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子どもが野菜好きになる方法

【第1回】子どもの頃に野菜好きになっておくメリット

最初から好き嫌いのない子はいない?!医師に学ぶ食育レッスン♪

お子さんの健康を保つため、バランスの良い食事が大切なことはみなさんもよくご存知ですよね。

でも、ごはんやお肉は好きなんだけど、野菜をなかなか食べてくれなくて・・・と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。

 

実は、生まれつき、どんな野菜でも食べられる!というお子さんはほとんどいません。

でも、ちょっとした工夫をし、繰り返し挑戦することで、食べられるようになってきます。

つまり、野菜を食べられるようになるためには、練習が必要だと考えてもらえば良いと思います。

これから、4回にわたり、子どもに野菜を好きになってもらうために、出来る工夫をお話していきます。

実際に、私が自分の娘に対して行ってきたことです。

今、娘は8歳ですが、嫌いな野菜はほぼありません。ゴーヤやピーマンも食べられます。

娘が野菜好きになったのは、この方法の効果ばかりではないかもしれませんが、みなさんに参考にしていただけるかなと思います。

まず、1回目の今日は、子どものうちに野菜好きになっておくと、どんなメリットがあるかというお話をします。

河埜玲子(こうのれいこ)さん

 

医師・料理家・キッズ食育トレーナー。小学校2年生の娘を育てる働くママ。

「家庭のキッチンで出来る病気予防」をテーマに、簡単・美味しい健康レシピで、食の観点から予防医学を家庭に広げていくことをテーマに活動中。

子どものうちに野菜好きになるメリット

1.将来(や現在)の肥満・生活習慣病を予防できる

ごはんやお肉だけでなく、野菜もバランス良く食べられる事は、子どもの今の成長にとって、もちろん大切です。

しかし、それだけでなく、野菜を美味しく食べられるようになっておくことは、大人になってからの健康に大きなメリットをもたらします。

 

肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は、食生活と密接な関係があります。

これらの病気を予防するには、食品中のカリウム・食物繊維・抗酸化ビタミンなどを摂ることが、効果的であるとされています。

そして、これらの栄養素を適量摂るためには、野菜を350~400g摂ることが必要と推定されているのです。

そのため、厚生労働省は、成人の野菜摂取量の目標を1日あたり350gとしています。(※1)

子どもに関しては、

 3~5歳(幼稚園):240g

 6~7歳(小学1年):270g

 8~9歳(小学2~3年):300g

 10歳以上は大人と同じ350g以上

となっています。(※2)

また、エネルギーが少ない野菜をたくさん食べることで、過剰なエネルギー摂取が控えられることも、肥満や生活習慣病予防になる理由のひとつです。

 

しかし、平成28年度の国民健康栄養調査で、成人男女の野菜摂取量は平均で1日276.5gと、まだ不足しています。

生活習慣は子どもの頃から作られている場合が多く、子どもの頃の野菜摂取量が大人になってからの野菜摂取量に影響するという研究結果も報告されています。(※3)

 

野菜嫌いのまま大人になってしまうと、いくら健康のために野菜を食べましょう!と言われても、改善は難しいですよね。

だから、子どもの頃から野菜好きになっておくことは、生涯にわたって大きいメリットがあります。

2.味覚形成に良い影響を与える

味覚形成は、生後3~5ヶ月くらいから、9歳頃までに発達します。

だから、離乳期から幼児期に、出来るだけ多くの味覚を経験することが、味覚発達のうえで重要で、いろいろな味を経験するほど、味覚の幅が広がります。

逆に、味覚経験が少ないと偏食の原因になりやすいこともいわれています。(※4)

野菜は種類により味が多様で、甘味、にがみ、酸味、旨味など様々な味わいがあります。

野菜好きになり、いろいろな野菜を食べることで、

 味の経験値が増える → 味覚の幅を広がる → さらに多くの食材が食べられるようになる

という良い循環ができます。

お子さんに野菜好きになってもらうメリット、感じていただけましたか?

次回からは、子どもさんに野菜を食べてもらうための工夫について、お話します。

参考文献・資料

※1 健康日本21(栄養・食生活) 厚生労働省

※2 厚労省が推奨する「4つの食品群 年齢別・性別・生活活動強度別食品構成」/身体活動レベルⅡ(ふつう)より。

※3 te Velde S.J.,Twisk J.W.,Brung J.:Tracking do fruit and vegetable consumption from adolescence into adulthood and its longitudinal association with overweight, Br.J.Nutr.,98,431-438

※4 小児の発達栄養行動 摂食から排泄まで/生理・心理・臨床  医歯薬出版株式会社

野菜好きになってもらうメリット、教えてくれたのは…

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河埜玲子(こうのれいこ)さん

 

1978年三重県生まれ。   

滋賀医科大学医学部医学科卒業後、麻酔科医として勤務。臨床に携わっていくなかで、予防できるはずの病気で苦しむ人の多さから、予防医学と食育の普及の必要性を痛感し、現在は検診業務にも携わる。

また、自ら、働きながら子育てをし、家族の食生活を管理してきた経験を生かし、忙しい家庭でも実践可能な健康レシピを提案する料理家としての活動も行う。

さらに、大人になってからの食生活を改善することの難しさから、子どもの頃から自然に正しい食生活を身に付けることが最大の予防医学になると考え、子どもの食育に関する活動も開始。現在は医師として勤務するかたわら、企業への健康・料理に関するレシピやコラムの提供、料理教室講師・予防医学や子どもの食育に関する講座の講師など行っている。

 

メディア掲載など実績例

  • 雑誌;「サンデー毎日」「ゆほびか」「SAITA」等。健康・医療・食に関する情報
  • TV「サタデープラス」「NHKマサカメテレビ」、「朝チャン」等
  • 新聞「NIKKEIプラス1」
  • その他:子育て情報誌「まみたん」、おあじはいかが、ネットサイトでのコラム・レシピ担当等
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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