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絵本ナビニュース2019

ラップ×うごく絵「まいにちたのしい」が発売! KAKATO×オオクボリュウのトークイベントレポート

ゆったりした雰囲気ではじまったトークイベント。左から、ブロンズ新社 編集部 佐古さん・環ROYさん(KAKATO)・オオクボリュウさん・鎮座DOPENESSさん(KAKATO)

「ようよう たいよう さんさん おはよう」

リズムにのせて主人公のたのしい一日がはじまる、ラップ絵本が登場しました。

 

ラップグループ「KAKATO」の環ROY(たまきろい)さんと鎮座DOPENESS(ちんざどーぷねす)さんが文を、シンプルでキュートなイラストはオオクボリュウさんが担当。

ともにNHK Eテレ「デザインあ」等でも活躍中の人気アーティストによる、初めてのコラボ絵本です。

 

9月18日(水)に代官山 蔦屋書店で行われたトークイベントでは環ROYさん、鎮座DOPENESSさん、オオクボリュウさんが登壇し、絵本が生まれるまでの制作背景についてお話を聞くことができました。

はじめてのラップ絵本

まいにちたのしい

「ようよう たいよう さんさん おはよう」から、「ぐーぐー ぐっすり ずぅーずぅーずぅー」とねむるまで、いちにちを全力でかけぬける主人公を、リズムのあることばとイラストで描く。あさからばんまで、ことばであそぼう!

詩人とラッパーのちがい

詩人と同じくことばあそびの達人であるラッパーが絵本を描いたらおもしろいのでは、というアイデアからスタートしたこの絵本。しかし絵作りからストーリーが流れるテンポ、ことば選びと、当初はいわゆる「絵本らしい表現」に寄せるべく悩んだといいます。

 

「詩に流れるリズムは、その詩人独自のものであるのに対し、ラップはみんなで共有できる明確なリズムにことばをのせていくもの」と環ROYさん。

制作の思い出がよみがえり、笑みがこぼれるオオクボリュウさん(左)。

言葉は言葉になる前はただの音

試行錯誤の結果、なめらかに自由に動きだすかのようなイラストや、跳ねたり伸びたりする言葉の進行はラップの曲作りと同じく4拍子を意識することで心地よい作品にまとまったといいます。

 

「言葉は言葉になる前はただの音。だからこそ、リズムに乗って声に出して読んでほしい。いろんなリズムで読んでみたり、テキストを変えたり、そのテキストでイラストを描いたり。(絵本が壊れるくらい)自由に読んでほしいですね。」と鎮座DOPENESSさん。

 

ラップがもつ言葉のリズムが絵本にぴったり合い、親子で体を揺らしながら声に出して読むのが楽しい一冊です。

環ROYさん(左)と鎮座DOPENESSさん(右)が、オオクボリュウさんのビートにあわせ、オリジナルの読み聞かせを披露。

代官山 蔦屋書店ではオオクボリュウさんの原画展も開催中

オオクボリュウさんのにぎやかなイラストは、よく見ると細かな調整をした跡が。

 『まいにちたのしい』刊行記念原画展 概要

  • 会期:2019年9月5日(木)~ 9年30日(月)
  • 時間:7:00~翌2:00(営業時間)
  • 場所:代官山 蔦屋書店2号館1階ギャラリースペース
  • 主催:代官山 蔦屋書店
  • 共催:協力 ブロンズ新社 INS studio
  • お問合せ先:03-3770-2525 キッズフロア
  • URL:https://store.tsite.jp/daikanyama/

会場には原画作品とあわせてオオクボリュウさん、環ROYさん、鎮座DOPENESSさんが選んだ絵本も展示されています。ここではそれぞれの個性も垣間見られるラインナップの一部をご紹介。これらの作品を読めば、絵本「まいにちたのしい」の世界をより楽しむことができるかも!?

オオクボリュウさんのおすすめ絵本

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス

ジャックと、恐怖のクリスマスが帰って来た!!ハロウィーンランドのおばけ達が大活躍する、奇想天外なクリスマス・ストーリー。奇才ティム・バートン初めての絵本。

環ROYさんのおすすめ絵本

ないたあかおに

村人となかよくしたい赤おにと、そのねがいをかなえてやろうと、自分が悪者になる青おに。おに同士の友情を感動的に描きます。

鎮座DOPENESSさんのおすすめ絵本

とらのゆめ

美術家・漫画家・絵本作家として活躍したタイガー立石の傑作絵本『とらのゆめ』が復刊しました。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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