【今週の今日の1冊】今週は、毎日クリスマス・イブ気分を楽しもう♪
12月21日~12月27日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
絵本ナビの「今週の今日の1冊」では、クリスマスまでの期間、さまざまなテーマでクリスマス絵本をご紹介してきましたが、 今週はいよいよクリスマスがやってくる週♪ということで、「クリスマス・イブ」の夜の出来事を描いた絵本を集めてみました。ワクワクする楽しさが感じられたり、神秘的な夜に静かな気持ちになったり、魔法のような出来事が起きるクリスマス・イブの貴重なひとときを、今週は、絵本で毎日味わってみませんか。
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12月21日 3人の心が少しずつ触れ合うことで生まれる物語
月曜日は『クリスマスイブのおはなし 3冊セット』
みどころ
クリスマス・イブの日のお話です。
おかあさんに頼まれてクリスマス・ケーキを買いにいく小さな女の子あっちゃん。いつもより早起きをして99個のクリスマス・ケーキと1個の特別なケーキを作りはじめるケーキ屋さんとねこのクロ。この日、一年ぶりに目を覚まして、みんなの家にプレゼントを届けるサンタさんとトナカイ。
女の子とケーキ屋さん、そしてサンタさん。クリスマス・イブにそれぞれ3人の心が少しずつ触れ合うことで生まれる物語を、刺繍という表現で素朴に、そして愛らしく描いた小さなクリスマス絵本3冊セットです。特筆すべきは、この絵本が実は3冊で一つの物語が出来上がっているということ。それぞれの視点、それぞれの立場から見えてくるクリスマス・イブの一日。それをじんわり味わえるのがこの3冊『100こめのクリスマスケーキ』『サンタさんのいちにち』。読みくらべながらクリスマスの夜を楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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読者の声より
この絵本はバラでも購入できるようですが、もう絶対3冊セットで楽しむべきです。
おはなしがつながっていることが分かった娘の喜びようったら!
ケーキ屋さんであっちゃんがお客さんの間に埋もれてるページと、あっちゃんおおうちの窓をサンタさんが覗いているページで、必ず「ほらここ!つながってるんだよ!」と自慢げに言います。
刺繍で描かれた絵が落ち着いた雰囲気で大人も楽しめますし、小さいサイズが気に入ったのか、1歳の下の子もずーっと持ち歩いていました。
(オバーサン 30代・ママ 女の子4歳、女の子1歳)
12月22日 クリスマスを迎える喜びにあふれた絵本
火曜日は『しずかなしずかなクリスマス・イヴのひみつ』
みどころ
クリスマス・イヴは特別な日。
雪とクリスマスの飾りで覆われた街は買い物客であふれてにぎやか。
そして迎えるイヴの夜は家中が静まりかえっています。
子どもたちはベッドのなかで、ようせいたちがとびはねている夢をみています。
その時、外からカタカタと音が聞こえて・・・。
なんて静か、そしてなんて美しいクリスマスの絵本でしょう!
200年も前から語り継がれているムーアの「クリスマスのまえのばん」。
その詩にのせてアンジェラ・バレットが繊細で丁寧に特別な一晩を描き上げています。
家中に飾られているクリスマスを迎える為の装飾の数々。
柱の奥で眠るねずみや、子どもたちの夢に出てくる砂糖菓子の妖精たち。
そして、真っ白な雪景色の中そりにのってやって来るサンタクロースの姿!
ため息が出るようなシーンの連続です。
もっと画面を隅々まで見ていると、部屋の中の小物たちがみんな
サンタクロースを見つめて微笑んでいるのが発見できますよ。
クリスマスを迎える喜びにあふれたこの絵本は、
本当にこの日を楽しみにしている子どもたちのプレゼントとして間違いなくおすすめ。
静かで優しい語りくちと、何度見ても飽きることのない絵の世界。
そして何より絶対的なサンタクロースの存在感。
きっと宝物の絵本にしてくれるはずです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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読者の声より
クレメント・ムーアの詩には、いろいろな画家が絵を添えていますが、
アンジェラ・バレットの絵はとても美しく、大人もため息の世界です。
石井睦美さんの訳は、題名の訳出でもわかりますが、
その絵の雰囲気を十二分に引き立てるものとなっています。
ホワイトクリスマスの静寂、でしょうか。
クリスマス・イブの夜、一家のお父さんが目撃したサンタクロースの様子。
もちろん、暗黙のアイコンタクトで「秘密」と確かめ合った光景も、
静寂ですからね。
この解釈は、新鮮でした。
後世のサンタクロース像の原型になったとも言われる、
ムーアの詩による造形が見事ですね。
子どもの夢も大切にしてあるところもいいですね。
何よりも、大人が目撃したサンタクロースです。
大人にとっても、素敵な存在なのです!
ムーアの奥深い詩の魅力をあらためて感じました。
(レイラさん 40代・ママ 男の子19歳、男の子16歳)
12月23日 クリスマス前夜、幻想的な旅が始まる
水曜日は『急行「北極号」』
出版社からの内容紹介
クリスマス前夜、サンタを信じる子だけが体験する不思議な旅を描いた絵本。コルデコット賞受賞作。
サンタクロースを待つ僕のもとに現れたのは白い蒸気に包まれた汽車、急行「北極号」。僕はその謎めいた汽車に乗り込み、クリスマス前夜の幻想的な旅が始まる。森を抜け荒地を抜け、山を越えて汽車は北へ北へと進み…。
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読者の声より
幻想的な美しい絵です。
おとなになってしまった主人公の
子ども時代の貴重な回想録と言う感じですが
その内容は子供にしかできないであろうファンタジーです。
北極号にのって、北へ北へ駆けて
サンタとトナカイたちのそりがある出発点へ。
凍てつくような寒さをかんじる絵ですが
とても美しい世界がありました。
遠い昔のファンタジーを思い出せる絵本です。
(capellaさん 60代・じいじ・ばあば)
12月24日 クリスマス前夜の魔法のようなひととき
木曜日は『クリスマス・イブ新版』
出版社からの内容紹介
まちにまったクリスマス・イブの夜。あたりはしずかに雪がふっています。「ねむるまえにみんなでしたへいってクリスマス・ツリーにさわっておねがいごとをしよう」。ねむれない子どもたちは、そっとベッドをぬけだして、階下へ冒険にでかけました。そこで子どもたちがみたものは…。『おやすみなさいおつきさま』で有名なマーガレット・ワイズ・ブラウンの遺作に、イタリアの舞台美術家出身のベニ・モントレソールが絵をつけた、静かで美しいクリスマスの絵本。
読者の声より
マーガレット・ワイズ・ブラウンの1938年の作品に、イタリアの舞台美術家出身のベニ・モントレソールが絵をつけたものです。
日本では、1976年に初版ですが、今回のは20年ぶりの復刻版でした。
クリスマス・イブの一夜のできごとをさりげなく描いています。
やはり、子供がドキドキして寝付けないのは万国共通で、両親に気づかれないように階下におりていきます。
クリスマスツリーは、残り火で赤・青・緑 色とりどりの飾りがきらめいています。
暖炉の前には、クリスマスプレゼントが手の届くところにありました。
家の外では、大人達が讃美歌を歌っていました。
まさにその情景が目にうかんできそうな位の臨場感溢れるお話でした。
絵の色遣いが、オレンジを基調として金とか黄色くらいしかないので最初はどうか?と思ったのですが、暖かさが伝わってきて、このお話には合うように思います。
クリスマスの時期に読みたい絵本です。
(シュンイチさん 40代・パパ 男の子12歳、男の子6歳)
12月25日 何かはいっているぞ おっ やった!
金曜日は『クリスマスにはおくりもの』
出版社からの内容紹介
クリスマスを楽しみにしているのは、サンタさんもいっしょ!
真夜中にやってきたサンタクロース。
くつしたにプレゼントを入れようとして「おや?なにかはいっているぞ?」
それは女の子からサンタクロースへのプレゼント。
プレゼントをもらうのが当たり前になってしまったこのごろのクリスマスですが、この絵本が描いているのは相手を思う心と「贈るたのしさ」です。
わが子もこんなふうに成長してほしいとおもうそんな絵本です。
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読者の声より
クリスマスにプレゼントをもらうことって嬉しいですよね。
これは子供たちだけではなく、大人だって同じ。
もちろんサンタさんだってね。
いつもプレゼントを贈る立場のサンタさん。
自分へのプレゼントが用意されていたことを知った時の顔がとっても嬉しそうで、
いそいそと家に帰っていく姿は子供のようで、
とても微笑ましかったです。
いくつになってもクリスマスは特別。こんな風にワクワクできる気持ちをずっと持っていたいですね。
(tori.madamさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳)
12月26日 サンタクロースに入り口を教えてあげるしかけ絵本
土曜日は『こまったこまったサンタクロース[新版]』
出版社からの内容紹介
こんやはクリスマス・イブ。サンタクロースがプレゼントをどっさりもってやってきました。「えんとつはどこにあるんだろう。どこからはいればいいのかな?」まいごになったサンタクロースにいりぐちをおしえてあげましょう。つぎのページへの入り口が実際にめくれるようになっています。しかけを探すのも、みつけた入り口をめくってみるのも楽しい、クリスマスしかけえほん。
12月27日 ねずみくんが受け取った贈り物とは・・・
日曜日は『クリスマス・イブのねがいごと』(2020年のクリスマス新刊です)
出版社からの内容紹介
ひとりぼっちのねずみくんが、お星さまに願いごとをしたイブの夜。
外には迷子になったサンタさんが!
ねずみくんが受け取った贈り物は、贈り物をあげられる友だちでした。
カバーにシルバーとブルーの箔押しが施された、ギフトにもぴったりな絵本です。
いかがでしたか?
待っている時間は長いのに、やってくるとあっという間に過ぎてしまう「クリスマス・イブ」。少しでもたっぷり味わえるように、どうぞ絵本を開いてみて下さいね。
それでは、皆さま、どうぞ楽しいクリスマスを♪
秋山朋恵(絵本ナビ編集部)
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