『きんぎょがにげた』子どもの可能性、成長を実感できる絵本
この連載記事は、絵本ナビから生まれた絵本ガイドブック『幸せの絵本ー大人も子どももハッピーにしてくれる 絵本100選』の内容を期間限定でご紹介していく企画です。
読むと幸せな気持ちになれる絵本を、絵本ナビに寄せられたみんなのレビューでご紹介しています。
ベストセラー絵本ガイドブックをまるごとお見せする太っ腹企画をお楽しみください。
子どもの成長を実感する幸せ
子どもの反応に驚くことってありますよね。
こんなことに喜ぶんだ、こんな言葉が言えるんだ、などなど。
そんな嬉しい驚きをくれる絵本です。
きんぎょばちから、きんぎょがにげます。
部屋のあちこち、別の部屋へ。
部屋の景色に紛れ込んでいるきんぎょが、どこにいるのか楽しく探す絵本です。
シンプルでカラフルなイラストが、子どもの関心を誘います。
指差しができるようになったら、
「きんぎょさんどこかな...?」
「これ!」
と親子で遊べる楽しい1冊です。
<みんなの声から>
すごい反応
(かっかさん 30代・パパ・福岡県福岡市 女1歳)
我が家でははじめて買った五味太郎さんの作品。1歳半の娘をひざにのせ、「きんぎょがにげた。」と読み始めたところ、いきなりきんぎょを指差し「とっとー!」。ページをめくると、「とっとー!!ここ!ここ!」とすごい反応でした。
その後は自分でページをめくって、「パパ、とっと、とっと」と教えてくれます。慣れてくると他の絵もよくみるようになって、いちごを食べるまねをしたり、池のはじにさいている花を見つけたり...最後のページでは逃げたきんぎょがなかまのきんぎょと向かいあっているのですが、この絵を見て「ちゅっ」ときんぎょにキスをしています。
もう少しすると、きんぎょがにげた訳がわかってくると思います。
子供の反応が大人の予想を上回りました。おはなしとイラストがシンプルで完成度が高く、出産祝いなどにプレゼントするといいかもしれません。
赤ちゃんでも楽しめます!
(ヒロミ♪さん 30代・ママ・愛知県名古屋市 男1歳)
息子が10ヶ月の時から見せています。
五味太郎さんのカラーが気に入ったのか集中してみてくれました。
初めは「ここにいるね」とママが指差し。11ヶ月の時にカーテンやお花にかくれた金魚をたたいてるような…。わかっているのかな?かしこい?と思っていると、すぐに金魚の目を指差すようになりました。ちょうど指差しが始まった頃だったのでタイミングよく見せてあげられてよかったなと思っています。
キャンディやイチゴはちょっとむずかしかったようで…。イチゴに気づいた時は「あっ、あっ」と大騒ぎ!おもちゃの部屋ではびっくり箱の人形の鼻を必ず指差しします。1歳を過ぎるとほとんどの金魚を見つけられるようになりました。おきにいりの1冊で、金魚やる?と聞くと持ってきます。
言葉がわからなくても十分コミュニケーションが楽しめる絵本です。
私は花に扮している金魚ちゃんとみんなと一緒の金魚ちゃんが好き。たくさんの金魚の中に笑ってる金魚ちゃんがいるのも好き。
色々なものが描かれているので、これから成長するにつれて会話が広がりそうな絵本です。
<作者紹介>
五味 太郎(ごみ たろう)
1945年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。「かくしたのだあれ」「たべたのだあれ」(以上文化出版局刊)でサンケイ児童出版文化賞受賞のほか、ボローニャ国際絵本原画展等、受賞多数。「みんなうんち」(福音館書店刊)、「きいろいのはちょうちょ」(偕成社刊)、「さる・るるる」(絵本館刊)などの作品がある。
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※校正前の原稿を元に掲載していますので、実際の本の内容と異なる部分があります。
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