【制作日記vol.1】新たなテーマにも挑戦!?シリーズ第三弾「EHONTOTE no.3」がついに完成。手掛けてくれた絵本作家さんは…
「絵本を入れて持ち歩くのにちょうど良い、お気に入りのバッグが欲しい」
絵本ナビのユーザーさんやスタッフから上がっていたこんな声。それならば絵本ナビオリジナルで制作してしまおうではないか!と生まれた企画が「EHONTOTE(絵本トート)」シリーズです。そして、この企画の大事なポイントは「絵本作家さんに描き下ろしてもらう」こと。私たちが考える発想を大きく超えたところで生まれてくるデザイン、それこそが商品の魅力につながると考えているからです。
2018年1月には第一弾として新井洋行さんによる「EHONTOTE no.1」、続く12月にはおくはらゆめさんによる「EHONTOTE no.2」を発売しました。私たちが掲げた「子どもも大人も持てるデザイン」というテーマに見事に応えていただき、それぞれとっても大きな反響をいただきました。
新たなテーマにも挑戦! 第三弾「EHONTOTE」を手掛けてくれた絵本作家さんは…
少し時間が経ってしまいましたが、私たちは諦めていたわけではありません。「EHONTOTE no.3」の実現のために着々と準備を進めていた訳です。さらに今回は新たに「大人の女性が自分用に」というテーマにも挑戦してみようと、ある絵本作家さんにお声を掛け、快諾をしていただきました。その絵本作家さんとは……?
と、発表をする前に。【制作日記vol.1】では発売間近となった「EHONTOTE no.3」の一部を「チラ見せ」してしまいます!
この素敵なデザインを手掛けてくださったのは…
絵本作家・松田奈那子(まつだななこ)さんです!
絵本作家松田奈那子さんのご紹介と、その魅力。
「第1回MOE絵本グランプリ」を受賞された松田奈那子さんの絵に、直木賞作家・江國香織さんが言葉をのせて完成したという絵本『ちょうちょ』(2013年 白泉社刊)が松田さんの絵本作家としてのデビュー作品。発売時から大きな話題となりました。以降、作品が生まれていくたびに表現の幅がどんどん広がっていく松田さんは、今もなお目が離せない注目の絵本作家さんのおひとりなのです。
松田 奈那子(まつだななこ)1985年、北海道生まれ。2009年に札幌大谷大学短期大学部専攻科美術専攻を卒業し、2011年、多摩美術大学大学院美術研究科 博士前期課程(修士) 絵画専攻 修了。美術作家として、平面作品を中心に制作し、個展、グループ展にて作品を発表。 フリーランスでポスターやウェディングツリー等の作成、 広告、書籍の装丁画や挿絵を手掛ける。 絵本制作、子ども向けの造形教室やワークショップを開催している。 新制作協会会友。
どの作品にも共通しているのは、見ているだけで心が躍るような明るく美しい色彩。松田さんの手にかかると、不思議なことに、どの色も自由のびのびと自分の色の良さを主張しているように見えるのです。それでいて、時には大胆な筆づかいで、時には繊細な表情を見せながら、作品ごとに刺激される感情はさまざま。最近では創作絵本にも積極的に取り組まれており、絵と同じように軽やかでありながら、人や自然に対する優しく深い愛情の感じられる言葉の感覚はさらに多くの読者を魅了します。
実は、絵本ナビと松田奈那子さんとのお付き合いは意外と長いのです。何年も前のことになるのですが、こんな企画でオリジナル絵本を制作していただいたことがあり(SUNTORY×絵本ナビ 天然水えほん制作日記第3回>>>)、社内スタッフには松田奈那子さんの作品に魅了されてしまったファンがとても多く、この「EHONTOTE(絵本トート)」企画の発案者であり、絵本ナビショッピング店長の瀬戸口もそのひとり。(現在絶賛育休中です)
松田奈那子さんへの依頼テーマは…
「奈那子さんの描く絵は、ゆっくりと心に染みわたり、そのまま記憶に残る優しさを感じる」と力説する瀬戸口店長。一方で奈那子さんのデザインセンスにもずっと注目しており、ファッションの一部にもなるトートバッグを制作することが出来るのではないか……と、店長としてずっと目論んでいたわけです。
そこで「EHONTOTE(絵本トート)」第3弾では、シリーズの新たなテーマとして「大人の女性が自分用に」という部分を強く押し出していく、という挑戦をしてみようと考えました。
絵本制作のお忙しいスケジュールの合間をぬって、絵本ナビオフィスにも何度も足を運んでくださいました。その打ち合わせの様子や制作話などは次回の制作日記でお届けします! お楽しみに…。
(文・構成 磯崎園子 商品撮影 所靖子)
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