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親子で楽しむハーブのある健やかな暮らし by Yomeishu

親子で温育チャレンジ!「ママと子どもの冷えとりコンディショニング」レポート

温育チャレンジが主催する「温育フェスタ2016」が10月・11月に開催されました。
衣・食・住いろいろな角度から「温育」について学べるこのイベントは、「冷え」が気になるママや女性たちにとても関心の高いイベント。ここでは、「温育フェスタ」の中から2つのイベントをご紹介します。まずは、2016年10月24日に開催された「ママと子どもの冷えとりコンディショニング」。講師は助産師でNCA協会の認定トレーナーでもある浅井貴子先生。ママと子どもが参加した賑やかで楽しいセミナーの様子をリポートします。
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教えてくれたのは 【浅井貴子 先生】


フリーランスの助産師として活躍するほか、日本コンディショニング協会参与、マタニティアロマセラピスト、世田谷区産後ケアセンターボディケアの責任者も務める。また、母と子のナチュラルケアブランド「AMOMA」の商品開発も行うなど、幅広い分野で活躍する。
 

“温育”という言葉を聞いたことがありますか?

親子で取り組もう、日常で実践したい温育

すっかり浸透した“食育”という言葉ですが、新たに生まれた“温育”を知っていますか?
冷えは現代社会の中で大きな問題のひとつ。妊娠・出産、肌トラブル、または免疫やガンに大きく影響することから、女性にとってはとくに深刻な問題です。最近おこなった養命酒製造の調査によれば、冷え症の母親の子どもは冷え症の傾向にあるという結果がでています。
“温育”とは、冷えに対して、自らが衣食住のあらゆる方向から学習し、積極的に実践する(温める)ことで生活習慣の改善を目指す活動です。それが、自分や家族の健康状態を保ち、生活環境をよりよい状態にする(育む)ということを意味します。

まずは自分の身体を知ること。日ごろから体温を測りましょう。

「みなさん、こんにちは~!」元気いっぱいに挨拶をする浅井先生。会場のママと赤ちゃん、子どもたちも、「こんにちは~!」と負けないくらい元気に応えます。
「さっそくですが、皆さんの体温はどれくらいですか? 毎日、お熱を計っているというママ、いらっしゃいますか?」。

手を挙げたのは、2~3人とポツポツ……。

「出産前は基礎体温を計っていたけど、生まれてからは計っていないというママさんも多いと思います。大人の正常な体温は、36.5~36.7℃といわれています」。
低体温になると、さまざまな不調が表れると浅井先生。例えば、36.0℃では血行不良、35.5℃では自律神経失調症、35.0℃以下では免疫力が低下して、がん細胞が増えるといわれています。
「体温が1℃下がると基礎代謝は15%も下がります。これを1年に換算すると、なんと4キロも体重が増えるということ! さらに、女性は生理痛やPMSなどの婦人科トラブルにかかりやすくなるほか、寝つきが悪い、不眠、頭痛、下痢や便秘などの消化不良といった消化器系のトラブルも冷えが原因となることがあるんですよ」。

飲み物や靴下、お風呂など。身近なことから始める、冷えとりのアイデア

「私自身も、以前は体温が36.2℃ほどと体が冷えていました。コーヒーが大好きで一日10杯くらい飲んでいたんですが、コーヒーは一日3杯飲むと低体温になるといわれているんですね。体温を上げたいと考え、思い切ってコーヒーをやめ、カフェインの入っていないハーブティーやたんぽぽコーヒーを飲むようにしたら、なんと36.5℃まで体温が上がったんです」。

会場で配られていたのは、「たんぽぽコーヒー」と「なつめティー」

さらに、5本指の靴下を毎日履いたら36.7℃にまで上昇したというから驚きです。先生いわく、5本指の靴下は冷えを改善するうえ、指がぴったりと開くから地面をとらえやすくなるそう。
「また、最近は子どもも冷えているといわれています。子どもの正常な体温は大人+0.2℃プラス。36.7~36.9℃くらいが理想的な体温です。それよりも体温が低いと、風邪やヘルペスなどのウイルスが侵入しやすくなったり、アレルギーを起こしたり。下痢や便秘になりやすいこともあるんですよ」。
 そこでオススメなのが、ママでも子どもでも一緒にできる冷え対策。お風呂やお風呂のあとにできる簡単な方法を教えてくれました。
「今年もう、みかんを食べたよという人、いますか? みかんの皮は“陳皮(ちんぴ)”といって、漢方薬の原料のひとつでもあるんです。保温効果があるので体が温まり、免疫力がアップします」。

ここで配られたのは、みかんの皮を干してお湯を注ぎ、精油のオイルを数滴たらしたもの。オレンジのふわ~と、さわやかな香りが会場いっぱいに広がります。

「美肌効果やリラックス効果もありますよ。みかんを食べたら皮を捨てないで、ぜひ、お風呂に入れてみてくださいね。それから、お風呂上がりに保湿することも重要。ローションは保湿効果が低いので、クリームかベビーオイルがおすすめです。ワセリンやベビーバームもオイルのたぐいなのでいいですね」。

みかんのいい匂いが広がります
順番にゆっくりとみかんのお湯に手を入れてみます

ママも子どもも一緒にできる! 冷えとりコンディショニングに挑戦!

「さぁ! 難しいお話しはこれくらいにして、次は体を動かしていきましょうね。皆さん、ママもお子さんも、靴下を脱ぎましょう!」
ここから、今回のメインテーマでもあるコンディショニングがスタート。
「コンディショニングというのは、筋肉を動かすことで体を整えることなんです。スポーツ選手なども取り入れているメソッドで、激しい運動ではないので、ママもお子さんも、すぐに実践できますよ」。

 

まずは、下半身のリセットから。太ももを回す「脚クルクル」に、膝を床下に軽く打ち付ける「トントン」。先生の指導のもと、まずはママが試します。
「股関節と膝まわりをリセットします。これをやると、血流を促進して足が動かしやすくなりますよ。片足が終わったら、左右の足の長さを比べてみてくださいね」。
「長さが違う!」「やったほうが長くなってる!」と会場からは驚きの声が続々と聞こえます。
「リセットできたほうが長くなっているはず。血流がよくなって、股関節が十分に柔らかくなった証拠です」。

脚クルクル・トントン

①床に座り、片足を前に投げ出す(座布団に浅めに座ると骨盤を立たせやすい)。伸ばしたほうの太ももの両側あたりを両手で持ち、反対の足は楽な位置で曲げておく。
②手の力だけで太もものあたりを内回し、外回しの順にクルクルと回す。かかとを支点にするようなイメージで。20回繰り返す。
③手はそのままに、足を垂直に上に上げ、上下にトントンと打ち付ける。足の力は抜いて手の力だけでやる。20回繰り返す。
④②と③を繰り返す。


「次は足首グルグルをやりましょう。指と指をチョッキンチョッキンとしっかり引き離してから、足の指と手の指をしっかり握手させて、足首を動かすように大きくグルグルと回します。お風呂の中でやるのもおすすめですよ」。

足首グルグル

①楽な姿勢で座り、右足を、左足のももの上に置く(左足のひざ下にはタオルを丸めてはさむ)。
②右足の親指と人差し指を片手ずつで持ち、前後に引き離す。指の付け根までしっかり動かすようにする。次に、人差し指と中指というふうに繰り返す。小指までいったら折り返して親指までやる。
③右足の足指の付け根に左手の指を入れて刺激し、しっかり握手する。右手は右足の手首を軽く押さえる。
④手で円を描くようにして内側、外側と足首を回す。足首がやわらかくなるようていねいに回す。内・外を各10回×3セット行う。
⑤足を入れ替えて①~④を同様に繰り返す。

「ママが終わったら、赤ちゃん、お子さんも同様にやってみましょう!」
クールクールクールクール、ポン! 歌うように言葉に出しながらやるので、子どもたちも楽しそう。ちょっと大きなお子さんは、ママと一緒に声を出しながらやっています。赤ちゃんもなんとも気持ちよさそうな表情です。
「股関節や足首をやわらかくすると血行がよくなって冷えの改善にもなりますよ。赤ちゃんも同じ。おむつ替えのときは、ついでに足をしっかりと回してあげて股関節をやわらかくするように心がけてみてくださいね」。

赤ちゃんの足のコンディショニング

赤ちゃんの上肢のコンディショニング

肩こりや首こりも、日頃のコンディショニングでトラブル知らず

「はーい! 下半身をリセットしたら、次は肩こりや首こりのコンディショニングを二種類やってみましょう。肩ブラ・クルクルは先ほどやった脚クルクル・トントンの腕バージョンです。頸椎クルクルは最近多い首凝りの改善になって、首や腰が回しやすくなります。どちらもママさん必見ですね」。

肩ブラ・クルクル

①上半身を左右どちらかに少し傾け、逆の手で肩を包み込む
②傾けた側の腕の重みを感じるようにして力を抜き、だらりと下げて前後に小さく振る。
③続いて、肘、手首をくるくる回す。これを20回ずつやり、反対も同様に繰り返す。

頸椎クルクル

①首を両手で包み、両手の指を頸椎のポコッと出ているところに当てる。
②そのまま小さく縦に数回頷いたり、横にイヤイヤをするように左右に振る。

高機能衣類に頼らず、自分の筋肉で“保温下着”を作りましょう

先生の指導のもと体を動かしたら、心なしか手足がポカポカとしてきました。
「とくに下半身の筋肉を動かすことが大切ですよ。お尻やももの筋肉は体全体の4割を占めるので、この部分を働かせると効果的に体が温まります。子どもと遊びながら体が温まる“押しくらまんじゅう”もおすすめ!」
ここで、会場の入り口で出番を待っていた養命酒製造の公式キャラクター「養命酒のびんくん」が登場! 子どもたちは大喜び! さっそくママと子どもでびんくんと押しくらまんじゅうが始まりました。

「どうですか? さらに体が温まってきたでしょう? こんなふうにできるだけ体を動かして筋肉を働かせるのが大切です。保温下着もいいけれど、自分の筋肉で保温下着を作ることをおすすめします」。
最後にみなさんから浅井先生への質問コーナーがありました。ここで、Q&Aをいくつかご紹介します。また、今回のセミナーに参加した絵本ナビユーザーさんからの体験談も届きました。併せてご覧ください。

【浅井先生へ Q&A】

Q1

みかんの皮は、乾燥させず、そのまま入れてもいいですか?

 

「乾燥させることで“リモネン”という成分が出やすくなるので、できれば乾燥させてから使うのをおすすめします。お天気がいい日にざるなどに広げて2~3日干してください。干した皮は、洗濯ネットなどに入れてお風呂に入れてくださいね」。

Q2
赤ちゃんの手足が冷たいのですが大丈夫でしょうか?

 

「体温を測って、平熱(36.7℃~36.9℃)くらいであれば問題ないと思います。赤ちゃんの手足が冷たいことはよくあることで、体の熱が体内にこもらないように調整しているためなので、心配しなくていいと思います」。

 

Q3
寝るときにもかなり冷えるのですが、分厚い靴下を履いて寝てもいいですか?

 

「筋肉で保温下着を作るというお話をしましたが、できるだけ下半身を動かして熱を作るのがいいと思うので、暖房などである程度部屋を温かくして室内にいるときは裸足で過ごすことをおすすめします。それでも靴下はきたいという場合は、5本指のものを選んでみてくださいね」。

Q4
子どもの寝つきが悪くて、なかなか寝ないのですが冷えと関係あるでしょうか?

 

「寝つきが悪いというのは、たんぱく質の不足や、日中の活動量が少ないなど、いくつかの原因があると思います。また、睡眠に必要な副交感神経をアップさせるために、お風呂にゆっくり浸かって体を温めましょう。また、年齢によっては日中のお昼寝が影響しているかもしれないので、生活のリズムを見直してみるといいですね」。

以上で、温育チャレンジは終了。日頃の過ごし方やちょっとしたアイデアで、冷えは改善できます。さらに、気持ちよく体を動かすコンディショニングを実践して、親子で“温育”を楽しんでみてください。

最後は参加者全員でパチリ!
出口ではびんくんと記念撮影も!

【当日に参加した絵本ナビユーザーさんから】

◆ 小路ちゃんママ・小路ちゃん5歳
当日は、実技もあり楽しい時間でした。足を付け根からぶらぶらと揺らす動きは、妊娠中なので両手が届かなかったのですが、片手でも効果的に揺する方法を知ることが出来て、腰回りがとてもスッキリしたので、毎日思い出しながら実践しています。子連れで参加できるイベントがありがたかったです。また機会があれば温育イベントに参加したいです。

 

◆ 志生くんママ・志生くん1歳8カ月
浅井先生の軽快なトーク、乳幼児を育てるママさんたち、やさしいスタッフさんたちが作り出す和やかなムードのおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。私自身は仕事で体を壊してから「冷え予防・改善」や「食」の重要性について実感していたのですが、子どもの「冷え」についてはどう扱って良いのか正直迷っていました。そのため、温育イベントという企画が行われていること、体温が大人よりも高いとは言え、子どもにも冷えの影響が出ていることを、今回のイベントで知ることができたのはとても有意義でした。今後は浅井先生に教えていただいたコンディショニングを親子で実践し、より一層「冷え知らず」を目指していきたいと思っております。 

 

◆ 陽希くんママ・陽希くん1歳3ヵ月
温育という言葉の意味や大切さを改めて感じた1日となりました。また、結婚して子どもを授かり出産し、自分の身体のケアを気にかける時間よりも子どもが最優先となる毎日だったので自分自身も含めたケアを学ぶことが出来ました。同じ子を持つママだからこその身体の悩みも質疑応答コーナーでは『ある、ある』と思わずうなずいてしまう場面もあり、共感出来る方がその時間、同じ空間に居ることでたくさんのママにとって「ホッ」とする時間になりました。
浅井先生のコンディショニングや、日ごろの生活のなかで、体の中からポカポカになって楽しい冬を迎える準備をしていきたいと感じました。


取材協力/結城歩(ライター)

満足できる眠りをとれていますか?

快眠講座「秋は睡眠リズムを整えて満足できる眠りを」から

さて、ご紹介したイベントと同じく温育チャレンジが主催する「温育フェスタ2016」で、「快眠」についてのイベントも行われていました。2016年10月22日に開催された「秋は睡眠リズムを整えて満足できる眠りを」という快眠講座もとても気になる内容です。講師は快眠セラピストである三橋美穂先生。
先生は、あの大ヒット作『おやすみ、ロジャー』の日本語版を監修したことでも知られています。

教えてくれたのは 【三橋美穂 先生】


寝具メーカーの研究開発部門長を経て独立。講演や執筆、個人相談などを通して、眠りの大切さや快眠の工夫、寝具の選び方などをアドバイス。ホテルや旅館のコーディネイトも手がける。 
著書:『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)  『脳が若返る快眠の技術』(KADOKAWA)  『ニャンともぐっすり眠れる本』 (主婦の友インフォス情報社)  『おやすみ、ロジャー』(飛鳥新社)※日本語版監修  ほか多数 

この快眠講座では、睡眠不足や不眠が影響する体の不調を解説、睡眠が、体や心の健康、脳機能の維持と向上をサポートする大事な役割をしていることを教えていただきました。
よい睡眠の3条件は、1.質(深い睡眠がとれている)2.長さ(適切な睡眠時間)、3.リズム(時間帯が規則的)をさすのだそう。その日の午前10時~12時、頭がスッキリしていれば、それは快眠できているというバロメーターになるんですって。気持ちの良い目覚めには、朝日と同じような「あかり」が重要な役割をはたすこと、入浴でしっかりと体を温めることの大切さや、就寝前に絶対に避けたほうがいいことなど、「睡眠」にまつわるお話は大変勉強になりました。

 

また、睡眠と切っても切り離せない「枕の選び方」については、みなさん気になるところですよね。実は、立っている姿をキープできる枕が一番良い枕なんです。体と一体感があり、枕をしていることを意識しないくらい自然な感じのものがよいそうですよ。

是非、みなさんも枕を選ぶときに参考にしてみはいかがでしょうか?

いかがでしたか?
連載企画『ママのためのやさしい「未病」予防レッスン~養命酒「すこやか塾」~』では、ご家庭ですぐに実践できる、ご家族の健康に役立つ情報をイベント・セミナー、そしてレポートを通して、今後もお伝えしていきます。お楽しみに!

温育チャレンジとは・・・?

「温育」に賛同する企業がサポート!親子にも楽しい温育イベントを開催

「冷え」という社会課題に対して、"温めて育む"という観点から、衣・食・住関連を中心とした複数企業と共同で取り組んでいるプロジェクトです。温育イベントは、温育チャレンジに賛同する砂山靴下株式会社、養命酒製造株式会社、セルフドクタークラブが協賛しています。

 

■ ウェブサイト「温育じかん」
冷えに関する知識を学び、温育ライフスタイルの情報を受発信するサイト。

http://www.jlds.co.jp/on-iku/

【衣】砂山靴下株式会社 

http://www.sunayama-socks.com/
【食】養命酒製造株式会社 

http://www.yomeishu.co.jp/
 

養命酒製造では、経営理念の『生活者の信頼に応え、豊かな健康生活に貢献する』のもと、日々のよくある体の不調の解決に向けて、健康支援活動を行っています。
ライスタイルや環境の変化により、“病気とまではいえないが健康を保てず、病気に向かいつつある状態”東洋医学でいう「未病」にあたる人が増えています。東洋医学の知見から、この「未病」の予防と対策、衣食住や運動、心身も含め健やかなライフスタイルの提案と普及活動をセミナー、イベント、ウェブサイトを通し、生活者の皆さまへ日々、健康情報を発信しています。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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