「みんなともだち」「さつまのおいも」など中川ひろたかさんの絵本特集!
様々な画家、イラストレーターとともに数多くの名作絵本を生み出してきた絵本作家の中川ひろたかさん。
日本ではじめての男性保育士であり、シンガーソングライターとして名曲『にじ』『世界中のこどもたちが』なども作曲されています。
そんな中川ひろたかさんが生み出した絵本をご紹介します。
大人気シリーズ『ピーマン村の絵本』
幼稚園・保育園の楽しい行事や園生活の様子を描いた『ピーマン村シリーズ』。
子どもたちにとって園生活、園行事がもっと楽しくなる絵本がそろっています。
入園、卒園、入学の贈り物にもおすすめです!
卒園する娘に読みました
皆さんのレビューを読むまで、そんなに知られている曲だとは、全く知りませんでした。
そんな私のように、この曲を知らない人のために、表紙の裏に、ちゃんと楽譜が載っています。私は、苦労して楽譜を読んで歌を歌いました。(音痴の私には、知らない曲を楽譜から歌い上げるのは、大変なのです。)
お馴染みの園長先生をはじめ、子供たちの、思い出のシーンがたくさんでてきます。
娘も、もうすぐ幼稚園を卒園するんだということを、実感してきた様子。
悲しくならないように、次に新一年生をテーマにした絵本とセットにして読みました。
そしたら、「早く学校に行きたいなー。」ですって。
春は、いろいろありますね。
(はなしんさん 30代・千葉県市川市 女6歳、男4歳)
「成長すること」について子どもと一緒に考えてみよう
涙ナミダの1冊
初めて担任した子ども達のために1月から3月にかけて何かにつけて読みました。
「おおきくなるっていうことは?・・・」
と子どもの顔を見ると、キラキラした目がこっちを見ていて、子どもと共に暗記するほど読んだ絵本です。
子ども達も「おおきくなるっていうこと」をすんなりと受け止めて、「ぼく、お兄ちゃんになるんだぁ~」「小さい子には優しくしてあげるんだよ!!」なぁんて・・・成長したなぁ~と涙が流れました。
ぜひぜひ、進級、卒業するころには読んであげてくださいね。
(愛也花さん 20代・愛知県名古屋市)
家族でさつまいも掘りに出かけました!
保育園の秋の遠足は、年中、年長の子たちの芋掘りですが、3歳の娘は近くの公園でした。“さつまのおいも”のお話を通してさつまいもをひっぱる!ということに興味をもっていたので、その気持ちを大切にしたくて、家族でさつまいも掘りにでかけました。実際のさつまいも畑は、緑の葉っぱは刈られつるだけで、絵本のように“うんとこしょ”とひっぱることはできませんでしたが、大満足でした。畑で手にしたさつまいもが“負けでごあす”と言っているように私にも思えたり、、、親子でかなり影響されています。また、娘は“さつまいも”ではなく“さつまのおいも”と大切そうに呼び、さつまのおいもの顔、気持ちに特別の親しみを感じています。さつまいも掘りの遠足の前には是非読んでみてください。
(ユリとさっこさん 30代・東京都江東区 女3歳 )
「ピーマン村の絵本」他にもこちら!
人気の12作がセットになりました
あなたの誕生月もある!『おたんじょう月絵本』シリーズ
誰にとっても誕生日は特別なもの。
そんなお誕生日を素敵に彩る『おたんじょう月絵本』シリーズをご紹介します。
あなたの生まれ月はどんな物語ですか?
ぜひ、家族みんなのお話をお楽しみください。
1月生まれの絵本はこちら
あたらしいとしになった。
しんぴんのとし。
どんないちねんになるのかな
お誕生日のプレゼントには、この絵本を贈ろう!
1月生まれの子たちにとって、1月は「とくべつ」な月なのです。
誰もがもらってしあわせな気持ちになれるお話です。
かっこいい一年に
我が家には、一月生まれはいないので、なにげなく読み始めたのですが、とてもおもしろかったです。
表紙の子どもは、男の子だったんですね。ヘアスタイルがかわいいです。
いつもと変わらない見なれた空や太陽が、「新しく見える」ことが、いいなと思いました。
子どもは「かっこいい一年なるといい」という言葉が気にいったようです。
一月生まれじゃなくても、楽しめる絵本でした。
(どくだみ茶さん 30代・ママ 女の子9歳)
「子どもの日」がある5月生まれの絵本はこちら!
あなたにとって「おたんじょう月」は特別な月♪
しかも5月には「子どもの日」があります。「子ども」をテーマにしたお話に加えて、5月の誕生石、誕生花、行事などうれしいプチ情報もついています。
プレゼントにピッタリなシリーズです。
中川さんの視点?
「全ページ試し読み」で読ませていただきました
他の月(まだ1~5月ですが)とは
ちょっと違うのは
「こどもの日」を意識したからでしょうか
絵ではなく、顔の表情のない、粘土?の作品
斬新です
これは、こどもを持つ親に
まずは読んでほしいのかな?
とも、思えました
子ども達も
自由や権利の意味をはき違えないように!!
(しいら☆さん 40代・ママ 男の子19歳)
名月を楽しむ9月生まれの絵本
くまくんは おつきさまが だいすき。
…
くまくんが はしると おつきさまも はしります。
くまくんが つかれて やすむと
おつきさまも はしるのを やめて、そこで まっていてくれます。
おかのうえで くまくんは おつきさまと おはなしを しました。
…
あなたにとって「おたんじょう月」は特別な月♪
とっておきの「おつきさま」の物語にくわえて、9月の誕生石、誕生花、行事などうれしいプチ情報もついています。
プレゼントにピッタリなシリーズです。
ツキノワグマは月が好き
ツキノワグマの月は、お月さまからもらったのかな。
月のいろんな形を眺めつつ、お月さまが好きだというクマにとてもロマンを感じます。
夜と夢を共有できるから、精神的に安らぎを感じる月だから、いろんな願いもかなえてくれるのでしょうか。
ほのぼのとした気持ちになれました。
(ヒラP21さん 60代・パパ )
11月は子どもたちが大好きなどんぐりの絵本
おおきな かしのきに
ほら、どんぐりが いっぱい。
みんな きょうだい。
…でも きょうだいなのに なんで あんな とおくに たっているの?
たいせつな誕生月
おたんじょう月おめでとうのシリーズ、発売された月から、わが子の誕生日月(11月)の絵本が出るのを楽しみにしていました。
11月はどんぐりさんの旅のお話でした。どんぐり集めが好きな娘は喜んで読んでいました。
それ以上に、裏見開きにある、11月の誕生石やくさばな、星座などに興味を持ち、真剣に読んでいました。
やっぱり誕生月って本人だけでなく、母にとっても特別な月であり、
こういう絵本に出会えたことをうれしく思います。ずっと大切にしたい1冊です。
(みいここさん 30代・ママ 女の子5歳)
「おたんじょう月おめでとう」他の月はこちら!
医療出版社が企画した『すごいぞ!ぼくらのからだ』シリーズ
「子どもたちのすこやかな育ちのお手伝いがしたい」という思いから生まれた『すごいぞ!ぼくらのからだ』シリーズ。医療出版社が企画した絵本シリーズだけあって、「体ってすごい!」という発見に満ちていて、自分の体について興味を持つきっかけになりそうです。
「ほね」「あし」「しんぞう」など、からだの部位別にお話が描かれています。
さて、どの部位から読んでみますか?
テーマは「おなか」。藤本ともひこさんのチャーミングな絵にも注目!
「昨日食べたとうもろこしが、今日のうんこにでてきたんだよ。どうしてかな?」
確かにそれってすごい不思議。
口とおしりってつながってるってこと?食べ物は食べたらどこへいくの?
トイレに行った時に生まれた「ぼく」の具体的な疑問。
そこでこの絵本では、みんなで一緒におなかの中を旅しながら「たべもの」と「うんこ」の間をつなぐ「消化のしくみ」を見に行っちゃいます。
舌の上に乗って、歯でかみ砕かれて。口の中を無事に通過した食べ物は、食道を通って、胃へ進みます。
胃では胃液によって食べ物をドロドロにとかします。
その後は…?どうやってうんこになるの…?
うーん、「ぼく」の体の中でこんなことが起こっているなんて。
なんだか「人間のからだってすごい!」
そうなんです。からだって本当にすごいんです。
普段の生活の中でも、ちょっと見方を変えるとからだの不思議や面白さがいっぱい見えてくる。
そんな風に自分のからだに興味を持って、自分を大切にする気持ちが芽生えてくれたら。
他人を思いやる気持ちにつながってくれたら。
子どもたちに対しての、そんな強い思いから生まれたのが「すごいぞ!ぼくらのからだ」シリーズです。
「おなか」をテーマに、中川ひろたかさんが切り出したのはまず「うんこ」の場面。
子どもたちが誰でも「あるある!」って思えるエピソードを、藤本ともひこさんがチャーミングに描き出しました。
巻末には具体的な解説も載っています。親子で驚いたり、笑ったり、考えたりしながら、一緒に楽しんでくださいね。
シリーズは、更に手、ほね、足、と続いていくようですよ!
大切なこと
「全ページためしよみ」で
楽しませていただきました
「昨日食べたとうもろこしが、今日のうんこにでてきたんだよ」
この言葉に、保育園のこどものことを
思い出しました
きちんと、自分の排泄物を確認していたんです
自分の(^^ゞ子もいれば
弟のオムツ替えをたまたま見ていて
気付いた子もいました
恥ずかしいことではありません
汚いことでもありません
命、健康、成長には欠かせないことです
とても大切なことです
きちんと、この絵本を使って
興味を持った時点で“一緒に”
楽しんで勉強するといいのではないでしょうか
詳しくは、学校で習うとしても
知ってて損はないですもの
(しいら☆さん 50代・その他の方 )
テーマは「こころ」「心臓」「気持ち」
明日は運動会。ドキドキしてねむれない。
これはなんのドキドキなんだろう。
走る前もドキドキする。
思いっきり走ったあとも、やっぱりドキドキする。
走るまえと走ったあと、どっちのドキドキも同じものなの?
そういえば小さい頃は、しょっちゅうドキドキしていたな。
みんなの前でしゃべらなければいけないドキドキ。
スタートラインに立った時のドキドキ。
心臓が動いているのは、感覚的にわかるんだけど、実は全身に血を送り出すポンプとして一生懸命動いているって知った時は本当に驚いたのを思い出します。
「すごい、私の心臓!」
“からだってすごい!”と感じることで、自分のからだへ興味を持ってほしい、そんな思いがこめられたこのシリーズ。今作では、「こころと心臓」のエピソードを中川ひろたかさんと村上康成さんの大人気コンビが興味深い内容で描き出します。「ぼく」のからだのなかで心臓が正しく働いている仕組みを、とってもわかりやすく教えてくれるのです。
そうか、緊張のドキドキも、疲れた時のドキドキも、脳の働きが大きく関わっているんだ。でも、好きなあの子を見ていると、またまたドキドキしちゃう・・・。これもやっぱり同じなの?
自分が生きていることの不思議と奇跡。それを実感することができるのは、子どもの頃も、大人になった今だって、やっぱり鼓動を感じる瞬間なんだなあ・・・。そう思うと、なんだか急に胸に手をあててしまいますね。「今、自分はどんな気持ちなのかな」心臓に聞いてみようっと。
ドキドキの秘密
「すごいぞ!ぼくらのからだ」シリーズ。
心臓の働きのみならず、心まで言及しているのが素敵です。
運動会を例に、緊張のドキドキ、走った後のドキドキを
語り口調でやさしく解説してあります。
ドキドキの音って、心臓の弁の開け閉めの音だなんて、
私も学ばせてもらいました。
ごほうび、いい例えですね。
好きな子に会った時のドキドキの解説、キュートですが、
なるほど!です。
幼稚園児くらいから、納得のクオリティだと思います。
(レイラさん 50代・ママ )
ぼくの手、わたしの手。
職人さんの手、お母さんの手、あかちゃんの手、ゴリラの手。
この絵本にはたくさんの「手の写真」が登場します。
あやとりや積み木で「あそぶ手」。
お箸を持ったり、ボタンを付けたり、絵を描くのに「つかう手」。
他にも「つくる手」、「話す手」、「かなでる手」。
更には「つたえる手」、「いのる手」、「つつむ手」…。
そのひとつひとつの手は、驚くほどさまざまな表情を見せてくれます。
何かをうみだし、表現し、人とつながっている手。
美しく、力強く、あたたかな手。
手というのは、本当に色々なことができて、色々な表現ができるものだということが、伝わってきます。
子どもたちがからだの不思議やおもしろさに触れ、自分のからだへの興味や、自分を大切にする気持ちを芽生えさせてもらいたいという願いから生まれた「すごいぞ!ぼくらのからだ」シリーズの2作目でもあり、実は、作者の中川ひろたかさんが30年以上も前からあたためてきたテーマでもあるこの作品。
手の「本質」をとらえてもらいたい。
つないだ手から伝わって行く「なにか」を発見してもらいたい。
そうして行きついたのが写真による表現だったのだそう。
この絵本を見て、自分の中に生まれる感情、感触、そして好奇心。
そういったものと向き合って、大切に育てていってもらえたら。
何度でも読み返してもらいたい1冊です。
たいせつな手
じぶんの手は、どんな手?何をする手?
あかちゃん.おかあさん.はたらく職人さん…
ゴリラさんだって手があります。
小さい手も大きな手もごつごつした手も
みんな ステキです。
子どもの手を握って パパママ ジジババの手を
見せて いっぱい お話しながら
この絵本を楽しんでほしいです。
(みつばぁばさん 40代・その他の方 女の子18歳、女の子16歳)
「すごいぞ!ぼくらのからだ」こちらも!
■インタビューもお見逃しなく!
豪華イラストレーター、画家とのコラボ絵本
これまで30人以上の画家、イラストレーターと一緒に絵本を作ってきた中川ひろたかさん。
作家と画家との化学反応から生み出された数々の名作をご紹介します。
長谷川義史さんとのコラボ絵本
絵本界屈指の名コンビが贈る迫力の一冊!
日常生活の中でも、人は色々な感情に振り回される。
笑って、泣いて、そして「怒る」。
人に「怒る」、子どもに「怒る」、自分に「怒る」・・・。
そして、子どもたちは大いに「怒られる」。
でも、ちょっと立ち止まってみる。想像力を働かせてみる。
今、なんで怒ったんだろう?
あの人は、どうして怒ってるんだろう?
ぼくは、どうして・・・?
そう考えてみると、怒り方ってみんな違う。
「怒る」のが好きな人っているのかな?
前作「ないた」に引き続き、今回は長谷川義史さんと組まれて創られた、
気持ちを考える絵本の新作「おこる」。
中川ひろたかさんが「おこる」について考えると・・・。
「気持ち」を考える事って、今の時代にとっても大切な事なのではないでしょうか。
とにかく沢山の人達に読んでもらいたい絵本です。
■中川ひろたか先生、長谷川義史先生から素敵なコメントを頂きました!
*中川ひろたか先生から絵本ナビ読者の方へ!
怒るというのは、
なかなかやっかいな感情です。
怒るのは、嫌だけど、
怒らなければならないってことは、ある。
人はどこまで、許せるか。
長谷川義史の「いいからいいから」というおじいちゃんみたいに
どこまでも、許せたらいいんだけど。
許せないことって、いったい、どんな時なんだろう。
怒らなくてはならないのって、どんな時なんだろう。
これって、人権のこと、平和のこと、
地球に暮らす人類全ての問題に通じることなんだよね、実は。
中川ひろたか
長谷川義史さんが描いたお二人のイラストです!
*長谷川義史さんにいくつかの質問に答えて頂きました!
Q:完成した絵本「おこる」をご覧になっていかがですか?
A:さて、この『おこる』というこの子は、どううけとめられるのでしょう。
Q:苦労した場面、逆に気に入っている場面はどこですか?
A:苦労した場面=海の花火の場面
気に入っている場面=海でおしっこしている場面、鉄棒にぶらさがっている場面
Q:「怒る」という感情についていつも思っていたこと、または改めて感じたことは
ありますか?
A:おこっても、なんにもいいことおこらない。
Q:怒らない人になれそうですか?
A:なれないでしょう。
Q:読者にメッセージをお願いできますか
A:つまらないことでおこらないでね。
馬鹿うけ
怒られているばかりの僕。
あまりおこられるから遠くへ行ってしまいたい。
それでは寂しすぎる。
思えば自分も怒ることがある。
おこっても気持ちはスッキリしない。
おこらない子になりたいな。
とてもいい話です。
そして、小学生低学年が中心の小学校の読み聞かせ。児童と保護者で100人ほどを前にして読み聞かせ開始。
最初のページで、「おこられた」と言うと笑い声があがりました。読み進むにつれて笑いはエスカレート。最後には大爆笑になって…。
一人で海に行くところでは、さまざまな反応をみせながら、すーっと静かになった。
「おこられる」という言葉に小学生は非常に敏感でした。そして、孤独感に関しても敏感でした。
話の中で、自分が怒られる立場から、お母さんやお父さんをおこる立場になったとき、子ども達は目を輝かせていたようです。
おこっても、おこられても気分はスッキリしない。最後のところはナットクだったのかどうか、少しざわついていました。
「話がウケた」というより、おこる、おこられるということに今の子どもがいかに反応するか。読み聞かせでこれほど子ども達が反応したこともないので、ある意味驚きでした。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子12歳)
ユーモアたっぷり、読み聞かせにもおすすめ!
「こんどのれんきゅう、おんせんランドでもいこうか」
登場したのは、さつまあげのおとうさん、たまごのおかあさん、むすこのばくだんくん、とおなじみのおでんの種。えっ、おでんがおんせんに?その設定だけですでにワクワクしてしまうこちらのお話。
さあ、おでんだけに、予約の「おでんわ」をかけて「おでんしゃ」に乗って出かけますよ。
「おでんしゃ」には、他にもがんもどきの家族や、ちくわの家族が乗っていて。着いた「おんせんランド」もたくさんのお客たちでにぎわっています。
おでん親子も「ねりのま」でゆかたに着替えたら、早速おふろに。さてはじめはどこから?「なんでもけいけんだ」というさつまあげのおとうさんに連れられて入るのは、おしるこのゆ!まっくろでどろどろで甘いにおいのするお湯なんて大丈夫なんでしょうか?これははじめからすごい挑戦です。この他にも、クリームシチューのゆ、ゆどうふのゆ、よせなべのゆ、ちゃんこのゆ、チーズフォンデュのゆ、おぞうにのゆ、ラーメンのゆ、おでんのゆ…と「おんせんランド」には楽しくて美味しそうなおふろが満載です。でもやっぱりおでん親子が長居してしまったのは…?
設定もさることながら何といってもおかしいのは、登場人物?のユニークさ。おしるこのゆでとろけかかったおもちとか、チーズフォンデュのゆに入ってカリフラワーになってしまったブロッコリー、おでんのゆでは、お湯に浸かりすぎて体がほどけてしまったこんぶ巻や、なかなか芯が温まらず3日間も入り続けているというだいこんなど、さまざまな人間模様(おでんの種模様?)がたまりません。
あ~、なんだか、ほっこり。
ダジャレが効いてリズム感たっぷりの中川ひろたかさんの文章と、長谷川義史さんのユーモアたっぷり生き生きとしたおでん達の絵に笑っているうちに、心も体もすっかり温められて、本の持つ楽しさがたっぷり伝わるこちらの1冊。ご家庭や学校での読み聞かせにもぜひおすすめですよ。
親子で楽しめるとってもお薦めの一冊!
6歳の息子と読みました。
さつまあげ、たまご、ばくだんのおでん親子が、
温泉ランドへ出発します。
「おでん」もそこまで好きではなく、
「温泉」にもあまり興味がない6歳の息子、
あんまり乗り気でなかったのですが・・・。
まず最初に彼が大ウケしたのが、「おでん車」。
「そっか、おでんだから、『おでんしゃ』なんだ!」と、
電車とおでんをひっかけた言葉に大喜び!
見ると、電車のてっぺんに、おでんが刺さってるんです。
その絵の細かさにもまた大笑い!
温泉ランドについたあとは、
おしるこの湯、ラーメンの湯、寄せ鍋の湯。
シチューの湯なんてのもあって、
それぞれの湯に合う具材達がお湯につかってるのが
とても笑えました。
「この本おもしろいね~!」と
息子も大大ご満悦!
親子で楽しめるとってもお勧めの一冊です!
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子6歳、女の子1歳)
長新太さんとのコラボ絵本
ストーリーも色も、まるごと一冊奇想天外!
おとうさんとはなちゃん、おさんぽから大冒険へ!長新太×中川ひろたかコンビによる、奇想天外な楽しい絵本。待望の復刊!
子どもが喜ぶツボを知り尽くした大人気絵本作家・中川ひろたか(文)×永遠の子ども心を持ちつづける超ベテラン画家・長新太(絵)の強力コンビによる絵本です。
主人公は小さくてかわいいはなちゃんとお父さん。2人は日常生活からいつの間にか奇想天外な空想の世界へと入っていき、いっしょに驚きの大冒険をしていきます。
シリーズ1作目の『はなちゃんおさんぽ』では、はなちゃんはお父さんに手をひかれてヨチヨチお散歩。と、突然、大きなピンク色のゾウが「ブッブー!」と大声を出して走りすぎるではありませんか。細い一本道の下にはお腹をすかせたワニが待っています……。
中川さんらしいおもしろくてワクワクするお話に、長新太ならではの力強くてユニークな絵の味付けが加わって、大人が読んでも楽しい一冊に仕上がりました。ダイナミックな展開はお父さんからの読み聞かせにもおすすめです。
色、ストーリーともに奇想天外すぎるのがいい。
はなちゃんがお父さんとおさんぽしていると出会うピンクの象がまず衝撃!象だけど、ピンク!既成概念にとらわれないこの絵本、
次から次へと起きる奇想天外な展開にハラハラドキドキさせられます。はなちゃんシリーズは、おふろ、すべりだい、に続いて3作品目です。どれも面白くて、また読み返したくなる魅力的な絵本です。
(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子2歳)
「はなちゃんシリーズ」こちらもどうぞ!
「泣く」ことを受け止めてみて
いちにち いっかい
ぼくは なく。
どうしてだろう?
ころんでないた。ぶつけてないた。けんかしてないた。しかられてないた。うれしくてないた。おかあさんは・・・?
自分の中にもいろんな種類の「泣く」がある。
きっと、動物にも仲良しのあの子にも、まだ会ったことのない外国の子どもたちにも同じように「泣く」があるに違いない。そして大人たちにだって・・・。
「泣く」の尺度は人それぞれ違うってこと、「泣く」ことは悪いことじゃないんだ、大切な自分の感情表現の一つなんだって。それを知っているだけで、どれだけ子どもは救われるだろう。それを知っているだけで、どれだけ大人も楽になれるだろう。自分はなんで泣くんだろう。あの子はなんで泣いているんだろう。お母さんはなんで泣いているのに泣いていないって言うんだろう。
「泣く」を考えるだけでいろんなことが見えてくる。
中川ひろたかさんが私たちに問いかける「泣く」。
長新太さんのユーモアと哀愁を誘う鮮やかな絵が感情をゆさぶります。
子どもと一緒に声をだして読みたい1冊です。
ぼくは、こどものころは、ひどいなきむしでしたが、
おとなになると、あんまりなけません。
ぼくは、こどものころのように、
まいにち、なけるようなひとになりたいのですが
どうも、うまくいきません。
おとなになってわかったことだけど、
すぐになけるのって、すばらしいことなのね。
まいにちなけるなんて、かっこいいことなのよ。
ひとには、いろんな「なく」があって
いろんな「なみだ」があります。
「なく」ことについて、すこしかんがえてみようかな。
中川ひろたか
(本書帯より抜粋させて頂きました。)
泣くことを広い心で受け止めてあげたい
この本は、どちらかというと、子ども本人よりも、母である私自身が必要な本でした。
小さいときから長男が、「癇が強い」と一言でいっていいのかどうか、わかりませんが、よく大泣きをして、しかも一度激しく泣いたらなかなか泣き止まなくて、どう対処していいのか私自身、精神的に苦しかった時期がありました。
激しく泣く理由が私には理解できないことも多く、はじめは慰めたり共感しようとするけど、あまりにも長泣きだと、「なんで?」と理由を追求してしまったり、自分が責められているみたいに感じて怒れてきたり、そしてまたそんな自分に腹が立ったり…。
泣かせることに罪悪感があったかもしれません。知らず知らずになるべく泣かせないようにしていたかもしれません。
でもある日、そんなことが、少しずつ、本当に少しずつだけど確実に、その頻度と時間が減ってきているとふと感じた瞬間がありました。
「いちにちいっかいぼくはなく。どうしてだろう?」これを読んで「そう、そう」と」思いました。
大泣きもベソかきも合わせれば、小学校2年の今でも、必ず一日一回は泣いています。
それでも、だいぶ我慢もできるようになってるし、泣いても自分で気持ちを切り替えて泣きやむようになっています。少しずつの進歩でも、振り返れば、大きな成長です。
それは今までにたくさんたくさん「泣く」経験をしてきたかもしれません。泣くことで気持ちの整理がつけられるようになったのかもしれません。
泣くことにもいろんな子どもなりの理由がある、それを理解しようとはいえないけど、広い心でなるべく受け止めてあげたい、と決心させてくれました。
泣いたっていい。泣くのは当たり前。泣いて心も体も大きくなるんだと、今思えます。
(レースさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
はたこうしろうさんとのコラボ絵本
キュートな主人公が大人気!
人気コンビによるキュートな新シリーズ誕生!
現在、絵本の世界でもっとも注目度の高い 中川ひろたか×はたこうしろうコンビによる強力な新シリーズ。かわいいショコラちゃんが大胆に活躍する展開が楽しい絵本。
ショコラちゃんが、おばあちゃんに見送られ、ひとりで船旅にでかけます。道中いろんな出来事があり、ついたところはなんと中国でした!
作/中川 ひろたかさんからのメッセージ
なんでもできる、なんでもやれちゃうショコラちゃん。お花が好きなので、お花屋さんになりました。お花屋さんは、女の子のあこがれの仕事だけど、けっこう大変。でも、お客さんが来てくれると、やっぱりうれしい。きょうは、奥さんの誕生日プレゼントにバラの花100本ほしいっていうお客さんがきてくれたの。でも、あいにく、お店にバラは1本もない。市場に車を飛ばして、出かけるショコラちゃん。さあ、無事に100本そろうかな。 それにしても、はたこうしろうさんの色使いは、ほんと見事!
船旅
「あっちへ行ったり、こっちへ来たり・・」
このフレーズが耳に残りました。
しばらくは娘のブームになりそう。
こんな船旅なら少々の揺れなんてへっちゃらでしょうね。
船長さんまで一緒になって揺れてるんですから。
着いたところもショコラちゃんには刺激的だったでしょう。
一緒に旅行が出来たら、いいな~と、思いました。
(リーパンダさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子6歳)
「ショコラちゃんシリーズ」他にもこちら!
夢が広がる科学絵本
子どもの頃、夜空を見上げて星を眺めているとき、広い宇宙の話を聞いている時、その果てしない大きさにクラクラした経験ありますよね。自分が今いる地球は、宇宙の中の小さな星の一つに過ぎないんだ、なんてこと考えもしなかったから。だけど、地球って奇跡みたいな星なのかも・・・。
おとうさんとおかあさんと一緒にキャンプに来ていたぼく。
夜明け前に起こされて、まだ暗い空をみながら色々な話をする。
「オリオン座なら知ってる!」
「星座って全部で88個あるらしいよ」
「おつきさまも星なんだよ」「ちきゅうもね」
「たいようも?」
仲良し家族の三人の頭の上には、無数の星や美しく大きな月が輝きます。
そうして話しているうちに、話は星から地球へ、地球から宇宙へ、大きく広がっていきます。
「うちゅうってどれだけひろいの?」
「ちきゅうみたいな ほしが ほかにあっても ふしぎじゃないね。」
「ぼくたち うちゅうじんなんだ!」
中川ひろたかさんとはたこうしろうさん、夢のコンビで描く宇宙の絵本。
中川さんは、自分たちが地球で生まれた不思議を感じながら。
はたさんは、たくさんの星の中でも地球の美しさを一番に実感しながら。
そうやって生まれたこの作品を読んだ子どもたちは、どんな夢を広げていくのでしょう。
いつか違う星に降り立つことがあるかもしれない!宇宙人に出会うことがあるかもしれない!
想像するだけでもワクワクしちゃいますね。
美しい科学絵本+だじゃれのおまけつき
山のキャンプで、お父さんとお母さんと早起きして、夜明け前の夜空を見上げます。
お父さんは、星や宇宙のことを、教えてくれます。(時々、中川ひろたかさんにしては、とても控えめでスマートなダジャレを交えながら)
宇宙の広さに思いを馳せると、自分の悩みや困難も、とても小さなことに思えます。
はたこうしろうさんが描く、宇宙の絵がとてもきれいです。
(ママのママよさん 50代・その他の方 )
あべ弘士さんとのコラボ絵本
ナンセンスがたまらない“オモシロ絵本”
“中川ひろたか+あべ弘士”の強力コラボ絵本
あのナンセンスで愉快な笑いが帰ってきた!!
講談社の全国訪問おはなし隊通信「dandan」で大人気だったことから生まれた『わにのスワニー』。
わにのスワニーと、お隣に住むシマフクロウのしまぶくろさんの楽しい毎日を描いた“オモシロ絵本”です。
「スワニーでんわをする」「しまぶくろさんのおとどけもの」「だるまさんがころんだ」の3篇を収録。
あべ弘士による、とってもカラフルな絵と、中川作品らしい、しまぶくろさんの大真面目なオトボケぶりが最高です!
同じ遊びをしているのに、2人の日記はまったく違って…。
感じ方って、それぞれに違うんだ。でも、違っていても仲良しになれるんだ、って事がわかる本。
この面白さ、読んでみなくちゃ、わからない。ぜひ!!
※本書は、2001年・講談社刊『わにのスワニー』を底本として復刊するものです。
「わにのスワニー」シリーズ、こちらもどうぞ
こんにちは
「こんにちは」のあいさつの本です。あべ弘さんのイラストが素朴で分かりやすくて面白いです。「こんにちは」という時は私も自然と頭が下がるのですが、それを見ていた娘も思わず頭を下げていました。繰り返しなのであいさつを自然と覚えることができます。
(愛ちゃんママさん 20代・ママ 女の子1歳)
丸山誠司さんとのコラボ絵本
子どもの健康を考えた日本初の食育活劇絵本
ライス星のコメリーヌから地球の子どもたちの様子がおかしいと聞かされたダイズマン。
さっそく、地球に降り立つとそこに現れたのが、ファストフード怪人たち。
ダイズマンとコメリーヌは、得意のなっとうパンチや、いなほビームで悪者たちをこらしめる…。
子どもの健康を考えた日本初の食育活劇絵本。
すてきな星です
毎日の生活に直結した、食をテーマにしたお話で、とても興味深く読ませていただきました。
ビーンズ星の大豆畑は、気持ち良さそうで、お隣のライスせいとは
お手紙をやりとりできる近さ。
天の川レストランでお食事なんていう設定が、とても楽しいですね。
本題の地球の子供たちを、ファストフードかいじんから救うお話も
面白かったです、と言うか 深刻なんでしょうね。
スローフード派なので、ビーンズせいかライスせいに住みたいです。
(capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
翻訳本も見逃せない!
数々の翻訳絵本も手掛けている中川ひろたかさん。
のびやかな発想で描かれる海外の絵本が、中川ひろたかさんの手によってさらに魅力的な絵本となって私たちのもとに届いています。
中川ひろたかさんの翻訳絵本もぜひお楽しみください!
アメリカで数々の賞に輝いた傑作絵本
うさぎのジャスパーは、にんじんが大好物! 秘密の畑のにんじんは、大きくて甘くて、しかもいつでも食べ放題! でも、それも、不気味なやつらがつけてくるまでは…。アメリカで数々の賞に輝いた傑作絵本が日本にやって来た! ハロウィンにぴったり!
キャロッ、キャロッ、キャロッ
うさぎのジャスパーは、にんじんが大好き!
とくに ここの 畑の にんじんは もう サイコー!
大きくて、甘くて、しかも 食べ放題!
ジャスパーは、にんじんを食べている時が一番幸せ!
いつものように、にんじんを 引っこ抜いていると、
「キャロッ、キャロッ、キャロッ。」と、妙な 声がする。
鏡に不気味なにんじんの姿が映ったり、にんじんの幻におびえる
ようになりました。そこでジャスパーがとった対策は、にんじんた
ちを囲って外に出られないようにしたことでした。
にんじんたちは、あの恐ろしいジャスパーが畑にくることは ない
だろうと、作戦、大成功!
にんじんたちの大逆襲でした。(笑)
(押し寿司さん 70代以上・じいじ・ばあば )
読み聞かせに最適なファーストブックの新定番
読み聞かせに最適。ファーストブックの新定番が誕生!
「ブッブー」クラクションを鳴らしながら、あおいちびトラがやってきた!
メエメエ、ガアガア、ヒヒーン、いろんな動物に出会うあおいちびトラ。
でも、そこに……。
子どもの大好きな車や動物が登場。
ちびトラたちのやりとりから助け合い・支え合いの心が育つ。
生き生きとした表情の動物たちの絵が素晴らしい。
絵を見てうれしい、声に出して読んで楽しい!子どもの「好き」がつまった1冊!
友達っていいな!
やっぱり持つべきは、友達だな・・・・・友達っていいな!と、
思える絵本でした。
いつもあおいちびトラに挨拶してくれる友達の動物たちが、
ぬかるみにはまって困っているときに、友達みんなで団結して
あおいちびトラを助けてくれました。
ダンプがちびトラに、
「おまえは おれを 助けてくれた。
やつらは おまえを 助けてくれた。
世の中友達同士の 助け合いで できてるんだな。
気づかせてくれて ありがとうよ」
と、ダンプも本当は優しいのに、忙しくて気づつかなかったの
だと思いました。
(押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
「じゃんけん」が、ハラハラどきどき、ユーモアたっぷりの絵本に!
腕におぼえのある石と紙とはさみ……。3勇者が出会い壮絶なバトルが繰り広げられたあの伝説を君は知っているか!? ハラハラどきどき、ユーモアたっぷりでページをめくる手が止まらない!
じゃんけん ぽん!
最強の戦士の”グリグリ” 強すぎて、誰一人はむかうものが
いないので、そのことが寂しかった!旅に出ても誰一人勝てるも
のは、いなかった。
二人目の戦士の”パーペ!”も、やっぱり最強の戦士です。
三人目の戦士”チョッキンナ”も、向かうところ敵なし!
そんな、”グりグリ”と、”パーペ”と、”チョッキンナ”が出会って
勝ったり、負けたりする喜びを知り、「じゃんけん ぽん!」
いつでも、どこでも楽しめる、「じゃんけん ぽん!」のお話でした
(押し寿司さん 70代以上・じいじ・ばあば )
著作数300冊以上!魅惑の中川ひろたかワールドにどっぷりはまろう
大人も子どももわくわくする中川ひろたかさんの絵本。
ここで紹介したのは実はほんの一部で、なんと、300冊以上も出版されています。
親子で大好きになる絵本にきっと出会えるはず。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)
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