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おはなし会で何読む?どう読む?おすすめ絵本

【おはなし会でおすすめ】脱ぎっぷりに目が離せない!絵本『とうもろこしぬぐぞう』

 

おはなし会が決まったら、欠かせないのが絵本の選書。楽しくもあり、一苦労でもある作業です。
この記事では、絵本ナビスタッフ・セトグチが実際におはなし会で読んだ絵本の情報を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
今回は、おはなし会を盛り上げてくれる、ただ者じゃない“とうもろこし”の絵本をご紹介します。

おはなし会の盛り上げ役に! 存在感抜群のとうもろこしの絵本

「プログラムに一冊、旬な絵本を入れたい。季節の知識を伝える絵本もいいけれど、できれば爽快で、楽しくて、盛り上がって……。」
そんな贅沢な悩みを丸ごと叶えてくれる絵本が、実はあるんです。通年でも楽しめるけれど、夏の旬の時期に特におすすめの一冊はこちら!

とくとご覧あれ! 最後まで目が離せない絵本

とうもろこしぬぐぞう

その手足は健康的に日焼けをし、青々とした身体にふさふさのひげ。あぐらをかいて、まっすぐにこちらを見る彼の名前は「とうもろこしぬぐぞう」。なんて堂々した名前なのでしょう。今から彼がすることといえば、もちろん。

「いくぞ!」

さあ、はじまりました。ばりばり、べりべり、ぺりぺりときて、べろーん。それは見事なぬぎっぷり。黄色に輝くつやつやの粒も見えてきましたよ。ついでにふわふわのひげも……。

そうなのです。この絵本は、とうもろこしが自ら、ただひたすらにその葉っぱをぬいでいくお話。どうでしょう、この気持ちよさ。ぬぐぞうさんにつられて、みんなが嬉しくなってしまいます。力強い墨の線と、愛嬌のある表情。そして、どこか懐かしい雰囲気を漂わせながら、きっと彼は、あっという間に子どもたちの人気者になってしまうのでしょうね。

ああ、とうもろこしにかぶりつきたくなってきましたよ。作者はらしままみさんの絵本デビュー作です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

表紙で勇ましく座っているのは、そう、タイトルの通り「とうもろこしぬぐぞう」さんです。筋肉もりもりの腕に足、自信に満ちた表情は、とても"とうもろこし"とは思えない存在感。

そしてこの絵本は縦開き。見た目からして、いつもとちょっと違う様子に聞き手はわくわくします。


絵本を開くと、ぬぐぞうさんがこれまた堂々とした姿で立っています。
「おれは とうもろこし ぬぐぞうだ」

「いくぞ!」

 

一体何が始まるのでしょう? 聞き手の期待が高まる「いくぞ!」には、ついつい読み手も気合いが入ってしまいます。

 

さぁ、ここからは読み手もちょっと腕の見せどころ。ぬぐぞうさんは大胆に、爽快に、
ばりばり
べりべり
と脱ぎっぷりを披露してくれるわけですが(この気持ちよさはぜひ手に取って体験してほしい!)、ページめくりもとうもろこしの皮を剥くように、いや、脱がせるようにめくると、臨場感が出てより楽しめますよ。

 

どんどん脱いでいくぬぐぞうさんに、聞き手は「いつまで脱ぐの…?」という表情をしたり、時には問いかけがあるかもしれません。その期待に応えて、ぬぐぞうさんと一緒に最後まで堂々たる脱ぎっぷりを披露してくださいね。全部脱げた時には、ぬぐぞうさんとジャンプしたくなっちゃうはず!

おはなし会での参考情報

セトグチが実施したおはなし会の情報をご紹介します。目安として、ご参考にしてみてくださいね。

 

  • 読み時間・・・1分~。
  • 参加者の対象・・・1歳~小学校低学年さん向けに選ぶことが多いです。
  • プログラムの組み合わせ・・・ちょっと長めの絵本の後に組み合わせることが多いです。

 ※旬の夏の時期に特におすすめですが、通年で活躍してくれる絵本です!

瀬戸口あゆみ(絵本ナビスタッフ)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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