絵本では物足りなくなってきた。そんなお子さんにおすすめの幼年童話・児童書10選
幼稚園年長さん~小学校低学年の子と一緒に楽しめる幼年童話
毎日読んでいる絵本。もう少し長いお話がいい!自分で読んでみたい!幼稚園の年長さんくらいから、小学校低学年の頃になると絵本ではものたりなくなってきますよね。絵本を卒業して、文字が多めの児童書にも挑戦したいというお子さんには、幼年童話がおすすめ。絵と文字のバランスが良いので取り入れやすいですし、毎晩の読み聞かせに少しずつ読み進めて親子で一緒に楽しむのもいいですね。
パパやママも読んだことがある、ロングセラーの幼年童話
『大きい1年生と小さな2年生』は、体は大きくても臆病でひ弱な1年生のまさやと、体は小さくてもしっかり者で行動的なあきよの対照的な2人の物語で、まさやのハラハラドキドキの冒険を通しての成長や2人の友情に引き付けられます。小学校入学を控えた年長さんや低学年の子と読むのにぴったりの1冊です。
低学年の子が1人で読み始めるのにおすすめなのが『なぞなぞのすきな女の子』。なぞなぞを出すのが大好きな女の子が、森の中で自分を食べようとするオオカミと出会って…?!でも大丈夫。機転の利いた女の子と、少し間の抜けたオオカミの繰り広げるやりとりに、ドキドキしながら夢中になってしまいますよ。子どもたちが好きななぞなぞ。幼稚園の子の読みきかせにもおすすめです。
なぞなぞあそびの大好きな女の子とはらぺこのオオカミが、森でばったり出会いました。うまそうな女のこだぞと舌なめずりしたとたん、女の子になぞなぞを出されて、オオカミは大弱り。さあ、どんななぞなぞかな?なぞなぞがいっぱい出てくる楽しい幼年向童話。
やはりはずせない!のはこちら。『ももいろのきりん』は、『ぐりとぐら』シリーズの著者中川 李枝子さんの作品。絵本から広がる世界を楽しめるお子さんにぜひ読んでほしい1冊。るるこはお母さんから大きなももいろの紙をもらうと、のりとはさみとクレヨンでキリカという名前の、世界一きれいなキリンを作ります。大きな目と口をクレヨンで書き入れると、そこにはもう本物のキリンがいるようで…。そこからはじまる2人の冒険。きりんなのにももいろなことが印象的な絵はもちろん、ストーリーも目が離せません。低学年の子は1人でもどんどん読み進めていけますよ。
『ぐりとぐら』の著者コンビによる、幼年童話
『ぐりとぐら』で知られる中川 李枝子さんとやまわき ゆりこさん。2人による作品は世代を超えて子どもたちの心をグッとつかんで離しません。
『いやいやえん』は保育園。わんぱくな男の子しげると個性豊かな子どもたちが繰り広げる保育園での日常とファンタジーな世界が入り交じった独特な世界観。読んでいる本人が主人公になったような気分で読み進められるお話です。幼稚園の子の読み聞かせにも、小学生の子が初めて1人で読むことに挑戦するのにもピッタリですよ。
『たんたのたんけん』は主人公のたんたの誕生日に地図が届いたことから始まります。地図をもとに冒険を始めるまでにはいろいろと準備も必要で、いつの間にかヒョウの子どもも加わっていたりとワクワクドキドキがたくさん!!読んでいるうちに自分も仲間に加わっているようで、先を読まずにはいられません。シリーズのこちらも併せてどうぞ。
シリーズで読破したい!幼年童話
歌も人気!エルマーシリーズ
動物島に捕えられているりゅうの子を助けるため、エルマーは冒険の旅にでかけます……。広がる空想、ユーモア、リアリティー。幼年童話の最高峰の一つとして読みつがれています。
9歳の男の子エルマーは、親しくなった野良ネコから、“どうぶつ島”で野蛮な動物たちのとりこになっている、かわいそうなりゅうの子どもの話を聞いて、助けにいくことにしました。家を抜け出して船に忍び込み、“どうぶつ島”についたエルマーは、トラやサイやライオンなど獰猛な動物たちにつかまりそうになりますが、そのたびに機転を利かせて危機を切り抜け、ついにりゅうの子を助け出しました。
エルマーの冒険シリーズのはじまり『エルマーのぼうけん 』は、動物島に捕らえられてしまったリュウの子を助け出すために、冒険に出かけたエルマーのお話です。効果的に使われるエルマーの持ち物に、好奇心が湧き出し、いつのまにかエルマーを間近で応援しているような気持ちで読んでしまいます。5、6歳からの読み聞かせや、絵本を卒業して文字を読み始める低学年の子にもピッタリですよ。
おおどろぼうといえば…
おばあさんの大切なコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまいました。大魔法使いツワッケルマンや妖精も登場して、少年カスパールとゼッペルの大活躍がはじまります。
『大どろぼうホッツェンプロッツ 』は3巻シリーズの1冊で、少し長めのお話です。おばあさんの大切にしていたコーヒー挽きを、大どろぼうのホッツェンプロッツに盗まれてしまったことから、カスパールとゼッペルの2人の少年の大活躍が始まります。低学年の子の読み聞かせや、少し長いお話に挑戦したい中学年の子におススメです。一気にシリーズを読破してしまうような、読みごたえがある1冊です。
最後まで読みきりたい!ホッツェンプロッツシリーズ
一人読みを始めたい…そんなお子さんのデビュー作には、こちらはいかがでしょう。
絵本の後に読むものに迷ったら、『チュウチュウ通りのゆかいななかまたち 1番地 ゴインキョとチーズどろぼう』がいいかもしれません。チュウチュウ通りの1番地に住む、お宝チーズをたくさんもったゴインキョを泥棒に狙われてしまいます。かわいい絵と文字のバランスがとても良く、低学年の子が初めて読む幼年童話にもってこいです。チュウチュウ通りで続いていくシリーズからも目が離せません。
かわいいねずみたちが贈る、心温まるお話
ハツカネズミのすむネコイラン町にはチュウチュウ通りというすてきな通りがあります。その1番地にすむのは、お宝チーズをいっぱいもってるお金もちネズミのゴインキョ。でも、ある夜・・・。チュウチュウ通りの1番地に住むのは、お宝チーズをいっぱい持っているゴインキョ。ある日ゴインキョ宅に・・・。
あなたはどれが好き?チュウチュウ通りのゆかいななかまたち
新たな定番になった幼年童話
ある家にすむ母さんねずみと子ねずみたちは、人に気づかれないよう静かに暮らしていました。ところが末の子ねずみヤカちゃんの声の大きいこと。きっと大変なことがおこるでしょう!
『番ねずみのヤカちゃん 』はドドさんの家に住む、お母さんネズミと4匹の子ネズミのお話です。ドドさんに見つからないように静かにしなくてはならないのに、1番年下のヤカちゃんはとても声が大きくていつか捕まってしまいそうなうえに、泥棒まで侵入してきてしまいます。長いお話ですが、それを助けてくれるように絵が豊富で幼稚園の子の読み聞かせにピッタリです。
大人もこわがるギャングに、堂々と勝負を挑むちびっこウォーリー。思いもよらない方法で、ギャングたちを追い込んでいく面白さったらありません!
読みだしたらとまらない!子どもたちが、どんどん頁をめくりたくなるユーモアたっぷりのお話です。
大人も怖がる、だけどちょっぴり間抜けなギャングに立ち向かう賢い少年ウォーリーのお話『ウォーリーと 16人のギャング』は、読んでいる自分を主人公に重ねて、ハラハラドキドキしながらも痛快なストーリーで、読み始めたら手が止まりません。大きな文字で読みやすく、低学年の子が1人で読むのにちょうど良いバランスの幼年童話です。
絵本から児童書への移行期には、幼年童話を
色とりどりな絵に心惹かれ楽しんでいた絵本に、少し物足りなさを感じ始めている子。しかしまだ文字ばかりの児童書は少し難しいと感じてしまう子にピッタリなのが幼年童話です。絵本を卒業したら、絵と文字が並んでいる幼年童話を親子で一緒に楽しんだり、少しずつ1人でも読み進めていけるようになるといいですね。
併せて読みたい!親が夢中になる!絵本の記事
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