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子どもと絵本のエピソード

【子どもと絵本のエピソード】保育士がっちょに聞く!保育園で盛り上がったクリスマス絵本

現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIの認可保育園元気キッズにて勤務しています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。

がっちょ先生

がっちょのクリスマスに読みたい絵本

クリスマスに関する絵本と言えば、数えきれないほどたくさんの絵本があります。私が子どもたちと読んできた絵本の中で思い出深い絵本や面白かった絵本をご紹介していきたいと思います。

【1】赤ちゃん絵本だけど、幼児も楽しめる1冊!

見開き4ページの動く絵本

いち、にい、サンタ

さあ、みんな!サンタたいそうはじめるぞい。しかけを動かすと、サンタさんが、手を上げ下げ、お尻をふったり、からだをぶらぶらさせたり。さいごはごうかいにジャンプ! ユーモラスなサンタの動きが楽しい。あかちゃんがよろこぶしかけえほん。

『お?かお!』のなどの仕掛け絵本が代表作のひらぎみつえさんのクリスマス絵本です。

保育者の仲間や親御さんから、こんな質問を受けることが多くあります。

「赤ちゃんでも楽しめるクリスマス絵本ってありますか?」

それがこちらの絵本『いち、にい、サンタ』です。赤ちゃんはもちろんのこと、幼児でも楽しめるサンタさんが動く絵本です。この絵本は見開き4ページと一見物足りなさそうなページ数ですが、そう感じさせない面白さが詰まっています。

みんなでサンタ体操をすれば盛り上がること間違いなし!実際に5歳児クラスを受け持った時は、繰り返し楽しみました。また、子どもたちから「いち・にい・サンタ!読んで!」「サンタ体操しよう!」と何度もリクエストをもらいました。

 

「大は小を兼ねる」なんて言葉がありますが、絵本に関しては「小は大を兼ねる」と感じるほど赤ちゃん絵本は大きくなっても楽しめるものだと思っています。仕掛け絵本と言うと一般的な絵本より少しお値段が高くなったりしますが、1,000円でお釣りが来るリーズナブルな価格設定も嬉しいところ。財布にも優しいクリスマス絵本です。

ひらぎみつえさんの代表作

【2】クラスにもおひげがいっぱい?!

カバーを外すと全く別の絵本みたい!

クリスマスにはおひげがいっぱい!?ほんとのサンタさんの話

1978年に佑学社より発行された『クリスマスはサンタ・クロースのひげだらけ』を翻訳もあらたに復刊します。
クリスマスの日には、にせサンタだらけ。町中が、サンタさんにそっくりな格好をした男の人であふれます。
ドア・ボーイのサンタ、トランペット吹きのサンタ、もの売りのサンタ…。
おこった本物のサンタさんは、次々とにせサンタのひげをむしりとっていきますが…。
ちょっとおこりっぽいけれど、ほんとは優しいサンタさんのお話です。

クリスマスの絵本やサンタクロースの絵本は数多くありますが、物語絵本の中でも1番好きな絵本かもしれません。

 

幼い子どもたちはサンタクロースの存在を信じつつも疑ってみたり、時には「サンタクロースなんていない」なんて言う子もいます。そんな子に読んで欲しい絵本です。

タイトルにもあるように、本物のサンタさんの話が書いてあります。本物のサンタさんがいると言うことは、偽物のサンタもいるのです。信じていない子どもたちは、おそらく偽物のサンタクロースをたくさん見てきてしまったのだと思います。

 

これも5歳児を担当していた時のことです。そのクラスの子たちは少しませていたのか、サンタクロースの存在を疑う子が多くいました。そんな時に出会ったのがこの絵本です。そのクラスの子たちに読んだ時は真剣に絵本を楽しんでいたのですが、楽しかったのはその次の日。「先生、綿(わた)ちょうだい!」とある男の子が言ってきたので、綿を渡すと、色々なところに綿を巻き始めました。そう!偽物サンタのひげをたくさん作っていたのです。「これで本物のサンタさんもごきげんだね!」と。なぜ男の子がそんな発言をしたのか気になる方は、ぜひ読んでください。…そして、カバーを外すことも忘れずに!

 

【3】こんなサンタクロースもいるの⁉

ちょっとした仕掛けも楽しさの1つ!

わすれんぼうのサンタクロース

わすれんぼうのサンタクロース、サンタさんの衣装に着替えるのを忘れたり、子どもたちへのプレゼントを持っていくのを忘れたり、行き先を記した大事な地図を忘れたり……。相棒のトナカイ、ルドルフはいつもため息をつきながら温かくサンタさんを見守りますが……。なんてこったい、なんてこったい、サンタさん、大丈夫?

クリスマスの歌の1つに「あわてんぼうのサンタクロース」がありますよね!サンタクロースはあわてんぼうなだけではありません。こんなサンタクロースもいるんです。それが「わすれんぼうのサンタクロース」。読んで字の如く、あわてんぼうではなくわすれんぼうのサンタクロース。

 

1つ何かをすれば1つ何かわすれものをしてしまいます。「こんなサンタクロースもいるんだって」と読み始めれば子どもの心をがっしりと掴んでくれます。こちらの絵本の姉妹作として『くいしんぼうのサンタクロース』もあります。こちらも同様に、読めばさらに盛り上がることでしょう!

 

私が受け持ったクラスでもこの絵本に心を掴まれる子が多く、○○ぼうのサンタクロースを考え始める子が続出しました。あまえんぼうにおこりんぼう…。1番笑ったのは、「まぬけんぼうのサンタクロース」!ちょっと無理矢理な感じのサンタクロースが可愛かったのが思い出の1つです。子どもの発想から次回作が生まれてきそうな1冊です。

【4】1冊はもちろん!2冊でより楽しいクリスマス絵本

クリスマス会などの出し物にもぴったり!2人で読みたい絵本

サンタのいちねんトナカイのいちねん

2つのお話が真ん中でつながるユニーク絵本。クリスマスまでの一年間、サンタやトナカイは何をしているのかな?ラストはロマンチックなパノラマ画面が広がります。前から読めばサンタのお話、後ろから読めばトナカイのお話。クリスマスの日のために一年間準備をしたサンタとトナカイが、絵本の真ん中で出会います。裏表紙からは「トナカイのいちねん」がはじまるよ。

1冊で2つのお話が楽しめるオススメ絵本が『サンタのいちねん トナカイのいちねん』です。

 

1冊でも間違いなく楽しいのですが、オススメの読み方があります。それが2冊同じ絵本を用意して2人で読む方法です。ひとりは『サンタのいちねん』を、もうひとりは『トナカイのいちねん』を交互に読み進めていきます。すると、サンタとトナカイがお互いにどんな1年を過ごすのかを比較しながら楽しめます。そして最後は、出版社からの内容紹介にもあるようにお話が繋がるのです。

 

私がこれを初めて見た時には、衝撃過ぎて鳥肌が立ち、早く子どもたちの前で読んでみたいとワクワクしたものです。実際に読んでみたら、やっぱり大盛り上がり!見せ方次第では、2冊別々の絵本だと勘違いする子も出てくるほど。保育者がワクワクして読む絵本は、子どもたちにも間違いなく伝わります。ぜひ2冊用意して2人で読んでいただきたい絵本です。

保育者の方へ

今回は、数あるクリスマス絵本の中から私が子どもたちと読んできた絵本の中でも特に面白いと感じた絵本をご紹介させていただきました。保育者をしていると、面白い子どもたちのエピソードやみんなで盛り上がった絵本などがあると思います。そんな絵本がありましたらぜひ「感想&質問アンケート」にお寄せください。面白いエピソードなどはこちらでご紹介をさせていただければと思います。読み手である保育者が心の底から楽しいと思える絵本は子どもの心にも必ず届きます。読み手である私たちが楽しいと思える絵本を子どもたちに届けていきたいですね。

大河原悠哉(がっちょ)

公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIの認可保育園元気キッズにて勤務。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『【絵本専門士】がっちょの絵本ブログ』を運営。

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掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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