【朝読に何読む?】小学校で実施している「朝の読書」って?朝に読みたいおすすめ本ご紹介!
朝に読む本、何を読む?本選びのポイント!
こんな本がおすすめ!
〇学校を舞台にしたお話(学校がより楽しく感じられる!)
〇元気が出るお話(朝読むと、気分が上がりやる気が湧いてくる!)
〇優しい気持ちになったり心が温かくなるお話(穏やかな気持ちで1日をはじめよう!)
〇頭を使うお話(頭の体操をしよう!)
〇5~10分ぐらいで読める短編集(続きが気になりすぎないように!)
「朝の読書」で読みたい!学校を舞台にしたお話
低学年におすすめ『ハキちゃんの「はっぴょうします」』
朝の発表で何を話すか悩んでいたハキちゃんは、クラスメイトのよねだ君から「カナヘノサウルス」という生き物を見せてもらいます。その正体やいかに!? 豊かで自由な子どもの発想を描いた、おかしさ満点の傑作童話!
低学年におすすめ『おともださにナリマ小』
小学1年生になったばかりのハルオ。ある日学校に行ってみたら、クラスのみんなが服を裏がえしに着ていたり、くつしたが左右ばらばらだったり、なんだかどこかおかしいのです。じつはその小学校は……。ふしぎなおもしろさで思わず引き込まれるお話です。小学校低学年から。
中学年におすすめ『先生、しゅくだいわすれました』
しゅくだいをわすれたゆうすけ。しどろもどろに口からでまかせのウソでいいわけをしていると、えりこ先生が「だめだなあ、ウソをつくならもっと上手につかなくちゃ」「え?」「すぐばれるようなのはだめよ。それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ」「楽しくなる?」「そう。聞いた人がウソとわかっても、はははってわらっちゃうようなのじゃなきゃ」「じゃあ、上手にウソがつけたら、しゅくだいやってなくてもしかられないってこと?」「そうねえ。だって、だまされちゃったらしかたないし」といって、えりこ先生はにやっとわらった。…次の日から子どもたちはしゅくだいができなかったわけを考えてきて発表することに…。
朝の読書で読みたい!元気が出るお話
低学年におすすめ『ランドセルのはるやすみ』(「わがままおやすみ」シリーズ)
朝からわが家は大騒ぎ。「遠足いっしょにつれてって」とダダをこねているのは、おとうちゃん。すると、「わたしも遠足につれていってくれませんか」と、声がした。まわりを見渡してみると、ぼくのランドセルに手と足がはえて、目と鼻と口もついていた。ランドセルは「春休み」をとって、学校の遠足に一緒に行きたいといいだした。おとうちゃんとランドセルのけんかが始まった。だけど、おかあちゃんの一言でランドセルも一緒に行くことになった。
学校からバスに乗って『りゅうせん山』に向かった。ランドセルは頭がよくてみんなの人気者。お昼ごはんになると、どんどん周りに女の子たちが集まってきた。すると、いじめっこもやってきて、ななちゃんのぼうしをとって逃げた。ところが、ぼうしはトビにもっていかれてしまった。そこで、ランドセルは取り返すために、木に登って……。
テンポのよい関西弁と、ユーモアいっぱいの絵が楽しい幼年童話。
中学年におすすめ『ないしょにかんぱい!』(「かんぱい」シリーズ)
三年一組の担任・八木省吾先生は、ボール箱でポストを作り教室にかけます。そのポストに顔をかいて「太郎」という名前まで付けます。クラスの子どもたちは太郎くんあてに手紙を書いて入れます。うれしいこと、こまっていること、先生にいいたいこと、ないしょのこと、なんでもいいのです。太郎くんと先生はそれを読んで返事を書きます。手紙でのおしゃべりがきっかけで、さまざまな問題や悩みも解決されていきます。
中学年におすすめ『かあちゃん取扱説明書』
ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。
中・高学年におすすめ『ネバーギブアップ!』
朝の読書で読みたい!穏やかな気持ちで1日が始められるお話
低学年におすすめ『くまくんとうさぎくん くもようび』
のんびりやのくまくんと活発なうさぎくんの話。性格の違う2人が、はげましあったり、けんかしたり……。友だちっていいなと思える本。4つの短編が入った幼年童話。新入学にぴったり。
低学年におすすめ『だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ』
ひとりでくらしているだんまりうさぎが、さみしいなあとおもったときに、あらわれたおしゃべるうさぎ。おしゃべりうさぎはだんまりうさぎの分までそれはたのしそうにおしゃべりしてくれます。うれしくてげんきになっただんまりうさぎはとれたてのかぼちゃで、パンプキンパイをつくって、おしゃべりうさぎたちを招待することにします!
中・高学年におすすめ『チュウチュウ通りのゆかいななかまたち 2番地 クツカタッポと三つのねがいごと』
低学年から読める易しいお話を、あえて中・高学年の皆さんにもおすすめします。朝に気楽に読めるお話を探していたら、この「チュウチュウ通りのなかまたち」シリーズを手に取ってみませんか?読みやすいけれど、1話1話考えさせられるお話が詰まっています。
<おはなし>
ハツカネズミのすむネコイラン町にはチュウチュウ通りというすてきな通りがあります。その2番地に住むのは、
古道具屋のクツカタッポ。なぜ、そんな変わった名前なのかというと・・・。
2番地に住む古道具屋のクツカタッポは、ある日ふしぎな青いビンを手に入れました。ビンを布でこすると・・・。
高学年におすすめ『ピトゥスの動物園』
病気のピトゥスを救うため、5人の仲間たちが考えたのは、1日だけの動物園!スペインの国民的ベストセラー、涙と笑いの友情物語。
朝の読書で読みたい!ちょっと頭を使うお話
低学年におすすめ『ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)』
世界じゅうで翻訳され、こどもたちに愛されつづけているシリーズ。日本語版の新刊発売につづき、既刊も新装版となって登場!第1弾は『きえた犬のえ』。めいたんていのネートはなかよしのアニーにたのまれて絵をさがすことに・・・・・・。
低学年におすすめ『なぞなぞのすきな女の子』
なぞなぞあそびの大好きな女の子とはらぺこのオオカミが、森でばったり出会いました。うまそうな女のこだぞと舌なめずりしたとたん、女の子になぞなぞを出されて、オオカミは大弱り。さあ、どんななぞなぞかな?なぞなぞがいっぱい出てくる楽しい幼年向童話。
中学年におすすめ『らくごでことわざ笑辞典』
今回はことわざにまつわる、おもしろいおはなし!
「犬も歩けば棒にあたる」「二階から目ぐすり」「月夜に釜をぬかれる」「なさけは人のためならず」の4つのことわざにまつわる創作落語4話と、巻末に作中登場する、ことわざ、四字熟語、慣用句などをまとめた「おまけのことわざ笑辞典」を収録。
斉藤洋の自在な語りと、陣崎草子のパワフルなさし絵が楽しい、 『らくごで笑学校』『らくごで笑児科』につづいての第三弾。
高学年におすすめ『歯みがきつくって億万長者』
手づくりの歯みがきを売りだしたアイデアあふれる少年が億万長者に。経済のしくみもわかるユーモラスなサクセス・ストーリー。
高学年におすすめ『少年弁護士セオの事件簿(1)なぞの目撃者』
弁護士にあこがれる13歳の少年セオが、ゴルフ場殺人事件の真実を暴く。離婚・移民問題など社会的問題もおりまぜた法廷劇。法廷ミステリーの巨匠、グリシャム初の児童書。
朝の読書で読みたい!5~10分ぐらいで読める短編集
低学年におすすめ『おはなしきょうしつ』
大好評『おはなし だいどころ』に続く、第2弾!
ふでばこ、ランドセル、ぞうきん、こくばん……。教室にある身近な物たちが、愉快な会話を繰り広げます。ほっこりあたたかく、くすっとおもしろい30話がつまった一口童話集。
「おりがみ」――青いおりがみが、変身ごっこをしようといいました。緑色や金色のおりがみは、風船やお財布に変身します。次々と、おりがみが変身していくなか、白色のおりがみだけは「めんどくさいなあ……」と言いながら……!?
「セロハンテープ」――セロハンテープは、やぶれた紙をペタンときれいになおしてくれます。そこへ、「たいへんです! なにものかにバラバラにされていました!」と、したじきが紙を運んできました。つなぎあわせてみると……!?
テンポの良いお話とユーモラスなイラストは、学齢前の読み聞かせや、小学校低学年の自分読みにオススメです!
あなたの教室でも道具たちの会話が聞こえてくるかも……!?
合わせておすすめ!すぐに読める一口童話がいっぱい
中・高学年におすすめ『グドーさんのおさんぽびより』
おさんぽ好きなおじさん、グドーさんは、なかよしのイカサワさん、キーコちゃんと連れだってきょうもふらりと外へ出かけます。3人は、ぶらぶらさんぽしながら、おしゃべりしたり、お茶したり、自由気ままに過ごします。のどかで楽しい日常を彩るのは、3人それぞれの、勘ちがい、聞きまちがい、言いまちがい、記憶ちがいが引き起こす、くすりと笑えるハプニングの数々。おとぼけ3人組がおりなす、力の抜けた新しいお話集。全20話。
中・高学年におすすめ『バレエ物語集』
「不思議を売る男」で知られるイギリスの女流作家が、有名バレエ作品を物語にしました。「白鳥の湖」「くるみわり人形」など、舞台を演出するように綴られた10編のバレエ物語は、読む人を夢の世界に誘います。
翻訳は舞台や舞踊に造詣が深い井辻朱美氏。ひらいたかこさんの華麗な絵も見どころです。
高学年におすすめ『星新一ショートショートセレクション(1) ねらわれた星』
異星人が皮をとかすというおそろしいウィルスを地球にばらまいた。ところが…。表題作の他「ポッコちゃん」「気前のいい家」など。
高学年におすすめ『トルストイ ショートセレクション 三びきのクマ』
『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『復活』などの長編や民話『イワンの馬鹿』、人間の生き方を描く『人間論』などで知られ、道徳的な権威としても影響力を持つトルストイの、豊かな人間性が感じられる短編を8編セレクト。
いかがでしたか?
読んでみたい本は見つかったでしょうか。
これからも子どもたちが読書に向かうきっかけとして、ますます「朝の読書」が広まり、充実していきますように!
※記事内のデータ等は、トーハンHP「朝の読書」ページより参照させていただきました。
秋山朋恵(あきやま ともえ)
絵本ナビ 副編集長・児童書主担当
書店の本部児童書仕入れ担当を経て、私立和光小学校の図書室で8年間勤務。現在は絵本ナビ児童書主担当として、ロングセラーから新刊までさまざまな切り口で児童書を紹介。子どもたちが本に苦手意識を持たずに、まず本って楽しい!と感じられるように、子どもたち目線で本を選ぶことを1番大切にしている。著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。
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