【今週の今日の1冊】節分に向けて読みたい絵本②行事の由来や風習を伝えよう
1月27日~2月2日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
もうすぐ節分! 先週に引き続き、今週の今日の1冊も節分に向けて読みたい絵本をご紹介します。今週は、節分行事の由来や風習を伝えようということで、小さな子にも分かりやすく伝えてくれる絵本から、大人も勉強になる、本格的な由来話や、風習を知れる絵本をご紹介します。大人が行事をあらためて見直してみることで、子どもたちへの伝え方も変わっていきそうですね。実際に子どもたちと一緒に読んだ方のレビューも合わせてご紹介します。
1月27日 親子で節分を話題にするきっかけに
月曜日は『まめまき できるかな』
出版社からの内容紹介
まこちゃんは、まだじょうずにボールが投げられません。お父さん、おばあちゃんと練習しますが、うまくいきません。そこで、お母さんが煎り豆の入った枡を持ってやってきて……。まこちゃん、豆まき、ちゃんとできるでしょうか? 鬼をはらえるでしょうか?鬼に見立てた厄を祓い健康を願う節分の豆まき。日本の伝統行事を、2、3歳児の発達に合わせて、シンプルな物語絵本にしました。巻末には、ミニ解説がついています。
子どもが図書館で「これ読みたい!」と言って借りてきた絵本です。節分は豆をまいて、おにを追いはらう日。まこちゃんはまめをまく練習をしますが、なかなかうまくできません。どうしたらいいのかな?日本の行事をやさしく小さい子でもわかりやすく伝えてくれる絵本です。巻末に行事についての解説も載っていて、絵本を読んだ後その行事のことを親子で話題にするのにピッタリです。
すとうあさえさんの絵本は、季節をテーマにした絵本がたくさんあり、どれもオススメです。「だんごたべたい おつきさま」も親子共々お気に入りの絵本の一つで何度も読んでいます。イラストや色がはっきりしているので、惹きつけられます。
(ぽんぬさん 40代・ママ 女の子2歳)
1月28日 節分前の小さな子向けの読み聞かせに
火曜日は『ちいちゃんとまめまき』
出版社からの内容紹介
ちいちゃんと、みいちゃんと、ころちゃんが、幼稚園をのぞきにいくと、みんなで豆まきをしていました。家に帰ったさんにんは、さっそくおにのおめんをつくって、豆まきをはじめますが……。
行事が絡んでいる絵本は 難しかったり長かったりして
なかなか乳幼児に読んであげられる本が無かったりします。
今回も「節分」に子ども達に読んであげられるものを探しているうちに みつけました。
ちいちゃんと言う女の子が主役。猫のみいちゃんと犬のころちゃんと豆まきをする事に・・・自分達で鬼のお面を作って順番に鬼になったりして すごく楽しそうです。そのうちころちゃんが居なくなってしまい・・・
「節分」の説明とかはありませんが 鬼が出てきて豆をまいて年の数だけその豆を食べる と言う一連の流れが描かれています。
日本の行事を小さいうちから知るには良い絵本だと思います。
(さたちゃんさん 30代・ママ 男の子5歳、女の子2歳)
1月29日 節分に豆まきをする由来を本格的に伝えるなら
節分に豆をまくいわれが物語になっています。
泣く泣く鬼の嫁になったお福と
娘・お福を案ずる賢い母。
最初は菜の花の種が登場し
どこで豆が絡んでくるかと思ったら・・。
ネタバレしたら面白くないから
ぜひぜひ読んでください。
なぜ鬼に向かって豆をまくのか
そして、たかが豆で、なぜ鬼は逃げていくのか
謎が解けます。
(やこちんさん 50代・ママ 女の子13歳)
1月30日 おばあちゃんから伝えられる節分の風習
木曜日は『おばあちゃんのえほうまき』
出版社からの内容紹介
きりちゃんは、節分の日に、おばあちゃんと一緒に「恵方巻き」を作ることになりました。
「恵方巻き」って何? どんな意味があるの? 家庭で行事食を手作りする楽しさと、
みんなで一緒に食べるうれしさを、温もりある版画で伝える絵本です。巻末にレシピ付き。
関西からやって来た「恵方巻き」は、あっという間に関東でも広まりました。そんな大人気の
「恵方巻き」を絵本にしてみました。七福神にちなんで、七つの具を入れるというのも、
絵本を作るまでは知りませんでした。みなさまのご家庭に福を呼び込むために、絵本を読んで、
正しい食べ方をしてくださいね! (佼成出版社HP「編集者から」より)
節分の日に「恵方巻き」を食べるというのが、いったいいつ頃からある習慣なのかわからないけど、こんな絵本もあるのね、ということで、図書館で借りてきました。
七福神にちなんで7つの具を入れると縁起がいいのだとか、恵方巻きは、「縁」が切れないようにまるごと食べるんだとか、途中でしゃべると福が逃げるとか...
へぇ~と思うことばかり、知らないことばかりでした。
子どもと2人、「へぇ、そうなんだ。」「へぇ、そんな意味があるんだ。」とページをめくりながら、2人ではじめて知ることばかり。
1つ1つの行事ごとも、ただなんとなくの習慣でやってるというよりは、少しでも、その行事にこめられた昔の人の思いを感じながら、意味を感じながらのほうがより楽しめるような気がしました。
絵本だと、そんな説明が、大人にも子どもにもわかりやすくていいです。
(たかくんママさん 30代 ママ 女の子11歳、男の子8歳)
1月31日 「いい、おにはーうちー!」
5歳4歳の娘たちに読みました。節分が近いので図書館で選んできました。
「いいオニはうち」と言って、園長先生が豆をまく場面があるのですが、娘たちはそこがとても気に入ったようです。読んだ翌日から「いいオニはうちって言わんなんね」と言っています。園長先生の「外見で人を判断しない」ところがとても素敵で、心に残ります。
(きーちゃんママさん 30代 ママ 女の子5歳、女の子4歳)
2月1日 子どもの鬼ならこわくない?
節分の絵本を探していてこの作品にたどり着きました。おにはそと、と豆を撒く節分の文化を子どもに教えてあげたかったので、この絵本は最適でした。節分の日、豆まきをして鬼を追い払った子どもたちは、巻かれた豆を食べていて逃げ遅れた子どもの鬼と仲良くなるお話。登場人物の言葉だけで話は進んでいくのが面白いです。小さい子も分かりやすいですね。子どもの鬼が可愛いです。
(fumiさん 30代 ママ 男の子4歳)
2月2日 「オニは~そと! ふくは~うち!」
日曜日は『せつぶんワイワイまめまきの日!』
みどころ
今日は節分。保育園のみんなでかくれんぼをしています。
ところが弱虫のタカシはツヨシに無理やりオニにされちゃいます。
「もういいかーい?」「まあだだよ」「もういいかーい?」
「もういーよ!」タカシが目を開けると、なんと目の前に現れたのは本物のオニの子キッチ。
キッチはタカシにツヨシがいじめっ子なのは“リンリンボウ”というオニがついちゃっているからだと教えてくれます。
そこで、二人は一緒にリンリンボウをやっつけようと握手をします。キッチに手を握られると、タカシはいつのまにかキッチと同じオニの子の姿に…!?
さあ、ツヨシについてしまったリンリンボウを二人はどうやってやっつけるのでしょう。
いばりんぼうだったり、いじめっ子だったりする子には“オニ”がついているって、言われてみればこれは本当にあることかもしれない!一方、弱虫くんだって、オニの力をかりちゃえばどんなことだってできる?オニっていうのは、こんな風に案外もっと身近なところに存在しているのかもしれない。うまく付き合っていけば子どもたちの味方になってくれるかも…なんて考えていくとちょっとワクワクしてきますよね。
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節分の前によむのに、ちょうどいい1冊です。
オニにとりつかれて、自分勝手になっちゃったトオルを大笑いさせて、オニを追い出す。まさに、笑う門には福きたるですね。
お話もおもしろかったけれど、絵本の要所要所にある節分まめ知識や、オニの豆入れの作り方、レシピがのっているのがすごくいいですね。
これ作ろう。やってみたい!と子どもの節分に対するモチベーションがあがりました。
(みっとーさん 30代、男の子5歳、女の子4歳)
いかがでしたか。
皆さんのレビューを読んでいたら、どの絵本ももう一度ちゃんと読み返したくなってしまいました。今年は豆まきだけでなく、他の風習も実践してみようかな。息子の通う保育園では毎年本物の鬼がくるそうなのですが、さてどうなることやら(恐怖ですよね)。
ぜひご家庭で園で学校で、それぞれの節分行事を楽しんで下さいね。
秋山朋恵(絵本ナビ)
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