【クリスマス】3つで1つの物語…小さなクリスマス絵本3冊セットの贈り物
手のひらサイズの小さな絵本に込められた、3つのそれぞれの物語。それぞれの立場、それぞれの視点で描かれているのに、3冊揃うと一つの物語が見えてくる。そんな素敵なクリスマス絵本セットをご紹介します。
3つで1つの物語…小さなクリスマス絵本3冊セット
クリスマス・イブの日のお話、3つ。
クリスマス・イブのおはなし 3冊セット
クリスマス・イブの日のお話です。
おかあさんに頼まれてクリスマス・ケーキを買いにいく小さな女の子あっちゃん。いつもより早起きをして99個のクリスマス・ケーキと1個の特別なケーキを作りはじめるケーキ屋さんとねこのクロ。この日、一年ぶりに目を覚まして、みんなの家にプレゼントを届けるサンタさんとトナカイ。
女の子とケーキ屋さん、そしてサンタさん。クリスマス・イブにそれぞれ3人の心が少しずつ触れ合うことで生まれる物語を、刺繍という表現で素朴に、そして愛らしく描いた小さなクリスマス絵本3冊セットです。特筆すべきは、この絵本が実は3冊で一つの物語が出来上がっているということ。それぞれの視点、それぞれの立場から見えてくるクリスマス・イブの一日。それをじんわり味わえるのがこの3冊『100こめのクリスマスケーキ』『サンタさんのいちにち』。読みくらべながらクリスマスの夜を楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
3冊、それぞれ主人公が移り変わっていきます。
箱入りセットはギフトにおすすめ! 1冊ずつでも購入できますよ。
あっちゃんとゆびにんぎょう クリスマス・イブのおはなし1
クリスマス・イブの日のお話です。
小さな女の子、あっちゃんがサンタさんやトナカイさんの指人形をつくっていると、お母さんからクリスマス・ケーキを買ってくるように言われます。
あっちゃんがケーキ屋さんに行くと、お客さんでいっぱい。小さなあっちゃんは、なかなか気づいてもらえなくて、とうとうケーキが売り切れてしまいます。泣き出してしまったあっちゃんを見て、ケーキ屋さんが言います。
「ちょっと まっててね」
奥から持ってきてくれたのは、ひと際大きなクリスマスケーキ!
「とくべつせいの ケーキだよ。おじょうちゃんには これを あげようね」
あっちゃんは嬉しくて、嬉しくて、いいことを思いつきます。それはね…。
とっても素敵なクリスマスの夜を迎えることができたあっちゃん。サンタさんもちゃんと来てくれたのかな?
女の子とケーキ屋さん、そしてサンタさん。クリスマス・イブにそれぞれの心が少しずつ触れ合うことで生まれる物語を、刺繍という表現で素朴に、そして愛らしく描いた小さなクリスマス絵本です。特筆すべきは、この絵本が実は3冊で一つの物語が出来上がっているということ。それぞれの視点から味わえる3冊、『100こめのクリスマスケーキ』『サンタさんのいちにち』と合わせて読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
100こめのクリスマス・ケーキ クリスマス・イブのおはなし2
クリスマス・イブの日のお話です。
いつもより、もっと早起きなのはケーキ屋さん。
「さあ、はじめるぞ!」
もちろん、今日は大事な日。なにしろケーキを100個作らなければなりません。クリームをぬって、いちごをのせて…99個が出来上がります。それから最後の一つは特別に大きなケーキ。毎年ねこのクロと一緒にクリスマス・ケーキを食べるのを楽しみにしているのです。
お店は大盛況。たくさんのお客様に次々とケーキが売れていきます。
「ありがとうございました」
99個のケーキが全部売れた時、ケーキ屋さんは小さな女の子に気がつきます。その子はケーキが買えなかったのです。泣き出してしまった女の子にケーキ屋さんはいいことを思いつきます。それはね…。
とっても素敵なクリスマスの夜を迎えたケーキ屋さんとクロ。あの女の子も楽しいクリスマスを迎えているのかな?
女の子とケーキ屋さん、そしてサンタさん。クリスマス・イブにそれぞれの心がどこかで少しずつ触れ合うことで生まれる物語を、刺繍という表現で素朴に、そして愛らしく描いた小さなクリスマス絵本です。(99個のクリスマスケーキが並ぶ場面は圧巻!)特筆すべきは、この絵本が実は3冊で一つの物語が出来上がっているということ。それぞれの視点から味わえる3冊、『あっちゃんとゆびにんぎょう』『サンタさんのいちにち』と合わせて読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
サンタさんのいちにち クリスマス・イブのおはなし3
クリスマス・イブの日のお話です。
この日の朝、一年ぶりに目を覚ましたのはサンタさんとトナカイ。
「たっくんの うちから えりちゃんの うちへいって、それから ちあきちゃんの うちへ いくと、ちかみちですよ」
ふたりは朝ごはんを食べながら、プレゼントを届ける子どもたちのうちを調べたり、子どもたちから送られた手紙を読んだり。さらに、サンタさんはプレゼントをつつみます。
「なかみを まちがえないでくださいね」
トナカイは物知りな上にしっかり者です。
プレゼントをぎっしりそりに積んで、さあ出発です! みんなの家をまわって、えんとつから家の中に入り、眠っている子どもにプレゼントを配っていきます。まだ起きている子は後回しです。あと少し、がんばってサンタさん。一番最後に残ったのは、あっちゃんへのプレゼントのくま。最後はふたりでお部屋まで届けに行くと、そこには…?
たくさん働いた後、とっても素敵なクリスマスの夜を迎えたサンタさんとトナカイ。あっちゃん、プレゼントをありがとう!
サンタさんと女の子、そしてケーキ屋さん。クリスマス・イブにそれぞれの心がどこかで少しずつ触れ合うことで生まれる物語を、刺繍という表現で素朴に、そして愛らしく描いた小さなクリスマス絵本です。(サンタさんとトナカイが夜の空へ出発するシーンはとても美しい!)特筆すべきは、この絵本が実は3冊で一つの物語が出来上がっているということ。それぞれの視点から味わえる3冊、『あっちゃんとゆびにんぎょう』『100こめのクリスマスケーキ』と合わせて読んでみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
きょうだいに訪れるクリスマスの不思議なできごと、3つ
クリスマスの三つのおくりものセット
かすみちゃん、れいちゃん、もっくんの3きょうだいに訪れる、クリスマスの不思議なできごとを描いた小さな絵本3冊がセットになった「クリスマスの三つのおくりもの」シリーズ。手のひらサイズの絵本は、小さな子どもたちが、大人と一緒に開いて楽しむのにぴったり。素敵な箱に入っているのも嬉しいポイントです。
林明子さんの描く3人の主人公。お姉ちゃんのかすみちゃん、末っ子のれいちゃん、やんちゃなもっくん。それぞれの物語の愛らしいこと! 3冊揃えて楽しんでくださいね。
ふたつのいちご
おかあさんが作ったクリスマスケーキ。でも、いちごが3つだけ。おとうさんとおかあさんの分が足りません。
「もう、どこのお店にもいちごがなかったの」
それを聞いて、かすみちゃんは前にいちごがなっていた場所に探しに行くことにします。ところが、そこには枯れた葉っぱがあるだけ。がっかりしていると、かすみちゃんの目の前をうさぎが通り過ぎます。うさぎの持っているかごの中には、野菜といちごがたくさん入っています……!
かすみちゃん、れいちゃん、もっくんの3きょうだいそれぞれに訪れる、クリスマスの不思議なできごとを描いた小さな絵本3冊がセットになった「クリスマスの三つのおくりもの」シリーズ。最初のお話の主人公は、かすみちゃんです。それぞれの愛らしい活躍、3冊揃えて楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
サンタクロースとれいちゃん
クリスマスの夜、れいちゃんはベッドの中でサンタクロースが来るのを待っています。でも、なかなかやって来ません。待ちきれなくなったれいちゃんは、サンタさんを探しに外へ出て行きました。すると、森の奥からサンタさん!
「サンタさん、わたしのくまちゃんは?」
ところが、急いでいるサンタさんには、れいちゃんの声が聞こえなかったみたい。気がつかずに通り過ぎてしまいます。さらにサンタさんの袋に穴があいていて、プレゼントが落ちてしまっていることにも気がつかずに行ってしまいます。そこでれいちゃんは……。
お友だちやクラスのみんなへ。1冊ずつをクリスマスプレゼントにして贈る絵本としても人気のシリーズです。兄弟で一緒に楽しむのもいいですね。小さいけれど、宝物になってくれそうな絵本なのです。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
撮影:所 靖子
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