さようなら、おめでとう! 卒園の絵本人気ランキング1位~10位
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最新刊から人気のロングセラーまで「卒園、入園の絵本」10選
3月。すっかりお兄さんお姉さんになった子どもたちの成長した背中が眩しく、少し寂しくもある卒園式。そして、新しい世界へ羽ばたいていく子どもたちへ応援歌を贈りたい、そんな親御さんのために、絵本ナビではテーマ別絵本としてたくさんの「おめでとう!卒園」の絵本をまとめてご紹介しています。
・保育園での日々を丁寧に振り返った思い出の絵本
・新しい世界への期待をふくらませてくれる絵本
・子どもの成長を称賛、応援する絵本
など、「卒園」をテーマにした絵本でもいろいろな絵本があります。こちらでは、絵本ナビが独自に集計した、「卒園」の絵本人気ランキング10位から1位までを発表します! 子どもたちへの愛情がたっぷり詰まった心に残る絵本ばかり。ぜひ親子で読んでみてくださいね。
10位 『そしておめでとう』(ニジノ絵本屋)
入園から卒園までの子どもたちの成長がつまったお祝いにピッタリの絵本です。NHK「おかあさんといっしょ」8代目体操のお兄さんであった瀬戸口清文さんの子どもを見守る優しい言葉とえがしらみちこさんの愛らしい絵が、子どもたちと子どもたちの成長を見守った親御さんを包むようです。
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9位 『おめでとうかいぎ』(理論社)
これまで自分を見守ってくれたものたちのさようならと、新しいものたちとの出会い。ものたちとのやりとりを通して子どもたちの通過儀式を体験できます。ものへの感謝の気持ちも生まれそうですね。
卒園と入園の心構えができる絵本
「おめでとう。
いよいよ いちねんせいだね」
ゆうきくんは、これから一年生になります。
卒園の日、お家に帰っても、ワクワクとドキドキと不安でいっぱいのゆうきくんは、お布団の中でなかなか眠れません。小学校へは、ひとりで行くんだよね。お母さんはもう送り迎えしてくれません。先生は優しいかなぁ。新しいお友だちはできるかなぁ。いろいろな気持ちが交錯します。
そんなゆうきくんの心の声を聞いて、話しかけてきたモノがいます。それは、毎日使っていた黄色の通園バッグでした。ゆうきくんは、ゆうきくんのためだけの特別な「おめでとうかいぎ」に招待されることに。通園バッグが声をはりあげると、さようならを言うために、赤ちゃんの時からゆうきくんを見守ってきたモノたちが次々と登場します。
ゆうきくんが赤ちゃんだった時の思い出を語るお洋服や哺乳瓶、はじめての靴たち。ゆうきくんのたくさんの「できた」を見守ってきたモノたちともいよいよお別れです。「さよならなんて いやだよ」不安そうなゆうきくんに、通園バッグは新しいお友だちを紹介するのです。
保育園や幼稚園から小学校へ。
幼児から子どもへと成長する過程で、卒園・入学の通過儀式は、子どもたちにとっても大きな変化が待っています。親から離れ、社会的な集団生活の中で親以外の大人やお友だちと長く過ごす時間が始まり、より広い世界へ飛び込んでいきます。新しい小学校生活に期待や希望を抱きながらも仲良しのお友だちとや大好きな園の先生とのお別れに子どもたちの繊細な心は揺らいでいることでしょう。この絵本を読むと、子どもの成長を身近に見守ってきたモノたちの愛情と溢れんばかりのエールに、子どもも大人も背中を押され、新しい旅立ちが楽しみになるに違いありません。そして子どもが普段使っているモノたちへの愛着も再確認できる絵本です。きっとこれでまでお世話になったモノたちに「ありがとう。さようなら。」新しいモノたちに「はじめまして。よろしくお願いします。」ができる子になるでしょう。
絵本を読んだ後に、子どもたちが赤ちゃんの時に使っていたモノやお世話になったモノの思い出話を親子でできるといいですね。新一年生になる子どもたちを応援する絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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読者の声より
まよなかかいぎ、るすばんかいぎに次ぐ、ゆうきくんの見守り隊登場!
今回は、ゆうきくんが、小学校入学前の期待と不安の中、小さな頃からずっとゆうきくんを見守ってきたモノたちが、おめでとうかいぎを開いてくれたのです。
赤ちゃんの時に着ていたベビー服、トイレトレーニングに付き合ってくれたトレーニングパンツ…。そうだよね、こんなことあったよねー。大きくなったね。いろんなことできるようになったね。みんながずっとずっと応援してくれてたんだね。嬉しいなあ。さようならは寂しいけど、また新しいモノたちが、見守って、応援してくれるんだね。
こんな素敵な絵本を読めば、ゆうきくんみたいに、ちょっぴり不安だった子も、元気いっぱい入学式を迎えられそう。心がぽかぽか。この季節、門出を迎える子どもたちに、届けてあげたいな。
(あさみーこさん 50代・その他の方)
8位 『さよなら ようちえん』(講談社)
はじめて、保育園や幼稚園でお友だちに出会って、自分の個性に気づく子どもたち。
1人1人のユニークな個性を尊重してくれる、その眩しい成長を見守っていきたい願いが込められた絵本です。
いろいろな子どもたちがいる!個性を大切にする絵本
卒園、おめでとう! 幼稚園を巣立つ子どもたちを描きます。
卒園を迎える幼稚園の子どもたちを、1人1人の個性を大切に、だれもが主役になれるんだよ、
というメッセージをこめて描きます。お名前を書き入れて、卒園の記念に贈りたい絵本です。
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読者の声より
卒園式の日、クラスの子どもたちに、最後に読んであげた絵本です。初めてこの本を手にとったとき、自然と自分のクラスの子どもたちと結びつき、絶対に読んであげよう!と決めました。幼稚園での出来事を、お友達の思い出と一緒に振り返っていくところが素敵で、主人公の子のお友達への温かい思いが伝わってきます。そして、最後の先生の言葉、作者さんのあとがきには大変共感するものがありました。
読んでいるときに子どもたちを見ると、自分と重なるところでにっこりしたり、先生の言葉のシーンは真剣な顔できいたり…子どもたちもいろいろなことを感じながらきいていたようです。卒園式のページは、自分の思いと重なり、涙でなかなか思うように読めませんでした。ですが、最後に絵本を通して幼稚園の思い出を振り返りながら、大切なことを伝えられたかなと思っています。本当に素敵な絵本に出会えてよかったです。幼稚園の先生に、心からおすすめします!
(りんごごさん 20代・せんせい)
7位 『いつか あなたが おおきくなったら』(サンマーク出版)
どんなときも、いくつになっても親が願うのは、幸せになってほしいという気持ち。一方で子どもが成長していく「喜び」と「さびしさ」が混ざり合う気持ちも表現してくれるこの絵本は、親の気持ちにそっと寄り添ってくれます。
ページのすみずみまで「幸せを願う気持ち」が詰まった絵本
「この せかいに
やってきたばかりの あなたは
これから どんな
すてきなことを するのだろう――」
あたたかいまなざしが込められたメッセージと、
希望にあふれる子どもの姿を鮮やかに捉えたイラストが重なり、
ページのすみずみまで「幸せを願う気持ち」が詰まった絵本です。
読者の声より
親の愛情や、我が子を想う気持ちがたくさん詰まった、優しくて心にしみる絵本でした。
また、6年前に息子を産んだばかりの頃を思い出し、涙が溢れました。ただただ愛おしくて、幸せで、これからが楽しみで、生まれてきてくれたことが一番の喜びだったな。
今となってはすっかりガミガミ母ちゃんになってしまいましたが、赤ちゃんだった息子の寝顔を見ながら感じていたことを忘れずに、これからも息子と共に私も親として成長していきたいです。
そしてまた、自分の親も娘の私をこんな気持ちで見守ってくれていたのかなと、心が温かくなりました。
たくさんの大切な気付きをくれたこの絵本に、感謝の気持ちでいっぱいです。
(そーすけママさん 40代・ママ 男の子6歳)
6位 『あなたの すてきな ところはね』(KADOKAWA)
子どもたちのすてきなところをたくさん見つけて、伝えてあげたい。そんな言葉を浴びたら、きっと子どもたちの笑顔が溢れることでしょう。
小さな子のすてきなところを数えあげ、四季の中での成長を描いた絵本
あなたのすてきなところはね……。
おひさまみたいな、ぽかぽかの笑顔。
「ねぇねぇ、きいて!」って話す、はずんだ声。
ぎゅっとつないでくれる小さな手。
足も、目も。こころも。
そして何より、いちばんすてきなところはね……。
小さな子のすてきなところを数えあげ、四季の中での成長を描いた絵本です。
玉置永吉さんの文、えがしらみちこさんが水彩画で彩る子どもの顔と体。
そのきらきらと躍動する姿に感動さえおぼえます。
「まよっちゃっても だいじょうぶ。あなたの みているほうが まえよ」と励ます言葉。
照れくさいけど「あなたは とっても すてきなひとよ」と伝える言葉。
ふだんなかなか言えない、とっておきのひと言ばかり。
最後のページには「○○のすてきなところ」と子どもの名前を入れて、日付を記入できます。
誕生日プレゼントや、入園・卒園のお祝いにぴったり!
あなたのすてきなところはね……。
大切な人の笑顔が輝く魔法の言葉を、探してみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
読者の声より
あったかい絵本です。
ぽかぽかのえがお、はずんだえがお、小さな手、かわいいあし、かがやくきれいな目、すなおな心、その全てが大事な宝物。
生まれてきてくれたこと、そして今も元気でそばにいてくれること。そのことはとてもありがたいことだと思い出させてくれます。
忙しい日常の中忘れかけていたのでハッとしました。
一日一日を大事に過ごしたいと思いますね。
心がぽわんとしました。
(陽菜マリさん 30代・ママ 女の子12歳、女の子9歳、女の子5歳)
第5位 『おおきくなったらきみはなんになる?』(講談社)
成長する子どもに伝えたい大切なメッセージがあります。卒園式で語られてきた言葉がここにあります。
子どもたちに伝えたい言葉がたっぷり!卒園の絵本
保育園アドバイザー歴17年の絵本作家・藤本ともひこさんが、
毎年、卒園式で子どもたちに語りかけてきた言葉が絵本になりました。
おおきくなったら、きみはなんになる?
なりたいものは、きっと、いっぱいあって、みんなちがう。
いろんなことをやっているうちに、
すきなものを、みつけることがある。
だれかがむりだって、いうかもしれない。
でも、そんなのかんけいない。
きみがやりたいことは、きみがきめるんだ。
きみがやりたいことを、きみがやるんだ。
卒園・卒業というたいせつな時期の子どもたちへ送る、応援歌(エール)です。
読者の声より
おおきくなったらきみはなんになる?
幼稚園の卒園を迎えた娘に読みました。かわいらしいイラストと分かりやすい文章で、子どもに将来の夢について考えるきっかけを与えてくれます。
急がなくても焦らなくてもいいから、本当に好きなものをいつか見つけてくれたらいいなと思います。「おおきくなったら…」と親子で思いを馳せる時間をとても幸せに感じました。
(ouchijikanさん 40代・ママ)
4位 『6さいのきみへ』(小学館)
子どもは宝物。6歳までの日々を振り返る絵本に親御さんたちも胸いっぱいになったようです。こちらも卒園、入学におすすめの絵本です。
卒園までの子どもの成長を丁寧に追った絵本
「きみは宝物」と伝える本
きみが6才になるまでに、いろいろなことがあったね。
泣いてばかりだったきみ、好き嫌いがひどかったきみ、ボタンがなかなかはめられなかったきみ…でも、今は、とても素敵な6才。パパもママもきみのことが誇らしくて、まぶしい。卒園・入学おめでとう!!
…という気持ちを大切なお子様に伝える絵本ができました。
文章は、ベストセラー『子どもへのまなざし』著者の精神科医、佐々木正美さん。絵は、『魔女の宅急便』『魔法使いハウルと火の悪魔』などのイラストで人気の佐竹美保さん。
巻末には、佐々木正美さんからの、おとうさん、おかあさんへのあたたかいメッセージが入っています。育ちのシーンごとのアドバイスもありますので、お子様が小さい方でも、成長を見通しながら、楽しく読んでいただくことができます。
かわいらしい男の子の成長シーンをわが子に重ね合わせてしみじみと6年間を振り返ることもできます。
卒園・入学のお祝いにぴったりの絵本です。
読者の声より
子どもへのまなざし、でお馴染みの佐々木正美さん。
もうすぐ7歳になってしまうのですが滑り込みで読みました。
でもベストな時期は入学前くらいでしょうか。
6歳までの成長を振り返るお話です。
たべものには ちょーがんこで、
のページは、離乳食を始めた頃、全く食べなかったことを思い出し、何だかとても懐かしい気持ちになりました。
そして、あとがきがまたいいですね。
喜びを分かち合う経験の後にしか、悲しみを分かち合う心は絶対に発達してこない。
悲しみを分かち合う心は、思いやりの心。
子供と沢山、喜びを分かち合う経験をしていきたい、そう思いました。
(tori.madamさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
3位 『みんながおしえてくれました』(絵本館)
園だけの生活ではなく、日々の小さな出来事からたっぷり吸収している子どもたち。改めてそのすごさを実感できる絵本です。
いろいろなことから学んだ子どもの成長を実感できる絵本
子どもは、教えてもらうのが上手。
誰から何を習えば一番楽しいかよーく知っているからです。
子どもが身の回りを観察してみたくなる、そんな絵本です。
読者の声より
みんながおしえてくれました
このタイトルの中身がいいんです!
素直に 猫や犬やいろんな動物方 教えてもらって 素直に学ぶ
おにに みつからない かくれかたは うさぎが おしえてくれました。
かくれんぼ かわいい姿ですね
つちのなかの ひみつは ありが おしえてくれました(小さなありからも 学ぶのがいいですね)
わたしは うまれつき かんがえるひとだし(人間は 考える葦である、有名な言葉がありますね)
学校へいって 先生から学び
なにより 友達が たくさんいるのが 一番ですね!
こんなふうに 健やかに大きくなってくれることを 望みますね!
大人も 学ぶことは 同じです。 一生学びながらいきるものですものね
(にぎりすしさん 50代・その他の方)
2位 『みんなともだち』(童心社)
ロングセラーの卒園の絵本です。思わず読んでいる大人たちがグッときてしまいます。たくさんの思い出を絵本と共に振り返ることができる絵本です。
卒園をかみしめる絵本
いもほり、えんそく、うんどうかい…。保育園・幼稚園の行事をテーマにした累計220万部を超えるロングセラーシリーズ「ピーマン村の絵本たち」。この『みんなともだち』は、園行事の集大成ともいうべき卒園をテーマした1冊です。
いよいよ卒園式。一緒にうたったり、絵を描いたり、お散歩したり…。楽しかったことがつぎつぎに思い出されます。小学校に上がるうれしさと誇らしさ。
でも、いっしょにすごして大きくなったみんなと別れるさみしさ…。この絵本は、そんな子どもたちに、こんな言葉を贈ります。
「みんなともだち ずっとずっと ともだち」
「がっこういっても ずっとともだち」
「おとなになっても ずっとともだち」
卒園する子どもたちへの贈りものとして喜ばれているロングセラー絵本。絵本のことばは、卒園ソング「みんなともだち」としてもおなじみです。「親の私が泣いてしまいました」といった感想も多く頂いています。
読者の声より
息子が幼稚園で借りてきました。大好きなピーマン村の絵本の、最終章ともいえる卒園がテーマです。
私はこの歌を知らなかったのですが、最後に楽譜が付いているので、ピアノを弾いて息子と一緒に歌いました。
ちょっととぼけた園長先生も、優しくきれいな女の先生も涙ぐんでいます。でも、子供たちはみんな元気に笑っています。
みんなともだち ずっとずっとともだち
これは、大人が自分自身に言い聞かせている言葉だと思います。
子供は振り返る事をしません。いつも前を向いています。
ですから、現実には、ずっと友達のままでいる友達もいれば、疎遠になって、いつか忘れてしまう友達もいるのです。
だからこそ、あの、園での輝くような時を忘れないで、
どうかみんな、ずっとずっと、友達でいてね。
そんな願いが込められているように思えます。
息子は、この春年長になります。
卒園の頃でなくてよかった。
卒園前に読んだら、きっと私の方が泣いてしまった事でしょう。
(けいぼんさん 40代・ママ 男の子5歳)
1位 『おおきくなるっていうことは』(童心社)
1位は、『おおきくなるっていうことは』。
卒園がテーマの絵本の中でもとても人気のあるロングセラー絵本です。卒園という儀式的なことだけではなく、普遍的な大事なメッセージが語られているこの絵本に、多くの方が共感し、レビューを残してくれています。子どもたちにわかりやすく伝えてくれるそのメッセージが大人にも響きます。
たくさんの共感を得ている普遍的な成長がテーマの絵本
2歳が3歳になって、4歳になって…
どんどん大きくなる子どもたちに向かって、私たち大人は言わずにはいられません。
「おおきくなったね」
でも、子どもたちはどう感じているのかな。
おおきくなるって、どういうことなのかな。
この絵本は、一緒に考えてくれます。
「おおきくなるっていうことは…」
洋服が小さくなるってこと。新しい歯がはえてくること。
あんまり泣かないこと、高いところに登れること。
それから、それから。
小さい子どもたちの毎日は「おおきくなる」喜びでいっぱい!
だけど、園長先生は言います。
「おおきくなるっていうことは
じぶんより ちいさなひとが
おおきくなるってこと」
それって、どういうことなのかな?
ピーマン村シリーズの中でも、特に進学・卒園の時期に人気のこの絵本。保育士でもあった中川ひろたかさんが投げかける一つ一つの言葉は、小さな子どもたちが自分たちでも考えられるように優しくわかりやすいのです。そして、そのシンプルな言葉に心情をのせてくれるのが村上康成さんの絵と構成。熱い気持ちには体温を感じる背景色、未知の世界へ飛び出していくかのような場面には、白の背景を。読んでいる人たちが思い思いに気持ちを映していきます。
ところで、おおきくなるっていうのは、どういうことなのか。大人だって一緒に考えたくなる一大テーマなのかもしれません。読んだあとも、絵本を大切にとっておいてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
この絵本はピーマン村のシリーズです。
「おおきくなるっていうことは ○○○○○○ってこと」
と、おおきくなるっていうことがどんなことなのかを、園長先生が教えてくれます。
前からこの絵本のことは知っていましたが、まだ早いと思って読んでいませんでした。
年長さんになり、そのことをすごく喜んでいたので、この本を読んであげるのにちょうど良い時期になったと思って図書館で借りてきました。
リズムのある繰り返しの文章と、分かりやすく可愛いイラストで、おおきくなるってこういうことなんだと、子どもにもよくわかります。
「おおきくなるっていうことは あんまりなかないってこと」と書かれているページがあります。
これは、いつもおじいちゃんに言われていることです。
「おおきくなるっていうことは じぶんよりもちいさなひとがおおくなるってこと」
「おおきくなるっていうことは ちいさなひとにやさしくなれるってこと」
というのが私は好きで、娘にもそうなって欲しいと思っています。
「おおきくなるってことは そういうこと」と園長先生に言われた子どもたちの誇らしげな顔も印象的でした。
最後は園長先生が「またひとつ おおきくなった おめでとう みんな」と絵本を読んでいる子どもたちに言っています。
子どもにもわかりやすく、大きくなるって素敵なことなんだよって、教えてくれる絵本です。
(きんさんさん 40代・ママ 女の子5歳)
いかがでしたか。
お子さんに読んであげたい、またはママパパが読みたい「卒園」の絵本はありましたか? 子どもたちにとっても親御さんにとっても大切な「卒園」の行事。今しか感じられない思いとつながるような記憶に残る絵本との出会いがありますように。
合わせてチェックしたい、卒園絵本の新刊(刊行3年以内)
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