【今週の今日の1冊】愛鳥週間によせて。鳥に詳しくなれる楽しい本大集合!
5月10日~5月16日までの絵本「今日の1冊」をご紹介
5月10日から16日は、ちょうど「愛鳥週間」と重なる一週間。鳥類についての正しい知識と愛護思想の普及を目的に、鳥類保護連絡協議会によって1950年に定められ、バードウィークとも呼ばれているそうです。
この時期は季節的にも野鳥の活動が活発になっていて、野外で鳥の姿を見かけたり、鳥の声を耳にすることも増えてきましたよね。今週は子どもから大人まで、鳥について詳しく知れる本や図鑑を集めてみました。鳥の名前や種類、鳥の巣、鳥の羽、鳥が集まる場所のことなど、楽しい発見が満載です。
5月10日 鳴き声も聞けちゃう親子で楽しめるアート図鑑
月曜日は『子どもと一緒に覚えたい野鳥の名前』
出版社からの内容紹介
「子どもと一緒の覚えたい 道草の名前」のシリーズとして、展開する第2弾の「野鳥」。
都会の市街地でも気軽に見られる身近な野鳥の名前、生態、特徴などを紹介するアート図鑑。
自然にあまり興味のない人でも思わず手に取りたくなる美しい上製本です。
一般的な野鳥図鑑と異なり、マニア向けの数の多さではなく、1つ1つをディープに解説。
それぞれの野鳥の特徴や生態だけでなく、鳴き方や聞きなし、居場所、間違えやすい野鳥も紹介。
一目で分かるドングリとの比較による縮尺図と、野鳥の声をスマホで聞けるQRコード付き(バードリサーチ)。
子どももお母さんも「可愛い!」と言いたくなる愛らしい写真もたくさん使っています。
5月11日 鳥の表情や仕草は何を意味しているのでしょう?
火曜日は『世界で一番美しい鳥図鑑』
出版社からの内容紹介
自然界の鳥の美しくかわいい表情や仕草を捉えた写真約130点を掲載。
バードウォッチングで世界に繰り出し、鳥の魅力を、見た目・生態・行動などあらゆる観点で知り尽くす、すずき莉萌氏が、種の説明だけでなく、その表情や仕草が何を意味しているのかをコメントしています。
「眠る」「食す」「羽をつくろう」といった行動ごとの章に分かれているため、一生懸命暮らしている生活の中での、リアルな、愛くるしい表情を垣間見ることができます。
野生下の美しい鳥だけではなく、モモイロインコ、コンゴウインコなどの飼い鳥も掲載。
すずき莉萌氏の、オーストラリアのケアンズ、ゴールドコーストを舞台とした探鳥記では、たくさんの鳥との出会いが描かれ、ドラマティックな世界に引き込まれます。
美しい鳥の表情や仕草を、見て、理解することができる、より鳥とのシンパシーを高めてくれる図鑑です。
5月12日 259種類の鳥と巣と卵を紹介する、画集のような図鑑
水曜日は『日本の鳥の巣図鑑全259』
出版社からの内容紹介
鳥たちは様々な場所で、様々な形の巣をつくり、新しい生命をうみ育てている。本書では、今まで日本で巣をつくり、卵をうみ、ヒナを育てたと記録された259種類の鳥と巣と卵を紹介する。美しい画集のような図鑑。
読者の声より
卒園した幼稚園に、ツバメの巣ができたということで興味があるかなと思い、鳥の巣の本を借りてみました。
内容は、かなり本格的です。
写真ではないものの、本物に忠実な絵なので、図鑑のような感覚で見ることができました。
(なしなしなしさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子2歳)
5月13日 物語を通じて、野鳥の世界をのぞいてみよう!
木曜日は『青い羽みつけた!―さがしてみよう身近な鳥たち―』
出版社からの内容紹介
物語を通じて身近な鳥32羽が観察できる図鑑絵本
不思議な青い羽をひろった兄妹が鳥の世界にまよい込む。日本野鳥の会監修。公園や住宅街で見られる野鳥32羽を紹介。物語を通じて、野鳥の世界をのぞいてみよう!
5月14日 鳥たちの存在により守られてきた森とその食物連鎖
読者の声より
まず、巣箱がもともと鳥を捕まえるワナだったことに驚きました。
そして、どうやって巣箱が世界中に広まっていったのかも初めて知りました。
ベルレプシュ男爵の、鳥たちへの愛情が数千の巣箱となり、それらの巣箱が鳥たちを守り、やがては森を救うことになります。
今では、コウモリやモモンガ、ペンギンの巣箱もあると知ってビックリ!
その巣箱も、色んな材質、形、色もカラフルでとても素敵ですね。
今年、私の家の隣のガレージに、スズメが巣を作りました。
ピィピィと賑やかなヒナの鳴き声と、せっせとエサを運んでくる親鳥の姿を見ると、何とも幸せな気持ちになりました。
そんな鳥たちが安心して暮らせる巣箱が、もっと身近に増えますように!
木々の美しい緑、鳥たちの可愛らしい姿、色とりどりの綺麗な巣箱など、挿絵もとても素晴らしく、眺めているだけでも楽しめる絵本です。
(MYHOUSEさん 40代・ママ)
5月15日 羽根の美しさの裏側にある進化の謎とは?
5月16日 豊かなお庭には鳥が遊びにやってきて…
読者の声より
この本の広告を見て食いついたのは子供ではなく母である私。
実際に本を手に取って中を見ると予想通りの素敵な絵本!
春に引っ越ししてから冬になるまでの、子供たちと庭の草花の1年弱を描いたお話。
何かすごいドラマが起きるわけではないけれど、自分たちで好きなように荒れた庭に手を入れ、自然と交わりながら暮らしていく姿がたまらなくエキサイティングに感じられます。
自分自身がずっとマンション住まいなので余計羨ましく感じるのかも。
この絵本、一つ意外だったのは私だけでなく子供たちにも受けが良かったこと。淡々たお話のようだけど、その分、お隣の友達やリンゴの木との会話、マヒワの死などのちょっとしたエピソードが際立つようです。
自分で楽しむのもよし、子供や大人の友人知人へのプレゼントにもぴったりの1冊だと思います。
(夜の樹さん 30代・ママ )
文・選書:秋山朋恵(絵本ナビ編集部)
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