『旅する江戸絵画 琳派から銅版画まで』(ピエ・ブックス、2010)『ねこと国芳』(パイ インターナショナル、2012)『日本美術全集14 若冲・応挙、みやこの奇想』(共著、小学館、2013)『別冊太陽 円山応挙 日本絵画の破壊と創造』(監修・共著、平凡社、2013)府中市美術館編『かわいい江戸絵画』(求龍堂、2013)『もっと知りたい長澤蘆雪』(東京美術、2014)『たのしい日本美術 江戸かわいい動物』(講談社、2015)『めでる国芳ブック ねこ』『めでる国芳ブック おどろかす』(ともに大福書林、2015)『日本おとぼけ絵画史 たのしい日本美術』(講談社、2016)『めでる国芳ブック どうぶつ』(大福書林、2017)府中市美術館編『歌川国芳 21世紀の絵画力』(講談社、2017)ほか。

 

このニュース記事を書きながらも、知らなかった画家や江戸名画にワクワク、ゾクゾク。

著者・金子信久さんの解説が画家それぞれ画風を的確に、初心者にもわかりやすく魅力的に伝えてくれています。

 

知らなかった世界をのぞくのは、本当に楽しいもの。

それが遠い昔の江戸のこととなったら、ますますですね。

 

2017年芸術の秋、ガイドブックを片手に江戸絵画巡りはいかがですか?

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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