「鉄道の日」を知ってる?みんな大好き!鉄道の絵本
10月14日は「鉄道の日」!
1872年(明治5年)10月14日に日本で最初の鉄道が新橋~横浜間に開通したことを受けて、その誕生と発展を記念し、1994年に毎年10月14日が「鉄道の日」と定められたとのことです。
この時期、全国各地で鉄道関連のイベントの開催を耳にしますね。
そこで「鉄道の日」にちなんで、乗り物好きの子にも、そうでない子にもオススメの、鉄道絵本・電車絵本をご紹介していきますよ。
子鉄、ママ鉄、鉄道ファンの方も必見です!
鉄道・電車・機関車の絵本を一挙ご紹介~
小さい子から楽しめる電車絵本
前から読んでも後ろから読んでも楽しい!
表紙に大きく電車の走る絵。裏表紙もやっぱり電車の走る絵。この絵本はやまの駅から出発してうみの駅へ到着するまでの電車の様子を描いたお話です。前から読んでも後ろから読んでも楽しめるのです。それだけでもすぐ電車好きの子の気持ちをあっという間につかんでしまいますよね。
電車は広い雪の積もる景色の中を通り抜けながら、トンネルに入ります。トンネルの中では乗客の様子がはっきり見えます。電車に乗ってから降りるまでのそれぞれの家族の行動を観察できます。
穴あきページのトンネルを抜けると景色が一変。
電車は山を登り、鉄橋を渡り、海辺の丘へ。
あたり一面黄色い菜の花でいっぱいの花畑を抜けて、海の駅に着きました。
「デデンドドン」「デデンゴゴー」「デデドド」
音が微妙に変わっていくのも興味深いですね。
電車に乗る楽しみがぎゅっとつまった傑作乗り物しかけ絵本です。
絵本の主役は「せんろ」!
この絵本の主役は「せんろ」。
広い野原の真ん中で、線路と線路をつなぎます。
みんなでどんどんつなげば、どんどん長くなり、
線路はどこまでも続いていきます。
もっともっと。
山があれば、トンネルを掘り、
川があれば、橋をかけ、
線路はもっともっと続きます。
今度は道があったよ。さて、どうする?
この絵本を読んでるうちに思い出すのは、あの興奮。
…そうだ、子どもたちは「せんろ」が大好きだったんだ!
体を動かしたり、頭を使ったりしながら、
線路は広い野原を越えて、山越えて、川も道も越えていき、
ぐるっとひとまわり。つながった!!
仕事をやり終えた充足感に包まれている頃、
煙を吐き出しながらやってくるのはもちろん…。
遊びの中から生まれた愛らしい絵本だけれど、
そこに描かれているのは、夢のような壮大な景色。
テンポの良い展開に、リズミカルな言葉の繰り返し。
読み進めながら、イメージはどこまでも広がっていくのです。
竹下文子さん&鈴木まもるさんコンビによる大人気「いっしょにあそぼうよ!」シリーズは、毎日読みたいお気に入りの絵本として、小さな子どもたちからも絶大な人気を誇っています。
いざ冒険へ出発進行!ドキドキワクワクな絵本
たたたん たたたん
『がたごとがたごと』から20年。あの列車が、20年振りに動き出す! 海に宇宙にそして最後は……あらあらどこへいくのでしょう。時空を越えて、たたたんたたたん、列車が走ります。ダイナミックな展開!
◆インタビュー『たたたん たたたん』内田麟太郎さん&西村繁男さん 〈前編〉
◆インタビュー『たたたん たたたん』内田麟太郎さん&西村繁男さん 〈後編〉
それいけ!あかいきかんしゃ
あかい機関車で働くノーム、アルフ、ジョージの三人は、なかよしチーム。今日も快調に汽車を走らせます。ところが、おいしそうなキイチゴをつもうと、ちょっと目をはなしたすきに、三人は機関車からとり残されて…? 三人のとぼけた行動が楽しい、オーストラリアのロングセラー絵本。
急行「北極号」
クリスマス前夜、サンタを信じる子だけが体験する不思議な旅を描いた絵本。コルデコット賞受賞作。
サンタクロースを待つ僕のもとに現れたのは白い蒸気に包まれた汽車、急行「北極号」。僕はその謎めいた汽車に乗り込み、クリスマス前夜の幻想的な旅が始まる。森を抜け荒地を抜け、山を越えて汽車は北へ北へと進み…。
憧れのSL・機関車の絵本
機関車のたろうとじろうのお話
機関車のたろうとじろうは、20年間休まず走り続けてきました。ところが、このごろバスや車が走るようになり、お客がへってきたのです。
いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう
威勢良く逃げ出して大騒動を引き起こすけれども、最後は誰もいなくなって寂しくなってしまう...主人公は機関車ですが、とても親しみがわいて感情移入してしまいます。(会社員のパパなら共感するところがあるかもしれません)
大判で45ページの作品ですので、わりとボリュームがあります。
表紙は赤と黒の2色刷りですが、中は白黒で、素朴なタッチの挿絵は迫力があります。
ところで「ちゅうちゅう」という変わった名前は、機関車の走る音から来ています。「ちゅうちゅう しゅっしゅっしゅ!」原題は「CHOO CHOO」です。
SLれっしゃだいさくせん
会津若松駅から只見駅まで、春と秋冬にSLのC11が走る。ゆきぐにれっしゃだいさくせんの兄弟が、こんどはおじさんに招待され、ふたりでSLにのり旅をする。緑豊かな谷間の景色と車内の出合い、そして只見駅のターンテーブルなど見せ場はいっぱい。最後に新幹線で浦佐から東京へ。
電車が好きな子のバイブル?となる絵本
はしる はしる とっきゅうれっしゃ
子どもたちはたいてい乗り物が好きです。なかでも電車は、子どもたちには魅力的な乗り物です。電車にむかって手を振る子どもの光景は、よく見ます。パノラマ画面で描いた電車を親子で楽しんでみてください。
小さな子どもは乗り物が大好きです。とりわけ電車は子どもたちにとって魅力的な乗り物です。轟音をたてながらはしる電車、ガタンガタンという線路のつなぎ目の音を響かせながらはしる電車、電車に乗るとどこか遠いところ、見知らぬところに連れて行ってくれるのではないかという期待感‥‥。電車はそんな魅力をもっているのでしょう。
この絵本の舞台になったのは、東京・新宿~長野・松本間をはしる特急列車「スーパーあずさ」号です。乗り物絵本といえば、速度計やブレーキランプなどがある運転席、架線やレールなど事細かに描いたものが定番です。しかし、この絵本ははじめから終わりまで、パノラマ画面で特急列車を紹介します。つまり、読者は「スーパーあずさ」に乗車し、同時に外側からも「あずさ」のはしる姿を見ることができるのです。これまでにないパノラマ画面で展開する乗り物絵本をじっくりと味わってください。
憧れの車掌さん!
「やまなかすすむさんは中央線の車掌さん。明日は一番電車に乗るのです。」
大友康夫さんの電車絵本、どんな物語だろうとワクワクしてページをめくると、
いきなり時計が出てきて朝3時半、自動起床装置なるもので目を覚ます車掌さんの姿が。
・・・これは面白い予感!!
その後も時計が分刻みで表示され、車掌さんの持ち物が細かく描かれ、今日の天気や注意事項を確認する様子まで。要するに車掌さんのお仕事がとてもリアルにわかる科学絵本でもあるのです。そして、読んでいるこちらの興奮度がどんどん上がってきた頃、まだ夜が明けきらなくて薄暗い三鷹駅4時22分のホームの中に、始発の中央線の電車が登場します。「でんしゃばんごう よし」「いきさき よし」「こうぶライト よし」。
ここから先は、実際に絵本でじっくりと楽しんでほしいところですが、とにかく車両から時刻、小道具など鉄道ファンが読んで嬉しくなるほどリアルに描かれている部分(それもそのはず、作者の竹村さんは元JRの車掌さん!)、時間帯とともに変化する乗客の雰囲気や車掌さんの仕草、景色など、大友さんならではの細かく愛情にあふれた表現、その組み合わせがこの作品をとても魅力的なものにしています。
この絵本を読んでから中央線に乗ってみたり、車掌さんのお仕事の真似をしてみたり、実際の景色を確かめに行ってみたり(笑)。
中央線に乗ったことのある子から中央線を知らない子まで。そして、小さな子どもから大人まで。
みんなに長く愛されそうな、傑作電車絵本がまた一冊誕生しました!!
新幹線で雪国への旅!
スイスといえば鉄道!
クルマ時代の今日もスイスの鉄道は大活躍。ループ線、アーチ橋、トンネルをつぎつぎと走り、山をこえ谷をわたっていきます。アルプスの山々の急勾配を登る登山電車もたくさん紹介。
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