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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の1冊】年末年始の楽しみといえば……? お正月を満喫する絵本

12月28日~1月3日までの絵本「今日の1冊」をご紹介

大変だった2020年も年末を迎え、新しい年がやってきますね。
年末年始もいつも通りというわけにはいかないかもしれませんが、新しい年を迎える準備をして、美味しいものを食べ、ゆっくり体を休めて、温かい年末年始を過ごせますように。
今週は、お正月の楽しい風物詩が描かれた絵本をご紹介します。
 

12月28日 ぺったんとったん、どんなおもちができたかな?

月曜日は『14ひきのもちつき』

14ひきのもちつき

出版社からの内容紹介

薪をわるおとうさん。かまどに火を入れたおじいさん。おばあさんとおかあさんは、お米の準備。子どもたちも起きてきて、お手伝いします。さあ、いよいよおもちつき。ぺったんとったん、どんなおもちができたかな?

読者の声より

おもちつきの日の様子がとてもよく描かれています。
前日から、ふやかしておいたもち米。せいろで蒸して、臼の中へ。よく練ってから、つき始めます。
きねでつく担当と、こねどりする担当。
つけたおもちをもちとり粉にまぶして、のして、のしもちに。
つきたておもちをまるくちぎって、あんこにきなこにくるみもちに。
小さな頃に、我が家ももちつきをしていたことを思い出しました。細かい所まで、よく描かれていて、記憶がよみがえりました。
朝早くから始めて、お昼に食べる出来立てのあんことからみもちの美味しかったこと!
伝統的な日本の行事を、昔ながらのやり方で知れるのは、子どもたちにもとてもいいですね。
(ピーホーさん 30代・ママ 女の子2歳、女の子1歳)

12月29日 おせち作り、どうやるの?

火曜日は『おばあちゃんのおせち』

おばあちゃんのおせち

出版社からの内容紹介

きりちゃんは、初めて、おばあちゃんのおせち作りを手伝うことになりました。商店街で買い出しをしたあと、料理の手順を教わり、おせちのいわれを聞いて……。家族で迎える昔ながらのお正月の楽しさ、あたたかさを、温もりある版画で伝えます。巻末には、料理研究家・堀江ひろ子さんによる、おせち料理の由来の解説付き。

読者の声より

どのページも版画で出来ていてびっくりしました。

とても丁寧な多色刷りの版画です。

昔ながらのおせち作りを商店街も昔のよき時代を思い出させてくれまし

た。おせち料理も手作りのもので、おばあちゃんの手料理が食べたくな

りました。

おばあちゃんは、孫のきりちゃんと一緒につくれたことがきっと一番嬉

しかったと思いました。

お正月前には、また読みたい絵本です。
(押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば)

12月30日 こたつで過ごす年末年始

水曜日は『こたつ』(2020年の新刊です)

こたつ

出版社からの内容紹介

ある家族の暮らしの中心・こたつでのできごとを、定点観測で描いたユニークな絵本です。大みそかの朝、「今日は夜中まで起きている」と宣言して、こうたくんの長い一日がはじまります。宿題せずにごろごろしたり、おせち料理づくりを手伝ったり。年越しそばを食べた後は、初めての夜ふかしを堪能します。真上から、俯瞰(ふかん)で見る独特のスタイルで、こたつのある生活の楽しさと、家族のあたたかさ、新年を迎えるよろこびを描きます。

12月31日 「そばは、こうでなくっちゃあいけませんよ」

木曜日は『ときそば』

落語絵本12 ときそば

出版社からの内容紹介

屋台のそば屋に立ち寄った男、そば屋をおだてるだけおだてて、そばをたいらげ、さて、お勘定となり…。わざわざ「いくらだい?」と聞き、小銭しかないからと、1枚ずつ出しながら「いま何時だい?」と聞き、そばの支払いをごまかそうとしますが…。

★ひとこと秘話
絵本にはしづらい噺として、一度はお蔵入りしたことも。…というのも場面は夜のみ。
しかし川端さん、見事に、夜の闇を描きわけています!行灯と提灯をともした屋台のそば屋が真っ暗闇に照らしだされ、闇の濃さや通りの気配で、午前零時と夜十時の違いが、表現されています。

読者の声より

5歳の娘、9歳の息子と読みました。

二人とも川端さんの落語絵本が大好きで、
「落語絵本読も!」と呼びかけると、すぐに集まってくる二人。
今回の話は私も初めてで、どんな話だろう?!とワクワク。
読み始めてしばらくは状況を把握するのに必死の三人ですが、
ストーリーが中盤に差し掛かると、序々に笑いがこみ上げてきます。

今回も、最初にうまいことソバを食べた男の人と、
その人の真似をしようとたくらんだ二番目の男の人の対比が
これがもう面白くてたまらなくて、
息子も娘もそして私まで、笑いが止まりませんでした。

絵本を読みおわった後も登場人物の真似をするこどもたち。
この一冊はリピーター間違いなしです!
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子4歳)

1月1日 年が明けて、新しい一年のはじまり。

金曜日は『おしょうがつのかみさま』

おしょうがつのかみさま

みどころ

「まだかな、はやくこないかな~」

家じゅうをきれいに掃除して、しめ飾りや門松を準備して、心待ちにしているのは誰でしょう。

「あけまして おめでとう」

年が明けて、新しい一年のはじまり。ぞろぞろとみんながやってきて、おうちはあっという間に賑やかです。最後にやってきたトラは、背中に鏡もちを乗せています。その時。

「ちょいと おまち!
わたしが おしょうがつの かみさまなのよ」

えっ、この美味しそうな方が神様!?
……そうなのです。どうやら神様は、毎年毎年姿を変えてやってくるそうで。
今年はまたとびっきり可愛らしいお姿で読者もびっくり。

(続きはコチラ>>>

読者の声より

子どもの頃のこと思い出します
正月前には みんなで大掃除して 新しい年を迎えます

もちろん 餅つきもたのしみでした
おばあさんが 餅作りが上手で お鏡もちをうまく作っていたのを懐かしく思い出しました

みんなで 花札や 百人一首 かるた たこあげ  どれも楽しい想い出です

おせち料理も みんなでたべて お雑煮もたくさん食べたな~

どうして子どもの頃は こんなに お正月がうれしかったのかな~

今は・・・・・ また一つ年をとるな~

この絵本を見て ほっコリしています
(にぎりすしさん 60代・その他の方 )

1月2日 いい年になりますように

土曜日は『おみくじ』

おみくじ

みどころ

木の筒をジャラジャラ振って、出てくる棒で運勢を占う、おみくじ。神社へお参りしたときは、必ずおみくじをひくという方も多いのでは。ちょっとした運試しなんて思いつつ、ひくときはみんな真剣そのもの。結果に一喜一憂してしまったりするものですよね。
「2回連続『凶』が出た!」、「あの子ばっかりいつも『大吉』!」、「ここのおみくじどうなってるのー?!」なんて思ったこと、ありませんか?
そんなとき、おみくじの箱の中では、こんなことが行われているのかも・・・?

こんな会話が聞こえてきます。
「おやぶん、こんどの にんげんは おさいせんを ケチりましたー!」
「なに!?よし、大凶、おまえがいけ!」「へいっ」
「おやぶん、つぎの にんげんは すっごい べっぴんさんです~!」「よし、おれが いこう♪」

(続きはコチラ>>>

読者の声より

年に一度の運試しでおみくじを引く人は多いですね。私もその一人です。やっぱりその結果に一喜一憂してしまうのが人間です。

大吉が出たら気持ちが良いですし、反対に末吉だったら、なんだか今年も良くないのかな。なんて少々がっかりしてしまうものです。

そんな人間の心理をうまくついた絵本だなと思います。

おみくじといっても、この棒をひいて占うおみくじは私はあまりひく機会はないのですが、あの箱の中で、こんな相談して決められていたのか!なんて発想が面白いです。

おみくじを決めるのに、中でミニおみくじをやっているとしたら・・想像するだけで可愛らしいですね。

なんだか読み終えた後はおみくじがひきたくなってしまいます。

おみくじしんぶんも載っていますが、面白い知識が得られます。
(Pocketさん 40代・ママ 女の子14歳、男の子10歳)

1月3日 とんとんとん あそぼじゃないか 1がつさん

日曜日は『こよみともだち』

こよみともだち

出版社からの内容紹介

1月さんから12月さんがそれぞれ住んでいる、12軒のこよみの家がありました。12人はひとりぼっちで住んでいたので、それではつまらないと次々と隣の家の扉をたたいて、一緒に遊びはじめます。そして、12人は一年の変化を楽しみながら、どんどん友だちになっていきました。最後はみんなで一緒に暮らそうと「こよみのいえ」に引越します。「こよみのいえ」は、読者が自分で扉を開けるしかけになっています。

読者の声より

ひらがなで 「こよみともだち」

1がつさんから 登場して
ともだちさがして、
みんなで12人集まって。

毎月の特徴がしっかり描かれていて、
和洋折衷 個性的。
すごく面白い展開で
次の月に行くのが
楽しみになってきます。

絵と 言葉が印象的で
最後の扉が付いたページは
その しかけがいいですね。

大人の私もワクワクしました。

このような絵本に出会えて良かったです。
(koyokaさん 50代・じいじ・ばあば)

お正月の絵本、いかがでしたか。
今年も1年間、ありがとうございました。
来年もまた、毎日の生活を彩ってくれるような楽しい絵本や、心を豊かにしてくれるような絵本をご紹介していきたいと思います。
2021年、誰もが心穏やかに過ごせる良い1年となりますように。

 

秋山朋恵(絵本ナビ編集部)

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
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