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小学生の読書感想画にオススメの本【高学年編】

読んだ本の感想を、絵で表現する『読書感想画』。

夏休みなどの長期休暇の宿題として出されたり、個人や学校単位で「読書感想画 中央コンクール」などのコンクールに応募している方もいるかと思います。

この記事では、小学校高学年(4~6年生)におすすめの本と、書き方のコツをご紹介します。

●小学校低学年向けの本はこちらを!

読書感想画って?

◇読書感想画とは……

本を読んだ感想や感銘を受けたイメージをもとに、自分の感動を伝えるために描いた絵のこと。

読書をもとに絵を描くことで、読書体験がより深く、より豊かなものになります。

絵画だけではなく、版画や貼り絵など、さまざまな表現手段を使うことが可能です。

◇読書感想画 書き方のコツ

まずは本をじっくり読みながら、印象に残ったシーンや頭に浮かんだイメージを、言葉や簡単な絵でメモします。

本を読み終わったら、そのメモをもとに、どんな画面にするか、構成を考えます。

メモの中からどれか一つを選んでもいいですし、メモに描いたいくつかの絵を組み合わせてもいいでしょう。

自分の思いや感動をどうすれば表現できるかを、いろんな方法を試しながら考えてみましょう。

 

また、挿絵がある絵本や児童書は、作者が描いた絵に影響を受けてイメージが固定されてしまいがちです。

自分なりの感想や感動を絵に表せるよう、大人の人が読み聞かせするのも方法の一つです。

お話を聞きながら、子どもの想像の世界がどんどん膨らんでいきます。

高学年の読書感想画におすすめの本その(1)日本文学の名作

高学年にぜひ挑戦してもらいたいのが、日本文学の名作です。

豊かな日本語をじっくりと味わいながら、その壮大な世界を堪能することで、今までの自分の経験を超える世界に出会うことができます。

文豪が書いた日本文学の名作を読んで、想像力を羽ばたかせ、空想の世界をどんどん広げていきましょう。

音楽と文学が見事に調和する名作を描こう

セロを弾くのが上手でないゴーシュの前に、夜毎あらわれる動物たちーー。赤羽末吉が、岩絵の具と不透明水彩の個性豊かな筆致で表現。

■読者の声

動物が先生だったのかも?

賢治の話はどれも好きですが、音楽(ピアノ)を習っている姪っ子にはこの絵本が喜ぶだろうと思って、寝る前に読んであげました。途中まで読んでは眠り、途中まで読んでは眠り、全部の話が完結するまで3日もかかりました。

最初聞きにきた猫にはとってもひどいことをして、かっこうには少し悪いことをして、たぬきには普通で、最後のねずみにはパンまでやっている。この順番が反対だったら意地の悪い物語になったでしょうが、悪い→優しいで正解。ゴーシュが動物たちとどうかかわるかで、ゴーシュの優しさを感じます。そしてゴーシュは動物たちに音楽を教えているようで実は動物たちから音楽を教わっていたのかもしれませんね。
最後のページで、その場にいないかっこうに謝るところでなんともいえない気持ちいい余韻が残ります。

(doruさん 40代 その他の方 兵庫県 姪10歳)

瑞々しく郷土色豊かな名作を描いてみよう

ふしぎな転校生をめぐる子供たちの心の動きを、瑞々しく描いた不朽の名作。その煌めく空気感を、油彩画で丁寧に再現した愛蔵版。

■読者の声

『風の又三郎』をとても爽やかに読みました
誰もが知っている『風の又三郎』ですが、文字だけで読もうとすると言葉づかいと用語の壁が意外と厚くて、イメージとしてはとらえきれずにいた作品でした。
今回、田原田鶴子さんの絵をもって、とても爽やかな、本当に風のようなお話だと感じました。
教室が一つで全学年を収容している山の分校に転校してきた風のような少年。
地元の言い伝えで「風の又三郎」と言われた少年が、田原さんの絵でとてものびのびと描かれ、短期間の少年たちの交流と心のふれあいがよく理解できました。
私自身が三か月だけで小学校を転校した経験がありますが、短いだけにとてもきらめきのある生活でした。
転校生は異星人であり、別世界の人間なのです。
そんな三郎を自然界が包みます。
地元の少年たちも自然児です。
本当に短期間の台風のような交流が、爽やかで明るい風景の中で展開されます。
『風の又三郎』をとてもわかりやすくしたこの絵本。
今までレビューがないのが不思議な一冊でした。
(ヒラP21さん 50代 パパ 千葉県)

銀河系宇宙のかなたを旅しているような気持ちになる名作

ジョバンニとカムパネルラをのせた小さな汽車は、夢のように天の川や野原をかけ抜けていきます!

ジョバンニとカムパネルラの2人の少年は、銀河鉄道にのって四次元へのふしぎな旅に出ます。美しい音楽を聞きながら、まるで銀河系宇宙のかなたを旅しているような気持ちになる『銀河鉄道の夜』をはじめ、『オツベルと象』『雁の童子』『なめとこ山のくま』『北守将軍と三人兄弟の医者』『水仙月の四日』ほか、代表的な詩『雨ニモマケズ』の全文を収録。

■読者の声

宮沢賢治作品!!
1冊に数話の宮沢賢治作品が書かれた童話集です。
表題の「銀河鉄道の夜」は、我が家は別の本を絵本で持っていますが、原文なのですが、なかなか独特のストーリーですね。
「雨ニモマケズ」は、大人になってからの方がなぜか心にきました。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)

一度は聞いたことがあるストーリーなので描きやすい!

地獄へ落とされた大泥棒カンダタに、そこをぬけ出す最初で最後の機会が訪れますが?。芥川龍之介の名作短編を絵本化しました。

■読者の声

みんなが知ってる話だからこそ
5年生の読み聞かせで使いました。
読み聞かせのリストで数か月前に「杜子春」をした記録がありました。
「同じ作家の作品です。」と初めに紹介しました。
この作品は有名なのでタイトルを見せると「あ~!これね!」みたいな反応でした。
でもあらすじだけは知っているだろうけど、本を読んだことはないかもしれない。子供用に編集したものもありますから、原文を知ってもらうというのは大切だと思ったのです。

この絵本は原文で書かれています。そして遠山さんの描く地獄がものすごく怖い。この絵は小さい子にはショッキングかもしれないですね。
高学年向きの作品かなと思いました。


芥川龍之介は好きな作家のひとりです。文章がとても美しいと思います。教訓のようなものはあってもそれが宗教臭くなく、押しつけがましくないところも好きなところです。
読み聞かせにもいろいろ使いたいのですが、時間に制限があるので読み聞かせに使う作品は決まってしまいますね。
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読み聞かせに使った学年:5年生
子供の反応:★★★★☆
所要時間:~10分
(きよぴこさん 30代・ママ 男の子11歳、男の子9歳)

人間の欲と情を描き、幸せとは何かを問う名作

日本の古典に題材をとった「鼻」「羅生門」「芋粥」をはじめ、「魔術」「トロッコ」など、さまざまな人の心をするどく描き、独特な世界をくりひろげた芥川の短篇を収める。

■読者の声

不思議な物語
娘が図書館で借りてきたので、数十年ぶりに読んでみました。
大人になって読むと、こんなにも面白かったのかと止まらなくなりました。
子どもの頃はかなり怖かったと記憶しています。

他の出版社では、表紙が手に取りやすいように、子ども受けのする絵に変っていますが、岩波書店のものは世界観をこわさない表紙は挿絵です。

最後に「杜子春」についての解説が載っています。
これはとても興味深くて、芥川の児童文学への思いが分かりました。
(おるがんさん 40代・ママ )

高学年の読書感想画におすすめの本その(2)世界の名作

高学年のお子さんには、世界の名作もおすすめです。

ここで紹介するのはどれも、きっと一度は聞いたことがある有名なお話。

場面を思い浮かべながら、描きたい絵をイメージしてみましょう。

知っているお話も、改めてじっくりと読んでみることで、新しい発見があるはずです。

ぜひ、好みの作品を手に取ってみてくださいね。

世界一有名な、一人ぼっちの冒険物語

こども世界名作童話(12) ロビンソン漂流記

遠い遠い無人島にながされた、ロビンソン=クルーソー。三十年にわたるひとりぼっちの生活をつづった、冒険物語の名作。

■読者の声

ドキドキ!
絵本だけではなく、そろそろ本も読んでほしいと思って選びました。
無人島で、ものを作るというアイドルグループのテレビが大好きなので、
絶対に興味を持つと思ったら、案の定でした。
字も低学年にぴったりの大きさです。
うちでは、結局 読み聞かせになってしまいましたが、刺激的な内容に、ドキドキしながらも、続きをせがまれてあっという間に読んでしまいました。
そのうち、もう少し詳しい本を自分で読んでくれたらいいなと思っています。
(グラッツさん 40代・ママ 男の子7歳)

魅力的なキャラクターたちが織り成す、わくわくするストーリー!

完訳 オズの魔法使い

不朽の名作シリーズが、完訳版でよみがえる!
未邦訳作品『オズの小さな物語』を加えた全15巻で登場!!

1900年にアメリカで出版された『オズの魔法使い』は、出版されるやいなや、子どもたちの心を
魅了し、空前のベストセラーとなった作品です。その後、作者である児童文学作家のライマン・
フランク・ボームは、“オズの国”を舞台にした続編を、約20年かけて次々と発表していきます。
ボームに生み出された、《オズ・シリーズ》は14作となり、シリーズ誕生から100年以上が経つ
現在でも、世界中で愛読され続ける不朽の名作となりました。

今回は、シリーズ1巻目にあたる『オズの魔法使い』だけでなく、2~14巻までの続編と、日本で
初めて出版されることになる『オズの小さな物語』(Little WIZARD Stories of Oz)を合わせた
全15巻の《オズの魔法使いシリーズ》として、完訳版で刊行いたします。

第1巻の翻訳は、大人気作品“ランプの精 リトル・ジーニー”シリーズを手掛ける宮坂宏美氏が
担当。ユーモアあふれる親しみやすい文章で、新たなオズの物語が生まれました。
装画・挿絵は“ハリスおばさんシリーズ”などでもおなじみのサカイノビー氏。キュートなイラ
ストで彩られた《オズの魔法使いシリーズ》を、どうぞお楽しみください。

■読者の声

読書感想文用
小4の息子の読書感想文用にと勧めてみたら、見事にハマりました。
感想文書いた後も何度もお気に入りのシーンを読み返していました。息子はブリキのきこりがお気に入り。

私も、感想文の手伝いをするために読んだんですけど、こんなにワクワクするストーリーでしたっけ?だいぶ忘れてるな?。こちらは完訳ということなので、私が知っている話は色々と端折っていたのかも。
一冊だけで綺麗に完結するので、どうやって続編にもっていくのか全く分からず、親子で「早く続き読みたい!!」状態になっています。
(lunaさん 30代・ママ 男の子10歳)

「自分とは何か」を問いかける名作

みなしごになったメリーは、インドから遠いイギリスにいるおじさんにひきとられました。そこでメリーは、かぎのかかったままの秘密の花園をみつけ、せわをして美しい花園によみがえらせました。それはまた、気むずかしいおじさんや、おこりんぼうのコリンの心をもかえる、幸せの花園ともなったのです。

■読者の声

いいですね。
「秘密の花園」、名作の1つですね。
「秘密の花園」の児童書は他にもいくつか出ていますが、こちらポプラポケット文庫さんのは小学校中学年くらいのお子さん向けに感じました。
文庫本なので、収納面にも親目線でありがたくも感じました(笑)。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

高学年の読書感想画におすすめの本その(3)主人公の成長を感じられるお話

高学年のお子さんにぜひ感じてほしいのは、人は誰でも成長できるということ。

ここでは、物語を通して主人公が成長していく本をご紹介します。

苦しい環境の中でもがきながら少しずつ成長していく主人公の姿に自分を重ね、心が動かされるのではないかと思います。

そんな心の動きを絵として表現できれば、それがきっと子ども自身の成長につながるのではないでしょうか。

ふしぎな少年と竜との友情を描く廣介童話

ふしぎな少年の勇気と友情が、人々に恐れられていた竜の心をなごませます。気品ある絵が、愛と善意の世界の奥ゆきを深めています。

■読者の声

こどもたちに伝えたい心
浜田廣介さんの廣介童話にあります。
絵本だと、とても親しみやすいので小さいこでも読めるのではないでしょうか?

龍は怖いものだ・・『○○すると龍がくるよ』と脅かすことにばかり使われている龍・・

おばけやら鬼やらいろんな怖いものをたとえにしてしまうけど本当に怖いものなんだろうか??
見た目で決め付けてはいけない・・
人の話で決め付けてはいけないんだ。
今の子どもたちにも伝えていきたいメッセージの内容だと思います。

はじめて優しい言葉をかけられた龍のうれしさが伝わって涙も出てきました。
自分を受け止めてくれる・・って本当に嬉しいことなんですね。

お母さんがゆっくり読み聞かせするのにお勧めだと思います。
(とむままさん 40代 ママ 三重県 男の子13歳、女の子11歳)

手つかずの山の中で、命を感じながら成長していく少年の物語

長く学校を休んでいた静一は、山奥の父の故郷で祖父と二人で暮らすことになりました。
山で暮らすうち、静一の心には再び命の輝きがよみがえります。

★1991年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書<小学校高学年の部>
★全国学校図書館協議会第26回選定「よい絵本」

■読者の声

めぐる山の命と受け継がれる人の命。
「したたるほどの緑におぼれそうだった。」
こんな書き出しで始まります。
最初から最後まで どのページにも
緑の絵の具がたくさん使われているのが印象的です。
お話の舞台は ほとんど手つかずの山の中。
ここに降りそそぐ光は
みんな木々の葉に反射して落ちてきていることを
意識させられる感じでした。

そしておじいさんの
「山の中のものにはむだがない」という食物連鎖を教える言葉は
読み終える頃になると
「人の命についても無駄なものはないのだ」という
立松さんからのメッセージが込められているようにも感じました。
今は 息子と孫の区別もつかないおじいちゃんですが
息子や孫へとしっかり命をつなぎ
イタチでする漁のやり方だって
夏が終わる頃にはきっと 
静一へとしっかり受け継がれていると想像させられるラストでした。
(西の魔女さん 30代 ママ 福岡県 女の子15歳、男の子11歳)

環境問題にも切り込んだ、「海の不思議」と希望の物語

 オーストラリアの人里離れた入江で母親のドラと暮らす少年エイベル。自然のめぐみだけが頼りのきびしい生活ながら、海の大好きな親子はみちたりた日々をおくっていた。入江にすむ巨大な青い魚ブルーバックと出会ってから、エイベルの日々はいっそう輝きを増す。
 やがてエイベルは都会の学校へ進学、故郷の海とブルーバックのすがたをいつも心にいだきながら、海洋生物学者となる。一方、母ドラがひとりで守る入江には、さまざまな災厄がふりかかる。暗礁を根こそぎにする漁師の出現。リゾート化計画。タンカーの座礁。やがてドラは海を救うために大きな決断をし、その志は息子のエイベルにひきつがれていく。
 オーストラリアの自然をこよなく愛する作者が、子どもから大人まですべての年齢層の読者に贈る、「海の不思議」と希望の物語。

■読者の声

青い魚と親子
2008年度読書作文コンクール小学校高学年課題図書。
オーストラリアの静かな入り江に暮らすエイベルと母のドラの海での生活。
エイベルは、海に詳しい母に教えてもらいながら海中を知り、
大きな青い魚をブルーバックと名づけ、親しみを覚えるのです。
海に魅了された少年の心の動きや行動。
それにも増して、力強い母の精神力と行動力。
環境問題も織り込みながら、ブルーバックと少年の交流が描かれます。
そこには、母への愛情もしっかりと描かれ、嬉しくなってしまいました。
小学校高学年なら、きっとエイベルに共感できると思います。
読後感は立松和平さんの『海のいのち』に似ていました。
エイベルの成長をかみしめながら読んでほしいです。
(レイラさん 40代・ママ 男の子14歳、男の子12歳)

高学年のの読書感想画におすすめの本その(4)戦争と平和について考える本

少し難しいかもしれませんが、戦争と平和について考えるお話も、高学年のお子さんにチャレンジしてほしいと思います。

読書感想画を描くために物語をじっくりと堪能することで、戦争の悲惨さや平和の大切さを改めて感じることができるでしょう。

戦争の悲惨さと命の尊さを感じる物語

ポプラ文庫 おかあさんの木

戦争のために七人の息子が次々と兵隊にとられ、そのたびにキリの木を植えて、無事を祈るおかあさん。他に「火のなかの声」など8編を収録。

■読者の声

二度と起こさぬように、知ろう!!
1冊に8話のお話が書かれている文庫本です。
小学校高学年の読書にぴったりに思いました。
低学年中学年なら親が読み聞かせてあげるのにもよさそうですね。
未来を担う子供達に、戦争の悲惨さと命の尊さを知ってほしい!!
やっぱり戦争ものの本を読むことは大切に感じています。
「おかあさんの木」、私も子供の頃に読みました。
親となって今は、同じ母という立場として、子供の頃とはまた別の感情で胸が痛くなります。。。
(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

戦争中の動物園で本当にあった物語

ぞうれっしゃがやってきた

戦争中,次つぎと殺された動物園の動物たち。戦後,ぞうがいた名古屋の東山動物園……。合唱組曲やアニメ映画で話題の原作絵本です。

■読者の声

戦争を知らない私たちへのメッセージ

戦争中の動物園ではこんなにも悲しい物語があったのかと胸の詰まる絵本です。

でも、戦後生き残った象に一目会いたいという夢をかなえることができたとき、生きる希望もわいてきたのだろうなと思います。

悲しい出来事ですが、語り継ぎ、平和の尊さを感じられる子どもたちに育ってほしいと願います。

長いお話、奥の深いお話ですので、小学生くらいからがお勧めだと思います。親子で一緒に読みたい語り合いたい絵本です。

(ハッピーカオリンママさん 30代 ママ 鹿児島県 男の子7歳、女の子6歳、女の子3歳)

人間の生き方を学び、優しさを学ぶ一冊

おじいさんのランプ

牛をつないだ椿の木/うた時計/最後の胡弓ひき/おじいさんのランプ 〈解説〉新美南吉記念館学芸員 遠山光嗣・田舎道の文学に託したもの

■読者の声

新美南吉さんの童話を読んで優しい気持ちになれます
牛をつないだ 椿の木
うた時計
最後の鼓弓ひき
おじいさんのランプ
四つのおはなしです

一つめは 人の良い人力車引きの海蔵さんが みんながのどを潤すためにお金を貯めて井戸を掘った話   ところが 日露戦争で 海蔵さんは帰らぬ人となりました

最後の鼓弓ひきは涙の出るような話です。
木之助さんの鼓弓への愛情 熱心に鼓弓を学び人々に美しい音色を届けていたこと。
年取っても最後まで 鼓弓を愛したこと  でも ラストがかわいそうでこんなに鼓弓を愛していたのに  古物屋に 30銭でうってしまうのです

はたと気がついて取り戻そうとしたら・・・60銭と言われてかわいそうに思えました

おじいさんのランプはランプが大好きな 巳之助さんが文明開化でランプから電気にかわりランプをいっぱい つるして 喜んでいる姿に共感しました
時代は 明治時代のお話ですが なんだか 人間の生き方を学び 人は 現代に生きていても 誠実に生きていくことが大事だと思えるのです
新美南吉さんから 学びます!
是非皆さんも読んでみてください!
(にぎりすしさん 60代・その他の方 )

高学年の読書感想画におすすめの本その(5)なつかしい絵本を選んでもOK!

高学年だからと言って、必ずしもボリュームのある児童書を読まなければならない、というわけではありません。

絵本を選んでも、もちろんOKなのです。

ぜひ、幼いころ読んだ絵本を手に取って、そのころの自分や家族を思い出しながら、もう一度空想の世界へと羽ばたいてみませんか。

読書感想画にぴったりの、なつかしい名作絵本をご紹介します。

改めて読んでみると素晴らしい発見がきっとある!

スイミー 小さなかしこいさかなのはなし

広い海の中、楽しく暮らす小さな赤い魚の兄弟たちに混ざって、一匹だけ真っ黒な魚がいた。それが「スイミー」。

ところがある日、お腹を空かせた大きなマグロがやってきて、魚たちを一匹残らず飲み込んでしまった! 逃げられたのはスイミーひとりだけ。大きな悲しみの中、彼は暗い海の底を泳ぎ続けます。それはとても不安で寂しくて……。

けれどスイミーは、泳ぎながら出会うのです。たくさんの素晴らしい海に。見たことのない景色や知らない珍しい生きものたちに。その中でいつしかスイミーは強く賢くなっていき、ある日出会った岩かげに隠れる赤い魚たちに言います。

「いつまでも、そこにじっとしているわけにはいかないよ。
 なんとか考えなくちゃ。」

絵本作家レオ・レオニの代表作の一つとして世界中で愛されるこの絵本。印象に残るのは、何といっても小さな魚が集まって一匹の大きな魚として泳ぐシーン。自分は目となり、みんなを引っ張るスイミーの成長した姿。

ですが読み直してみて驚くのは、その壮大で独創的な数々の海のシーン。様々な手法を使って表現される生きものたちの魅力的なこと! その迫力! きっと子どもたちは、小さなスイミーと同じようにそれらを心に焼き付け、未知なる新しい世界へ向かう時に勇気をもらうのかもしれませんね。年齢を重ねるたびに繰り返し手に取ってほしい一冊です。

■読者の声

スイミーに教科書で出会ったすべての方へ
 小学校の教科書で誰もが出会う・・・といっても過言でないほど
有名なスイミー。私ももちろんスイミーに出会い、再会したのは
30年近く経ってから。母が私の息子にと買ってくれた絵本の中の
一冊ででした。
 「あ、スイミーだ。なつかしー!!昔やったよね」といいながら
ぱらぱらめくってびっくり。
あれ?スイミーってこんなに長い話?思ったより絵が多い?
私が覚えているのはスイミーの仲間が食べられちゃうところと
力をあわせて大きな魚に立ち向かうところ、「ぼくが、めになろう」
のくだり。
教訓があちこちにちりばめられているようで実はそんなに
好きでもなかった。
 でも今手にしたこの絵本は、そんなくだりは最初と最後の数ページ
でしかなく、後の大部分は幻想的な絵と叙情的な文に彩られた
綺麗で怖くてわくわくするような海を一人で旅する
スイミーの冒険譚!!
一枚の絵にひとつのフレーズ、とてもとても贅沢な絵本ならでは
の表現に思わず見入って、まさに目からうろこ状態でした。

 今まではスイミーを勉強で「やった」だけ。
30年近くたってやっとスイミーを「よむ」ことができた。
そんな気がしました。
こんなに素晴らしいスイミーに再会することができたきっかけを
作ってくれた母や息子に感謝!!
そして教科書でしか出会ったことのない方たちすべてに
声を大にしていいたいです!!
「早くスイミーと絵本で再会して!!
素晴らしい発見がありますよ!!!」と。
(いちりんのはなさん 30代・ママ 男の子3歳、女の子1歳)

200万部突破の名作絵本、読了後の感想を味わって

100万回生きたねこ

そのねこは、100万回も死んで、100万回も生きたのです。ある時は船のりのねこ、ある時はサーカスの手品つかいのねこ、どろぼうやおばあさん、小さな女の子のねこにもなりました。彼らはみんなねこを可愛がり、ねこが死ぬと泣きます。でも、ねこは1回も泣きませんでした。

ねこは飼い主なんか嫌いだし、死ぬのなんて平気。自分のことが大好きだから、誰のねこでもない、のらねこになったのを喜んだのです。

何度も生き死にを繰り返したという驚きの話にふさわしく、堂々とした立ち居振る舞いと、立派なひげ。そして美しい緑色の目が強く印象に残る彼の風貌。ただの一度も悲しんだことのなかったその人生、でも決して悔いている様にも見えません。

ところがそんなねこの生き方を大きく変貌させる出来事が起こるのです。それは白く美しいねことの出会いで……。

絵本の中で何度も語られる「100万回生きた」ねこのそれぞれの人生。どれも物語があり、簡単に通り過ぎることが出来ないくらい想像が膨らんでいきます。それでも最後の物語が全く違うのは、彼が知らなかった感情を知ってしまうから。大きな真実に気づいてしまうから。それは一体、幸せなことだったのでしょうか。

その全く穏やかで豊かになったねこの表情を、読者は自由に読み解きながら、好きなように解釈していく、そんな楽しみがこの絵本にはあります。読み終わった時に何を思うのか。その時浮かんできた「自分の言葉」、大切に残していってくださいね。

■読者の声

画力と 淡々とした文調の ハーモニー

 息子が10歳最後の日に再び開いて読んでいました。
 
 最近書店で、懐かしく手に取ってみたら、帯に柳田邦夫先生の“色即是空の世界だ、…般若心経の絵本なのだ。“というコメントに目が行き、帰って来て本箱から出して読んでいたら、息子に奪われました。

 100万回生きても、いずれの飼い主にも心を開かず、飼い猫の立場を疎ましく思い、生きた世界、飼い主そして自分の命を愛せなかったねこ。

 野良猫(だれのものでもない“自分のねこ”)になって、愛するものに出会い、命の消えることはじめて恐れた猫は…。

 「愛に出会えてヨカッタね。奥さんとこれからずっと一緒かな?」という、息子のコメント。

 実に深いい~絵本です。

 100万回も生きた猫らしく、かわいげのないキャラクターの表情が変化して行くのをみるにつけ、画力と淡々とした文調のハーモニーに、何度読んでも感動させられます。

 大人だけではなく、思春期前あたりから勧めてみるのも良いかもしれません。

(アダム&デヴさん 50代 ママ 青森県 男の子11歳)

痛快な関西弁の語り口が、たまらなくおもしろい!

じごくのそうべえ

「とざい とうざい。かるわざしの そうべえ。
いっせいいちだいの かるわざでござあい。」
扇を手にもって軽業師そうべえが「そうれ。ぺペン ペンペン ペーン」と綱渡りを披露していたそのとき、「おっとっとっとっと。あーーーーっ。」落ちて死んでしまったからさあたいへん。
気がつくとどうやらそこは地獄への道。そうべえは衣をはぎとられ、さんずの川をわたり、鏡の前でえんま大王に地獄行きを命じられます。しかし途中で出会った山伏ふっかい、歯ぬき師しかい、医者ちくあんと、4人そろって地獄のなかを大暴れ。糞尿地獄も、熱湯釜ゆでも、針の山も、それぞれの特技をいかして平気のへっちゃらです。人呑鬼(じんどんき。人を食べてしまう鬼)の腹のなかで4人がいっせいにいたずらをする絵は最高!

関西弁と勢いのある絵にのせられ、子どもたちに熱弁ふるって読み聞かせると、息切れしそうなスケール感が味わえます。「もう一回読んで!」といわれると「ちょっと待って・・・」と息を整える間が必要なほど(笑)。
上方落語の「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」を題材にした落語絵本。元の落語が大作だというのもうなずけます。でも決して難しくはありません。一気に読めます。そして子どもも大人も抱腹絶倒。圧倒的存在感を誇るロングセラーです。

■読者の声

さすがの名作

なんで今まで読んでこなかったんだろう・・と思わせてくれるほどの面白さでした。

タイトルだけはよく知っていましたが、迫力ある表紙の絵に、なんとなく尻込みしていましたが、とんだ食わず嫌いだったと後悔しきり。

原案は上方落語「地獄八景」、桂米朝さんとありますから、面白くないはずがありません。
語り口も軽快で、読んでる私も、聞いてる息子も、楽しくなる1冊でした。

挿絵は迫力があって、色彩も鮮やかですが、味わいがあって、和を感じられる絵本です。

お話は、鬼のお腹の中で暴れるところが特に面白かったです。
落語らしく、最後のオチも良かった。
息子も気に入ったようで、他の続編も是非読みたいと思いました。

(MYHOUSEさん 40代 ママ 富山県)

人間関係が複雑になる高学年にこそ、感じることが多い絵本

にじいろのさかな

内容紹介

ぼくはこんなにきれいなのに、どうしてだれにもすきになってもらえないんだ?
にじいろにかがやくうろこをもった、世界でいちばん美しいさかなは、ひとりぼっちでさみしいさかなだった。ある日、にじいろのさかなは、なやみをひとでにうちあけた。

■読者の声

人間関係のバイブル?!

読み終えて、実に奥の深い話だと思いました。

羨望の的ととして傲慢な気持ちで、ただそこに“いる(存在する)”
のと、多少、自分は何かを提供しなければいけないけれど、かけがいの
ない仲間をえて、人に喜んでもらえることの喜びを知るのとどちらがいい?

そういうことを、キラキラ光る鱗を通して、読者に問われている本だと
思いました。しかも、絵が可愛らしいのに、訳者の谷川俊太郎さんの
ストレートな文が、余計胸に残ります。

今まで魚の話で外国の絵本というと、『スイミー』が一番に思いつきましたが、
これからは、『にじいろのさかな』もすぐに頭に浮かぶことでしょう。

実は、特集でレビューを募集と知って、今まで、題名や「きれいな本」と
聞いたことはあったけれど手に取ったことはなかったので、恥ずかしながら本屋で
立ち読みをしました。シリーズの最初のこの『にじいろのさかな』を読んだ後、
とても興味が湧き、次々と横に並んでいるシリーズを読みました。


どれも、場所は海の中で主人公は魚だけれど、人間関係や人生の大切な
ことを教えてくれる“よきバイブル”でした。

絵本としては幼稚園児くらいからがちょうどよさそうですが、十分に
大人にも良本だなと思います。息子に全シリーズ揃えたいくらいです。
是非、一読してください! お薦めです。

(汐見台3丁目さん 40代 ママ 神奈川県 男の子5歳)

高学年のの読書感想画におすすめの本その(6)「読書感想画中央コンクール」の指定図書

「読書の感動を絵画表現することにより、児童・生徒の読書力、表現力を養い、読書の活動を振興すること」を目的に、全国38都道府県「読書感想画中央コンクール」が実施されてます。

2019年に実施された第31回の中央コンクールには、日本全国から5,832校が参加し、665,068点の作品が集まりました。

「読書感想画中央コンクール」では、毎回指定図書を選定しています。

それらはどれも、読書感想画を描くのにおすすめの本ばかり。

ぜひ、こちらも参考にしてみてくださいね。

戦争について、平和について考えることができる一冊

夏に降る雪

佐世保に引っ越してきた小6の大河は、不本意だが防空壕「無窮洞」についての市民劇に参加することに…。実在する戦争遺産をテーマにした、現代を生き抜く子どもたちの成長物語!

月での生活を科学的な知見から描くユニークな絵本

月でたんじょうパーティーをひらいたら

月でたんじょうパーティーをひらいたら、どんなに素敵だろう!

友だちと一緒にロケットに乗って出かければ、3日で月に到着。その間、ロケットの中ではふわふわ浮いて遊んじゃおう。月で野球をしたら、ボールは6倍遠くまで飛んでいく。月の1日は地球の30日分もあるから、ながーいたんじょうびを過ごせるよ。

 

もしも、月で過ごしたらどんな風になるのか、科学的な知見から描いたユニークな絵本。四角い枠の中には解説コラム、巻末には用語集がついています。

■読者の声

ギャグかと思ったら
図書館の新刊コーナーで見つけました。
タイトルと可愛らしいイラストから、ギャグっぽいお話なのかと思ったら、きちんと月や宇宙のことが細かく説明されている科学絵本でした。
ページごとにコラムがあったりして、情報量がたくさんです。
月や宇宙や重力のこと、楽しく勉強できそうですね。
もっと月や宇宙のことが知りたくなったら、こんな本を読むといいよという参考文献まで載っているので、もっと詳しく知るきっかけにもなりそうです。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳)

自由について、正義について問いかける!笑って泣ける名作

貸出禁止の本をすくえ!

ある日、わたしの大好きな本が図書室から消えたのが、このお話のはじまりだった――小学4年生のエイミー・アン・オリンジャーは、放課後に図書室でゆっくり本を読んですごすのが唯一の楽しみ。でもある日、お気に入りの本、『クローディアの秘密』が、図書室の棚から消えていた。この本が、「子どもにふさわしくない本」として、貸出禁止なったのだ。でも、ある本が子どもに「ふさわしい」「ふさわしくない」って、どういうこと? いったい誰が、どうやって決めるの?
――内気で、いつでもいいたいことをいえずにいたエイミー・アンだったが、貸出禁止騒動をきっかけに、友だちの助けを借りながら行動をおこしはじめる。やがて、その行動が大きな問題となってしまい……。

太陽と地球の天気とのつながりにせまる!新しい研究の物語

描いた絵をコンクールに応募してみませんか

描いた読書感想画を、「読書感想画中央コンクール」に応募してみませんか。

小学校1年生から高校3年生まで、どなたでも応募することができます。

指定図書だけではなく、日本で出版された本であればどの本でもOKです。

 

*作品はコンクールに直接提出するのではなく、必ず在籍校に提出することになっています。ご注意ください。

*詳しい応募要項は、下記サイトをご覧ください。

◆締め切り

お住まいの都道府県によって締め切りが異なります。

詳しくは下記サイトをご確認ください。

≫「第32回読書感想画中央コンクール」の締切について

読書感想画で、自分の考えや想いを表現しよう

本は、もちろん読むだけでもとても楽しいものですが、読書感想画を描くことで、物語をより深く堪能することができます。

様々な手段を用いて絵で表現する力が育っている高学年のお子さんにとって、読書感想画は自分の考えや想いを表現する絶好の機会です。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

編集協力・執筆:洪愛舜(ほんえすん/ライター・編集者・絵本作家)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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