【ランキング】2020年の人気児童書ランキング!(2020/1/1~2020/12/31)
2020年は、コロナ禍でおうち時間が増えたこともあり、絵本と共に児童書の需要が大きく増えたと感じられる1年でした。その中で絵本ナビで人気のあった児童書はどんな作品だったのでしょうか。ロングセラーで人気があったのは? 新刊で話題になった作品は? なかなか見えづらい児童書の動きではありますが、1年を通して眺めてみたら、子どもたちや大人の方に読まれている児童書の今が見えてくるかもしれません。
2020年児童書の人気作品を、ロングセラー部門(総合ランキング)、新刊部門、子ども実用書部門、図鑑部門に分けて一挙発表致します!
2020年児童書売上ランキング【2020/1/1~2020/12/31】
ロングセラー部門(総合ランキング)
2020年に最も売れた児童書は・・・
誕生してから50周年を迎える、アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズの1作より『ふたりはともだち』でした。
2021年1月~3月、展覧会実施で盛り上がっているアーノルド・ローベルのロングセラー作品が、絵本ナビ児童書部門の年間第1位に!
みどころ
仲良しのかえる、がまくんとかえるくん。ふたりの間で繰り広げられるのは、濃くて、可笑しくて、ちょっぴり切ない……様々な愛すべきエピソード。アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズは幼年童話の傑作として、子どもから大人まで、たくさんの人たちに40年以上も愛され続けています。
そのシリーズ第1作目が『ふたりはともだち』、5つのお話が収録されています。
春が来たからと大急ぎでがまくんの家に走っていき、「おきなよ!」と大きな声で呼びたてるかえるくん。お日さまがきらきらして、雪も溶け、新しい一年がはじまったかと思うと、いてもたってもいられないのです。ところが、がまくんは布団の中。もう少し寝ていたいのです。11月から眠っているがまくんは「5月半ば頃にまた起こしてくれたまえよ。」なんて言うのです。そこで、かえるくんは……?
がまくんを外に連れ出して遊ぶためなら頭の回転だって早くなるかえるくんと、カレンダーに合わせて簡単に5月だと思い込んでしまうがまくん。最初のお話「はるがきた」で、幼さと可笑しさがたっぷり詰まったふたりのキャラクターを存分に味わうことができます。
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クリアファイル付きの全冊セットも人気です♪
年間第2位は、こちらも年間を通してよく読まれました。子どもに最初に手渡したい本格冒険物語です。
みどころ
さあ、リュックサックに道具をつめて、エルマーと一緒に冒険の旅に出発しよう!
これは僕の父さん、エルマーが小さかった頃のある冒険のお話です。ある雨の夜、エルマーは、年取ったのらねこから、「どうぶつ島」に捕らえられているかわいそうなりゅうの話を聞きます。りゅうは、空の低いところに浮いていた雲から落っこちてきたちっちゃな子どものりゅうで、ジャングルの猛獣たちに捕まえられて、川を渡るために働かされているというのです。
エルマーは、すぐに助けに行こうと決心します。早速ねこにどうぶつ島のことや、持っていくものを教えてもらい、旅の準備に取り掛かります。エルマーがリュックサックにつめたのは、「チューインガム、ももいろのぼうつきキャンデー二ダース、わゴム一はこ、くろいゴムながぐつ、じしゃくが一つ、はブラシとチューブいりはみがき‥‥‥」などなどたくさんの道具。そして「どうぶつ島」へと繋がる「みかん島」行きの船に忍び込んだエルマーは、六日六晩たってようやく「みかん島」へ。ここで食料のみかんをリュックいっぱいに詰め込んで、夜の間に「どうぶつ島」へと渡ります。
「どうぶつ島」へ着くと、早速りゅうがつながれている川を探しに、気味の悪いジャングルの中を歩いていくエルマー。ジャングルでは、おかしな喋り方をするねずみや、うわさ好きのいのししに出くわしたり、とら、さい、ライオンなど恐ろしい猛獣たちにつぎつぎと出くわします。猛獣たちはたいていお腹をすかせていて、食べられそうになることもしばしば。さてエルマーは、どんな風に猛獣たちの危険をくぐり抜け、どうやってりゅうを助け出すのでしょうか?
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年間第3位は、親しみやすい主人公ネートと、意外に難しいナゾが大人気の探偵のお話。
みどころ
9歳のネートは探偵です。
今日もネートの元に1本の電話が入りました。
仲良しの女の子アニーから、なくなった絵を探してほしいとの依頼です。
すぐにアニーのところへ駆けつけるネート。
まず、アニーの話をじっくり聞き、部屋の中をくまなく調べます。
次に、その絵を見た他の人たちー仲良しのロザモンド、弟のハリー、犬のファングについて丁寧に調査していきます。
はたしてネートは、アニーのなくなった絵を発見することができたのでしょうか。
一見、すぐに解けそうと思わせておきながら、意外になかなか解けないナゾの面白さと、ネートのツボを押さえた探偵ぶりに子どもも(大人も!)たちまち心を掴まれてしまうことでしょう。
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年間第4位 『はれときどきぶた』
2020年に40周年を迎えた『はれときどきぶた』。作者の矢玉四郎さんの貴重なインタビューも行われました。
みどころ
三年三組。畠山則安。あだなは、十円やす。じまんは毎日、日記をつけていること。けれどもある日、大事な日記をお母さんが勝手に読んでいるところを目撃してしまった則安くんは、腹を立て、「あしたの日記」としてへんなことを書き始めます。トイレに大蛇がいた! お母さんが鉛筆を天ぷらに! 金魚が飛び回る、お母さんの首がのびた、そして空からぶたが降る!? はたして日記を書いた後に起きたこととは?
1980年に刊行され、40年近くにわたり読み継がれてきた『はれときどきぶた』。子どもの頃に読んだという大人の方もたくさんいらっしゃることでしょう。大人になって『はれときどきぶた』を思い出した時に頭をよぎったのは、本の中のエピソードの記憶。特に、鉛筆の天ぷらの記憶は五感とともに残っていて、食べたことはないのに口の中で鉛筆の味がしたり、ガリガリと固い感触がしたり、則安くんのお父さんと同じようにお腹が痛い気までしてくるようで、子どもの頃にお話を読んで感じた感覚がそのまま蘇ってくるようでした。さらに、空からぶたが降るのか、降らないのか、という場面では、心配そうに空を眺める則安くんと同じく、この後どうなるのだろうと不安とワクワクが混ざったような気持ちになったことを思い出したりも。そんな風に、子どもの頃に読んだ記憶が心の深いところに残り続けることがこの作品の持つすごい力ではないかと思います。
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第5位 『番ねずみのヤカちゃん』
とてつもなく声が大きいヤカちゃんが活躍する愉快なお話。
みどころ
ドドさん夫婦の家の壁と壁のすき間に住む、おかあさんねずみと、四ひきの子ねずみ。そのうち四ひき目は、「やかましやのヤカちゃん」とよばれていました。
どうしてこんな名前がついたかって?
それはね…このヤカちゃん、とてつもなく声が大きかったからなんです。
たとえばこんな風。おかあさんねずみが、ドドさん夫婦に存在を気づかれないよう「けっして音をたててはいけない」と注意している時も「うん、わかったよ、おかあさん」と答える声のなんと大きいこと!他にもおかあさんねずみの注意に対して、全部うんと大きな声で答えるヤカちゃんのお返事の繰り返しが何とも愉快でたまりません。でもお返事のしかたから、ヤカちゃんがとっても素直でまっすぐで良い子だということが伝わってきて、どんどんヤカちゃんを応援したくなってしまいます。けれどもやっぱりその大きな声のせいで、ドドさん夫婦の家にねずみがいることがばれてしまって…。ここからドドさん夫婦のねずみ退治作戦が始まります。ドドさん夫婦とヤカちゃんの対決の結末やいかに…?
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第6位は、『たんたのたんけん』
誕生日に起こる、とびきりの冒険!
みどころ
「きのうは まえの日
きょうは ほんとの日
いよいよ ぼくの
たんじょう日」
八月二十九日は、「たんの・たんた」の五歳のお誕生日。たんたが朝飛び起きて窓を開けると、白いふうとうが飛びこんできました。開けてみると、曲がりくねった太い線と細い線や三角や丸、矢印が。どうやら、たんけんの地図のようです。
早速たんたは、たんけんに出かける準備を進めます。向かったのは、ぼうしやさんと、おかしやさんと、おもちゃやさん。たんけんに必要なものを探していきますが、あれあれ? いちいちたんたの真似をして後からついてくるのはいったい誰なのでしょう? その子に気づかないまま、準備が整ったたんたは、たんけんにいざ出発します。 向かう先は、地図に書いてあった「ライオン山」。松の木に登ったり、しっぽ川を飛び越えたり。夢中で進むたんたの後ろをちゃあんとさっきのかわいい子が真似しながらついてきていて‥‥‥。
第7位は、『モモ / 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語』
2020年はNHK番組「100分de名著」にも取り上げられたり、時間について考える機会が増えたことで、大きな話題となりました。
みどころ
赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人間が平等に持っている24時間。自分の時間を自由に使えるのは当たり前? でも、もし、あなたの時間が、知らないあいだに盗まれていたとしたら……?
どこからともなくやって来て、町の円形劇場の廃墟に住みついたモモ。みすぼらしい服装に、ぼさぼさの巻き毛をした小さな女の子モモは、豊かな想像力と、特別な力を持っていました。モモに話を聞いてもらうと、ふしぎなことに悩みがたちどころに解決してしまうのです。
ある日、町に灰色の男たちが現われてから、すべてが変わりはじめます。「時間貯蓄銀行」からやって来た彼らの目的は、人間の時間を盗むこと。人々は時間を節約するため、せかせかと生活をするようになり、人生を楽しむことを忘れてしまいます。節約した時間は盗まれているとも知らず……。異変に気づいたモモは、みんなに注意をしようとしますが、灰色の男たちに狙われるはめになります。
不気味で恐ろしい灰色の男たちに、たったひとりで立ち向かうモモ。彼女をひとりぼっちにしようとする時間泥棒たちのずるがしこい作戦の数々!
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第8位は、『大きい1年生と小さな2年生』
小学1、2年生のお子さんに、読んであげたい幼年童話。子どもの気持ちに寄り添った長年の名作です。
みどころ
体は大きいけれど弱虫の1年生のまさやと、体は小さいけれどしっかり者でけんかも強い2年生のあきよ。このお話に出会う子どもたちは、それぞれどちらにより共感するでしょうか?
1年生になったばかりのまさやは家から学校までの「がけのあいだのみち」がこわくて仕方がありません。狭くて暗いし、木はしげっているし、時々カラスも鳴いていてこわいのです。けれどもお母さんからひとりで学校へ行くのよ、と言われ困っていると、次の日、2年生のあきよを含めた子どもたち四人が迎えにやってきて、まさやはあきよに手をつないでもらって登校するようになります。まさやはあきよがいるだけで心強い気持ちになり、だんだんあきよの強さとしっかりとした様子に憧れるようになります。その一方であきよもまた、まさやを見守ることによって、体は小さくても自分は大きいのだという自信が湧いてくるのでした。
そんなある日、事件が起こります。
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第9位は、『しっぱいにかんぱい!』
悩める子どもたちの背中を温かく押してくれるシリーズ。読書感想文の本としても毎年根強い人気です。
みどころ
表紙には、リレーのバトンを持って走る女の子。運動会でしょうか。タイトルが『しっぱいにかんぱい!』ですから、何か嫌な予感が…?
「おねえちゃんは、けさも牛乳をのんだだけでした。そのまんま口もきかずに自分の部屋へ、ひっこんでいってしまいました」という始まりの文から、予想通り?何かショックな出来事がおねえちゃんの身に起こったことがうかがえます。ゆうべから何も食べていない、というおねえちゃん、このおねえちゃんこと6年生の加奈は、前日の運動会のリレーで失敗をしてしまったのです。落ち込んだ加奈には、おとうさんやおかあさんの慰めの言葉も全く届きません。弟の達也は心配でおろおろするばかりです。そこに、おじいちゃんから1本の電話が入ります。おじいちゃんにお昼によばれて集まったのは、親戚のおじさん、おばさんと、いとこの洋とまなみ。ふとしたきっかけからみんなのしっぱい話が始まります。洋のしっぱい、まなみのしっぱい、弟達也のしっぱい、おばさんのしっぱい、そしておじさんのとんでもないしっぱい…。それぞれ大変な思いをしたけれど、今は笑いながら明るく語る姿を見て、加奈も自分のしっぱいを語り出すのでした。
大人になればしっぱいの1つや2つは当たり前。けれど子ども達にとっては初めて経験するショックな出来事でしょう。
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第10位 『なぞなぞのすきな女の子』
なぞなぞ遊びの楽しさがたっぷり詰まったお話。毎月のランキングにもほぼランクインしています。
みどころ
なぞなぞ遊びは好きですか? 答えるのも楽しいけれど、なぞなぞを出すのも楽しいですよね。特に答えられないような、なぞなぞが出せたら!
この本は、そんな、なぞなぞが大好きな女の子が主人公のお話です。女の子は、一緒に遊べるお友達を探しに森に出かけ、はらぺこオオカミと出会います。お母さんとなぞなぞ遊びをいつもしている女の子は、オオカミにぴったりの、何やら長いなぞなぞを出しました。オオカミは一生懸命考えるのですが、長いなぞなぞに、答えがいっぱい出て来てしまい…あらら? なぞなぞの答えは一つ、ですよね。さあ、オオカミは答えられるでしょうか?
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2020年の児童書売上ランキング(ロングセラー部門)第11位から20位は?
新刊部門(2020年刊行作品よりベスト10)
新刊部門の年間第1位と第2位には、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」シリーズで子どもたちに大人気の廣嶋玲子さんの新シリーズがランクインしました。まだ第3位には、2019年の課題図書としても人気のあった『魔女ののろいアメ』の続編が登場しています。第4位からは、シリーズの最新作が多くランクインしています。第6位のあまんきみこさんの戦争体験が語られた作品は、新聞等でも取り上げられ話題となりましたが、後世に読み継ぎたい作品です。
新刊第1位は、『おっちょこ魔女先生 保健室は魔法がいっぱい!』
みどころ
「猫舌」「閑古鳥」「一匹狼」‥‥‥。こんな言葉を耳にしたことはありますか? 熱いものを食べるのが苦手だったり、お客さんが入らずお店が流行っていなかったり。そんな日常の困ったことが、全部魔物のせいだとしたら!?
その日常にひそむ魔物を探しに挑むのは、小学五年生の女の子いさなです。なぜそんなことになったかって!? それは、花丸小学校に新しくやってきた、保健室の「乙千代子(おつちよこ)先生」、通称おっちょこ先生のピンチを救う役目を任されてしまったからなんです。
ある日、いさなが給食で舌を火傷して保健室へ向かうと、先生の姿が見当たりません。代わりにそこにいたのは慌てている小さな金茶色のハムスター。いさなは、ハムスターのつぶやきから、おっちょこ先生が実は魔女で、変身魔法に失敗してハムスターになってしまったことを知ります。先生を元の姿に戻すには、魔物を捕まえて魔気を集め、いさなが魔法を解ける力を持たなければならないとのこと。半ば強引におっちょこ先生にお願いをされて、魔物が見える「魔法メガネ」と、「魔物辞典」を片手に魔物探しに繰り出しますが、メガネは1日1時間しか使えないし、「魔物辞典」は量が多すぎて読む気がしないし、なかなかうまくいきません。そこに助っ人として思いついたのが頭脳明晰な親友の千種(ちぐさ)。勉強嫌いだけれどスポーツ万能のいさなと、頭の良さは抜群だけれど体力が全くない千種がタッグを組み、いざ魔物探しへ。期限はたったの3日! さて二人は無事に魔物を捕まえて、おっちょこ先生を元の姿に戻すことができるのでしょうか?
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新刊第2位は、『秘密に満ちた魔石館』
みどころ
宝石が持つ不思議な力の存在をどこかで耳にしたり、感じたりしたことはありますか?
「宝石達の輝き、色の美しさに、目を奪われるのも無理はございません。
でも、本当にすばらしいのは、この石達が秘めてきた力、作り上げてきた物語なのです」
そう教えてくれるのは「魔石館」の主人。
さあ、「魔石館」の扉を開いて、さまざまな宝石に秘められた物語に耳を傾けてみましょう。
今回語られるのは、次の8つの宝石の物語です。
「水晶」
魔法使いの弟子ハキームは、修業の辛さから師匠の水晶を盗んでしまう。その水晶のおかげでまたたく間に有名になったハキームだったが、ある日水晶がにごりはじめて‥‥‥。
「ルビー」
婚約者に裏切られ、返してほしいと言われたルビーの指輪に呪いをかけたエラ。呪いは叶えられるのだが、二十年後、なぜか娘の薬指にはめられていて‥‥‥。
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新刊第3位は、『魔女のうらないグミ』
タケルは、弟のリュウタに大切なキーホルダーを失くされて怒っていました。タケルは、体も頭も熱いので、冷たいアイスを買いに出かけました。すると、「うらなっていかないかい?」と、小さな屋台を出している魔女に声をかけられました。
タケルは、「うらなっても今日は悪いことしか出ないよ」と、リュウタのことを魔女に話しました。魔女は、1週間分のうらないが入ったグミの箱を取り出しました。弟の嫌いなものを7つ言って作ると、こわいことばかりが書かれた最悪なグミになると言うのです。タケルは、リュウタの嫌いなものを思い出しながらグミを完成させました。
タケルは家に帰ると、リュウタにうらないグミをあげました。リュウタがグミを1つ選ぶと、ふたには「病院にいくよ」と書かれていました。するとママが、「予防注射をしに病院にいかないと」と言って、いやがるリュウタを連れていきました。次の日も、リュウタがうらないグミを選ぶと……。
新刊の第4位から第10位の作品は下記になります。
(第10位は同数の売れで4作品が並んだので、全部で14作品を載せます)
子ども実用書部門(2019年と2020年刊行の新刊より)
近年、子どもたちにあらゆる知識を伝える実用書が次々に出され、人気を博していますが、今年もたくさんの子ども実用書が発売されました。
子ども実用書第1位は、『子ども六法』
いじめや虐待は犯罪です。
人を殴ったり蹴ったり、お金や持ち物を奪ったり、SNSにひどい悪口を書き込んだりすれば、大人であれば警察に捕まって罰を受けます。
それは法律という社会のルールによって決められていることです。
けれど、子どもは法律を知りません。
誰か大人が気づいて助けてくれるまで、たった一人で犯罪被害に苦しんでいます。
もし法律という強い味方がいることを知っていたら、もっと多くの子どもが勇気を出して助けを求めることができ、救われるかもしれません。
そのためには、子ども、友だち、保護者、先生、誰でも読めて、法律とはどんなものかを知ることができる本が必要、そう考えて作ったのが本書です。
小学生でも読めるように漢字にはすべてルビをふり、法律のむずかしい用語もできるだけわかりやすくして、イラスト付きで解説しています。
大人でも知らないことがたくさんある法律の世界、ぜひ子どもと一緒に読んで、社会のルールについて話し合ってみてください。
子ども実用書第2位は、『おやくそくえほん はじめての「よのなかルールブック」』
「メシが食える大人」 になるための土台 として
小学校入学前後に身につけたい42の習慣を
「おやくそく」 として紹介!
一生役立つ習慣を、
こどもは楽しく納得しながら身につけられ、
親は怒らず自信をもって教えられる、
そんな本ができました!
「どんなことを、どう伝えたらいいんだろう?」と
しつけに悩むお父さん・お母さんを応援する1冊です。
子ども実用書第3位は、『カーネギーおじさんに教わるシリーズ(1) こども『人を動かす』友だちの作り方』
「カーネギーおじさんに教わる」シリーズ第一巻!デール・カーネギーの世界的ベストセラー『人を動かす』を、カーネギーおじさんが教えてくれるアドバイスに沿って、教育学者の齋藤孝がわかりやすく解説する。親子で楽しく読んで、学校生活やその後の人生に役立ててください。
◎本書の特徴
・多くのビジネスパーソンに愛読されている不朽の名著を、子ども向けに解説。
・対象年齢は小学校低学年から。
・総ルビなので、子どもひとりでも読めます。
・Q&A方式になっており、興味のあるページから読み進められます。
子ども実用部門の第4位から第10位の作品は下記になります。
図鑑部門(既刊新刊問わず人気の図鑑をお知らせします)
2020年も多くの図鑑が発売されましたが、やはり強いのは定番の図鑑。ジャンルの中では「むし」「昆虫」に人気が高かったようです。またここ数年の傾向としては「めくる」「さわる」などのしかけがあって、眺めるだけでなく、しかけを楽しめるような図鑑が人気となっているようです。
図鑑部門第1位は、『はっけんずかん むし 新版』
しかけをめくると、虫がダイナミックに動いたり、ひみつがわかったり。何度もめくりたくなる楽しいめくり絵ときれいな写真、情報満載で虫の名前や生態、特徴がわかるしかけ絵本図鑑です。虫が好きなお子さまも大満足の一冊!
図鑑部門第2位は、『新版 小学館の図鑑NEO 動物 DVDつき』
長く使える最新図鑑 120分DVDつき!
国民的図鑑NEO「動物」が新しくなって、さらに進化!
長く使える本格的な図鑑ページとボリューム満点のDVDで、
3歳から高学年まで、体系的に学ぶ力が自然に身につきます!!
<進化のポイント>
【本誌】
■哺乳類を約730種類掲載。「日本の哺乳類」は全種紹介
■人気のペット・家ちくは約130種類掲載
■世界標準の新分類を完全採用。「ウシとクジラは、なかまだった!」
■図鑑に出てくる国や地名の場所がすぐわかる付録地図つき(表紙カバー裏)
【DVD】
●NEO編集部が厳選したスペシャル映像が、なんと120分!!
●ドラえもんとのび太が80種類以上の動物を紹介。「動物クイズ」も!
●3歳からの対象年齢ガイドつきで、5つの番組を家族そろって楽しめる
●時間を決めて、見たい番組だけを見ることも可能なチャプター機能つき
図鑑部門第3位は、『新版 小学館の図鑑NEO 昆虫 DVDつき』
NEO「昆虫」にDVDつき新版登場!
小学館の図鑑NEOシリーズNo1の売れ行きをほこる『昆虫』に、DVDつき新版登場!
新版『昆虫』は、美しい標本写真、的確な生態写真、大きさが把握しやすい拡大率など、図鑑ページのクオリティはそのままに、さらに最新の情報を盛り込んでいます。まだ発表されたばかりの最新の進化系統樹や、自由研究に活用できる難易度別の採集・飼育ページなど、他の昆虫図鑑とは一線を画します。NEOの特長である原始的なものからの分類順の掲載を堅持し、他の図鑑では軽視されがちな細かな昆虫まで、手厚く解説を加えています。
さらに『小学館の図鑑NEO ドラえもん・のび太のびっくり昆虫DVD』を巻頭に封入。国内、海外の映像を駆使し、驚きの自然映像で昆虫たちの生活を紹介します。ナビゲーターは、ドラえもんとのび太が担当。小さい子どもたちにもわかりやすく、昆虫の世界をいっしょに体験します。7つの番組に分かれた80分の映像は、類書中ナンバー1の長さです。
図鑑部門の第4位から第10位の作品は下記になります。
部門別の1年間のランキングいかがでしたか。
長期休みの読書向けに、また小学生への贈り物などにも、ご参考にしてみて下さいね。
秋山朋恵(絵本ナビ 児童書担当)
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