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「読書感想文書き方ドリル2019」の著者大竹先生に聞く!読書感想文を書くコツ(後編)

毎年、小学校の課題図書に完全対応!人気を集めている『読書感想文書き方ドリル』の著者 大竹 稽さんから、絵本ナビスタイルをご覧のママたちと子どもたちに向け、特別に「読書感想文の心構えと書き方」についてコツを教えていただきました!

前編では、「読書感想文」を書く時の心構え、後編では、「読書感想文」の書き方のコツについて詳しく解説していただきます。読書感想文が苦手だという子どもたちにこそ読んでほしい内容です。ぜひ、参考にしてくださいね。

 

まだ前編を読んでいない方はこちらから!

「読書感想文書き方ドリル2019」の著者大竹先生に聞く!読書感想文を書く心構え(前編)

「読書感想文」の書き方のコツ 合い言葉は、「おせっかい」

書き方のコツ。これがしっかり身につけば、君の文章は読む人を引きこむことになるだろう。だから(本音を言えば)、ぼくはみんなにではなく、君だけに伝えたい(有名料理店の秘伝テクニックのようなものだ)。
 お・せ・つ・か・い。「お節介」と書くのだが、「読みこみ方のコツ」の「手間」に似たようなものだと思ってくれればいい。
 「おせっかい」というゴロの中身が、これだ。

お:音読
 書いたら必ず音読する。これは太宰治が必ずやっていたことだそうだ。

 

せ:説明(理由)
 感想(意見)を書いたら、そこには必ず理由説明がいる。さらに、この説明には、君自身の体験や、古典からの引用があると、素晴らしいものに仕上がるだろう。

 

つ:つなぎ言葉
 
「なぜなら・もしも・たとえば」、この三つのつなぎ言葉を使って書いてみよう。

 

か:会話
 段落もない。文の切れ目もよくわからない。そんな文章をしばしば目にする。実は、文章って見た目も大事だ。句読点もほとんどなく、ずらっと文字が並んだ作品を、君は読むだろうか?
 まず、読まないだろう。
 だから、会話もてきとうに混ぜていこう。
 課題図書から、会話を引用してもいい。「せ」の説明のところでアドバイスした、君の体験について、こんなところに会話を加えてもいい。
 注意点がひとつ。会話ばかりはだめ。会話は文章のアクセントとして効果的に使っていこう。

 

い:一般化
 「い」の一般化、これは高等テクニックだ。だが、「ぼく(わたし)こそは!」という君にはぜひ、チャレンジしてほしい。
 「自分にとっては」という視点から、「みんなにとっては」という視点へレベルアップさせることができる。

ここで秘密のメソッドをこっそり(もはや、秘密ではなくなるが)、君に伝えよう。
 秘訣は、「呼びかけ」だ。
 命令ではなく、呼びかけだ。

 

 読書感想文の締めくくりでよく目にする文章が、これだ。
 「だから、ぼく(わたし)は◯◯しなければならない」
 まず、「ぼくは」を「ぼくたちは」に変えてみよう。すると、こうなる。
 「だから、ぼくたちは(わたしたちは)◯◯しなければならない」
 さらに、この「しなければならない」を、「していこう」に変えてみよう。
 「ぼくたちは、◯◯していこう」

 

 人は、命令ではなく呼びかけで動く。一般化することで、視点が上位になるが、態度も上位になってしまうことが、よくある(ほんとによくある)。「みんな、◯◯しろよ」というのは、「他人だけ動かして自分は動かない」、と読みとられることが多い。
 それを、呼びかけにしてみよう。「みんな、◯◯していこうよ」というのは、「まず自分がやる。だから、みんな一緒にやろうよ」、という気持ちが伝わるよね。

 

 ここまで、「読書感想文の書き方のコツ」を君だけに伝えてきた。
 これ以上のくわしい書き方は、『読書感想文書き方ドリル2018』に書いている。ぜひ手に取って読んでほしい。

おわりに

  常日ごろ、君と同じ年代の子どもたちに、ぼくは作文や哲学を教えている。そんな中でぼくが気づいたことを、最後に君に贈ろう。

 

「君は天才だ。君には君だけの、天から授かった才能がある! 

 ぜったいある! 

 だから、それを信じるんだ。信じれば、必ずその才能は開くよ!」

 

 ということで、また君に会えるときまで、「Au revoir (オールヴォワール)!」
 

大竹 稽 (おおたけ けい) 
思想家、教育家、作家、(株)禅鯤館 代表取締役
2016年、東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程中退
1970年、愛知県生まれ。 旭丘高校から東京大学理科三類に入学するも、医学に疑問を感じ退学。その後、私塾を始める。 現場で授かった問題を錬磨するために、再度、東大大学院に入学し、そこでフランス思想を研究した。 現在は私塾を開きながら、共生問題と死の問題に挑んでいる。 


編著書に、『賢者の智慧の書』『めんどうな心が楽になる』『つながる仏教』『ニーチェの悦び』等がある。

 

◆お寺での定期講座、 開催中
港区三田龍源寺、 鎌倉正統院、 目黒区五百羅漢寺
オフィシャルサイト: https://kei-ohtake.com/ 

7つの質問に答えるだけでハイレベルな読書感想文が作れる「ドリル」

1.課題図書を読む
2.すらすらドリルの7つの質問に答える
3.その答えを順に並べて文章を作る

 

この3ステップに従って、課題図書ごとに用意された設問に自分で考えた答えを書き込んでいくと、自然と感想文が完成するよう工夫してあります。読書感想文という課題は、「自分自身で答えを生み出す力」をつける貴重な機会です。 しかし、ただ答えを丸写しするだけでは、そのチャンスを生かすことはできません。 大切なのは、オリジナルのテーマや視点を持つことです。 
本書は作文指導という形で、この力をはぐくむお手伝いがしたい、という願いから作られています。 

読書感想文書き方ドリル2019

今年も出ました!
「賞がもらえる」と話題、夏休み小学校課題図書に完全対応した、唯一の書き込み式ドリル!

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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