第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10が決定! ランキングと結果発表会の様子をお伝えします。
第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10結果発表会(主催:NPO法人こどもの本総選挙事務局)が、2024年2月10日(土)13時より実施されました。
本記事では、応募総数144,188票から選ばれたという栄えあるベスト10のご紹介と、子どもプレゼンターや、ベスト10にランクインした本の作者、特別ゲストの又吉直樹さんが出演された「結果発表会」の様子をお伝えします。
第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト10、ランキングに選ばれた作品は…!?
今回の投票で第1位に輝いたのは、『りんごかもしれない』でした! こちらは、ヨシタケシンスケさんの絵本デビュー作で、「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、発想絵本です。
こどもプレゼンターのコメント(2年生)
男の子のいろんな発想が出てきてすごく面白かったし、こんな発想もあるんだなと自分にアイデアをくれるからとても好きです。
作者からのコメント
先のことを考える時に、この「かもしれない」っていう言葉を上手に使いながら楽しく過ごしていってもらえると嬉しいなと思いますし、ワクワクできるような本を、僕もこれからも、みんなに応援してもらいながら作れたら嬉しいなと思います。
こどもプレゼンターのコメント(2年生)
いきものたちのざんねんなところがおもしろい。
作者からのコメント
最近は動物学の本を読んでいても、残念なことばかり考えています。子供たちが結構ファンレターを書いてくれるんです。この本で文字を書くことや読むことを勉強してくれるのは、とても嬉しいです。
「ざんねんないきもの事典」シリーズ、現在7巻まで発売中!
『大ピンチずかん』
もういつピンチが来ても大丈夫だ!
大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。
この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチを ときあかします。
・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。
こどもプレゼンターのコメント(2年生)
これから自分にピンチが来たら、どうすればいいか、予習できるのが、よいところです。
作者からのコメント
こういう晴れの舞台とかワクワクしている時は大ピンチが起こりやすいんですね。ズボンのチャックが開いてたりとかね。このすごく貴重な機会をこれからも続けていってほしいです。
第2弾はこちら。新たに採用した「大ピンチグラフ」に注目を!
第4位 あるかしら書店
こどもプレゼンターのコメント(4年生)
どんな面白い本が出てくるのか、ページをめくるたびにわくわくします。世界一周読書の旅をしてみたいなと思いました。
作者からのコメント
これからも色んな本を読んで面白いなと思って、こういう風にしたらもっと面白くなるのになとか、こんな本があったらいいのになとか。いつか本を作る側になってくれたら嬉しいな、なんて思います。
第5位 ふしぎ駄菓子屋銭天堂
『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』
駄菓子屋を舞台にした不思議なお話 全6話
ふしぎな駄菓子屋で売っているふしぎな駄菓子が持つパワーとは?女主人紅子が、きょうもお客さんの運命を駄菓子で翻弄する。
こどもプレゼンターのコメント(4年生)
いろいろな駄菓子が出てきて面白いし、漢字の勉強にもなるし、想像して楽しいから。
作者からのコメント
これからも「銭天堂」を読んで、楽しんでもらえるよう、ますますがんばりたいと思います。どうぞ、みなさま、よろしくお願いするでござんす! となりの紅子とともに、御礼申し上げます。
「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」シリーズ、現在20巻まで刊行中です。
第6位 パンどろぼう
こどもプレゼンターのコメント(2年生)
パンの好きなパンどろぼうが、パン職人になったのは、すごいなと思いました。
作者からのコメント
自分を少し投影したようなこのパンどろぼうが愛され、親しまれて、とても幸せに感じております。皆さんも自分の魅力的な部分を知り、それを大事にし、成長していってほしいと思っております。
「パンどろぼう」シリーズ、合わせておすすめ。
第7位 角川つばさ文庫 四つ子ぐらし(1) ひみつの姉妹生活、スタート!
『角川つばさ文庫 四つ子ぐらし(1) ひみつの姉妹生活、スタート! 』
私、宮美(みやび)三風(みふ)。
両親も親戚もいなくって、ひとりぼっちの小学校6年生……だと、12年間ずっと思っていたのに!
なんとある日、四つ子だったことがわかったの!!!!
顔も声もまったく同じ女の子、 一花ちゃん、二鳥ちゃん、四月ちゃん。
それぞれ別の場所で孤独に育った私たちは、これから四人、一つ屋根の下で暮らすことになった。だけど、四つ子だけの生活は、大混乱!
その上、育ってきた環境の違いが思わぬすれ違いを生んで…?
みんな同じで、みんな違う! キュートな姉妹生活、始まります!
第6回角川つばさ文庫小説賞【特別賞】受賞!
こどもプレゼンターのコメント(4年生)
4人で家事をする時、部活をする時、友達と遊ぶ時など色々な場面があって面白いです。
作者からのコメント
「四つ子ぐらし」に投票していただいてありがとうございます。私も作者ではありますが、読者の皆さんと一緒にドキドキワクワクしながら執筆を続けたいです。この度は本当にありがとうございます。
第8位 ドラゴン最強王図鑑
こどもプレゼンターのコメント(1年生)
レヴィアタンがかっこいいところがすきです
作者からのコメント
どっちが勝つか友達同士で喧嘩になるまで話すって、なかなか無いから嬉しいことだと思ってます。今後も子供たちが大好きすぎて、親御さんや先生を困らせるような本を作っていきたいと思ってます。
第9位 ほねほねザウルス ティラノ・ベビーのぼうけん
『ほねほねザウルス ティラノ・ベビーのぼうけん』
大人気の食玩「ほねほねザウルス」が楽しい読み物になりました。
なぞ解きの旅、敵とのたたかいなど、わくわくするストーリーに、コマ漫画や迷路などを
盛りこんでいます。
こどもプレゼンターのコメント(1年生)
キャラクターがいっぱいいて、みんなおともだちになるのがすごい
作者からのコメント
投票してくれたお子さんたちには、本当に感謝いたします。これからも、ぐるーぷ・アンモナイツとして、子供たちを楽しませる本をずっと書き続けていきたいと思います。どうもありがとうございました。
第10位 100かいだてのいえ
『100かいだてのいえ』
100階だての家の最上階にすむだれかから、遊びにきてね、と手紙をもらったトチくん。地図を見ながら歩いていくと、高い建物があらわれました。上のほうはかすんでよく見えません。いろいろな動物がすむ100階だての家の探検がはじまります!
こどもプレゼンターのコメント(1年生)
100かいだてのいえのうえからみるほしはとてもきれいだったところがよかった。
作者からのコメント
6冊書けたのも、本当に読んでくれている子供たちの大きな応援があったからこそ。今日は特に小学生のみんなが選んでくれる賞ということで、これ以上嬉しいことはありません。
100かいだてのいえ、こちらも合わせておすすめ(現在6冊刊行中)
第4回ベスト10結果発表会の様子
第4回『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』では、第1回よりアンバサダーを務めるお笑い芸人・作家の又吉直樹さんが登場し、受賞作品にまつわるトークを披露いただきました。
アンバサダー・又吉直樹さんのコメント
発表があるたびに、歓声が上がったりして本当に素敵な会ですね。みんなが選んだ本だけあって本当に色んな感覚を刺激してくれる本が揃ったなと思います。他の人が1位に選んでる本を自分もまだ読んでないから読んでみようって思えるとか、 そういうのが、どんどんまた自分の感覚が広がっていって面白いんじゃないかと思います。
また、今回の投票者の中から選ばれた“こどもプレゼンター”10名より受賞作品の著者へ、本を選んだ理由のコメントを添えて表彰状の贈呈を行いました。
応募総数144,188票から第1位に選ばれた「りんごかもしれない」の表彰時には、作者のヨシタケシンスケさんが投票への感謝と喜びを話しました。
また、今回初めて開催した「こどもの本総選挙スペシャルサイン会」では、著者および関係者8名と又吉直樹さんが、子どもたちの持つ色紙にサインやイラストを描きました。参加者は、憧れの作家と話をしたり、大好きな著者の方に書いていただくサインを嬉しそうな表情で受け取っていました。
『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』とは
「こどもたちが本と出会う機会を作り、本をもっと身近に感じてもらいたい」そうした思いから、小学生に「1 番好きな本」への投票を呼びかけ、選ばれた本のランキングをこどもたちと発表するイベントです。第1回を2017年に実施して以来、2年に一度のペースで開催。過去3回でのべ約54万⼈の小学生が投票に参加してくれました。過去3回の結果発表時には、こどもたちが選んだ本の作者を、こどもたちが表彰する結果発表会を行い、その模様は200以上のメディアで紹介されました。さらに全国2,000店舗以上の書店で上位ランクイン作品が大きく展開され、児童書のみならず出版業界をにぎわすイベントとしても定着してきています。過去ベスト10にランクインした「ざんねんないきもの事典」シリーズや「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」シリーズは今ではこどもたちに大人気のシリーズとなり、こどもたち自身が起こしたムーブメントが出版業界を大いに盛り上げています。
第1回~第3回の結果はこちら
主催:NPO法人こどもの本総選挙事務局
投票期間:2023年5月5日~2023年9月8日
投票資格:2023年5月5日時点で小学生であること
応募方法:公式サイト応募フォームにて投票、または学校・公共図書館等での投票
公式サイト:https://kodomonohon-sousenkyo.jp/
SNS公式 X:https://twitter.com/kodomonohon_111
公式Facebook:https://www.facebook.com/kodomonohonsousenkyo/
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCUTkESK37ZdrU3KMb7XtMuA
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公式 note:https://note.com/kodomonohon/
いかがでしたか。
小学生の皆さんのお気に入りの本はランクインしていたでしょうか。大人は、小学生に人気の本がどんな作品なのかが子どもプレゼンターのコメントとともによく分かり、興味深いですね。
こちらのランキングを日々の本選びにぜひ活用してみてくださいね!
文・構成:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長・児童書主担当)
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