絵本ナビニュース2020
谷川俊太郎が訳す“いのちの真実”。 両サイドの表紙から始まる2つの物語
絵本『わたしのやま』を2020年2月8日(土)に発売
この絵本は両サイドの表紙から始まる2つの物語です。
一見、相対する羊飼いと狼の同じ山でのそれぞれの生活を描き、敵か味方か、正義か悪か、といった単純化したフィルターを外して物事を見ることの大切さを伝えています。訳者は日本を代表する詩人・谷川俊太郎さん。羊飼いの視点と狼の視点で、表・裏表紙の両サイドから読むことができ、しかも文章は両サイドとも同じものになっています。フランスでは『アンコリュプティブル賞』(2019-2020)にセレクションされています。
「私の善いことは あなたの悪いこと」
はじめは羊飼いの視点で見ていた自分が、読み込んでいくうちに、狼にもどこか自分と重なる部分を見出し、果たしてこの狼は自分にとって憎い敵なのだろうか? と考えさせられる作品です。
訳:谷川俊太郎さんのコメント
人間の立場と狼の立場が、<いのち>の眼で見れば同じという真実を、テキストとレイアウトのアイデアに溢れた工夫で、シンプルに描き出しているところが新鮮です。
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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