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子どもが野菜好きになる方法

【第3回】好き嫌いを作らない調理の工夫(味付け・切り方など)

 

前回は、子どもが野菜を苦手になる理由についてお話ししました。今回と次回は、その理由別の対策法をご紹介したいと思います。連載第3回目の今回は、味付けや切り方など調理の工夫です。

「味が苦手」への工夫

子どもはもともと「苦味(にがい)」「酸味(すっぱい)」が苦手です。

これは、何回も食べて経験を積めば、食べられるようになります。

だから、少しでも食べやすいように、苦味や酸味などを感じにくい調理をしてあげることが大切です。

1:火を通す

ピーマンの苦味やトマトの酸味は、火を通すとやわらぎます。

ピーマンでは

油で揚げる

電子レンジで加熱する

グリルやトースターで丸焼きにする

という3つの調理法が、苦味が感じにくくなり、おすすめです。

たとえば、八宝菜に入れる前にも、レンジで加熱するか、揚げておくと、ただ炒めるよりもずっと苦味が少なく食べやすいです。

トマトは加熱することで、酸味が飛ぶだけでなく、甘味や旨味がアップします。

生で食べられない場合は、トマトソースやスープなど火を通す調理法もためしてみましょう。

2:旨味のある食材・食感の良いナッツ類などと組み合わせる

旨味のある食材と組み合わることにより、野菜の苦味やくせがやわらぐので食べやすくなります

食感が良く、香ばしい風味のナッツ類もおすすめです。

おすすめの食材

お肉・ベーコンやハム・ツナ・桜えび・ちりめんじゃこ・かつおぶし。・油あげ・のり・ごま・チーズ・ナッツなど

たとえば、炒める場合も、野菜だけでなくお肉やベーコン、ツナ、桜えびやちりめんじゃこ、油あげなどをプラスしたり、和え物・おひたし・サラダなどにも、かつおぶしやのり、ナッツなどを加えるだけで食べやすくなります。

3:アクはしっかりぬく

子どもは野菜のアクによるえぐみや、ピリピリした刺激を大人よりに敏感に感じます。

ほうれん草やなすなど、アクの強い野菜はなるべくしっかりアク抜きをしましょう。

なすは調理前にしっかり塩水にさらしてアクを抜き、油で調理すると甘味が出るのでおすすめです。

ほうれん草は長めに茹でて、しっかり水にさらすとアクが抜け、食べやすいです。

しっかり茹でると、水溶性のビタミンなど栄養素の流出が多くなるのでは?と気になるかもしれませんが、お子さんがアクのえぐみを感じ、嫌いになって食べなくなってしまう方が良くありません。ここでは、お子さんが野菜に対して「おいしい」というイメージを持つ事が優先です。

「食感が苦手」への工夫

子どもは咀嚼能力が未熟なので、食べにくい野菜はそれだで嫌う傾向にあるので、食べやすい切り方にしたり、柔らかくしてあげるだけで食べやすくなります。

① 切り方を工夫する

・繊維を断ち切る

玉ねぎなら輪切り方向、ごぼうなら薄い輪切り、キャベツやレタスも葉脈と垂直の方向に切り、繊維を断ち切ります。
にらやえのき、豆苗など、細くて繊維がひっかりやすいものも、みじん切りにしてお味噌汁などにすると食べやすいです。

・さいころ状、スティック状に切る

また、根菜類などは、細めのスティック状やさいころ状に切るのもおすすめです。
たとえば、根菜類の煮物も、通常のいちょう切りではなく、さいころ状に切ると、見た目も可愛く食べやすいので子どもが喜びます。

・ピーラーで削る

にんじんや大根などピーラーで薄く削ると、非常に口当たりが柔らかくなります。
お味噌汁やスープ、炒めもののなどにもおすすめ。
火の通りも早いので、時短調理にもなります。

・みじん切りにする、すりおろす

みじん切りはお馴染みですが、すりおろすのも良いです。
れんこんはすりおろして、片栗粉を少量混ぜ、フライパンでやくとお餅のようになります。
にんじんをすりおろして桜えびとともに炒めたそぼろ(下記レシピ)は、うちの子どもも1歳頃から喜んで食べていました。
 

② 圧力鍋で調理する。

圧力鍋で調理すると、野菜が非常に柔らかくなり、また野菜の甘味もひきだされるので、お子さんの野菜嫌いにはとてもおすすめです。

キャベツや白菜などの葉野菜、玉ねぎ、根菜類など、とろけるように柔らかくなります。

れんこんは、おいものようなホクホクした食感になり、面白いです。

 

次回は、楽しく食べる演出で、好き嫌いを克服する方法をご説明します。

<レシピ> にんじん嫌いさんに!にんじんと桜えびの豆腐そぼろ

桜えびの旨みがにんじんとお豆腐の甘味を引き立てます。

にんじんのくせは全く無いので子供もパクパク。朝ごはんやお弁当に。

にんじんと桜えびの豆腐そぼろ

材料(作りやすい分量) 調理時間:10分

  • 木綿豆腐      200g
  • にんじん      50g(正味)
  • 乾燥桜えび   大さじ2
  • なたね油      小さじ2
  • <A>みりん       大さじ1/2
  • <A>塩             小さじ1/6

作り方

  1. にんじんは皮をむき、すりおろした状態で50g用意する。
    木綿豆腐を水切りする。
  2. フライパンになたね油を入れて中火にかけ、桜えびを炒める。
    こうばしい香りがしてきたら、にんじんを加え、1分ほど炒める。
  3. 木綿豆腐を崩しながら入れ、木べらでほぐしながらポロポロになるまで炒める。<A>を加えさらに1~2分炒める。

好き嫌いを作らない調理の工夫を教えてくれたのは…

河埜玲子(こうのれいこ)さん

 

1978年三重県生まれ。

滋賀医科大学医学部医学科卒業後、麻酔科医として勤務。臨床に携わっていくなかで、予防できるはずの病気で苦しむ人の多さから、予防医学と食育の普及の必要性を痛感し、現在は検診業務にも携わる。

また、自ら、働きながら子育てをし、家族の食生活を管理してきた経験を生かし、忙しい家庭でも実践可能な健康レシピを提案する料理家としての活動も行う。

さらに、大人になってからの食生活を改善することの難しさから、子どもの頃から自然に正しい食生活を身に付けることが最大の予防医学になると考え、子どもの食育に関する活動も開始。現在は医師として勤務するかたわら、企業への健康・料理に関するレシピやコラムの提供、料理教室講師・予防医学や子どもの食育に関する講座の講師など行っている。

 

メディア掲載など実績例

  • 雑誌;「サンデー毎日」「ゆほびか」「SAITA」等。健康・医療・食に関する情報
  • TV「サタデープラス」「NHKマサカメテレビ」、「朝チャン」等
  • 新聞「NIKKEIプラス1」
  • その他:子育て情報誌「まみたん」、おあじはいかが、ネットサイトでのコラム・レシピ担当等

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掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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