【今週の今日の一冊】ひんやり、しゅわー! 暑い日の体を潤す、ソーダとジュースの絵本
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長く続く猛暑や、夏のお出かけで、体に疲れが出ていませんか。
そんなとき、冷たくてしゅわっとはじけるソーダや、果物の甘さがぎゅっと詰まったジュースは、まるで魔法の一杯。飲んだ瞬間、体の奥まで涼しさが広がって、気分までリフレッシュしてくれることでしょう。
今週は、暑い日の体を潤してくれる、ソーダとジュースの絵本を集めてみました。ページをめくって、涼やかな色と音が広がる世界へ出かけてみてくださいね。
2025年8月18日から8月24日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
8月18日 お客さんの話に反応するたびに、泡がシュワシュワ!
月曜日は『クリームソーダのしゅわお』(2025年8月刊)
独特のユーモアセンスが人気の絵本作家 出口かずみさん作絵
みんな大好きクリームソーダが主人公のシュワシュワゆかいなお話
・喫茶店の人気メニュー クリームソーダが主人公!
・暑い夏の日にぴったりのゆかいで爽やかなお話
・コアなファンの多い絵本作家 出口かずみさん作絵
ここは古いおかしな喫茶店。クリームソーダの"しゅわお"は、お客さんたちのおしゃべりを聞くのが大好きです。お客さんの話に驚いたり喜んだりするたびに、ソーダの泡がシュワシュワ! ある日男の子がやってきて……。
子どもも大人も大好きな、喫茶店の人気メニュークリームソーダ。
ちょっぴりおっちょこちょいなしゅわおの、ゆかいで爽やかな夏のお話です。
独特のユーモアセンスでファンの多い絵本作家 出口かずみさんによる、くすっと笑えるかわいい絵本。
8月19日 まるの中がフルーツがでいっぱいになったら…
火曜日は『ぐるぐるジュース』
「まあるい かたち、なに いれる?」
『ぐるぐるカレー』、『ぐるぐるせんたく』に続いての第3作目。何をぐるぐるするかといいますと・・・?
まずは、ごろりん りんごを ポン!
おつぎは、みかづきバナナをポン!ぽってんみかん、つぶつぶいちご、ぷるるんぶどうも、ポン、ポン、ポン!
まるの中がおいしそうなフルーツがでいっぱいになったら、牛乳とはちみつを入れて、さあお待ちかね。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる~
わかった!この「まる」は、ミキサーだったのね!
絵本のまるの中を指でぐるぐるなぞったら、本当に指でまぜているみたい。子どもたちが夢中でぐるぐるする姿が目に浮かびますね。
そして、完成するのは、とってもおしゃれなフルーツジュース。なんて、おいしそう!
生活の中の「ぐるぐる」をリズミカルで軽快なことばにのせて表現している「ぐるぐるえほん」シリーズ。口に出して楽しい擬音もたくさん。ぜひ親子で、園で、一緒に声に出して体をつかって楽しんでみてください。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
読者の声より
様々なフルーツを入れて、ぐるぐると混ぜてジュースを作る、読みながら楽しく遊べる絵本です。
りんごに始まり、ポンっとどんどんフルーツを入れていきます、入れていく時も読みながら子どもと入れる真似をしていきます、そして、最後はぐるぐるぐるぐる・・・たーくさん混ぜます。かき混ぜる真似もいっしょにしましょう。
できあがったらジュースをチューっと飲んで。楽しい遊べる絵本です。
絵本でならいくらジュースを飲んでも問題ないので、たくさん飲む真似をして遊んだ絵本です。
(みいつけたさん 30代・ママ 女の子4歳)
8月20日 ジュースを入れて、いっしょにカンパーイ!
水曜日は『コップちゃん』
さあやってきましたよ、コップちゃん。
まずはごあいさつ。
それからお名前はなあに?
年はいくつ?
おや、タイヤがついて車になっちゃった。ブッブー。
なんてたのしいコップちゃん!
子どもがまずスプーンやお皿の前に出会うのが、コップですよね。
身近な存在のコップが、こんなふうにキュートに目の前にあらわれたら?
きっと、思わず話しかけたくなっちゃいます。
文章は中川ひろたかさん。中川さんって、ほんのひとこと、ふたことで、お話の世界をつくりだしてしまうんです。
イラストレーションのユニット100%ORANGEさんが描くコップちゃんは、「いくつ?」とたずねられて困ったかおをしたり、おどけたり、その表情がたまりません。
ジュースをトクトクトクと注がれてオレンジ色になったコップちゃん、いいなあ。
絵本を読んだら、いつものコップにジュースを入れて、いっしょにカンパーイって、しましょ。
これでもう、あなたのコップも「コップちゃん」!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
読者の声より
身近なものである、コップ。
そんなコップがとても愛くるしい表情で描かれており、ページをめくるたびにほっこり笑顔になれる絵本です。
「コップちゃん、おなまえは?」「コップちゃん、おとしは?」というところは、
娘の名前に置き換えて読んだりもします。
おいしそうなジュースに目がキラキラ、
だいすきな「カンパーイ」など、娘の大好きなつぼがたくさん詰まった絵本です。
(ちかまなぶさん 30代・ママ 女の子1歳)
8月21日 はらぺこソーダくんが吸い込んだのは…!?
木曜日は『はらぺこソーダくん』
ページをめくっていくだけで楽しめる、何が起こるかわからない!
岩田明子さんの作品のファンならば、今回もソーダ君がなにをしようとしているのか・・・期待と緊張でドキドキしてしまいますよね。
さてさて、そのソーダくん。
ちょっとしょんぼりした顔をしているのは、どうやらお腹が空いている様子。
レモンを見つけた!
コップにささっているストローを「にょろ~」とのばしていくと、レモンを「じゅる~」と吸い込んだ!?
「ごっくん」
どうなるかっていうと、ソーダくんにきれいな黄色の果汁が加わって、量も増えて。
それだけでもびっくりしていると、まだまだはらぺこのソーダくん。
今度見つけたのはぶどう。更にすいか。
しまいにはとんでもないものまで・・・吸い込んだ??
後半の展開は、もう予測の範囲を超えた出来事が待っています。
何が起こっているのでしょうか。
でも、確実にソーダくんはシュワシュワしています。
このユーモアセンス。そして奇想天外、摩訶不思議な表現力は岩田さんだけのもの?
どんどんクセになってきます。
「じゅる じゅる じゅる~」「どっぴゅ~~」
音のリズムもぴったりで、聞いているだけでも笑っちゃいそう。
みんなでくり返し読んで盛り上がってみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
暑い夏に、涼しげなソーダ。。。表紙の絵が目にとまりました。
でも、ソーダがはらぺこって。。?
思いもよらない展開にビックリです!そんなストローの使い方があったなんて!
ガラスの中のソーダくんが、ストローを使って逆に、色々なものを吸い込んじゃいます!
カラフルな層になっていくグラスの中身に、次は何を吸い込むの??と、ワクワクドキドキしながら読む絵本です。
(ピーホーさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
8月22日 みんなでくだものを解体して、スイッチオン!
金曜日は『ポコポコミックスジュース』
こんぺいとうの色のような、透明感あふれるカラフルワールドは、まるで夢の国。
そんな「ポコポコおやつえほん」シリーズ第3弾は、いったいどんなおやつが登場するのでしょう。
ワクワクします。
今日のポコポコは・・・くだものをはこぶよ!
どうやらポコポコとどうぶつたちは、バナナやイチゴ、大きなメロンに小さなベリー、くだものをどこかに一生懸命はこんでいるようです。
着いた先で待っていたのは、巨大なミキサー。何個も並んでいます。
まずは、くだものを道具をつかって解体。そして、バラバラになったくだものを、ミキサーに入れて、スイッチ「オン!」「ルーーン!」
うわあ!きれいな色。魔法みたい。これは美味しそうです。
みんなでさっそくいただきますー。
今回の主役はフルーツミックスジュースだったのですね。
チュウチュウチュウ、みんな幸せそうな顔をしています。
あれ、でもまだお話は終わらないようですよ。
さらに、それぞれのミキサーに長い長いホースをつなげて・・・。
どこにつながっているのかな?
最後に待っているのは、うっとりするようなキラキラした景色。
そして、みんなが大喜びのとびっきりスペシャルなミックスジュース!
いつまでだって眺めていたくなります。
そしてやっぱり締めはこの言葉、「ごちそうさまでした!」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
息子が3~5歳のころ、このシリーズ大好きでした。
ミックスジュースは特に好きだった1冊です。
いろんなジュースを混ぜ合わせたらどんな味になるのかが、
息子の一番の関心で、
これをやりたいと言いだしました。
うちにミキサーとジューサーがあったので、
複数の果物を買ってきて、
やってみました。
しばらくお気に入りで、何度もミックスジュースを作りました。
食育にもなったかと思います。
(Tamiさん 40代・ママ 男の子9歳)
8月23日 いろんな「ソーダ」があってまよっちゃいそうだ!
土曜日は『そうだソーダ』
不思議なソーダがいっぱいあるという「ソーダのお店」。
そんなのあったらすぐに行きたい!
一番人気の「クリームソーダ」は絶対飲みたいし、空をとべる「そらソーダ」、寒い冬には「あったかソーダ」、暑い夏には「こおりソーダ」なんて……気になる、気になる。
どうやら店長はゾウだそうで、
すでに人気で行列ができているそうで、
配達もおこなっているそうだ。
うーむ、これはかよっちゃいソーダ!
うっすら気が付いていらっしゃる方もいるかと思いますが、これはシュワシュワさわやかソーダで遊ぶ「だじゃれ絵本」です。発想のきっかけは、「あ、そうだそうだ」って言われて「それって、どんなソーダ?」って思ったところからだソーダ。うん、丸山 誠司さんらしい。これでもかこれでもかの「ソーダ」づくし絵本。思いもよらない人が思いもよらない場所でソーダを飲み、ウキウキ気分が盛り上がっていると、最後はなんとなくシュワ―……っと終わっていくという。余韻が気持ちいい絵本なのです。
表紙のクリームソーダにつられて、「ソーダ遊び」の世界にはまってみてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
『にんじゃサンタ』や「おしろ絵本」シリーズなど、丸山誠司さんのユーモラスな作品が大好きなのでこちらも読みたいと思いました。
ゾウさんのソーダのおみせにやってくる、たくさんの人や動物たち。思い思いにソーダを飲んで楽しみます。
「そうだ」「そうだ」と繰り返される、ことばあそびの絵本です。リズムよく読むととても楽しく、シュワシュワっと爽やかな気分になります。
おひさまが飲んでいた「いいゆめみれソーダ」、飲んでみたいなぁ。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子16歳、男の子13歳)
8月24日 4つのフルーツを集めてジュースを取り戻そう!
日曜日は『トラブル旅行社(トラベル) 砂漠のフルーツ狩りツアー』)
銭天堂で大人気の作家、廣嶋玲子先生の新シリーズ。子どもが抱える悩みやトラブルを解決する旅を提供する「トラブル旅行社」から、子どもたちの冒険旅行が始まる。今回の旅先は、砂漠の世界。家族みんなで飲むはずだった高級フルーツジュースをうっかり飲み干してしまった小学4年生の大悟が、同じジュースをつくりだすために、フルーツ探しの旅に出かける。学校図書館・公共図書館にピッタリの一冊です。
ソーダやジュースの絵本、こちらも合わせて。
いかがでしたか。まだもう少し暑さが続きそうな今年の夏、体に効く美味しい飲み物で、体を元気にしながら乗り切りたいですね。
選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)
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