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第29回「日本絵本賞」受賞作品決定!大賞は『ゆうやけにとけていく』

第29回「日本絵本賞」の最終選考会が4月16日に行われ、4点の受賞作品が決定しました。

「日本絵本賞」とは…

公益社団法人全国学校図書館協議会では、絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展に寄与することを目的として、優れた絵本を顕彰する「日本絵本賞」を1995年より実施しています。これは、1年間に日本で出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」を授与するものです。

選考は、全国学校図書館協議会の絵本委員会(常設)において、全国学校図書館協議会図書選定で合格した新刊絵本の検討・評価を重ね、「日本絵本賞最終候補絵本」を選びます。次に、作家、画家、絵本研究者、美術評論家など、主催者が委嘱した最終選考委員により、最終選考会を行い、授賞を決定します。

今回は2023年1月から12月までに刊行された絵本の中から、全国SLA選定委員会で選定された絵本855点(うち翻訳絵本284点)のうち、絵本委員会によって選ばれた「第29回日本絵本賞最終候補絵本」30点(うち翻訳絵本12点)が対象となりました。
表彰式は7月29日(月)に東京都内において、受賞者を招いて行います。受賞した作家、画家には賞状、盾および賞金を、出版社には賞状および盾を贈呈します。

第29回「日本絵本賞」受賞作品

第29回日本絵本賞大賞(1作品)

『ゆうやけにとけていく』ザ・キャビンカンパニー/作(小学館)

夕焼けは喜びも悲しみも包み込む

ゆうやけにとけていく

夕焼けは喜びも悲しみも包み込む

だんだんと沈みゆく太陽を背景に、ジャングルジムで遊ぶ男の子、悔しくて石を蹴る女の子、買い物帰りの親子などが描き出されます。それぞれのシーンのいろいろな感情を、夕焼けがやさしく包み込み、誰にでも静かな夜がやってきます。

【編集担当からのおすすめ情報】
ページをめくる度に少しずつ沈んでいく太陽が印象的な、静かに噛みしめる雰囲気の絵本ができました。昭和初期を思わせるような少しノスタルジックな絵で展開する、ザ・キャビンカンパニーの新境地。贈り物としてもいいかもしれません。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=222620
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=222620

※『ゆうやけにとけていく』は、絵本ナビ【NEXTプラチナブック】にも選定されている作品です。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=2032 『ゆうやけにとけていく』 【NEXTプラチナブック】

第29回日本絵本賞(3作品)

『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』 渡辺 朋/作、高畠那生/絵(童心社)

連鎖していく擬音がおもしろい、ナンセンス絵本。

おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました

女の子がお気に入りの白いドレスを着て、レストランに行くと、
白いドレスにケチャップが、ぽとっ……。

「ががががーん」

それを見たママは「げげげげーん!」
ママを見たパパは「ぞぞぞぞーん!」
女の子のショックは赤ちゃんにも、ウェイターさんにも、
パンにもビンにもコーンにも伝わって、
町中のみんなを巻き込んでの大騒ぎに!

\ 子どもたちが大笑い /
第10回絵本テキスト大賞受賞作。
連鎖していく擬音がおもしろい、ナンセンス絵本。

【 作者のことば /渡辺 朋】
「ママー、わたし、このドレスがほしい」
どれどれ…う、白い。
…ねえ、もしもこのお洋服を着てレストランに行くとするでしょ?
食べ物をお洋服にこぼすよね、そしたら「がーん」だよね、
「ががががーん」だよね、それを見た人は「げげげげーん」かもよ
「うふふ」じゃ、次の人はねえ……とまあこんな感じでこのお話はできました。
さあさ、皆さん、ご一緒に。
ががががーん!

第29回日本絵本賞(3作品)

『かぜがつよいひ』 昼田弥子/作、シゲリカツヒコ/絵 (くもん出版)

留守番中の姉弟がしりとりで口にしたものが、つぎつぎ風で飛ばされて……

かぜがつよいひ

こんなしりとり絵本、みたことない!?
風が強いから待っていてね、と言って出かけていったお母さん。のこされた姉弟は、家の中でしりとりをして待っていることにしますが、なぜか窓の外では、ふたりがしりとりで口にしたものが、つぎつぎに風で飛ばされていきます。そのことに、ぜんぜん気づかないふたり。しりとりはしだいにおかしな方向へエスカレートし、ついには「うち」まで風に飛ばされ、はるか宇宙へ。窓の外では「ちきゅう」が風に飛ばされ、宇宙空間には、買い物に行ったはずの、お母さんが!? 
ことば遊びから心がざわつくような空想世界を広げていく、独特の童話や絵本で評価が高まる昼田弥子さんの発想を、シゲリカツヒコさんが圧倒的な画力で描ききります。誰も見たことのないナンセンスしりとり絵本、ここに誕生!

第29回日本絵本賞(3作品)

『どんぐり』 たてのひろし/さく(小峰書店)

誰かの命は誰かの糧になっている。森はそのようにできている。

どんぐり

どんぐりが梢から落ちてくる。どんぐりは生きようとしている。けれど、ほとんどは死んでいく。誰かの命は誰かの糧になっている。森はそのようにできている。たてのひろしが季節を越えてめぐる生命の気配を描く。

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=235705
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=235705

※『どんぐり』は、絵本ナビ【NEXTプラチナブック】にも選定されている作品です。

https://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=2284 『どんぐり』【NEXTプラチナブック】

※今回、「日本絵本賞翻訳絵本賞」は該当作品がありませんでした。

賞名: 第29回日本絵本賞

主催:公益社団法人全国学校図書館協議会、協賛:一般社団法人松岡マジック・ブック・ヘリテージ、特別協力:読売新聞社、中央公論新社

最終選考委員:(敬称略・順不同) ▽松本猛(委員長・絵本・美術評論家、ちひろ美術館常任顧問)▽伊藤たかみ(作家)▽福田美蘭(画 家) ▽佐々木泰((公社)読書推進運動協議会事務局長)▽小林功((公社)全国学校図書館協議会研究 部長、絵本委員会委員長)

「2024えほん50」「第29回日本絵本賞最終候補絵本」もご活用ください。

昨年1年間に刊行された絵本の中から、テーマ、ジャンル、程度さまざまな観点で厳選された50冊の絵本リストはこちら。

さらに、「2024えほん50」中から、1年間を代表する特に優れた絵本として、第29回「日本絵本賞最終候補絵本」にノミネートされた30点がこちら。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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