【今週の今日の一冊】小学校での読み聞かせ、何を読もう? みんなで楽しむ絵本大特集!
今年度も全国あちこちの小学校で、読み聞かせ活動が本格的に始まっている頃ですね。「何を読もう?」「〇年生にはどんなお話が響くかな?」と、選書に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そこで今週は、小学生の子どもたちと一緒に特別な時間を楽しむための「読み聞かせおすすめ絵本」を大特集! 緊張をほぐして場をあたためる絵本や、声を出したり頭の体操になることばあそび絵本、思わず笑っちゃうユーモア絵本、さらには、好奇心を刺激する科学絵本やじっくりお話の世界に誘う世界の民話・昔話絵本まで……さまざまな視点で選んだラインナップをご紹介します。
2026年5月18日から5月24日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
5月18日 やくそくできる? これからなにをきかれても…
〇つかみはバッチリ! 場をあたためる絵本
場をあたためる絵本、こちらもおすすめ。
5月19日 全部おんなじ、でも何かが違う!?
〇声を合わせて楽しむことばあそび絵本
火曜日は『かけています』
広いキッチンでコックさんがなにやら仕事中。
たくさんのお鍋を火に「かけています」。
タイマーを「かけています」。
そして音楽をかけながら、
じっくりことこと時間を「かけています」。
さらにカレーをかけ、ケチャップをかけ、シロップをかけ。
ラップをかけると、サングラスをかけ。
どこかに出かけていき……。
あっちでもこっちでも、何をしているときも「かけている」コックさん。日常でも、こんなに「かける」ことなんてあったかしら。
声に出してみれば、思わずクスっと笑ってしまう【同音異義語×ナンセンス】絵本として親子で読んでほしい絵本大賞を受賞した『とっています』に続くシリーズ第2弾。市原淳さんの描く小物一つ一つまでこだわりを感じるセンスのいいキッチンを背景に、美味しそうな料理とユーモラスで愛嬌のあるキャラクターが生き生きと動き回り、言葉絵本だけではない魅力にハマってしまう読者が急増中!
ぜんぶおんなじ「かけています」。
でも、なにかがちがうよ「かけています」。
ぜひみなさんも、情熱を「かけて」読んでみてくださいね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
コックさんの『かけています』を題材にしたお話です。
キッチンで火にかけたり、出来上がった料理に味付けとして何かをかけたり…出来上がって食べるのかと思いきやラップをかけてしまうのにクスッと笑えます。
そして配達途中で歯が欠けるなんてハプニングも(笑)
『かけています』という言葉一つでも、使うシチュエーションにおいて意味合いが違ってくる所が日本語の面白さかなと思いました。
一度は子どもたちに読み聞かせてあげたいオススメの一冊です☆
(さくら嵐♪さん 40代・せんせい)
ことばあそび絵本、こちらもおすすめ。
5月20日 「まわるお寿司やさん」て一体何がまわるの?
〇思わず笑っちゃうユーモア絵本
水曜日は『まわる おすしやさん』
サルたちは山のお祭りで、近ごろ人間に人気の「まわるお寿司屋さん」を開くことになりました。けれどもサルたちは「まわるお寿司やさん」がどんな店かを知らないので、知恵を絞って考えます。「店自体がぐるぐるまわる寿司屋」や「客席の椅子がまわる寿司屋」など思いついては作ってみますが、うまくいきません。果たしてサルたちは「まわるお寿司やさん」を開くことができるのでしょうか。
読者の声より
「まわるおすしやさん」という言葉だけを聞き、試行錯誤するおサルさんたち。確かに、知らないとそうなるよね、と、納得。それにしても、想像力がすごい。最後の展開には思わず笑ってしまいました。確かに、そっちのほうが楽しい! 裏表紙の驚くサルさんたちの表情もいいなあ。想像が広がる楽しい絵本でした。
(あんじゅじゅさん 50代・その他の方)
ユーモア絵本、こちらもおすすめ。
5月21日 わゴムをのばして部屋から外へ、どこまで行ける…?
〇初心者でも安心!定番読み聞かせ絵本
木曜日は『わゴムは どのくらい のびるかしら?』
ある日、ぼうやは、わゴムがどのくらいのびるか、ためしてみることにしました。部屋からそとへ、バスで、汽車で、飛行機で、わゴムはどんどん、どんどんのびて……。子どもの想像力をかきたてる絵本。
読者の声より
「あるひ、ぼうやは、わゴムがどのくらいのびるか、ためしてみることにしました。」冒頭のこの一文ですでにもうワクワク、ドキドキなのですが、この後なんと輪ゴムがものすごいことになります。読み聞かせにもってこいの不朽の名作です。小学校での読み聞かせボランティアに使用した際、児童たちから歓声があがり、終了後たくさんの児童たちが、感想を発表してくれました。大型絵本もあります。
(副部長林檎さん 40代・ママ 女の子10歳)
5月22日 これはうかぶ? しずむ? みんなで考えよう!
〇好奇心を刺激する科学絵本
金曜日は『うかぶかな? しずむかな?』
水の中にボールを入れたりミニカーを入れたり野菜を入れたり…。どれうかぶ?どれしずむ?どんどん実験してみよう。ラストにくすっ!目に見えない浮力が幼児に伝わる絵本。
読者の声より
2年生の読み聞かせで使用。
いろいろなものを水に入れた時に、浮かぶか沈むか予想しながらページをめくれます。
同じ物でも形をかえたりすると結果が変わるので、大人でも全問正解するのは難しい!
体積や浮力を習ってなくても楽しく盛り上がれる絵本です。
(Chisacoさん 30代・ママ 男の子7歳)
科学絵本の読み聞かせ、こちらもおすすめ。
5月23日 運動会時期の読み聞かせに…
〇5月、6月の季節や行事に合わせて読みたい絵本
土曜日は『ぼくのジィちゃん』
田舎からやってきたぼくのジィちゃん。
変なTシャツ着て、にこにこ笑ってるだけのジィちゃん。
なんだかかっこわるい。
でも、ジィちゃんには、ぼくが知らないすごい秘密があって・・・。
明日は運動会。とうさんは、走るのが早いから「PTAクラスたいこうリレー」の選手。
だけど、ぼくはクラスで一番走るのがおそい。
「ぼくは、また ビリに きまってる。いやだなぁ・・・。」
その夜家にやってきたのが、ジィちゃん。
ジィちゃんは子どもの頃走るのが早かったって言うけど、信用できない。
だって、コツを聞いたら「右足を前に出したら、次は左足を前に出す」って。
あたりまえのことを言うんだもの。
当日、ぼくはやっぱりビリだった。
がっかりしていたぼくに、追い打ちをかけるように、とうさんが仕事でリレーに出れなくなった。
相手チームのアンカーは、元陸上選手のハヤトくんのおとうさんなのだ。
急にアンカーをやってくれる人なんていないよ。
その時、ピンチヒッターとして立候補してきたのは、思いもかけない人だった!?
読み終わって出る感想はとにかく1つ。
「ジィちゃん、かっこいい!!」
年なんて関係ない、かっこいいものはかっこいい。
輝いている人は輝いているのです。
吉田尚令さんが描く、スピード感あふれる運動会シーンは最高。
ぼくの中のジィちゃん像が変わっていく瞬間を迫力たっぷりに魅せてくれます。
読後感が気持ちいい、ドラマチックな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
2年生のクラスにて読み聞かせ。
最初この話を読んだ時には自分が感動してうるうるしてしまったので、読み聞かせがうまくできるか自信がなかったのですが、とてもいい話なのでぜひ読みたく、何度も練習して臨みました。
その甲斐あって、一番の見せ場、ジィちゃんにバトンが渡ったシーンでは、笑いと歓声が上がりとっても盛り上がりました。
運動会前の読み聞かせにはもってこいだと思います!
(ねないこだれださん 40代・ママ 女の子7歳)
5月、6月の読み聞かせに、こちらもおすすめ。
5月24日 算数のひらめきで村を救った女の子のお話
〇じっくりお話の世界に誘う世界の民話・昔話絵本
読者の声より
とても美しい絵に惹かれて取り寄せた一冊です。
むらむすめのラーニが、欲張りな王様に貰う約束をしたお米は、1日目に1粒、2日目に2粒、3日目は4粒・・・。
はいはい、倍に増えていくのね、と思っていたら、だいたい24日を過ぎる頃には、王様よろしく「なんか、やばくない?」という気持ちになって、なんとも言えないドキドキ感を味わってしまいました!
遠山の金さんみたいなラストも、実にスカッとします(笑)
大人がこれだけ楽しいのだからと、小学校での読み聞かせで紹介すると、美しい絵のパノラマ展開には歓喜の声があがったり、最終ページの表では「本当にそんなことになるの?」と確かめたり、一冊で何度も楽しませてもらっています。
そして重ねて読むうちに、人はなぜ学ぶのか?という問いの、端的な答えがここにあることに気付きました。
算数を勉強することは、知恵を持っているということは、こんな風に人を幸せにすることができるんだよ、と。
絵本は奥が深いです。深すぎます。
(たまごやきさん 50代・ママ)
世界の民話・昔話、こちらもおすすめ。
絵本ナビでは、読み聞かせにおすすめの絵本のテーマや記事をさまざま用意しています。読み聞かせの絵本選びにどうぞご活用ください。
- 2023.09.29小学生の読み聞かせにおすすめの絵本100冊④ 科学絵本

いかがでしたか。
たくさんある絵本の中から、子どもたちの笑顔や、真剣なまなざしを思い浮かべながら、とっておきの一冊を見つけてみてくださいね。
選書・文:秋山 朋恵(絵本ナビ副編集長)
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