【9月号】スポーツの秋!子どもも大人も知っておきたいミルクパワーで体づくり!
まだ記憶にも新しいリオ2016オリンピック。パラリンピックも盛り上がっていますね。
オリンピックでは、史上最多41個のメダルを獲得し、私たちに多くの感動を与えてくれた日本選手団の活躍は、本当に素晴らしかったですね。閉会式では、2020東京五輪へバトンが渡され、4年後の日本での開催へ期待値が一気に高まった印象を受けました。さて、そんな未来を担う日本の子どもたちはというと、夏休みが終了し新学期がスタートです!
秋の運動会の準備が始まる地域もあるでしょう。スポーツの秋、運動会に向けて、ここでしっかりと大切な栄養源である「牛乳」のことや将来の「体づくり」について考えみましょう。9月号は、明治の食育サイトから知ってためになる牛乳の秘密をご紹介しますよ!
秋からしっかり「体づくり」をはじめるには?
教えて!牛乳の秘密と不思議
成長期にしっかり飲みなさいと言われる栄養素たっぷりの飲み物といえば、「牛乳」ですよね。でも、みなさん、牛乳の色がどうして白いか知ってますか?
わかりましたか?Aと思った人、Bと思った人もハズレです!
実は、牛乳自体に色はなく透明だって知ってましたか?
たんぱく質や脂肪などたくさんの栄養が牛乳には含まれていますが、牛乳の中の水分に溶けているわけではなく、牛乳のたんぱく質は、「カゼイン」というとても小さな粒子で牛乳の中に漂っているんです。同じように乳脂肪も「脂肪球」という小さな固まりとして浮遊しています。
そのため、牛乳の中に漂っている無数の小さな粒子の1つ1つに外からの光が反射し、反射光がばらばら散らばるので白く見えるのだそうですよ!原理はかき氷や雪、空の雲と一緒ですね。でも、知らなかった~。
「ぎゅうにゅうだいへんしん!」
教えて!牛乳がすごいワケ
牛乳といえば、「=カルシウム」とピンとくる人も多いかもしれませんが、カルシウムだけではないんです。
牛乳には、「五大栄養素」①たんぱく質、②炭水化物、③脂質、④ビタミン、⑤ミネラル(無機質)がすべて含まれていて、栄養素の種類も多く、栄養のバランスがとてもよいという特徴があります。
特に、その中でも大切なのが牛乳のたんぱく質(ミルクプロテイン)とカルシウムの量です!
人間にとって一番大切な栄養素であるたんぱく質は、肉や魚、大豆などにももちろん含まれていますが、ミルクプロテインには他のたんぱく質と比べて、特徴があります。
●ミルクプロテインは、カルシウムを体に吸収しやすくする働きをし、カルシウムと一緒になって骨を増やす。
●筋肉を作るのに必要なアミノ酸の「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」が豊富に含まれている。
牛乳に含まれているカルシウム量を知ると本当に驚きです。
なんと、牛乳200mlには、227mgのカルシウムが含まれているんです。小魚と比べても、その量の多さは圧倒的!そして、カルシウムの吸収率が抜群にいいときたら飲むしかない!ところで骨を増やして伸ばそうとする成長期に牛乳をすすめられる理由もよくわかります。
今からはじめよう!絶対損はない、スマートな骨貯金。
人の体内のカルシウムは、約98%が骨や歯の中に、残りの約2%は血液や筋肉などにあります。
骨の材料はカルシウムで、骨はカルシウムの貯蔵庫でもあります。
骨や歯を作っているカルシウムには、他にも仕事があるって知ってましたか?
実は、筋肉を動かしたり、神経の伝達をスムーズにして神経の興奮を静める働きをしたり、ケガをして血が出たときに血液を固める働きにも関わっているんです。
必要に応じて貯蔵庫である骨からカルシウムが血液へ送られ、体内で使われます。カルシウムが不足する状態が続くと、骨のカルシウムが使い果たされてしまい、骨はスカスカにもろくなってしまいます!「骨粗しょう症」という病気は、カルシウム不足が続いて骨がもろくなり、ちょっとしたことでも骨折してしまう怖い病気です。
一生のうちで骨の量が多くなる時期は、女性はおよそ18歳、男性は20歳。
年齢が上がるにつれて少しずつ骨の量が減っていきます。
女性は閉経すると、骨量の減るスピードが男性よりも速くなるので、骨粗しょう症のリスクが高くなるのだそう。
体が最も成長するときに、毎日カルシウムを十分にとり、骨貯金をたくさんしておくことが大事なんですね!
骨は一生を通して作られ、生まれ変わります。大人になっても骨は作られているのであきらめずにしっかり牛乳を飲んで骨量を減らさないよう頑張りましょう。
カルシウムを賢くとるには、カルシウムを含む食品(牛乳、乳製品、小魚類、海草類、豆腐など)を積極的にとること。
カルシウムは、毎日、体の中で使われていくため、1つの食品に頼るのではなく、毎日いろいろな食品からとることがコツです。また、外で運動をして日光を浴びると、体内でビタミンDが作られ、カルシウムの吸収がよくなります。
また運動により骨に力がかかると、骨がより強くなるので、外で運動することも心がけましょう!
骨が気になっちゃう絵本
「レントゲン写真で見るヒトのからだ」
いつ牛乳を飲むのがBESTなの?
栄養素がたくさん含まれている牛乳は毎日飲みたいけれど、こんな時に牛乳を飲めば、無理なく毎日飲めますね!
牛乳は栄養バランスがよいから朝食にぴったり!時間のない朝でもコップ1杯でいろいろな栄養素がとれちゃいます。
また6月号でも少しふれましたが、運動をして約30分後に牛乳を飲むと、筋肉の疲労が早く回復し、筋肉量の増加が見込めます。この飲み方はアスリートも注目している飲み方なんだそうですよ。
そして、寝る前に牛乳を飲むと睡眠の質を向上させるというデータもあります。睡眠中は体の成長を促す「成長ホルモン」の分泌が活発になるので、就寝前に牛乳を飲むと、牛乳の中のたんぱく質やカルシウムが骨の成長を助けてくれます。
体が気になっちゃう絵本
「まいにち からだは あたらしい!」
牛乳博士を目指せ!あなたはどれだけ答えられる?
さぁ、あなたは牛乳についてどれだけ答えられますか。
詳しくは、下記の「考えよう!明日の体づくり」のバナーをクリックしてご覧くださいね!
9月の「おすすめ給食レシピ」でお月見気分!
豆腐とにんじん入り!ホットケーキミックスで作るモチモチお月見ドーナツ
「親子のための食育だより~明治の食育×絵本ナビスタイル~」の4月号でも好評だった「給食レシピ」から、お月見団子に見立てて簡単に作れるドーナツをご紹介します。
9月におすすめの絵本は?
まだまだ残暑も残る9月の午後、それでも通り風からふと秋の気配を感じることがあります。一足お先に秋を連想させる絵本をご紹介します。
「ねえ、おつきさまどうしてぼくについてくるの?」
みんなは、お月様が自分についてきてるんじゃないかって、思ったことはない?僕はとっても不思議なんだ。
この絵本はそんなみんなが感じる身近な疑問や不思議ないろいろを分かりやすく楽しいお話にして
好奇心に応える、新感覚の「科学・はじめのいっぽ絵本」だよ!
理科ばなれ、なんて言われているけど、本当は「理科」や「科学」ってみんなのとても身近にあるんだよ!
いかがでしたか。牛乳についてとても勉強になりましたね。成長期の子どもたちがしっかりと強い体を作っていけるよう、大人がサポートしてあげたいですね!
毎月、お届けする連載企画『親子のための食育だより~明治の食育×絵本ナビスタイル~』はお子さんとの「食べる」がより楽しく、より豊かになるよう、これからみなさんの食卓を応援していきます!
次回もお楽しみに。
「食べること」は、明日の私たちの「心とからだを育むこと」。
明治は、お客さまの健康な食生活を目指して「食育セミナー」、「料理教室」といった「食育」活動を続けています。また、明治の食育ウェブサイトでも、食にまつわるさまざまな役立つ情報を配信しています。
これからも「食を知る、学ぶ、楽しむ」ための場をお届けし、
みなさまと共に健やかな未来へ歩んでいきます。
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