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EHONTOTE制作日記

【制作日記vol.3】販売スタート!『EHONTOTE no.3 』「わたしは わたしと」…松田奈那子さんインタビュー

 

まるで草むらの中に迷い込んだかのような深い緑からはじまって、明るい黄色の持ち手へ……その美しい色彩のグラデーションにうっとりしてしまうのは、絵本ナビ限定グッズ企画「EHONTOTE(絵本トート)」シリーズの最新作『EHONTOTE no.3 』です。前回の記事ではその全貌をご紹介させていただきました。

……さて、大変長らくお待たせしました。ついに販売スタートです。制作日記最終回となるこの記事では、完成品をご覧になってどんなことを感じられたのか、またどんな思いでデザインをされたのか。松田奈那子さんへのインタビューをご紹介します! 初回限定のおまけもあります。お楽しみに♪

「わたしは わたしと」…… 松田奈那子さんインタビュー

実はこの『EHONTOTE no.3 』の制作にあたり、完成したトートバッグに寄せて、松田奈那子さんが自ら「詩」をかきおろしてくださったのです。タイトルは「わたしは わたしと」

このカードのデザインも奈那子さんが手がけてくださいました!

すぐにでもバッグをつかんで外に飛び出したくなるような、軽やかな言葉。どんな思いでつくられたのでしょう。

 

―― この企画(「EHONTOTE」シリーズ)について、瀬戸口(店長)よりお話させていただいた時、どんなことを思われましたか?

瀬戸口さんは絵本ちょうちょ(文・江國香織/白泉社刊)で私を知って個展に来てくださり、知り合ってからかれこれ7年近くになります。お会いするたび「いつかお仕事でご一緒したい」と言ってくださっていて、それが実現できるということで、なんだかジーンとしちゃいました。

 

それに、ずっと私の絵本と、それ以外の作品も見てくださっていた瀬戸口さんとならきっと素敵なものにできると心強くもありました。

 

―― そんな言葉を聞いたら、育児休暇中の瀬戸口はきっと泣いてしまうでしょうね(笑)。今回は「自由にデザインをしていただきたい」と言いながら、「大人の女性が自分のために」という新たなテーマも提示させていただきました。やりにくくはなかったですか?

作家さんによるとは思うのですが、私の場合は具体的なイメージをお伝えいただけたほうが、ありがたいです。なので、とてもやりやすかったです。

 

―― デザインの方向性を決めるために、奈那子さんは最初に4パターンのアイデアを見せてくださいました。それぞれにテーマとして添えられた言葉も印象的だったのですが、グッズのデザインをされる時にはどの様にアイデアを練っていくものなのですか?

一番は自分が使いたいもの、持ち歩きたいと思えるデザインというのを主軸に考えていきますね。でも、もちろん自分だけが使うものではないので、そこから他の人が使う様子も想像します。

 

今回は「大人の女性が自分用に」というテーマがありましたが、普段はジェンダーニュートラルなものを目指すことが多いので、身近な人々のことを勝手に思い浮かべながら考えます(笑)。今回の場合で言うと、私には3人妹がいて皆それぞれ全く好みが違うので「彼女ならこういうのが好きそう」と、その時点で少なくとも趣の異なる3パターンがイメージできました。

*今回妹たち(M子とK子とR子)にもトートを持った写真を撮ってもらいました。

 

そう言ってみせてくださったのは、こんな素敵な写真!

―― だから雰囲気がそれぞれ違った訳ですね! でも、同じデザインのバッグを持っていても本当に個性的……素敵です。そうして出来上がったデザイン画には、本当に驚いてしまいました。なんというか、まさに私たちには想像もつかない発想で……。

本邦初公開! 『EHONTOTE no.3 』の原画。左側の絵には奈那子さんのサインも。鏡文字になっている…? 「絵本だけでなく絵画作品にも共通して使っている」とのこと。高校生の頃に公募展に出品した時から変らないのだとか。なんだか絵に溶け込んでいるようですよね。

―― さらにバッグに寄せて詩もかきおろしてくださいました。この詩を声に出しながら、バッグを片手にスキップする様子が目に浮かんでくるような。

「わたしは わたしと」

松田 奈那子

 

かぜをまとって みちをつむいで
しなやかに かろやかに
るんるるん るんるるん
とぶように ころがるように
るんるるん るんるるん
わたしは わたしと
どこへでも

心がウキウキするような開放感のあるデザインにしたいと思いながら描きました。出掛けない日でも目にするだけで少し気持ちが上がるような。草花を揺らす風、心地よい日差し、鳥のさえずりなど……を感じていただけたらいいなぁと。

原っぱのなかには鳥の他にも、猫や犬、兎、蝶など生き物が遊んでいるので、探してみて欲しいです。また草花もかなり抽象化して描いているのでお気に入りの形や色を見つけて想像を膨らませていただけたら嬉しいです。 


詩は絵に合わせて「身軽さ」をテーマにしようと思っていました。ただ、イメージは頭の中にあっても、なかなか言葉に落とし込めずにいたのです。そんななか、育休前の瀬戸口さんとお話したことがきっかけで一気に書き上げることができました。自らの立場や、取り巻く環境が大きく変わるとき、自分が自分じゃなくなってしまうような不安を感じた経験は私にもあるし、そういうことってきっと誰にでもあると思うんです。でも、自分の中にはそもそも色々な面があって、どんなこともそんな色々な自分と乗り越えてきたし、この先もそう。そう思うとなんだか心強い気がして。「わたしは わたしと」という表現がしっくりきました。

 

―― 完成したトートバッグと対面されて、どうですか?

「こんなに綺麗に仕上げていただけるとは!」と最初のサンプルを拝見した時から驚いていましたが、もうもう感無量です〜。自慢げにトートを携えて「るんるるん」と軽やかな足取りで散歩しました。川辺を歩いたり、通ったことのない道に入って遠回りしたりして、そしたら大きな発見があったり、映画に出てきそうな建物があったり。(写真は散歩の途中です)

嬉しそうな奈那子さん、やっぱり似合います♪
愛猫ミミ先生にも…「いかがでしょうか」
堪能してくださっています。
タンタン先生は様子見…!?

―― 最後にお知らせがありましたらお願いします。

2020年7月9日(木)に新刊絵本ふーってしてがKADOKAWAより発売になります。紙に垂らした色水に息を「ふーっ」と吹きかけるドリッピング(吹き流し)をテーマにした絵本です。色水が描く線や色と色の混ざりなど、視覚的感覚的な楽しさを追い求めました。こんな状況のなかではありましたが、様々な方のおかげで無事に完成できました。7月22日(水)〜8月31日(月)にはニジノ絵本屋さんで原画展を開催します。オンラインイベントも予定しています。

 

松田奈那子『ふーってして』絵本原画展

7月22日~8月31日

ニジノ絵本屋 12:00-18:00

詳細はこちら>>>

―― ありがとうございました!

初回限定! 「わたしは わたしと」詩のカードとセットでお届けします

いよいよ本日(7月8日)より発売スタートする「絵本ナビ限定オリジナルトートバッグ『EHONTOTE』no.3 松田奈那子」。冒頭から触れている通り、初回特典として松田奈那子さん書きおろし「わたしは わたし」詩のカードを同封してお届けします。完売次第終了となります。この機会をぜひお見逃しなく!

【初回特典付】絵本ナビ限定オリジナルトートバッグ『EHONTOTE』no.3 松田奈那子

【初回特典付】絵本ナビ限定オリジナルトートバッグ『EHONTOTE』no.3 松田奈那子

「EHONTOTE(絵本トート)」第三弾!松田奈那子さんによる描き下ろしデザインのトートバッグが誕生しました!

絵本ナビ限定グッズ企画「EHONTOTE(絵本トート)」シリーズは、絵本作家さんによる描き下ろしデザインのトートバッグをシリーズで展開していく企画。第三弾を、大人気絵本作家松田奈那子さんが手掛けてくださいました!

【サイズ】W28×H30×約D4cm/持ち手:30cm
【素 材】表地・裏地:綿
【ポケット】外側ファスナー付1か所(ルーポケット)、内側1か所

「EHONTOTE(絵本トート)」第三弾!松田奈那子さんによる描き下ろしデザインのトートバッグが誕生しました!

絵本ナビ限定グッズ企画「EHONTOTE(絵本トート)」シリーズは、絵本作家さんによる描き下ろしデザインのトートバッグをシリーズで展開していく企画。第三弾を、大人気絵本作家松田奈那子さんが手掛けてくださいました!

【サイズ】W28×H30×約D4cm/持ち手:30cm
【素 材】表地・裏地:綿
【ポケット】外側ファスナー付1か所(ルーポケット)、内側1か所

いかがでしたでしょうか。全3回にわたってお届けした制作日記。トートバッグはもちろん、絵本作家松田奈那子さんの魅力もたっぷりお伝え出来たのではないでしょうか。

 

絵本ナビでは、今後も「EHONTOTEシリーズ」を続けたいと思っています。そのためにも、皆様にはぜひシリーズ3枚をご愛用いただけたら嬉しいです。このバッグを持っている方の毎日が楽しくなりますように……

(文・構成 磯崎園子 商品撮影 所靖子)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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