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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】5月16日は「旅の日」。夢のようなホテルの絵本特集!

あっという間に過ぎ去ってしまったゴールデンウィーク。旅先でリフレッシュした方も、おうちでゆっくり過ごした方も、日常に戻るとふと「あの非日常の空気」が恋しくなることはありませんか?

 

5月16日は「旅の日」。
今週は、旅したばかりの方も、次の旅を心待ちにしている方も、ページをめくるだけで素敵な旅気分を味わえる「ホテルが舞台の絵本」を特集します。絵本のドアをノックして、心おどる「想像の旅」へ出かけてみませんか?

2026年5月11日から5月17日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

5月11日 どんなお客さんにも居心地のいいホテルって…?

月曜日は『どなたでもどうぞ! バレンタインさんのホテルのおはなし』

どなたでもどうぞ! バレンタインさんのホテルのおはなし

バレンタインさんのホテルには、たくさんの人がやってきます。みんな、このホテルが大好きです。娘のエルシーはお客さんのリクエストにおこたえするのが仕事です。そんなある日、物置にトラが。

「とまるところがなくて こまっているんだ」

トラの名前はエメット。でも、トラが泊まれる部屋はありません。そこで、エルシーは自分の部屋をつくりかえてしまいます。エメットもエルシーも大満足。ところが今度は、トラがいる居心地の悪さで、お客さんがみんなで出ていってしまいます。困ってしまったバレンタインさんを見て、トラは知り合いみんなにこのホテルの事を知らせました。すると……お客さんです!

最初のお客は小さなカメさん、次には大きなゾウさん、ペンギンさんにヒョウさんにキリンさんに。それぞれのお客さんに合わせてホテルを改造していくので、バレンタインさんは大忙し。でも、おかげでバレンタインさんのホテルは、どんなお客さんにも居心地のいい素敵なホテルになっていきます。

ドアを作りかえ、地面を掘り、砂を敷いて、氷まで用意して。どんなお客さんでも受け入れるなんて、それこそ大変なこと。でも、バレンタインさんにもエルシーにも迷いはありません。エメットが作ってくれたきっかけなのです。一緒に暮らす3人は本当に幸せそう。そして言うのです。

「どなたでもどうぞ!」

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

びっくりするほど、柔軟に受け入れるホテルに驚きました。改良していく様子もおもしろいです! こんなホテル、泊まってみたいなあと思わされます。絵もかわいくて、魅力的。とくに表情豊かなトラが最高です! やさしく、思いやりのあるバレンタインさんとエルシーが素敵です。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方)

5月12日 ゆっくり眠れる部屋はどこ?

火曜日は『13かいにはきょうりゅうがいる』

13かいにはきょうりゅうがいる

今夜イビキさんが泊まるのは、ナカヨシ・ホテル。ここがちょっと変わったホテルであることを、イビキさんはまだ知りません。

早く眠りたいイビキさん。フロントのベルボーイは1階の104号室に案内しました。さっそく寝る準備をして毛布に潜り込んだイビキさんでしたが、枕に頭を乗せようとすると、「チューチュー」という音が聞こえてきます。

びっくりしたイビキさんは、慌ててフロントに電話をします。「わたしのまくらにねてるやつがいるんだよ」と訴えますが、ベルボーイは、慌てることなく「はい、ネズミさまじゃないでしょうか」と返事。どうやらこのホテルは、どの部屋にもすでに先客がいるようなのです。

代わりに案内された2階の部屋にもブタが、自分で選んだ5階の部屋にもクモがいます。自分だけでゆっくり寝られる部屋を探し、どんどんとフロアを上がっていくイビキさん。タイトルの通りだとすると、13階にいるのは……?!

予想を裏切るどんでん返しが楽しいおはなし。ナンセンスな展開に、子どもも大人もワクワクするでしょう。『としょかんライオン』『ウエズレーの国』など人気絵本のイラストを描く、ケビン・ホークスのユーモラスなイラストも必見。ページをめくるたびに、なんだか眠くなってくる、かも。ウイットに富んだおしゃれで楽しい作品です。

(出合聡美  絵本ナビライター)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=204933

読者の声より

コンサートを終えて、ホテルに向かうイビキさん。
くたくたで、早くお部屋で眠りたいと思っています。
チェックインして、ほっと一息、ベッドに横になると…。

安眠できる部屋を求めて、上の階、上の階へ行くイビキさん。
次々にあらわれる、お客さんたち。
13階には恐竜がいるとわかっているから、「わー、行っちゃだめだよ~」か「早く行きなよ~」と、子ども達なりのサスペンスが繰り広げられます。

ほっこり優しいオチがいいです。
(こはこはくさん 50代・ママ 男の子14歳)

5月13日 「すべての おへやは、オーシャンビュー♪」

水曜日は『ペンギンホテル』

ペンギンホテル

動物たちが泊まりに来る、海の上のペンギンホテル。オーロラを見たいライオン、家族でたのしむシロクマ、人と待ち合わせをしているキツネ…最後は、プレゼントを配り終えたサンタさんが、深夜にやってきます。

読者の声より

ペンギンホテルとは一体どんなホテルなのか?そこは、ペンギンたちが営む海の上のホテル。いろんな動物たちが泊まりにきます。
ぺたぺたよちよちと歩いて、お客様をお部屋へ案内したペンギンたちが、帰りはお腹でつるつるすすーいと滑る姿がなんとも可愛らしいです!
大きなくじらのお客様には、地下に特別なお部屋があったり、レストランではペンギンたちによるディナーショーと、とっても楽しそう!
真夜中には、なんと鈴の音とともに誰もが知っている有名人までやってきて、今日もペンギンホテルは満室です。
人気があるのには、理由があるものです!ホテルの裏側をのぞいているようで、納得のおもしろさ!

なかなか旅行に行けない日々が続いているので、こんな素敵なホテルで涼しくオーロラを見て楽しんだ気分になれたので大満足でした!
(ピーホーさん 30代・ママ 女の子3歳、女の子1歳)

5月14日 すばらしいねむりのために必要なのは?

木曜日は『グッスリホテルへようこそ』

グッスリホテルへようこそ

「つかれたなあ。ホテルで ゆっくり やすみたいな」

旅に出たとらねこのトント。歩いているうちに、すっかり日が暮れてきました。すると森の奥にりっぱなホテル。看板には「グッスリホテル」とあります。なんでも「すばらしいねむりをお約束」してくれるというのです。中に入ると、キツネの支配人が出てきて言います。

「すばらしい ねむりの ためには、したくが かんじん。
 わたしくしどもが その おてつだいを いたします。」

すぐにベッドに入りたいと思っていたトントですが、案内されるのは「おふろの間」、「パジャマの間」、「はみがきの間」、なかなかお部屋にたどりつきません。トントがヘトヘトになってきたころ……。

作・絵を手がけられているのは、アニメーターや児童書の挿画家としても活躍されている絵本作家あさくらまやさん。大人になった今だって、私たちが日常で行っている「寝る前の支度をするかしないかの葛藤」(笑)を、見事にユーモラスで愛らしい絵本として完成させてくれました。子どもたちも毎日「はみがきしたの?」「トイレに行きなさい」なんて言われたら、うんざりしちゃうよね。

けれどここは特別なホテル。ぞうさんのシャワーに、ぴったり仕立てたくもの糸パジャマ、はみがきはハミガキドリにおまかせです。おまけにトイレときたら……!? どれも「普通のしたく」ではありません。見ているだけでドキドキ、ワクワク、笑っちゃいます。トントの表情の変化にも共感しかありませんよね。

これはキツネに化かされたのか、本当にりっぱなホテルだったのか。ひとつわかっているのは、「ぐっすり眠れた」ということ! どんな年齢の子にも役に立つ、ゆかいなおやすみ絵本。くりかえし読みながら、ページのすみずみまで楽しんでくださいね。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=270298
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=270298
https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=3024 <エディターブログ>【書店員さんから絶賛の声多数!】『グッスリホテルへようこそ』発売! (Gakken)

読者の声より

タイトルに惹かれ手に取りました。
「グッスリ・ホテル」にやってきたとらねこのトントン。ちょっぴり怪しげなホテルマンの狐が言うには、このホテルではおやすみ前にいろいろとやることがあるのだとか。
「おふろのま」「パジャマのま」「はみがきのま」「トイレのま」に案内されたトントンは、だんだんとくたびれて……。
ねむそうにしていたトントンが、翌朝には目をぱっちりさせて帰宅しているシーンが笑えました。
(クッチーナママさん 50代・ママ 女の子21歳、女の子18歳、男の子15歳)

5月15日 最高のもてなし、気持ちよさ5つ星。

金曜日は『ねこホテル』

ねこホテル

学校からの帰り道。女の子がふと見上げると、もぞもぞと動く大きくなしっぽ。つられて見に行くと、立派な門に立派な看板。書いてあるのは「ねこホテル」。そう、ここは世にも珍しい、ねこに泊まれるホテルなのです。

「……ねこに とまれる??」

ホテルの執事が案内してくれたのは、もふっ!!むぎゅむぎゅむぎゅの「こうばこの部屋」。トランポリンでジャンプしてバフッと入る「へそてんの部屋」。さらに「ハナイキ」の部屋や「アンモニャイト」の部屋、さらにさらに……。
想像してみてください。大きな大きなねこの体にダイビング、ふわふわ、ふかふか、ぷにぷにのゴロゴロ~~♪ 最高に気持ちいいに決まってる! いいないいな、ねこホテル。そして最上階のスイートルームは?

大人気「いちにち」シリーズの著者コンビによる、ダイナミックな新感覚ねこ絵本。ねこを全身で味わう喜びを、絵本の中でたっぷり体験することができます。ああ、一度は泊まってみたい。どこに行けば出会えるのかな。迫力のねこ、バリエーション豊かな部屋、最高のもてなし、気持ちよさ5つ星。でもどうやら特定の人にしか見えないみたい。猫が大好きなあなたにとって、夢のような絵本の登場です。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

こんなホテルがあったらどれだけ素敵だろう。。。いろいろと考えてみました。子供たちにこの本を読んであげると本当に想像が広がって相当嬉しいことになりそう!そんな猫好きにとっては素敵な絵本だと思います。私には見えるかな…。なんかワクワクして楽しいですね。
(ピンクちゃんさん 50代・ママ 女の子14歳、男の子7歳)

5月16日 かき立てられる旅への思い。今日は「旅の日」。

土曜日は『ぼくのたび』

ぼくのたび

小さいけれど居心地のいいホテル。
ぼくがこのホテルをはじめてどのくらいになるだろう?

世界中からやってくるお客さんから知らない国の話を聞き、ぼくはこの町について話す。この町の事なら何でも知っているからね。だけど、いつか……。

彼は、夢の中では大きなかばんを持ち、飛行機に乗って、知らない町から町へと自由に出かけていく。みんなが教えてくれた、世界中のまだ見ぬ憧れの地へ。海岸線を眺めながら風に吹かれたり、明るい日差しの下で開かれるパーティーで友人にもてなしを受けたり、果てしなく続く景色の中で車を走らせたり。

いつも心の中で大切にあたため続けている旅への想い。ホテルの主人である「ぼく」を通して、世界的な評価を受ける絵本作家みやこしあきこがリトグラフという版画の手法を使って印象的に描き出す。

それは夢の中のようであり、でも確かにそこにある具体的な風景であり。流れる空気や温度、静かに吹く風の音や賑やかなしゃべり声まで見えてくるよう。豊かな色彩の版を丁寧に重ねながら、自らも旅に憧れる作者の気持ちが、その少し切なくも美しい景色の数々を生み出していくのでしょう。

私たち読者は絵本をめくりながら、「どこか遠くへいきたい気持ち」を主人公に重ね合わせ、少し胸を締めつけながら、やはり旅への想いをかき立てられていくのです。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=120406
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=120406
https://www.ehonnavi.net/style/1471/1/ みやこしあきこさん×シドニー・スミスさんインタビュー

読者の声より

30部屋の小さいホテルだけれど、居心地の良い僕の自慢のホテル。毎日、世界中からいろいろなお客さんがやってくる。僕が、お客さんから知らない国の話を聞く。そして、僕の町について話す。、「僕は出かける。夢の中で。大きな鞄をもって。飛行機に乗って知らない街から、知らない街へ。」前に泊まっていったお客さん、世界中から手紙が届くから、いっそう僕を旅へとかきたてる。ホテルマンとしての生きがいがあるから、なかなか旅にはいけないかもしれないけれど、憧れもいつか現実になると思いました。
(押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば)

5月17日 すべてのオキモチさまのためのお部屋があります

日曜日は『グランド・フィーリング・ホテル』

グランド・フィーリング・ホテル

 

「グランド・フィーリング・ホテルへようこそ!」

この立派で素敵なホテルへ泊まりにくるのは“オキモチ”さま。支配人はお客様が快適に過ごせるように、お手伝いをしています。

オキモチさまはカタチも大きさもさまざま。そしてとってもユニークなのです。いつもバスルームを水びたしにしてしまう「カナシミ」さまや、壁がひび割れるほどうるさい「オイカリ」さま。姿かたちを変えていく「フアン」さまや、そこにいることに気づかないようなオキモチさまだっているのです。

もちろん、グランド・フィーリング・ホテルではどんなオキモチさまでも追い出すようなことはしません。お話をきちんと聞いて、理解し、必要なお部屋を用意するのです。支配人には、夢のような時間を過ごしたり、楽しかった思い出を一緒に語り明かすような友人だっています。

個性的なお客様のキャラクター、斬新でいてどこか懐かしいようなお部屋の数々、そして読むたびに心に染み入ってくるそれぞれのストーリー。この魅力的で心温まる絵本の作者はベルリン在住のイラストレーターで作家リディア・ブランコヴィッチさん。彼女の旅のインスピレーションから生まれたのだそう。

世界30カ国語以上で翻訳されている話題の絵本、待望の日本語版の翻訳と表紙の描き文字を手掛けられいるのは人気絵本作家tupera tupera。おもてなしの心や気持ちとの向き合い方について、決して押し付けではなく、興味深く繊細に描きだしており、何度読んでも心が落ち着くような不思議な一冊になっています。

はじめて出会ったような、前からずっと知り合いだったようなオキモチさまたち。次はどこのホテルに向かっているのでしょう。想像がふくらんでいきます。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

読者の声より

素敵な表紙にひかれて読んでみました。このホテルにとまりにくる、まさかのお客様にびっくり! 独創的なお話に一気にひきこまれました。ほっこりと心があたたかくなる読後感。ファンタジックな絵がとても素敵で、見入ってしまいました。大人にもおすすめしたい絵本だと思います。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方)

 

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さて、どのホテルが一番気になりましたか?

なかなか遠くに行けない時には、しばし絵本の中で旅を楽しんでみてくださいね。

選書・文:秋山 朋恵(絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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