【興味関心別】小学生におすすめのノンフィクション読み物20選!
さあ、今年も「読書の夏」! がやってきました。
小学生の夏休みといえば、読書感想文の宿題。感想文の宿題がないという場合でも、本を読む宿題があったりしますよね。
絵本ナビでは、小学生の皆さんが、本の宿題にできるだけ楽しく取り組んでいけるよう、さまざまなおすすめ本の紹介を通して、一番重要な本選びの応援をしたいと考えています。
今回は、興味や関心のあることから読みたい本を探すノンフィクション読み物特集! 本当に起こっていることや世の中の問題、身の回りにある自然や生き物のこと、他の人の生き方などについて読んでみたい! という人のために、ノンフィクション読み物を20冊+α、ご紹介します。
読書感想文を書くための本として、また自由研究のテーマ決めのきっかけにも。そして、これが本当は一番やってほしい「楽しむための読書」に……。気になるものがあったら手にとってみてくださいね。
興味があることから、読みたい本を見つけてみよう! テーマ別に紹介します。
食に興味がある子に
まずはじめにご紹介するのは、「未利用魚」の問題について書かれたお話。「未利用魚」という言葉自体、はじめて聞く人も多いのではないでしょうか。私もこの本ではじめて知りました。「未利用魚」というのは、捨てられたりして市場に出回らない魚のことをいうそうなのですが、なぜ魚を捨てなくてはならないのでしょうか。著者であり料理人の梛木春幸さんは、未利用魚を使って、だれもやっていないことに挑戦し、漁師さんを救いました。その梛木さんの奮闘ぶりや考え方からも多くのことを学べる一冊となっています。
捨てられる魚たち
あなたは「未利用魚」を知っていますか?
これは、漁師さんたちがとった魚のうち、市場に出回らずに捨てられてしまう魚のことです。
FAO(国際連合食糧農業機関)が2020年に出した報告書によると、世界でおよそ3割もの魚が捨てられているといわれています。
捨てられる理由はさまざまですが、なかには人がおいしく食べられるのに、「見た目が悪い」「知名度が低い」「調理方法がわからない」などの理由から市場で売買するのが難しく、廃棄されてしまうケースも少なくありません。
せっかくとっても値がつかない魚は、漁師さんにとって経済的負担になるだけではなく、海の資源をムダにしているのと同じです。
本書はそうした未利用魚をつかって「桜島灰干し弁当」という人気の駅弁を生み出した料理人・梛木春幸さんの軌跡をつづった一冊です。
東京や大阪で料理人としてのキャリアを着実に築いていた梛木さんは、なぜ地元・鹿児島に戻り、未利用魚をつかった商品開発に取り組むことになったのか。
返す当てのない莫大な借金を抱え、せっかく作った料理を人々に投げ捨てられる苦難を経ながら、発売直後に大人気になり、新たな鹿児島の名物料理にまで仕上げた梛木さんの原動力とはなんだったのか……。
未利用魚の問題についてはもちろん、「働くことの意味」「日本料理の知られざる精神」なども学べるノンフィクションです。
今ではよく見かけるようになった非常食用の「パンの缶詰」。この「パンの缶詰」が世界ではじめて世に出るまでのドラマとその先のさまざまな夢が実現していく様子が描かれた一冊。けれども秋元さんの挑戦は決して順風満帆なものではなく、数えきれないほどの失敗や困難に見舞われます。そのたびに、秋元さんがどんな風に考え、行動し、乗り越えてきたのか。モノを創り出すことの面白さが体験できると同時に、夢を持つことの大切さについても教えてくれる一冊です。
世界を救うパンの缶詰
3年経ってもおいしい非常食「パンの缶詰」を作ったのは、栃木県にある町のパン屋さん。きっかけは阪神大震災の被災者からの声ですが、どうやってこの缶詰を開発し、多くの人に届けられるようになったのでしょうか…?
読者レビューより
栃木県那須塩原市にある「パン・アキモト」。
神戸の震災がきっかけで生まれたパンの缶詰は、長期保存ができ、おいしく食べられ、社会貢献できる事業だ。
秋元さんは、防災・災害に役立つ製品のみならず、宇宙食、世界の飢餓地域へパンを送る、ベトナム人の研修生を受け入れ修行してもらって帰国後にしっかり事業ができるようにする…などなど、多くの社会貢献をなさっています。
この話は、大変にわかりやすく、面白く読めるように、文章や挿絵に工夫がありますから、子どもたちが読んでも十分に良さが伝わると思いますが、むしろ、大人にこそ、読んで頂きたい。
ブラック企業や、貧困問題、食糧危機、環境破壊などの社会問題にたいする1つの回答例だと思います。
食べ物を大切にしようという食育が盛んになっている一方、商売のために大量に食べ物を捨てているのが食品業界という皮肉。
本当に食べ物を活かすのは、この本のような人の、地道な取り組みだと思います。
こういう物語が、本当の食育だと自信をもっておススメいたします。
(渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
学校で毎日食べている給食。皆さんは給食は好きですか? 嫌いですか? 私は実はちょっと苦手だったのですが、この本を読んで、栄養士さんがこんな風に子ども達の栄養のことを真剣に考えて、献立を一生懸命工夫して作ってくれていたことを知りました。この本を書いた松丸奨(まつまるすすむ)さんも、実は小学生の頃、給食が嫌いだったそうです。それなのに給食の栄養士になったのはどんな理由があったのでしょう。「人は、毎日食べるものでできている。」「食べるもので、人生は変わる。」という信念を貫く松丸さんの活動から食べることについて考えてみませんか。
給食が教えてくれたこと 「最高の献立」を作る、ぼくは学校栄養士
2013年の「全国学校給食甲子園」で男性として初めて優勝し、全国での講演や海外での食育授業など、活躍の場を広げ続ける栄養士・松丸奨氏が、自身の仕事やこれまでの歩みをつづったノンフィクション。
かつて「給食が大きらいだった」という著者が、子どもたちを「最高においしい!」とうならせる給食作りを目指して、さまざまな壁に直面しながらも日々奮闘する姿を描きます。
栄養士、調理員、生産者など、給食作りに携わる人々の仕事にかける思いや、給食と地域社会のつながりを知ることができるとともに、ジェンダーギャップ、貧困、食品ロスなど、この世界を取り巻くさまざまな社会問題についても考えることができる1冊です。
生き物に興味がある子に
まず皆さんが「獣医」と聞いたら、どんな動物の病気やケガを治してくれる人だと想像しますか? おそらく犬や猫が一番で、他には、鳥やうさぎ、ハムスターなど、家でペットとして飼われている動物を想像する人がほとんどではないかと思います。
この本を書いた田向健一さんは「珍獣ドクター」と呼ばれる獣医さんで、今までに治療したことのある動物は100種類以上にもなるそうです。本の中でもカンガルー、ヒツジ、コウモリ、ペンギン、カエル、ヘビ、トカゲ、カメ……など、一体どうやって具合の悪いところを突き止めて、そこからどんな風に治療するのだろう、と思う生き物ばかりが登場します。
本の中で田向さんは、治療に正解はないと言います。「正しい治療法」があるのかどうかも分からない中で、日々の勉強の積み重ねと経験から知識を総動員して、よりよい治療ができるよう悩みながら考え続けているのだそうです。
珍獣ドクターのドタバタ診察日記
カエルやウサギ、トカゲにサンショウウオ…犬猫以外のさまざまな動物が、ペットとして飼われるようになってきている今、動物病院にも、さまざまな動物が飼い主に連れられてやってきます。田向先生は、どんな前例のない動物の治療でも、目の前に苦しむいのちがある限り、目いっぱい立ち向かう獣医さん。100種類を超える動物たちとの出会いと別れのエピソードを、ユーモラスに、ときどきしっとりと語ります。
読者レビューより
小5の息子が読みました。
田園調布で動物病院を開業する先生のノンフィクションです。
普通動物病院というと、
犬、猫、と、ちょっと小動物という感じですが、
この先生は何でも診察します。
アリクイ、リクガメ、ヘビ、ひつじ。
おもしろかったのは、2センチちょっとのアマガエルの腸につまった小石をとるために、開腹手術をしたこと。
依頼されれば、
どんな生き物も診るし、どんな手術もしてしまう。
診たことのない生き物は、ネットなどで海外からも情報を収集し、
最善を尽くします。
大人が読んでも、子どもが読んでも、新しい発見がいっぱいの、
それはそれは楽しい本でした。
(Tamiさん 40代・ママ 男の子10歳)
皆さんは「保護ねこ」について聞いたことはありますか? 猫が好きな人やおうちで猫を飼っていたりする人は知っているかもしれませんね。この本は、小学生の頃から、殺処分される猫や犬に心を痛めていた梅田達也さんが、大人になって、のらねこの問題を解決するために様々な活動を経て、「保護ねこカフェ ねこかつ」を作り、そこでどんな活動を行っているかを分かりやすく伝えてくれる一冊。私自身「保護ねこ」のことはなんとなく知っていましたが、「動物指導センター」に連れてこられる猫の多さや、子ねこは連れて来られたらすぐに手厚くお世話をしないと死んでしまうほど弱いこと、TNR(※)の活動がいかに大切かということ……など初めて知ることがたくさんありました。一ぴきでも多くの命を守り、幸せに生きていける猫たちを増やすために、どんなことができるのか、読みながら考えてみませんか。
※TNRとは…Trap・Neuter・Return(捕獲・不妊去勢手術・戻す)を略した言葉。
保護ねこ活動 ねこかつ!ずっとのおうちが救えるいのち
埼玉県川越市で「保護ねこカフェ ねこかつ」を運営している梅田達也さんの保護猫活動を、実際に保護した猫の視点で描くノンフィクション。
子どもの頃の夢を実現し、東日本大震災で犬猫を保護した経験を経て、保護猫カフェをオープンするまでの経緯、動物愛護センターが梅田さんたちの要望や協力で殺処分ゼロになるまで、TNRの意義、悪徳ブリーダー問題、店頭でペット販売をやめたホームセンターとの取り組み、譲渡会や譲渡先のねこたちの様子、沖縄のねこたちなど、幅広い保護猫問題をわかりやすく知ることができる。
保護猫活動が必要なくなる日をめざして、人とペットをめぐる問題に向き合いながら、猫と人との幸せな在り方を考えます。
保護ねこについてもっと読みたい、知りたい人にはこちらもおすすめ
長い首に長い足、大きな目にふさふさのまつ毛が特徴の動物といえば……「キリン」ですよね。この「キリン」をどこで見たかと聞かれたら、ほとんどの人が動物園と答えるのではないでしょうか。動物園の「キリン」といえば、なんだか大人しそうなイメージで優しそうな目のせいか可愛らしさまで感じてしまいますよね。しかしこの本では、動物園のキリンとはまた違った「野生のキリン」の様子を知ることができます。教えてくれるのは、日本でただ一人の野生のキリン研究者だという斎藤美保さん。斎藤さんがタンザニアで観察した「野生のキリン」の姿。特に興味深いのは子育ての様子で「置き去り型」というのだそうです。いったいどんな「子育て法」なのでしょう?
林にかくれるキリンを追う
動物園のキリンしか知らないと、野生での生態は意外なこと、知らないことだらけです。日本でただひとりの野生キリンの研究者といっしょに探りながら、フィールドワークの苦心や五感が研ぎすまされる醍醐味、現地での生活の厳しさやおもしろさなども楽しめます。〝キリンの保育園〟という最新成果を伝えながら、調査をとおして気づく「知らなかった視点をもつおもしろさ」を紹介し、野生動物への興味や地球環境への関心につなげます。
自然や冒険が好きな子に
この本を読んだ時、これは大人の自由研究だ! と思いました。そして自由研究というのは、夏休みの宿題で取り組むものというだけでなくて、一生をかけてずっとやっても良いものなのだなということを知ったのです。子どもの頃に図書館で出合った、何かを作っている不思議な鳥の写真。その後、中学生になってその鳥の名前が「ニワシドリ」の一種だということを知った著者は、ニワシドリの謎を解明しようと、世界のあちこちに「ニワシドリのアズマヤ」を探しに出かけます。著者は絵本作家の鈴木まもるさん。「せんろはつづく」シリーズ他たくさんの乗り物絵本を出されていたり、鳥の巣研究家として「鳥の巣」の本も多くあり、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。鈴木まもるさんと一緒に、知ることへの冒険に出掛けてみませんか。
ニワシドリのひみつ
子どものころに図書館で出合った「ものづくりする鳥」の写真――。大人になり、絵本作家となった著者は、その謎を解くため、南半球へと旅立ちます。ふしぎな鳥「ニワシドリ」の秘密にせまる、イラストたっぷりの旅行記です!
編集者コメント
「なんでこんなものをつくるんだろう?」 子どものころに抱えた謎に迫るべく、鈴木まもるさんは「ニワシドリのアズマヤ」をさがす旅に出かけます。
オーストラリアにはじまり、粗野な魅力にあふれたニューギニア島、そして秘境の地・イリアンジャヤ――。自然あふれる土地土地で取材を進めるうち「アズマヤ」への考察は深まっていき……。ほぼ全ての見開きにイラスト入り。読んだら旅に出たくなる、絵本作家の冒険の書です!
ニワシドリについて、世界で調査して分かったことがこちらの一冊に。
電気もガスも水道もない。家の中や村の中にトイレはなく、トイレをする時は森の中で猛獣たちに気をつけながら用を足す。もちろんお店やスーパーマーケットなんてものはなく、食べるものは自分たちで狩りをして調理をし、村のみんなで分け合って食べる。そんな暮らしをしているのが、このお話の舞台となっているアマゾンの森の奥です。日本の真反対、南米ブラジルを横切るアマゾン川の支流のシングー川に沿って広がるインディオ保護区。一見、私たちには不便なように見えてしまう暮らしですが、そこに30年以上通っている著者の南研子さんによれば、先住民たちは自然や動物と共存し、地球のテンポに沿って暮らしていて、とても幸せそうなのだそうです。しかし豊かなアマゾンの森も広大な開発のせいで、猛スピードで消失している現実も起きているのだそう。便利を追及した文明社会の先に何があるのか、先住民たちの暮らしと考え方に触れながら、じっくり考えてみませんか。
アマゾンのふしぎな森へようこそ! 先住民の声に耳をすませば
電気もガスも水道もない、お金は通用せず、文字もない世界で、なかまとともに、森の生き物とともに、あらゆる精霊とともに“あるがまま”のくらしを営む人びとと2000日以上をともにした著者が、先住民の豊かな文化と、気候変動の影響による環境変化、“文明社会”による森や文化の破壊などにも対応し、伝統的なくらしを未来につなぐ人びとの姿を描きました。
環境問題に興味がある子に
生活の中で毎日出しているゴミ。大人だけでなく、小学生の皆さんも毎日ゴミを捨てていますよね。ひとりひとりのゴミはそれほど多くないかもしれないけれど、それが集まるとどのぐらいの量になるのか、またそのゴミはどのように処理されているのかを知っていますか? この本では、ゴミ清掃員を10年間やってみた滝沢さんがゴミについて現場で知ったこと、考えたことをおしゃべりするように分かりやすく教えてくれます。なぜこんなものが捨てられているのか?といったような不思議なゴミの話も興味深いのですが、日本のゴミの最終処分場の残余年数(残りがうまるまでの時間)は、全国平均で22.4年しかない(本書が刊行された2022年3月末の時点)という話にはとても驚いてしまいました。また世界のあちこちのゴミ問題についてもたくさんの写真とともに伝えてくれます。身近だけれど実はまだまだ知らないことがたくさんあるゴミのはなし、親子で一緒に読んでみませんか。
すごいゴミのはなし ゴミ清掃員、10年間やってみた。
土の入った電子レンジ、大量の人形やキノコ料理!?
だれが、なぜすてたのか……ゴミの世界はおくぶかい。
現役ゴミ清掃員で、お笑い芸人でもある滝沢さんが「ゴミ」の回収エピソードや、いま起きている問題を、現場から楽しく分かりやすく紹介。
「ゴミこぼれ話」やゴミ清掃車の図解、4コマにクイズなど、コラムも充実……!
イラストや図、写真も豊富に入っています。
無関係な人などいない、身近な「ゴミ」のウラを知るうちに、これからの社会のあるべき未来がみえてくる。
全小学生必読の一冊!
【読者の感想】
わらいながら読みました。(小3男子)
ゴミぶくろの口をしばるだけで環境をよくできるなんて、すっごくびっくりした。(小3女子)
図や写真などが分かりやすかったです。(小4女子)
「ゴミ清掃員あるある劇場」おもしろかったです。(小4男子)
「ゴミとはいったい何?」この問いかけに考えさせられた。(小5男子)
心の中のゴミについての疑問のモヤモヤが、いっきに掃除された気分です。(小6女子)
おもしろくて、すらすら読めました!(小6女子)
・学校現場でも大好評!
滝沢さんの語り口調でつづられる体験談を読みすすむにつれ、
頭でっかちの知識がスッと実生活の自分ごととして寄せられてきます。
環境、SDGs学習時の導入や発展学習にも使えます。(学校司書教諭)
ぜひ家族で読んでほしい。さまざまな角度から考える視点を与えてくれる、素晴らしい本だと思います。(小学校教諭)
この本は、朝日新聞の記者として、2003年にはじめて南極へ行くことになった中山由美さんが、北極も見たくなり、結果南極を2回、北極を7回取材で訪れて知ったことを分かりやすく伝えてくれる一冊です。なんとなく北極と南極って似ているイメージがありませんか? でもこの本を読むと、寒さの違いや氷の量の違い、住んでいる動物の違い、暮らしの違い、日本からの行き方の違いなどたくさんの違いがあることが分かります。知れば知るほどワクワクして南極へも北極へも行ってみたくなるかもしれません。
けれども、北極では「地球温暖化」による「海面上昇」の問題をはじめとして深刻な環境問題が起きているとのこと。一方南極では違った環境問題が生じているようです。この本の刊行時の2019年ですでに深刻な状況にあったのですから、2024年の今はさらにどうなってしまっているのでしょう。読んだ後に調べてみたら、立派な自由研究のテーマにもなりそうですね。
北極と南極のへぇ~ くらべてわかる地球のこと
北極と南極、どちらが寒い? 氷の量はどちらが多いの? どんな動物がいるの? ふたつの極地をくらべると、にているようで、ちがうところがいっぱい! 北極・南極のすばらしさにふれながら、地球のことを見つめよう。
宇宙に興味がある子に
空にぽっかりと浮かぶ月のこと、詳しく調べてみませんか。この本では、日本の月探査機「かぐや」のプロジェクトチームの一人である佐伯和人さんが、月はどんな天体なのか? どうやってできたのか? ということや、これまでの月探査の歴史から分かった事象とこの先の月探査の展望までを分かりやすく教えてくれます。さらに、宇宙に関わる仕事をしたいという子に、宇宙へつながる道はびっくりするほどたくさんあるとのアドバイスも。そう遠くない未来、人類は、月に旅行したり宇宙で生活したりできるようになるのでしょうか? 「宇宙港」という言葉に夢が広がりますね。
ものづくりが好きな子やものづくりへの憧れがある子に
自動車メーカーで働くかたわら、ロボットやモビリティを作っている小林竜太さんがこれまで作ってきたのは、「空飛ぶほうき型乗りもの」、「卓上コミュニケーションロボット」「犬型ロボット」「お絵かきロボ」「コーンをさいごまでのみほせ!こーんぽたぽた」など。年間に10種類以上の作品を作っており、自分が作っていて楽しく、できあがったら人が笑顔になれるものを作りたいと思っているそうです。また、世の中の「こまりごと」を見つけだして、その「解決策」を見つけることも強く意識しているのだそう。作り方や仕組みが分からない時に、まず分解して調べたり考えてみることや、ものづくり活動を応援してくれるFabスペースのこと、ものづくりが好きな人たち(メイカー)が集まるお祭り「メイカーフェア」のことなど、ひとりで、また仲間と、どんな風に自分のつくりたいものを形にしていくかのヒントがいっぱい見つかります。
ものづくりっておもしろい! おもちゃから乗り物まで
自分で手をうごかしてものをつくることで、世の中の困りごとを解決したり、自分だけのテーマパークをつくったりできるかも? 自動車メーカーで働くかたわら、ロボットやモビリティを作っている著者が、今まで作ってきたものを紹介しつつ、ものづくりのおもしろさを伝えます。みんなが楽しく使えるアルコール消毒器から、魔法のじゅうたんまで。作りたいものを見つけるにはどうしたらいい? 失敗したことはある? どうして続けられるの? といった疑問にも答えます。読んだらすぐに、なにか作りたくなってしまう1冊です。
※「みんなの研究」は、みんなの「知りたい」を応援する、あたらしいノンフィクションのシリーズです。
皆さんは、「OriHime」というロボットを知っていますか? 私は以前TVで「OriHime」が働くカフェの様子を見て、とても感銘を受けました。「OriHime」というのは、行きたいところに行けない人のもうひとつの体、「分身」になってくれるロボットのこと。遠くにいたり、体が不自由などさまざまな理由で外に出て働くことができない人が、スマートフォンやPCの遠隔操作でロボットを動かし、接客をしたり、珈琲を入れたりして、社会参加できるという画期的なロボットなんです。
このロボットの制作者である吉藤オリィさんとは、どんな人物なのでしょう。小さな頃から折り紙が得意だったというオリィさんですが、「OriHime」のアイディアができたのは小学校から中学校の時のある経験が元になったそうです。
※読み物の判型ではなく、絵本の判型で、写真もたっぷりの写真絵本のような一冊です。
オリヒメ 人と人をつなぐ分身ロボット
なぜ分身ロボットは生まれたの? 分身ロボットってどんなロボット? 製作した吉藤オリィさんの生い立ちから、写真と文でその軌跡を追います。障害のある人も外出できない人も働ける分身ロボットカフェの誕生秘話も紹介。
歴史や伝記が好きな子に
今年2024年の7月3日に新紙幣が発行されました。お札のデザインが変更されるのは、前回は2004年、前々回は1984年……。とすると、今小学生の皆さんははじめてお札が変わるのを経験することになりますよね。では新しくお札の「顔」となった人たちは、なぜ選ばれたのでしょうか。この本で、新紙幣の「顔」となった渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の生き方や考え方に触れてみませんか? この本を書いたのは、青い鳥文庫の「タイムスリップ探偵団」シリーズなど多くの児童書作品を手がけられている楠木誠一郎さん。文章が分かりやすく、小学校高学年ぐらいから読める一冊です。
お札に描かれる偉人たち 渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎
2024年(令和6年)、1万円札、5千円札、千円札の「顔」が変わります!
今度のお札に描かれる偉人たちの名前、知っていますか? そして、日本のいつの時代、何をした人たちなのか知っていますか?
この一冊で、渋沢栄一(実業家)、津田梅子(教育者)、北里柴三郎(細菌学者)が、どのような時代を生き、どのような足跡を残し、それが今日の日本の発展にとって、どのようなつながりがあるのか、そのすべてがわかります!
一人の人物につき70ページ前後と、1週間の朝読で読み切れる分量で、「現代ニッポンの父と母」の生き様にふれてみませんか?
アートや歴史に興味がある子に
美術館などで見ることのできる世界中の絵画作品。はるか昔に描かれたものでありながらも、美しい形で目にすることができることに不思議を感じたことはあるでしょうか。そこには「修復家」という仕事の存在が欠かせません。
この本では実際に「修復家」をされている田口かおりさんが、修復家として大切な考え方、対象となる絵画の観察の仕方、実際の作業の様子、面白さを伝えてくれます。具体的な作品を例として、さまざまな修復法(時には修復しないという選択もある)を教えてくれるのですが、印象に残ったのは、田口さんが修復家をめざす過程で言われた「修復家にとっていちばん大切なスキルは、どれだけ自分を消すことができるか。己を消すことを覚えなさい」という言葉でした。また、修復家の仕事というのは、壮大な時間の流れを感じながら過去から未来へと作品を繋ぎ、会話するような仕事なのだとも感じました。皆さんがこの本を読んだらどんな感想を持つでしょうか。きっと、それぞれに違う部分が引っ掛かるようなさまざまな発見のある一冊になるのではと思います。
絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界
「もう二度と来るもんか!」と思っていたイタリアに留学、絵画修復家に。修復家は、つぎのだれかにバトンをわたすリレー走者のようなもの。きれいになおせばそれでいい? とけて、燃えて、きえてしまうアートをどうする? 悩みはつきません!
絵や彫刻をなおすってどういうこと? 美術作品が生まれたときのすがたをさぐりながら、さまざまな秘密をときあかし、これからのかたちを考える、保存修復の世界。
スポーツが好きな子に
私たちが「甲子園球場」や「甲子園」と呼んでいる阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)は、今年2024年8月で100周年を迎えるのだそうです。阪神甲子園球場といえば、「野球の聖地」とともに、「日本一水はけのよいグラウンド」と言われているそうなのですが、申し訳ないことに私はこれまでTVで甲子園を見るときにグラウンドに注目したことはありませんでした……。このグラウンドの外野の芝と内野の土をしっかり整備し、常に選手がプレーしやすい状態に保つ仕事をされているのが「阪神園芸グラウンドキーパー」の方たち。本書では、そのグラウンドキーパーの方の仕事ぶりが紹介されていきます。日々どんなことに注意を払い、どんな作業を行っているのでしょうか。その作業は天気や気温によって変わるのだそうです。
すごいグラウンドの育て方 阪神甲子園球場のひみつ
★★★小学生も楽しく読めるノンフィクション 読書感想文のおともに★★★
2023年、阪神タイガース18年ぶりのリーグ優勝(ARE)
2024年8月に100周年をむかえる阪神甲子園球場の「神整備」の魅力にせまる!
毎日、芝や土の表情がちがう。もしかして生きてる?
阪神園芸グラウンドキーパー・金沢健児が語る、甲子園球場の芝と土と雨のとってもすごい話。
阪神甲子園球場の内野、外野の構造や、1年間の土と芝の整備の流れがわかる。
グラウンドの正しい育て方とは?
【『すごいグラウンドの育て方 阪神甲子園球場のひみつ』のオススメポイント】
その1■グラウンド整備の作業風景をカラー写真で解説
巻頭ページでは、阪神甲子園球場の1年間の様子をおさめた、阪神園芸秘蔵の写真資料を大公開。外野・内野グラウンドにおける作業風景のようすも写真つきで紹介しています。
その2■外野が緑色を保てる理由、雨が内野に与える影響など興味深い話がいっぱい
阪神甲子園球場は外野の芝も内野の土も、さまざまな自然の力とともに成り立っています。本書を読むことで、資源を大事に自然と共生することの大切さも学ぶことができるかも。
その3■子どもでもわかりやすい解説イラスト付き
写真だけでなくイラストも交えて解説。巻末ページでは、子どもたちの身近にあるグラウンドの整備の仕方や、まっすぐラインを引くコツなどもイラスト付きで説明しています。
本が好きな子に
一冊の本がどのようにできているかを知っていますか? こちらは小学生に人気の「青い鳥文庫」ができるまでを、4ケ月の現場取材を通して臨場感いっぱいに伝えてくれる一冊。これまで作家、編集者、画家、デザイナー、印刷会社の方ぐらいまでは知っていたものの、他にもさまざまな役割の方が関わり、それぞれの仕事をしっかりと努めあげることで一冊の本の完成に繋がることや、発売日を守るためにできる限り奮闘する多くの仲間の協力があってこそ素晴らしい一冊ができるのだということをこの本ではじめてちゃんと知ったように思います。本ができるまでをこれほど分かりやすくかつ詳細に教えてくれる本を私は他に知りません。こんな本に子どもの頃に出会えたらどんなに面白かったことでしょう。
またこの本の良いところは、本ができるまでを教科書のように教えてくれるのではなく、物語仕立てになっていて、人気の作品が発売日に間に合うかどうかを主人公のモモタ編集者と一緒にハラハラドキドキしながら体験できるところです。単行本として最初に発売されたのは2013年で、当時も話題になりましたが、2024年の今でも驚きと感動は変わらず、あらためておすすめしたい一冊です。
講談社青い鳥文庫 青い鳥文庫ができるまで
2013年7月発売になり、新聞書評などでも話題になった本が、青い鳥文庫35周年の2015年、青い鳥文庫に!小学生の子どもたちに大人気の青い鳥文庫。編集部には日々、「どうやってつくっているの?」「わたしも小説家になりたい!」「何か月くらいで本ができるの?」などなど、子どもたちからたくさんの質問がきます。それならば!と、青い鳥文庫でもノンフィクションをたくさん書いている岩貞るみこさんが取材をはじめました。おもしろい本をとどけるために奮闘する作家、イラストレーターやデザイナー、編集部。そして、校閲や販売、印刷会社などなど、本作りには欠かせない、でも、子どもたちはよく知らない人々の仕事を追いました。物語を読みながら、本のできあがっていくさまがわかる、新しい本です。本が好きなあなたに、ぜひ読んでもらいたいです!
<おもな内容>累計200万部突破目前の、とある大人気シリーズ。子どもたちへのクリスマスプレゼントにしたい!と最新刊・第14巻の12月発売を決めたものの、先生の原稿は遅れに遅れ……。果たして12月発売にまにあうのか?作家、イラストレーター、編集部、そして、校閲や販売、印刷所、取次、書店などなど、青い鳥文庫が書店に並ぶまでの人々の奮闘を描きます。4ヵ月におよぶ綿密な取材にもとづいた、臨場感あふれる現場の姿。これを読んだら、あなたも本を作りたくなっちゃうかも!
読者レビューより
ティーンズ向けの本でしたが、大人の私も夢中になって読みました。
大人気の「青い鳥文庫」ができるまでの一部始終を、女性編集者を主人公にして語られます。
作者、編集者、イラストレーター、デザイナー、校閲者、印刷所、取次、書店などなど、多くの人のひらめきと情熱と努力によって、1冊の本が出来上がるということがわかります。
校閲ソフト「セント・ワーズ」を使って、など、裏事情も知ることができて良かったです。
我が家のティーンエイジャーにも、この本を勧めようと思います。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
ん? 本のお医者さん? 本のお医者さんっていったいどんなことをするのでしょうか?
こちらで紹介する齊藤英世さんは、製本会社を営む中で、こわれた本を修理する喜びを知り、ブックドクターを始めます。
「あなたの大切な本を治します。」とホームぺージに載せると、全国から依頼が届きます。
何度も読まれてボロボロになった図鑑、昔お父さんが外国からのお土産で買ってきてくれた思い出の絵本、祖父・父・息子と3代にわたり受け継がれてきた英和辞典など、たとえ物としては買い直せる本であっても、その本でなければならないかけがえのない一冊というものがあるということをこの本は教えてくれます。
本がどのようにできているのか本の仕組みについても詳しく知れる一冊ですが、本に「背」、「ノド」という呼び名があることから考えても「お医者さん」という表現はぴったりですよね。
ぼくは本のお医者さん
「本は修理できる」って、知っていましたか? この本の主人公・齋藤英世さんは、山形県酒田市で製本会社を経営しながら“ブックスドクター”としてこれまで5000冊以上の壊れた本を修理してきました。「本にはそれぞれ、その本だけの歴史がある」をモットーに、書き込みや汚れなど、その本に刻まれてきた歴史をできるだけ残しながら修理をしてきた齋藤さん。そんな齋藤さんがこれまで歩んできた道のりと、本の修理に対する思いを紹介します。
この本の中に出てくる絵本『ルリユールおじさん』はこちら
仕事に興味がある子に
「しごとへの道はひとつじゃない!」
大人気「しごとば」シリーズや『大ピンチずかん』の作者鈴木のりたけさんが、新たに取り組んだ読み物シリーズ「しごとへの道」。さまざまな職業の人を取材し、その職業を紹介する内容からさらに一歩深く進み、子ども時代から現在まで、どのような人生を歩んできたのか、どうやって「自分のしごと」を見つけていったのかを描き出します。コマ割りのコミック仕立てになっているので、読みやすいところもおすすめです。
『しごとへの道(1) パン職人 新幹線運転士 研究者』『しごとへの道2 獣医師 オーケストラ団員 地域おこし協力隊』
朝早くから準備を始め、てきぱきと仕事をこなし、開店と同時に毎日楽しみにしているお客さんにパンを届ける「パン職人」。ビシッと制服に身を包み、約1300人の乗客を乗せ、時速285㎞のスピードで東海道新幹線を走らせる「新幹線運転士」。大学のキャンパスの一室で、自分の打ち出すテーマについて実験や分析を続け、論文にまとめていく「研究者」。
颯爽と仕事に打ち込むその姿には、誰もが憧れてしまいます。でも、彼らはいったいどうやって「自分のしごと」を見つけていったのでしょう。
大人気「しごとば」シリーズの作者鈴木のりたけさんが、新たに取り組んだ読み物シリーズ「しごとへの道」。さまざまな職業の人を取材し、その職業を紹介する内容からさらに一歩深く進み、子ども時代から現在まで、どのような人生を歩んできたのかを、コマ割りのコミック仕立てで描き出します。
読み始めると、どの人のストーリーにもあっという間に引きこまれてしまうのは、その道のりが決してまっすぐきれいな一本道にはなっていないから。大きなまわり道をしたり、前が見えなくて悩み続けていたり、挫折を味わったり、紆余曲折、十人十色。人生を変えてくれた言葉や人と出会いの中で、働くことの面白さや喜びを見つけていく様子には、子どもから大人まで、どんな立場の人の心にも大きく響くものがあるのです。
「しごとへの道はひとつじゃない!」
自分の夢を見つけることや、自分の道を進んでいくことは、簡単なことではありませんよね。でも、だからこそ、こんな風にリアルで魅了的に描かれた人たちのストーリーが、読む人の背中を押してくれるはず。熱くて濃密な、鈴木のりたけさんの新境地。また続きが楽しみになるシリーズの誕生です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読む「しごとば」シリーズ第2弾!迷って、なやんで、とびこんで、自分の「好き」をしごとにするまで。3職業収録、コミック仕立てで充実の読み応え!自分のしごとに出会うまでの紆余曲折、人生を変える子千葉や人との出会いを、子ども時代から取材、しごとへの道はひとつじゃない。子どもから大人まで、心に響くエピソードが満載!
家の柱や家具、学校にある机や椅子、木のおもちゃなど、木は私たちの生活の中でとても身近なもの。その木は、一体どんな人たちが育て、守り、私たちの元へ届けてくれているのでしょうか。この本は、東京の檜原村で林業に携わる「東京チェンソーズ」という会社で働く人たちの仕事の様子を教えてくれる一冊。「木を育てること」「木を届ける仕事」を軸に、はじめて知る具体的な仕事の内容に驚きがたくさんあることでしょう。春夏秋冬と季節によって作業内容や苦労が変わるのも興味深いところです。本の中ではところどころで「東京チェンソーズ」の人たちがなぜ林業に携わろうと思ったのか、それぞれの理由も語られます。その中には女性の方まで! 林業という仕事に興味を持つきっかけに。また仕事について考えるきっかけに、手にとってみませんか。
山をつくる 東京チェンソーズの挑戦
林業は、危険で過酷でしんどい……というイメージですが、今、日本各地の山では若者たちが奮闘しています。
その先頭を切り、東京の檜原村で新しい林業を切り拓き続ける林業会社「東京チェンソーズ」に密着しました。
読者レビューより
林業に携わりたい、木の仕事がしたいなど動機は様々な人たちが集まっての山の仕事の実話です。
木が成長していくまでの時間はおよそ30年、その育成期間には手入れが必要で、その間はお金にはなりません。
もちろん危険も伴いますが、それでも林業で食べていける仕組みを作ろうと、いろいろなアイデアで乗り切っていこうとするところに共感を覚えます。
木や山に携わる仕事がしたい、仕事まではいかないけれど環境を守る取り組みに力を貸したいと思う人には、年齢を問わず読んでほしい本だと思います。
(はなびやさん 50代・ママ 男の子19歳)
今回2冊をラインナップに入れさせてもらった「みんなの研究」シリーズ(偕成社)は、みんなの「知りたい」を応援する、あたらしいノンフィクションのシリーズです。ひとつのことをつきつめている人たちが、いま熱中していることについて話してくれるのですが、これまで読んだことのないようなユニークなテーマに触れられる刺激的な作品ばかり。
シリーズの中の他の作品もぜひチェックしてみてくださいね。
「みんなの研究」シリーズ、こちらもおすすめ
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おわりに
さまざまなノンフィクション読み物に触れてみて感じたのは、ノンフィクションは、困難に出会った時にあきらめないことや、何度も挑戦しつづけること、希望を持ち続けることの大切さを教えてくれる本だということです。
ノンフィクション読み物に登場する人たちの考え方、生き方は、何か困難に出会った時に助けになったり、ふと頭に思い浮かぶことがあるのではないかと思います。そんな心のお守りになるような一冊にぜひこの夏、出会ってくださいね!
秋山朋恵(あきやま ともえ)
絵本ナビ 副編集長・児童書主担当
書店の児童書仕入れ担当、小学校の図書室司書(8年)を経て、2013年より絵本情報サイト「絵本ナビ」に勤務。子どもたちが本に苦手意識を持たずに、本って楽しい!と感じられるように、子どもたち目線で本を選び、さまざまな切り口で紹介している。
編著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。
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