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絵本トレンドライターN田N昌の “大人だってもっと絵本読みたいの!”

親子で「銭湯」体験!寒い季節に読みたくなる“銭湯絵本”

銭湯は江戸時代にはじまり、日本各地域に受け継がれる日本の文化でございます。昔は近所のコミュニティの場としても機能しており、昭和の時代にはかなり多くの銭湯が日本全国にございました。しかし、利用客の減少や建物の老朽化などによって廃業が進み、今では全盛期の4分の1ほどになっているとか。お風呂が恋しい季節も残りわずかですが、たまには親子で日本の文化「銭湯」を体験されてみてはいかがでしょうか?

ということで、今回は寒い季節に読みたくなる“銭湯絵本”特集でございます。

“銭湯絵本”で大人も子どももポカポカ温まろう!

お風呂場でパンダの驚愕の事実が発覚

パンダ銭湯

あなたは、パンダ専用の銭湯があるのを知っていますか。
実は...あるのです。

え~っ、まさか、そうだったのか...。
あなたの知らないパンダの世界がここにあります。

ポップな色の魔術師
tupera tuperaが描くパンダ!!

まず、銭湯絵本といえばこちら。

今、10周年感謝キャンペーン実施中の『パンダ銭湯』(絵本館)でございます。ご存知の方も多いと存じます、人気絵本ユニットtupera tuperaさまの代表作でございます。パパママも楽しめるユーモア絵本でございます。舞台は、パンダ以外の入店を固くお断りしている「パンダ湯」。親子のパンダが銭湯にやってきて、お風呂に入って帰っていくというシンプルなストーリーでございます。銭湯自体は人間が利用する銭湯と変わりはございません。ただ、利用するのがパンダなのでございます。そこがこの絵本の面白いところでございます。

このお風呂場でパンダの驚愕の事実が発覚するのでございます。パンダの全裸シーンにお子様はビックリ仰天! パパママは大爆笑なのでございます。銭湯で一体何が起こったのかは、是非、ご自身の目でお確かめくださいませ。

行けばそこは別天地

おふろやさん

銭湯を知らない人でもこの絵本を見たら、必ず行ってみたくなること請け合います。行けばそこは別天地。大人は肩まで湯につかり、子どもはたっぷり遊べます。まずは絵本をご覧ください。

日本の伝統文化でもある銭湯。昭和の世界と今とのギャップを描いたテレビドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)が今話題ですが、昭和の時代の銭湯が描かれている絵本がこちら。

人気絵本作家の西村繁男さまの『おふろやさん』(福音館書店)でございます。

西村さまといえば、懐かしの夜行列車と当時(昭和)の人々の旅の営みをじっくり細かく描き込まれた文字のない絵本『やこうれっしゃ』(福音館書店)が有名でございます。こちらの『おふろやさん』さんも、昭和の銭湯での人々の営みを楽しめる文字のない絵本でございます。1983年、昭和の出版でございます。祖父祖母さまがいらっしゃれば、親子3代で楽しめる絵本でございます。この絵本でモチベーションを高めて、親子3代での銭湯体験も楽しいのではないかと存じます。

お家のお風呂だって、大きなお風呂に入りたい!

おふろさん

いつもはけんちゃんをあったかく気持ちよくしてくれているおふろさん。毎日気持ちよさそうにしているけんちゃんを見ているうちに、おふろさんもお風呂に入ってみたくなり、大きな銭湯をめざします。坂を上っておふろさんが到着したころには、銭湯ののれんは片付けられるところでした。お風呂に入りに来たことを伝えるとやさしい銭湯のおじさんはおふろさんを銭湯に案内してくれました。初めて入るお風呂の気持ちよさににっこりするおふろさん。寒い季節に読みたくなるぽかぽかお風呂絵本です。2022年「第23回ピンポイント絵本コンペ」優秀賞を本作(受賞時『まよなかのおふろさん』)で受賞。

最近の銭湯絵本はというと、2021年に『おにのおふろや』(鈴木出版)、2023年1月に『ねこのおふろや』(アリス館)などが出版されております。そして、去年10月に出版されたのが『おふろさん』(講談社)でございます。

こちら、なんと!  銭湯にやってきたのは、パンダでもなく、鬼でも猫でもなく、お風呂でございます。家のお風呂が銭湯に入りに行くというお話でございます。もちろん設定だけではございません、心がポカポカするお話でございます。

韓国発! ペク・ヒナワールドを堪能する銭湯絵本!

天女銭湯

少女・ドッチのすむ町には、ふるーい銭湯があります。ともだちはみんな、新しいスパランドに行くけれど、ドッチは、大好きな水風呂と、あかすりのあとに買ってもらえるヤクルトをたのしみに、きょうも長寿湯にかよいます。いぬかきしたり、水泳選手の真似をしたり、水風呂で遊んでいると...「なんや、このばあちゃん どっからでてきたん!」 はごろもをなくしたという、天女があらわれた!

そして最後にご紹介するのは、韓国の銭湯絵本『天女銭湯』(ブロンズ新社)でございます。作者は、韓国の人気絵本作家ペク・ヒナさまでございます。児童文学界のノーベル賞と呼ばれる“アストリッド・リンドグレーン記念児童文学賞”を受賞、日本でも大人気の絵本作家さまでございます。

自称「いたずら人形作家」としても有名。ご自身でスカルピー粘土を焼いて着色、何体もの人形や人形の顔を作り、さらに、登場する小道具(ミニチュアサイズの家具など)も制作。さらに背景の銭湯の写真なども自らが撮影されております。まだ、読んだことのないという方は、是非ペク・ヒナワールドをご体験いただければと存じます。

残り少ない冬、“銭湯絵本”でポカポカ温まって頂ければと存じます。

N田N昌

絵本トレンドライター・放送作家・絵本専門士
絵本の最新情報を発信&大人絵本文化、絵本プレゼント文化の普及活動に日々努めております。  

@NtaNmasa

 

(画像は、イラストレーター・作家の網代幸介さんによる著者肖像画)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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