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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】荒井真紀さんの展覧会がスタート! 絵本ナビオリジナルグッズも販売中♪

7月27日(土)から、武蔵野市立吉祥寺美術館で、絵本作家荒井真紀さんの展覧会が始まりました! 展示のみどころは、子どもたちに身近な植物の生態をわかりやすく伝えたいと願い作られた、ノンフィクション絵本の丁寧で誠実な細密画を実際に目にできるところ。そこには、荒井真紀さん独自の観察眼と植物への優しさが溢れています。そして、今回、展覧会に際して絵本ナビが制作したオリジナルグッズもミュージアムショップでお目見えです。
今週は、そんな展覧会の始まりを記念して、荒井真紀さんの作品をグッズも交えてご紹介します。
 

2024年7月29日から8月4日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

7月29日 小学生のあさがお観察に役立つヒントがいっぱい!

月曜日は『あさがお』

あさがお

さいた! さいた! 自然のふしぎにみちたアサガオの一生を、美しい細密画で描いた絵本。小学1年生のアサガオ観察に役立つヒントがいっぱい!

小さな種から芽がでて、ふた葉をひろげ、つるをのばし、つぼみがふくらみ、美しい花を咲かせ、また種ができる……、アサガオの一生を描いた絵本。あたたかみのある細密画が、自然のふしぎ、命の神秘を伝えます。

読者レビューより

あさがおの絵が本当に綺麗です。
あさがおの成長過程について、とても細かく画かれており、科学絵本としても十分すぎる一冊ですが、それ以上に、荒井真紀さんの描く繊細で写実的なあさがおを眺めるだけでも、いやそれこそがこの絵本の一番の魅力だと思います。
特に、夜明け前からゆっくりとつぼみがひらき開花するまでの様子は、感動です。是非、このページだけでもご覧になってみてください。
(tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)

7月30日 芽がでて、葉をつけ、ぐんぐんと背丈をのばし…

火曜日は『ひまわり』

ひまわり

たいようと いっしょに わらった わらった
ヒマワリの一生を美しい細密画で描いた絵本
ヒマワリ観察に役立つヒントがいっぱい!

美しい細密画で、ヒマワリの一生を描いた絵本。種から根がのび、芽がでて、葉をつけ、ぐんぐんと背丈をのばし、つぼみをつけ、大きな花が咲き、そしてまた種ができるまでを、丁寧に描いている。小学校生活科の副教材にも最適。

読者レビューより

夏の花、ひまわりをひまわり畑に見に行ったあと、この絵本に出会ったのですが、実際のひまわり畑の夏の熱気や暑さにも負けず太陽に向かって元気に咲く姿など・・この絵本を見るとそのまま再現されているかのような力強さを感じました。
優しいタッチの色鉛筆画?なのですが、空の色や光など・・すごくリアルに夏の暑さも感じられました!

作者の荒井さんは、ひまわりのことをすごく丁寧に観察されてこれを描かれたのだなとわかります。
花の様子だけではなく、ひまわりの種になっていく様子などもとてもわかりやすく勉強になります。

写真の絵本もリアルで魅力的ですが、こんなにも繊細に再現できるこの絵本もまた素敵です。

リアルな写真よりも、もっとリアルさを感じることができた1冊でした。
(Pocketさん 40代・ママ 女の子20歳、男の子16歳)

7月31日 ふしぎにみちたたんぽぽの一生を、美しい細密画で

水曜日は『たんぽぽ』

たんぽぽ

みて! みて! いっぱい さいてるよ!
ふしぎにみちたタンポポの一生を美しい細密画で描いた絵本
タンポポの観察に役立つヒントがたくさん!

春になると、たんぽぽは茎を高くのばして、あざやかな黄色い花をさかせます。花がかれると、たくさんの綿毛になって、白いボールのような姿になります。ふしぎにみちたたんぽぽの一生を、美しい細密画で描いた絵本。

読者レビューより

たんぽぽ組の息子と読みました。
たんぽぽの生態について、とても分かりやすい絵本です。

イラストがリアルで、花びらや綿毛をその数のまま描いたり、
見開きを縦に使ったりするなど、説明的かつ視覚効果的に描かれています。
根っこの断面図、つぼみの断面図、どれもこれも「へー」と納得できるもの。
ロゼット状の平べったい葉の時に、根っこはこんなに下に延びていたのですね。
つぼみって、こんな根っこの近くから立ち上がっていくものなんですね。
つぼみがどう咲いていくかのイラストも丁寧だし、
花びらをすべて一枚ずつ描いたり。
花びらが地面に落ちてから、綿毛になるまでも、本当に面白かった。
倒れていた茎が立ち上がる様とか、200個の綿毛が羅列されていたり。
とても良かった!!

息子も楽しかったらしく、
この絵本を読んだ次の朝、たんぽぽの綿毛をとって、
いろいろ説明してくれました。
(トゥリーハウスさん 40代・ママ 男の子4歳)

8月1日 いちごを育ててみよう! 自然観察をたのしめる一冊

木曜日は『いちご』

いちご

いちごを育ててみよう! 自然観察絵本

夏の課題図書となった『ひまわり』、2017年度ブラティスラバ世界原画展金のりんご賞を受賞した『たんぽぽ』と、自然観察の絵本で評価の高い荒井真紀さんの新刊『いちご』です。小学館からは、『チューリップ』に続く第2弾です。

いちごを育てると、どのように成長するかを美しい細密画で表現しました。イラスト科学絵本です。

いちごを食べると口の中でプチプチプチと音がします。何の音でしょう? いちごの苗を植えて育ててみましょう。どんな風に葉っぱは生えていますか? 絵本を見ながら自然観察をたのしめる一冊です。


【編集担当からのおすすめ情報】
子ども、大人も大好きないちご。苗から育てると、簡単にいちごを収穫できます。
絵本で自然観察をした後に、実際にお子さまと育ててみましょう。
自然を見る目が、変わってくると思います。
細密画は、みずみずしいいちごのイラスト

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=135202

読者レビューより

リアルな描写が印象的な荒井真紀さんによる、いちごの観察絵本です。
もう、表紙から、いちごのみずみずしさが伝わってくるクオリティがさすがです。
まずは、食べた時のプチプチ感に注目です。
この感覚、まさに科学の目です。
そして、いちごの生育について観察していきます。
冬場、藁(Straw)を敷き詰めるので、ストロベリーですね。
いちごの実のできる様子は、やはり感動です。
さらには、断面の解説には、なるほど!
大人も学ぶところが多いと思います。
ラストは、美味しさに焦点が当てられ、まさに食育。
小学生くらいから、ぜひ、五感で感じてほしいです。
(レイラさん 50代・ママ )

8月2日 赤くて丸くて、ぴかピカのトマト。その種は…?

金曜日は『トマト』

トマト

赤くて丸くて、ぴかピカのトマト。ヘタ周りの青さもみずみずしい大きなトマトに魅了されて次へページをめくると……。びっくり! ちっちゃな茶色っぽい種が、真っ白いページの中央にちょこんと描かれています(これが、本物の種の大きさ)。
「こんなに ちいさな たねが、どのようにして トマトの みに なるのでしょうか?」

種を蒔くと、その種は地中でグングン根と芽を伸ばし、やがて地面に顔を出す。小さな双葉から、ギザギザした葉が出て、どんどん大きくなって……。黄色い花が咲き、青い実になり、赤く染まった中にまたたくさんのつぶつぶの種が見えるまで。トマトができていく様子がよくわかる絵本です。

作者の荒井真紀さんは、繊細で美しい植物の絵に定評のある絵本作家さん。『たんぽぽ』(金の星社)で2017年度ブラティスラヴァ世界絵本原画展、金のりんご賞を受賞しています。
本書も、茎やヘタに生えた白い産毛のようなものまで描かれる緻密さは圧巻。最後に登場するトマト料理もとってもおいしそう!

春から初夏にかけて園芸店やホームセンターで見かけるトマトの苗。実際に育てて、収穫して食べることができたら、子どもには忘れられない経験になるかもしれませんね。
親子で絵本を見ながら、スーパーのトマトがどのようにできたのか、おしゃべりしつつ想像するも良し、実際に育ててみるのも良し。幼い子の視点を広げてくれる植物観察絵本です。

(大和田佳世  絵本ナビライター)

読者レビューより

何よりも写実的な絵の素晴らしさに引き込まれてしまいました。
トマトが瑞々しく、清らかに描かれていて、とても癒やされる不思議な絵本です。
小さな種が育って身になるまでの観察、種類の紹介、食べ方の色々が、丁寧に描かれています。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方)

8月3日 花を咲かせるには秋に球根を植え、じっーと待ちます

土曜日は『チューリップ』

チューリップ

チューリップの成長がわかる科学絵本

自然観察の絵本で評価の高い荒井真紀さんの新刊『チューリップ』。

チューリップは、小学校でも授業の一環で、球根を植えて自然観察をしますので、子どもたちにとても身近な植物です。

春かわいらしい花を咲かせているのを見て、植えようと思っても、遅すぎます。秋に球根を植えて、じーっと待たないと花を咲かせることはできません。では、球根は、地面の中で、どのように変化しているのでしょうか? どのように冬を越すのでしょうか? 土の中の出来事は、ほとんど見ることができませんが、細かに表現されたイラストでのぞいてみましょう。小さな目が成長するさまや、花が咲いた後の変化は、地上とは、違った生命の営みを感じられます。

お子さまといっしょに自然観察をする際にも、最適な一冊です。

読者レビューより

『あさがお』『ひまわり』『たんぽぽ』の荒井真紀さんが描く球根の世界です。
メジャーな花ですが、じっくりと観察したことは意外に少ないと思います。
何より、球根から育つ様子がドラマチックです。
土の中などには、昆虫などの生き物の姿も描かれ、
いろいろな生命活動の一つとして、体感できると思います。
つぼみや球根のでき方は、初めて知りました。
球根の中での、静かな営みも感動です。
小学生に、ぜひ。
(レイラさん 50代・ママ)

8月4日 一部、全体、断面から果物の宇宙を感じる一冊

日曜日は『まどのむこうの くだもの なあに?』

まどのむこうの くだもの なあに?

果物をじっくり見たことはありますか? イチゴのつぶつぶ、メロンの編み目、スイカのしましま、パイナップルのでこぼこ。荒井真紀さんの手にかかると「果物ってこんなにも神秘的な植物だったんだ」と驚嘆します。拡大された果物を、一部、全体、断面と、段階的に見ることによって新たな発見があります。どうぞ果物の宇宙を感じてみてください。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=153685
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=153685

読者レビューより

くりぬかれた部分から果物の一部がみえ、ページをめくると全体が見えます。これは、すごい。あまりの精巧な絵にびっくりしました!よみおわって、反対からめくると、今度は果物の中身が見えるようになってます。楽しいつくりです。絵でわかるので、幼い子どもから楽しめる本でした。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )

こちらもおすすめ。『まどのむこうの やさいは なあに?』

まどのむこうの やさいは なあに?

本作は『まどのむこうの くだもの なあに?』(こどものとも絵本)の姉妹作で、今度は、まるい窓から野菜が見えます。キャベツ、トマト、ブロッコリー、カボチャ、ピーマン、タマネギ、ソラマメ、タケノコと、8種類の身近な野菜の表面と断面が交互に次々現れます。じっくり見てください。いろいろな発見や驚きがいっぱいです。

荒井真紀さん絵本&グッズ特集ページはこちら

https://www.ehonnavi.net/feat/season/?sfn=93

いかがでしたか。

展覧会と絵本とグッズ……荒井真紀さんの圧倒的な画力の世界をたっぷり味わってみてくださいね。

秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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